アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。   作:naogran

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82話・堕ちる転売

4月10日。東京電機大学。

 

淳一「春だね〜。」

 

圭一「春だな〜。」

 

雅美「春よね〜。」

 

今日の同人誌サークルの3人は春の空気に浮かれている。

 

真知子「もうあなた達。春の空気に浮かれるのは良いけど、部室行くわよ。」

 

圭一「真知子も浮かれてみろよ〜。平和だぞ〜?」

 

祐規「完全に非現実にのめり込んじゃってるね。」

 

文典「良いじゃないですか。春は長閑が1番ですから。」

 

真知子「もうしょうがないわね。」

 

圭一「よし、十分春の空気吸ったし、部室へ行くか。」

 

 

 

 

同人誌サークルの部室へ向かう。

 

圭一「そう言や知ってるか?田澤の奴、江角と復縁したって。」

 

真知子「ええ、聞いてるわ。まさかあの2人がよりを戻すなんて思ってなかったわ。」

 

淳一「お、噂をすれば向こうから。」

 

前から田澤光雄と江角里香が歩いて来るのが見えた。

 

田澤「よう皆。」

 

祐規「まさか2人が復縁するなんてね。何か切っ掛けがあったとか?」

 

里香「春休み中に、光雄がモロスターTVで迷子役で出演した子役の子供が本当に迷子になった所を助けてる所と謝罪している所を偶然見てね。」

 

田澤「そしたらその後、里香から電話が来て話し合う事になったんだ。」

 

里香「近くのカフェで光雄が深く反省している意思を受けてね。それからまた付き合うようになったの。」

 

淳一「あの時の田澤は本当に自惚れていたからな。」

 

田澤「だから俺は誓ったんだ。昔の自分を捨てて、対等な人間になろうと。過ちは繰り返させないと。里香、もし俺がまた不祥事を起こしたら即捨てて構わない。」

 

里香「勿論よ。」

 

田澤「それから皆、あの時色々煽ってすまなかった。もし迷惑じゃなければ、友達の輪に入れてくれるかい?」

 

圭一「そうだな。まぁ、お前が色々やらかさなければな。」

 

田澤「もうやらない!神に誓って言う!絶対やらない!」

 

こうして田澤は里香と復縁し、淳一達同人誌サークルの友達になった。

 

 

 

 

 

 

1週間後の4月17日の放課後。中庭で光雄が羽振りの良い男子生徒の持ってる財布に驚いてる。

 

光雄「凄いじゃんお前、この間発売されたブランドの財布だろ?」

 

???「だろ〜?キャッシュで買ったんだぜ。」

 

 

 

 

その光景を淳一達が目撃した。

 

淳一「あれ西宮か?」

 

真知子「ええ。最近羽振りが良いって噂よ。」

 

 

 

 

西宮「おい光雄〜、よくそんな服着てるよな?それ去年の流行だろ?」

 

光雄「別に俺が何を着ようと勝手だろ?」

 

西宮「何だよ、俺が金持ってるから僻んでんのか?まあ金持ってるのは本当だけどな。お、また1枚売れたぜ。本当メチャクチャ儲かるわ〜。」

 

 

 

 

圭一「1枚売れた?アイツ副業やってんのか?」

 

里香「実はね。」

 

そこに里香がやって来た。

 

文典「里香さん。」

 

里香「西宮君はね、転売やってるのよ。」

 

淳一・圭一「転売ヤーだと!?」

 

 

 

 

西宮「本当ちょろい商売だよな〜!転売最高だぜ!」

 

光雄「なあ、転売ってルール違反だろ?本当にファンで行きたがってる人達に失礼だろ?」

 

西宮「はあ?別に俺が買ってるんだから、どう使おうが勝手だろ?欲しけりゃ金出して買えば良い事だろ?」

 

光雄「そりゃ買いたいに決まってる。だが通常の3倍も4倍も高値で売られたら、買える人だって買えねえだろ?ライブやスタジアムに行きたい人の中には俺らみたいな学生だって居るんだ。コツコツ金貯めてライブやスタジアムに行きたい子だって居るのに、可哀想だろ。お前は好きでも何でもないんだからさ。」

 

西宮「負け犬の発言だな。お前アレだろ?俺の羽振りが良くなったから嫉妬してんだろ?そんなのメチャクチャダサイけどなw。」

 

光雄「んだとテメェ!」

 

煽った西宮は笑いながら去って行った。

 

 

 

 

光雄「ったく・・・」

 

すれ違いに淳一達がやって来た。

 

淳一「西宮がまさか転売に手を染めてるとはな。」

 

光雄「ああ。人気アーティストやアイドル、スポーツ観戦のチケットを大量に購入してそれを高額で転売してる典型的な転売ヤーになっちまってな。」

 

雅美「何で西宮君、転売ヤーになっちゃったの?何か理由があるの?」

 

光雄「同級生の話によるとな。始めたのは半年前。たまたまアイツの従兄がアイドルのチケットを持ってたんだ。けどそのライブの日が彼女の誕生日だって事を忘れてたみたいで、自分は使えないから西宮に譲ったんだ。」

 

祐規「因みに西宮ってライブに行ったりとかしてるの?」

 

光雄「いや、アーティストやアイドルの曲は生じゃなくCD、スポーツ観戦はテレビで見るだけの男だったんだ。でも悪魔の囁きに耳を傾けちゃったのか、軽い気持ちでチケットを売ったんだ。それが超高値で売れてしまってな。味を占めた西宮は、それから転売ヤーへと覚醒しちまったって訳。」

 

真知子「あのままライブに行けば良かったのに。CDでは味わえない興奮があるのに。いや寧ろ従兄さん、何で彼奴に譲ったのかしら?他の友達に譲れば良かったのに。」

 

文典・祐規「それな。」

 

里香「それから転売を辞めてないの?」

 

光雄「全く聞く耳を持たないんだ。何度注意しても辞めないんだ。寧ろ枚数をどんどん増やして、複数のクレカを使って架空の名義や住所を駆使してまでチケットを買っていたんだ。それから他の人に転売の話や、色々ブランド物や限定品とか色々他の人に見せ付けているんだ。」

 

淳一「凄くウザいな。」

 

光雄「実際アイツは俺が西宮を羨ましがってるって思ってるみたいで、それが心地良かったんだろうな。」

 

淳一「出たよ。自分を羨ましがる奴を見て有頂天になるクズの所業。」

 

光雄「それだけじゃない。俺みたいに相手にしない奴も居れば、金を持ってる西宮のご機嫌を取ってブランドのお古を貰ったり、食事に連れてって貰ったりするのを目的に近付く輩も居てな、西宮はどんどん気分が良くなって転売が辞められない脳になっちまったんだ。」

 

淳一「汚い話だな。まるで麻薬に溺れた薬物中毒者みたいだ。大体彼奴、確定申告とか出したのか?」

 

光雄「あの浮かれっぷりだと出してないみたいだ。」

 

真知子「もうダメみたいね彼奴。西宮に相手しないようにしよ?」

 

圭一「だな。」

 

 

 

 

 

 

その日の夕方。おあにた荘。

 

優之「同級生に転売ヤーが居るとは、居心地悪いな。」

 

淳一「だろ?田澤の奴も彼奴にうんざりしてるし。」

 

佑美「私でも嫌だな〜。同僚にそんな奴が居たらゲロ吐くし。」

 

優之「その西宮って奴、今度何を転売したんだ?」

 

淳一「来週の土曜に開催されるアンジェリカの新春ライブチケット。」

 

優之「おお。蛍ちゃんが加入した新しいアンジェリカのスタートとも言えるライブか。」

 

淳一「今回のチケットは超絶な倍率を誇ってるからな。色々駆使してある程度買い占めたと聞いた。」

 

優之「その倍率を勝ち取ってチケットを手に入れるのが快感なのに。」

 

淳一・佑美「それな〜。」

 

ニュースキャスター『今日午後2時。東京都品川区で1台の乗用車が大型トラックと正面衝突する事故が起きました。乗用車を運転していた夫婦が病院に搬送されましたがその後死亡が確認されました。運転していた男性からアルコールが検出された為、警察が飲酒運転だと見て詳しく調べています。』

 

淳一「大型トラックに衝突して死亡するなんて怖いな〜。交通事故は身近に潜んでるからな。」

 

優之「しかも飲酒運転とかバカだなぁ。」

 

”ピリリリ”

 

優之「ん?ニコさんからだ。」

 

突然ニコからの電話が来た。

 

優之「もしもしニコさん?どうされました?・・・え?悠里が!?」

 

淳一・佑美「え!?」

 

 

 

 

 

 

数分前、アンジェリカのライブ会場。

 

響子「悠里さん!」

 

蛍「悠里さん!大丈夫ですか!?」

 

悠里「うっ・・・・・」

 

なんと、悠里が誤って転落して気絶してしまい、諸星総合病院へ搬送されたのだ。

 

 

 

 

 

 

翌日。東京電機大学・庭。

 

淳一「田澤、彼奴は居ないのか?」

 

光雄「居ても関わりたくない。関わりたくなくても向こうから絡んで来るし。全く、以前の俺を見てるみたいで気分悪い・・・」

 

西宮「よお。」

 

関わりたくない男がやって来た。

 

光雄(あの様子だとチケットを売り捌いて上機嫌に見える。もうヤダコイツ・・・)

 

新作ブランドの靴や服で来て、一部の人間達にチヤホヤされ有頂天。すると光雄のスマホにあるニュースが飛び込んで来た。

 

光雄「ん?おい皆、コレ見ろ。」

 

淳一「ん?」

 

そのニュースを光雄に見せた。それは、アンジェリカの悠里が転落して入院、ライブは延期になったニュースだった。

 

圭一「コレ、アンジェリカの・・・」

 

淳一「やっぱり延期発表か。」

 

里香「やっちゃったね西宮君。」

 

光雄「おい西宮。」

 

西宮「何だよ。今最高の気分なのに水差すんじゃねぇよ。」

 

光雄「有頂天の所悪いけど、ホイ。」

 

そして西宮に、ライブ延期のニュースを見せた。

 

西宮「は?は?巫山戯んなよ!!延期って何だ!?」

 

試合延期の内容を見て西宮が光雄のスマホを持ってパニックになった。一応延期と言う形だが、ライブ再開は不明。

 

淳一「チケット代金は主催者側が全て返金って形になっているから、普通だったら推しのアイドルのライブに行けなくて残念ってだけの話なのにな。」

 

雅美「でもファンクラブに登録された住所に返金用紙が普通届くのに、西宮君の場合は架空の住所だからそれが届かないのよね〜。」

 

文典「差し止めたくても転売サイトで入金を確認してからもうチケットは発送しているから、取り返しが付かない事態って訳ですね。」

 

真知子「結果、西宮君は全額払い戻しのお陰で逆に相当な金額の負債を負っちゃったのよね。」

 

西宮「おいちょっと待てよ!!巫山戯んな!!」

 

光雄「おい俺のスマホ返せよ。」

 

スマホに向かってキレる西宮。でもしばらくしてからどうしようもない事を悟ったのか。

 

西宮「な、なあ友達だろ?助けてくれよ。助けてくれるよな?」

 

光雄「何言ってやがんだ。俺はあれだけ転売辞めろって注意したよな?」

 

西宮「こんな時に助けてくれるのは友達だろ!?なあ頼むよ!何とか金貨してくれよ!」

 

相当な金額で買ったチケット。大学生が幾ら頑張っても右から左に払える金額じゃない。

 

光雄「知らねえよ。自業自得だろ。」

 

西宮「俺、どうすれば良いんだよ・・・購入者からもチケットの払い戻しを要求されてんだ・・・このままじゃ俺警察に捕まっちゃうよ・・・」

 

光雄「自分が蒔いた種なんだから自分でどうにしかしろよ。悪いけど、俺はどうも出来ない。」

 

西宮「ちょっとでも良いんだって・・・購入者の金ももう使っちゃってないんだって・・・」

 

光雄「はあ!?何考えてんだお前は!何でチケットを向こうに渡す前に使うんだ!昔の俺みたいにトコトンクズな野郎だな!里香、行くぞ。」

 

里香「助けないの?」

 

光雄「自分の犯した罪は自分が責任を持って対処する。それが当たり前だからな。」

 

里香「そうね。私も同意見よ。」

 

2人はその場を後にした。西宮は定価のチケットを何倍もの金額で売っていたのだ。

 

圭一「西宮、希望から絶望に落ちたな。」

 

西宮「な、なあ!金貸してくれよ!少しでも良いから、同人誌で売り上げた金とか貸して!」

 

圭一「ああ、売上金ね。あれもう全部使っちまった。」

 

西宮「はぁ!?何に使ったんだよ!!」

 

圭一「何って、石川の被災地に全額寄付したんだよ。」

 

西宮「巫山戯んなよ!!何でそんな勿体ない事をしたんだ!!」

 

その言葉が、淳一達の逆鱗に触れた。

 

圭一「勿体ない?お前本気で言ってんのか?」

 

淳一「あの売上金で尊い命を救いたいから寄付したんだよ!!それすら分かんねえのかよ!!それに石川はな、俺の故郷なんだよ!!別に俺の事を馬鹿にするのは構わん!だがな、俺の故郷を馬鹿にする事は許さねえからな!!」

 

西宮「・・・・!」

 

真知子「兎に角!私達に関わらないでよね!転売に染まった自分を悔いなさい!」

 

圭一「行こうぜ皆。」

 

同人誌サークルもその場を後にした。

 

西宮「・・・・・・」

 

だがこの後西宮は、とんでもない行動に出る。

 

 

 

 

 

 

午後5時。諸星総合病院。

 

淳一「悠里。」

 

悠里「あ、皆。」

 

病室に同人誌サークル全員がお見舞いに来た。既に樹々と響子と蛍も来ていた。

 

真知子「転落したってニュースがあってね。体は大丈夫?」

 

悠里「うん。左足を捻挫しちゃって。でも1週間で完治出来るって先生が言ってたよ。」

 

文典「良かったですね。」

 

圭一「折角の新春ライブ、残念だったな。」

 

悠里「私もこうなる事は思ってなかったし。でも必ず治してファンの皆に元気な姿を見せたい!」

 

祐規「それでこそ悠里だよ。僕達も元気な姿を楽しみにしているよ。そうだ!これ、お見舞いにと思って。」

 

ビニール袋に入ってるスイーツを出した。

 

響子「あ!それ原宿にある限定プリンだ!」

 

祐規「3人の分もあるよ。」

 

悠里「ありがとう皆!」

 

淳一「俺ここに残るから、先帰っててくれ。」

 

圭一「分かった。じゃあ俺達そろそろ行くから。お大事にな。」

 

悠里「うん。じゃあね。」

 

淳一を除いた同人誌サークルが病室を出た。

 

 

 

 

その後限定プリンを食べる。

 

樹々「美味しい。」

 

蛍「ん〜!とっても美味しいです!」

 

響子「とってもクリーミーで甘い!」

 

悠里「これ一度食べたかったんだよね。」

 

淳一「だろ〜?俺もこの前食べたら凄く美味くてな!」

 

そこにある人物達が病室に入って来た。

 

優之「悠里。」

 

悠里「あ、優之さん!」

 

優之と佑美、そして翔太と穂花の4人だった。

 

佑美「3人も来てたんだね。淳一君も。」

 

響子「当然!大事な悠里さんのお見舞いに行かないなんてありえないからね!」

 

優之「淳一、1人で来たのか?」

 

淳一「さっき同人誌サークルの皆で来たんだ。皆先に帰ったんだ。」

 

蛍「あのぉ、そちらのお2人方は?」

 

優之「蛍ちゃん、紹介しよう。淡島穂花先輩と氷川翔太先輩。俺の中学時代からの先輩なんだ。」

 

佑美「そして穂花ちゃんは、優之が憧れてる初恋の先輩で、翔太君はモロスターアスリートの人気サッカーチームSTAR FLYINGで活躍する先輩なんだよ?」

 

蛍「そうなんですね!初めまして、国生蛍と申します。」

 

穂花「あら〜とってもお利口ね。」

 

翔太「礼儀正しくて笑顔が素敵だ。噂通りの新メンバーだ。」

 

優之「昨日ニコさんから電話があってね。悠里が病院に搬送されたって聞いて焦ったんだ。」

 

悠里「ごめんなさい。」

 

佑美「悠里ちゃんが謝る事じゃないよ。誰にも責任はないから。」

 

悠里「ありがとうございます、佑美さん。」

 

優之「にしても、お2人がアンジェリカのファンだなんて驚きましたよ。」

 

穂花「アンジェリカはどれも神曲だからね。毎日聴いても飽きないよ。」

 

翔太「俺もだ。アンジェリカの曲は俺に力を与えてくれるんだ。君達の曲は俺の励みになってくれるんだ。」

 

樹々「嬉しい。」

 

響子「やっぱり私達アンジェリカは最強のアイドルグループだもんね!」

 

優之「響子ちゃん、あんまり自意識過剰になると大変な目に遭っちゃうかもよ?」

 

 

 

 

看護婦『ちょっと止めて下さい!ここは病院ですよ!』

 

???『五月蝿え!退け!』

 

 

 

 

優之・淳一・佑美・悠里・樹々・響子・蛍・穂花・翔太「ん?」

 

外から言い争いの声が聞こえた。そして、1人の人物が悠里の病室に入って来た。

 

西宮「・・・・!!」

 

それは、怒りを露わにしてる西宮だった。

 

響子「誰?」

 

淳一「西宮!?」

 

優之「え?彼奴が?」

 

西宮「お前!!」

 

すると西宮が、悠里の胸ぐらを掴んだ。

 

悠里「っ・・・!?」

 

淳一「な、何やってんだお前!?」

 

優之「おい!!悠里から離れろ!!」

 

西宮「何で大怪我なんてしたんだ!!!!お前が搬送されたせいで俺の人生が台無しになっただろうが!!!責任取りやがれ!!!!!!」

 

悠里「や、止め・・・!!」

 

翔太「おい止めろ!!」

 

悠里から西宮を引き離す翔太。しかし西宮は狂乱してる。

 

西宮「おい離せ!!コイツのせいで!!コイツのせいで!!」

 

響子「ちょっと!!いきなり入って来て何なの!?悠里さんに恨みでもあるの!?」

 

西宮「ああそうだよ!!コイツのせいで、俺が売ったチケットが売れなくなっちまったんだよ!!」

 

樹々「チケットが売れない?まさか・・・」

 

淳一「西宮は俺と同じ電機大学の学生で転売野郎だ。アンジェリカの新春ライブのチケットを転売したばかりなんだ。」

 

樹々「やっぱり・・・」

 

響子「延期になっちゃったから、返金を求められてるんだね。」

 

西宮「コイツ!!殺してやる!!」

 

翔太「おい暴れるな!!」

 

穂花「ちょっとあなた!」

 

西宮「アァ!?何だテメェ!!」

 

穂花「怪我人に暴力を振るうのは暴行罪に値するわ。罪状を加えておくわね。」

 

虹宮「何だ女!関係ない奴は引っ込んでろ!」

 

穂花「それにあなた転売してるのよね。確定申告とかしてるの?」

 

西宮「確定申告?何だそれ知らねえよ!!」

 

穂花「そう。じゃあ脱税を追加しておくね。重い罰確定ね。」

 

西宮「おいクソ女!!さっきから何訳分かんねえ事言ってんだ!!」

 

穂花「私?私はこう言う者よ?」

 

襟に付けてる弁護士バッジと名刺を見せる。

 

西宮「べ、弁護士・・・!?しかも東京地裁・・・!?んなの聞いてねえぞ!!!!」

 

穂花「そんなの、聞かなかったあなたが悪いでしょ?」

 

そう言って何処かに電話し始めた。

 

西宮「おい!何電話してんだ!!」

 

翔太「暴れんじゃねえよ。」

 

西宮「クッ!何だよコイツ・・・!!羽交い締めが強え・・・!!離せゴルァ!!!」

 

電話を終えた穂花が西宮を見る。

 

穂花「あなたの大学に連絡したわ。あなたが犯した罪を諸々吐いてあげたわよ。」

 

西宮「こ、コノ野郎!!!弁護士のくせに調子に乗りやがって!!!」

 

翔太「お前、俺の彼女をあまり侮辱するなよ?」

 

後ろを見ると、鬼のような顔をした翔太が西宮を睨んでる。西宮はその顔に気圧された。

 

西宮「な、何だよコイツ・・・!?」

 

淳一「お前知らねえのか?氷川翔太選手を。」

 

西宮「氷川翔太・・・?モロスターアスリートのSTAR FLYINGの新生スター!?その彼女が・・・あの弁護士だと!?」

 

穂花「良い?あなたの転売行為は詐欺罪、そして確定申告未提出による脱税、更に怪我人の胸ぐらを掴んだ事による暴行。諸々の罪と大炎上を背負う事になるわ。覚悟しなさい。」

 

西宮「く、クソ・・・!!!」

 

 

 

 

 

 

その後西宮は転売や脱税、更に人気アイドルグループに暴行を働いた事で大学を退学させられ、更には家族からも勘当絶縁され家を追い出された。更に購入者からの返金を求められたのだが、売上金を使い果たした西宮にはそれが不可能。結局借金して返金したのだ。

 

 

 

 

 

 

4月22日。

 

光雄「ん?」

 

通学途中の光雄が、近くのコンビニに顔を向けた。そこには西宮の姿があった。髪は伸びっぱなしで髭を生やしており、やる気のない目でボーッとしてる。

 

光雄(生気がない。完全に生きる屍と化してる・・・)

 

 

 

 

 

 

東京電機大学・学生食堂。

 

光雄「んで、今はボロアパートに住みながら借金返済の為バイトを掛け持ちしていると。総額500万円。」

 

圭一「彼奴には相応しい末路だな。」

 

淳一「西宮が可哀想だが、転売野郎に同情の余地はないな。」

 

光雄「これで少し平和が戻ったな。」

 

里香「悠里さん大丈夫かな?」

 

淳一「大丈夫。もう退院してレッスンに励んでる。今週に新春ライブが開催されるって。」

 

文典「それは何よりですね。」

 

淳一「そうだ皆、チケットゲットしたか?」

 

圭一「勿論だ!」

 

真知子「当然。」

 

雅美「私もよ!」

 

ここに居る8人全員がライブチケットに当選したのだ。

 

淳一「やっぱりチケットは正規応募して当選してこそ価値があるよな〜。」

 

 

 

 

 

 

4月26日。ライブ会場。

 

悠里「皆ー!盛り上がってるー?」

 

ファン達「オーーーー!!!」

 

アンジェリカの新春ライブでファン達が大盛り上がり。その中には同人誌サークルや、優之達おあにた荘の面々や、穂花と翔太の姿があった。

 

悠里「私の怪我で延期になっちゃってごめんなさい。でも、皆の支えと応援のお陰で私は復活しました!新しいアンジェリカを思う存分楽しんで下さい!」

 

ファン達「オーーーーー!!!」

 

アンジェリカの歌声が、ライブ会場に響いた。

 

『END』




         キャスト

      愛川優之:濱田龍臣

      日高淳一:宮田俊哉
      三峯悠里:近藤玲奈
      新田樹々:佐藤亜美菜
      愛川佑美:伊藤美来

      杉原響子:本渡楓
       国生蛍:大野柚布子

      横沢圭一:狩野翔
      小野雅美:和多田美咲
     曽根川祐規:小林大紀
      瀧本文典:諸星すみれ
     古川真知子:M・A・O
      田澤光雄:梅田修一朗
      江角里香:菱川花菜

      淡島穂花:中村繪里子
      氷川翔太:KENN

        西宮:蕗谷しょう

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