アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。   作:naogran

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90話・モデルが決まらない

6月24日。モロスターアート。

 

優之「・・・・・・・・・・」

 

今日の優之は絶賛悩み中。

 

紫「何か今日の優之さん、悩んでるみたいだね。」

 

茂成「あんなに悩んでる優之初めて見たぞ。」

 

奈々「次の絵について考えてるのかな?」

 

優之「・・・・・・・・・・・」

 

結衣「何か、考える人みたいなポーズしてる・・・」

 

茂成「おい。何か悩み事か?」

 

優之「・・・・・・・・・・・・」

 

茂成「おい!!」

 

優之「ヘブロッチ!?」

 

急にビックリした。

 

優之「な、何だ茂成?」

 

茂成「こっちの台詞だよ。何かずっと悩んでる様子だったから。」

 

優之「実は、SKY ANGLEから仕事が来てな。今度平塚製菓が主催するお菓子祭典があってな。それのポスターのキャラクター制作の依頼が来たんだ。トミー達はキャラクターを仕上げててな。」

 

完成間近のポスターを見せる。

 

茂成「ほお〜。不思議の国のアリスみたいな作風だな。」

 

紫「空からお菓子が沢山降ってるなんて夢みたいだね〜!」

 

優之「んで、俺が担当するのは真ん中に描く予定の少女キャラクターのイラストなんだけど。どんなモデルにしようか、どんな創作イラストにしようか悩んでるんだよ。どんなのが良いと思う?因みに締め切りは今週の4日だ。」

 

結衣「どんなのが良いと言われましても・・・」

 

茂成「だったら俺達が描くから、どれが良いか選んでくれるか?」

 

優之「成る程。4人の絵を参考にしろって訳か。お願いするか。」

 

4人が少女キャラクターを描く。

 

 

 

 

完成した4人の絵を優之が選ぶ。

 

優之「まずは紫。成る程、活発で食いしん坊な女子高生か。次は結衣。これは20代の女性をモチーフにしてるな。奈々の方は、大きなドーナツを両手で抱えてる少女か。最後は茂成だが、お前これお婆ちゃんじゃねぇか?」

 

茂成「少女って言ってたから、逆手に取ってお婆ちゃんにしてみた。やっぱりダメ?」

 

優之「ダメに決まってんだろ!これで企画通ったら怖えよ!」

 

奈々「それで、どれが良いか決まりました?」

 

優之「3人の絵は素晴らしいんだが・・・何かピンと来ないなぁ・・・」

 

結衣「イメージが湧かなかったんですか?」

 

優之「ごめんな。やっぱり俺オリジナルの少女キャラクターにしようかな?」

 

奈々「あの、でしたら諸星様に聞いてみてはどうですか?」

 

優之「諸星様に?」

 

奈々「諸星様なら、何かアドバイスを言ってくれると思いますよ。」

 

優之「成る程。」

 

”〜〜〜〜♪”

 

Beat on Dream onの着信音が鳴った。

 

優之「お。トミーからだ。もしもし?」

 

トミー『優之さん、キャラクター制作はどうですか?』

 

優之「あ〜、今ちょっと難航しててな。真ん中の主要少女キャラクターをどんな風にしようか決まらなくて。」

 

トミー『そうですか。』

 

優之「トミーはもう出来上がってるんだよね?誰を描いたの?」

 

トミー『チョコレートを食べてる男の子です。』

 

優之「ああ。女の子と手を繋いでチョコレートを食べてる男の子か。もしかして、この2人のモデルって?」

 

トミー『僕とフィオです。』

 

優之「自分達をモデルにしたのか。良いデザインだな。」

 

トミー『ありがとうございます。優之さんも頑張って下さいね。良いキャラクター期待してますよ。』

 

優之「おいおい俺にプレッシャー与えんなよ。でもありがとな。こっちでも頑張るから。」

 

トミー『では失礼します。』

 

通話終了。

 

 

 

 

 

 

おあにた荘。

 

優之「と言う訳で、明日1日中諸星邸で過ごします。」

 

康介「成る程。ポスターのキャラクターのイラストに難航してたなんて知らなかったよ。」

 

淳一「とか言いながら、お前はずっと諸星様と一緒に過ごそうと計画してんだろ!?精々頑張ってくれよな!?」

 

優之「何そのBLを悔しながら求めてるような言い方は?」

 

悠里「ちょっと何言ってるのか分からない・・・」

 

優之「あのな、俺は今深刻な状況下に置かれてるんだぞ?こんな状況下の中で諸星様と楽しく遊んでる場合かってんだ。」

 

淳一「冗談だ冗談。」

 

有香奈「平塚製菓って、色んなヒットお菓子を生み出してる大企業だよね?私達も行ってみようかしら?」

 

優之「開催は7月5日からだ。場所は池袋サンシャインシティで行われる。」

 

舞「お菓子の祭典。どんなお菓子があるのかな〜?」

 

佑美「チョコレートにシュークリーム、アイスクリームにメロンパン。どんなのか楽しみだね〜真吾。」

 

真吾「うん!僕も行ってみたい!」

 

真奈美「どんなポスターが出来上がるのかも楽しみね。」

 

優之「またプレッシャーが・・・」

 

樹々「前途多難ね優之さん。諸星様に連絡はしたの?」

 

優之「既に連絡済み。即許可してくれたよ。」

 

 

 

 

 

 

6月25日。諸星邸正門。

 

優之「よっ。」

 

許可証を翳して門を開けた。

 

 

 

 

諸星邸。

 

優之「諸星様、ニコさん。今日1日お世話になります。」

 

諸星「宜しくね優之君。にしても珍しいね。イラストが進まないなんて。」

 

優之「ええまあ。」

 

ニコ「優之さんはイラスト制作は完璧だと思ってました。」

 

優之「俺を20世紀で最も完璧な人間だと思ってません?チェ・ゲバラじゃないですよ俺。兎も角、改めてお世話になります。」

 

 

 

 

諸星邸・廊下。

 

優之「外は雨。でも中庭が雨に滴る光景は幻想的で美しいなぁ。」

 

雨の中庭を眺める。

 

優之「綺麗だなぁ〜。」

 

カイネ「優之お兄ちゃ〜ん!」

 

優之「お、カイネちゃん。野外活動以来だね。」

 

カイネ「どお?中庭綺麗でしょ?」

 

優之「本当に綺麗だよ。雨だと美しさが増してるよ。」

 

カイネ「ねぇ、優之お兄ちゃんは絵が完成してないんだよね?」

 

優之「そうなんだよ。主役の少女キャラクターを描こうとしてるんだけど、中々決まらなくてね・・・」

 

カイネ「だったら!私がモデルになってあげるよ!着いて来て!」

 

そう言われ、優之はカイネに着いて行った。

 

 

 

 

着いた場所は、カイネの部屋。

 

優之「結構ファンシーだね。」

 

カイネ「ぬいぐるみが沢山あるよ!よいしょっと!」

 

椅子に座った。

 

カイネ「どお?私をモデルにしたら完成しそう?」

 

優之「完成するかどうか分からないけど、描いてみる。」

 

スケッチブックを持って、カイネをモデルにした少女キャラクターを描いた。

 

カイネ「どお?掛けた?」

 

優之「ん〜・・・・・」

 

完成した絵は、カイネをモデルにしたアリス風の少女キャラクター。

 

カイネ「わあーアリスだー!可愛いー!」

 

優之「・・・・・・・・」

 

カイネ「あれ?優之お兄ちゃん?もしかして、決まらないの?」

 

優之「ごめんね。これでもピンと来ないんだ。」

 

カイネ「そうなんだ。相当深刻なんだね。」

 

優之「ごめんね、折角モデルになってくれてたのに・・・」

 

カイネ「ううん!気にしないで!だったらさ、この絵私にくれないかな?」

 

優之「良いよ。どうぞ。」

 

アリス風のカイネの絵を渡した。

 

カイネ「ありがとー!」

 

 

 

 

 

 

食堂で昼食。諸星は仕事で不在。献立はふわふわオムライス。

 

優之「ん〜。口の中でふわふわ卵が躍ってる。美味い。」

 

ニコ「どうですか?作業は。」

 

優之「難しいですねぇ・・・こんなに切羽詰まるの初めてかも知れません・・・」

 

海斗「凄く悩んでるね。」

 

優之「イラスト制作もある意味簡単じゃないからね。俺だったらいとも簡単だけど。」

 

水の入ったコップを持った瞬間。

 

優之「おわっち!!」

 

手が滑ってコップを落として溢してしまった。

 

ニコ「あ!」

 

カイネ「溢れた!」

 

海斗「優之お兄ちゃん大丈夫!?」

 

優之「ありゃりゃ・・・悩んでるから手が訛ってるかも。」

 

メイド「大丈夫ですか?」

 

そこに金髪のメイドが布巾を持って濡れたテーブルを拭く。

 

優之「ありがとうございます。ん?」

 

その時優之は、金髪のメイドを見て何かを感じた。

 

優之「あの、失礼ですが。お名前は?」

 

メイド「明那と申します。今年の4月から入ったモロメイドです。」

 

優之「・・・あの、明那さん。この後協力してくれますか?」

 

明那「え?はい。」

 

 

 

 

 

 

昼食後。優之が明那をジッと見る。

 

優之「明那さんの顔立ちは、金髪で少し吊り目。・・・そうか!俺はこう言うの求めてたんだ!」

 

スラスラと絵を描く。

 

明那「完成しそうですか?」

 

優之「ええ!明那さんのお陰で完成出来ます!出来ました!」

 

即完成した。

 

優之「主役の少女キャラクターは、金髪ロングヘアーで、白雪姫風の衣装、そして顔は少し吊り目だがとても明るい笑顔を持ってる!これこれ!やっと完成した!」

 

ニコ「おめでとうございます!」

 

カイネ「やったね優之お兄ちゃん!」

 

理想のキャラクターが完成し、優之に満足の笑みが零れた。

 

 

 

 

 

 

7月5日。池袋サンシャインシティ。

 

舞・真吾「わぁー!」

 

平塚製菓が主催するお菓子祭典が大賑わい。

 

淳一「凄いなぁ〜!日本各地のお菓子が勢揃いだ!」

 

悠里「あ!あのお菓子青森しか販売してない奴だ!」

 

佑美「サーターアンダギー!しかも沖縄本場の!」

 

彩乃「どれも美味しそうですね〜!」

 

康介「皆見て。本ビジュアルのポスター。」

 

壁に貼られてるお菓子祭典のビジュアルポスター。

 

樹々「主役の女の子可愛い。」

 

真奈美「とっても魅力的ね〜。」

 

???「おーい樹々ー!」

 

樹々「あ。響子!」

 

この会場に響子の姿があった。響子は両手の大量のお菓子を抱えながら樹々の方へ走る。

 

響子「皆さん、お久し振りです!」

 

淳一「よう響子ちゃん!」

 

樹々「響子。お菓子多過ぎない?」

 

響子「だってぇ〜、日本全国のお菓子が沢山並んでるんだよ?制覇しなきゃ意味がないよ!」

 

樹々「食べ過ぎないようにね?」

 

響子「大丈夫!食べた分運動するから!」

 

 

 

 

一方の優之は、平塚製菓の平塚健二と一緒に歩いてる。

 

優之「賑わってますね。」

 

健二「ええ。沢山のお菓子が並んでるのを見ると心が躍ります。そう言えば、愛川さんは広瀬悟さんのご友人と聞いてますが。」

 

優之「悟の事ですか。アイツとは幼馴染みなんです。」

 

健二「以前、悟さんと奥さんの芹香さんと一緒に政略結婚事件を解決した事がありまして。」

 

優之「ああ。悟から聞いてます。モロメイドのジュリさんを協力して助けたと。それから倉澤フーズが多額の負債と借金を抱えて倒産したと。」

 

健二「はい。それで僕は今、自分自身で婚約者を探しているんです。」

 

優之「そうなんですね。頑張って下さい。」

 

健二「それでは、引き続きお菓子探訪と行きましょう!」

 

優之「お土産も買わなきゃですね!」

 

平塚製菓のお菓子祭典は大成功を収めた。

 

『END』




         キャスト

      愛川優之:濱田龍臣

      日高淳一:宮田俊哉
      三峯悠里:近藤玲奈
     竹下有香奈:大西沙織
      松浦康介:寺島拓篤
      新田樹々:佐藤亜美菜
       三峯舞:大空直美
      愛川佑美:伊藤美来
      松浦彩乃:佐藤聡美
      愛川真吾:長谷川育美

      畦間茂成:上村祐翔

       宗像紫:礒部花凜
      日野結衣:堀内まり菜
      坪川奈々:熊田茜音

      杉原響子:本渡楓
      平塚健二:島崎信長

      諸星志揮:???
        ニコ:???
       カイネ:???
        海斗:???
        明那:???

     東山真奈美:後藤邑子

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