アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。   作:naogran

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90・5話・短編被害小説

7月1日。東京都。

 

志歩「ん〜・・・どうしたものか〜・・・」

 

人気小説家の星川志歩。彼女はある悩みを抱えている。

 

志歩「次の短編小説のアイディアが思い浮かばないわねぇ・・・」

 

次回作が短編小説に決まったが、まだタイトルやアイディアが決まってない。それが今の悩みである。

 

志歩「そう言や編集者が言ってたわね。」

 

 

 

 

数日前。

 

編集者『星川先生。次回作の短編小説はどんな物語にしますか?もしくは自伝的なものでも構いませんと出版会社が仰ってました。』

 

 

 

 

現在。

 

志歩「自伝ねぇ・・・自伝なら既に発売されてるのに。いっその事リアリティーなものにしちゃおうかな?あら?」

 

横を見ると、3人の女子高生が、1人の女子高生にいじめと暴行をやっている光景が見えた。

 

志歩「何かしら?いじめ現場かしら?」

 

 

 

 

リーダー「あんた本当にムカつのよね。何時も真剣に練習やって気に食わないのよ。」

 

取り巻きA「そうそう。あんたみたいな奴が居たら面白くとも何とも無いわよ。」

 

女子高生「止めて・・・」

 

取り巻きB「え?何?全然聞こえないよ?声が小さいよ〜?」

 

 

 

 

志歩(酷いわねあの子達・・・)

 

 

 

 

すると3人の女子高生が、被害者の女子高生に木の棒で何度も叩いた。更に、テニスラケットを持って何度も地面に叩き付ける。

 

 

 

 

志歩(人間のする事じゃないわね。)

 

 

 

 

そして今度は、腹部を何度も蹴ったり殴ったりもした。

 

 

 

 

志歩(あれはもう人間って言うより、最早悪魔ね。)

 

 

 

 

そしていじめは10分まで続いた。

 

リーダー「もう飽きたわ。あんたはそこで休んでなさい。死ぬまでね!」

 

3人「あははははは!!!」

 

高笑いしながら帰って行った。

 

 

 

 

志歩「解放せずに放置なんて最低ね。でも、これは良いアイディアになれそうね。」

 

頭の中で短編小説のアイディアが思い浮かんだ。

 

志歩「あなた、大丈夫?」

 

???「あ・・・あなたは・・・?」

 

志歩「私?たまたま通りかかった人よ。」

 

そう言って縛られてる女子高生を縛ってる縄を解いてあげた。

 

志歩「全く気持ち悪いわね。縛った上に暴行を与えるだなんて。」

 

???「あ、あの・・・ありがとうございます・・・」

 

志歩「気にしないで。私は星川志歩。小説家よ。」

 

???「星川志歩・・・あ!私、先生のファンなんです!」

 

志歩「そお?ありがとう。あなたは?」

 

???「私は、佐川美恵です。」

 

志歩「美恵さん。あなたいじめられてたのよね?何があったの?」

 

美恵「・・・私、テニス部なんです・・・」

 

志歩「そうみたいね。あのラケット、あなたのよね?」

 

美恵「小さい頃からテニスプレイヤーになる為にテニス部に入部したんです・・・ですが、あの3人は真剣に練習する私が気に食わなくて・・・」

 

志歩「それで毎回いじめられてたって訳ね?」

 

美恵「はい・・・」

 

志歩「どうしてそんな事をするのかしら?自分達も真剣に練習すれば良いのに。」

 

美恵「あの3人には憧れの先輩が居るんです・・・その先輩が私と親しくなった途端に・・・」

 

志歩「成る程ね。いわゆる嫉妬って奴ね。」

 

美恵「告げ口しようとしたら・・・嘘の噂を吹き流すって脅されて・・・だからあの3人の命令に従うしか無くて・・・私はこのまま下僕になっちゃいそうなんです・・・もうどうする事も出来ないんです・・・!」

 

全てを打ち明けると美恵が泣いた。

 

志歩「辛かったのね・・・でも、それは私に任せて。」

 

美恵「え・・・?」

 

志歩「実はね、次の短編小説を構成しているのよ。さっきの現場を見てアイディアを浮かんだの。これであなたを救えるかどうか分からないけど、私に任せてくれるかな?」

 

美恵「・・・・」

 

志歩「まぁこれはノンフィクションにする予定だけどね。」

 

美恵「それって、プライバシーの侵害になるんじゃ・・・」

 

志歩「いいえ。名前は少し捩るから心配ないわ。それに私は、どんな訴えや責任や炎上を背負うつもりで小説を書き続けてるのよ。ねぇ美恵さん。あなたのこれまでの経緯を私に話してくれないかしら?話せる所までで良いから。」

 

美恵「でも・・・」

 

志歩「あなたはまだあの3人にいじめる毎日を受けたいの?解放されたいなら、私を信じて。大丈夫。あなたの名前は伏せておくから。」

 

美恵「・・・はい!」

 

彼女は志歩にいじめの経緯を終始話した。志歩がそれをメモに取る。

 

 

 

 

 

 

帰宅後。志歩は部屋で短編小説を書き始める。

 

志歩「良いわね。どんどん話が膨れ上がるわ。」

 

 

 

 

 

 

翌日。完成した原稿を出版会社に持ち込んだ。

 

編集者「成る程。いじめを受けてるテニス部の女子高生が、1人の女性に助けられる。」

 

志歩「どうでしょうか?」

 

編集者「良いですね。起承転結のテンポが素晴らしいです。これで行きましょう!」

 

原稿は採用された。

 

 

 

 

 

 

7月4日。星川志歩の新作短編小説が全国の発売された。この小説は瞬く間に話題となり、美恵をいじめた3人の女子部員の所業が世に知れ渡った。

 

 

 

 

 

 

7月5日。志歩は外を歩いている。

 

志歩「あ、美恵さん。」

 

途中で美恵と出会った。

 

美恵「星川先生!」

 

志歩「学校の方はどお?」

 

美恵「あの小説が話題になって、3人が退部処分にされたんです。」

 

志歩「そう。そうだわ。この後喫茶店でお茶しようと思ってるんだけど、一緒にどうかしら?

 

美恵「良いんですか?」

 

志歩「確か近くに美味しい喫茶店があってね。」

 

スマホで喫茶店を調べていると、後ろから何かが飛んで来た。

 

志歩「よっと。」

 

被ってる麦わら帽子で飛んで来た何かを受け止めた。

 

美恵「!!」

 

飛んで来たのは、テニスボール。

 

志歩「不意打ちとは、良い度胸ね。」

 

スマホを羽織ってるジャケットの胸ポケットに収めた。そこに、美恵をいじめた3人組が現れた。

 

リーダー「あなたね!あの巫山戯た小説を書いたのは!!」

 

取り巻きA「お陰で先輩から大目玉を喰らって退部されたのよ!!」

 

志歩「あーあ、お気に入りの麦わら帽子に傷が付いちゃったじゃない。」

 

取り巻きB「ちょっと!無視してんじゃないわよ!!」

 

リーダー「あなたのせいよ!!しかも名前が私達と同じじゃない!!」

 

志歩「え?漢字と名前は捩ってるつもりなんだけどね。」

 

リーダー「巫山戯んじゃないわよ!!プライバシーの侵害で訴えてやるわ!!もしくは慰謝料寄越しなさい!!」

 

志歩「ん〜。ねぇあなた達、そんな悠長な発言してる暇があるかしら?」

 

リーダー「はあ!?」

 

志歩「あなた達のその発言、また次の小説に活かしてあげようって思ってるけど。もしくはあの短編小説の続編も書いてあげても良いけど?」

 

リーダー「巫山戯てるの!?そもそも何でその女の味方してるのよ!!」

 

志歩「私がそうしてる。ただそれだけよ。」

 

リーダー「・・・フフフ、いいわよ。」

 

するとリーダーの女子がスマホで志歩を撮影し、すぐにスマホを操作した。

 

志歩「何してるの?」

 

リーダー「決まってるわよ。アンタが最低だって事をSNSにアップしてあげたのよ!人気作家だからって調子に乗るのは今の内よ!」

 

美恵「星川先生・・・」

 

志歩「心配ないわ。」

 

不安になる美恵を志歩が落ち着かせた。

 

リーダー「あ、コメントが来たわ。さてさて星川志歩先生にどんなアンチが来てるかなぁ〜?w」

 

だが批判コメントには。

 

 

 

 

『お前星川先生を悪く言ってんじゃねえぞ。』

『さっきから生配信してたけど、最低なのはあなた達ね。』

『さっさと星川先生と彼女に謝れクズ!』

 

 

 

批判コメントは志歩じゃなく、3人に向けられていた。

 

リーダー「は?何よこれ!?」

 

取り巻きA「何で私達に向けられてるのよ!?」

 

取り巻きB「それに生配信って何!?どう言う事よ!?」

 

リーダー「ん?URL?」

 

URLをタップすると、3人の素顔が生配信で映っていた。

 

リーダー「何よこれ!?何処から撮られてるのよ!?」

 

志歩「気付いていないの?あなたがテニスボールを投げた後、ずっと生配信で撮影してたのよ。」

 

リーダー「巫山戯んじゃないわよ!!私達の人生を滅茶苦茶にしたあなたにそんな事言う資格はないわよ!!この偽善者小説家が!!」

 

志歩「何言ってんのあなた?あなた達は何の為にこの子をいじめてるの?この子が先輩さんと親しくなってるのを見て嫉妬したから?それともあなた達が真剣に練習してないから腹いせにこの子をいじめたの?そんな下らない理由でいじめして何のメリットがあるの?誰かの為?自分の為?もしくはこれが仕事でお金貰ってるから?そんな事をしてお金貰えるなら逆に尊敬するわ。まあ私なら即訴えるけどね。」

 

優之の譲り受けの正論で論破する。

 

取り巻きA「な、何なのこの女・・・?」

 

取り巻きB「い、言い返せない・・・!」

 

リーダー「・・・もういいわよ!!そんな女と精々仲良くなりなさいよ!!」

 

3人は悔しがりながら去って行った。

 

志歩「ふぅ。根性の無い子達ね。」

 

美恵「あの、ありがとうございました。私の為に・・・」

 

志歩「いいのよ。当然の事をしたまでだから。あの3人は学校ではどうなってるの?」

 

美恵「肩身の狭い思いをしてるんだと思います。」

 

志歩「想像通りね。さっきの生配信でも特定されるかもね。」

 

美恵「でも、勝手に生配信して批判が来るんじゃ・・・」

 

志歩「いいのよ。全ての責任を取るつもりで配信したから。さてと、美味しい喫茶店へ行きましょ?」

 

 

 

 

近くの喫茶店。

 

志歩「ねぇ美恵さん、これからの学校生活で何かあったら私に相談してね。私が何でも協力してあげるから。」

 

美恵「星川先生・・・!」

 

志歩「その前にLINE交換しない?もしくはディスコでも良いわよ。」

 

美恵「じゃあどっちもお願いします!」

 

いじめを解決し、ファンと仲良くなった志歩であった。

 

 

 

 

 

 

7月6日。東京都。

 

優之「うへぇ〜・・・暑い・・・」

 

今日も東京は猛暑日。炎天下の中歩く優之、佑美、淳一、悠里、有香奈、樹々の6人の姿が。

 

優之「やっぱり今年も暑いなぁ・・・」

 

佑美「だねぇ・・・日陰に入るだけでも暑いよぉ・・・」

 

淳一「暑過ぎて溶けちゃうぅ・・・」

 

有香奈「ああ!淳一君がスライムみたいに溶けてく!」

 

優之「何処か喫茶店で休むか・・・」

 

『END』




         キャスト

      星川志歩:鬼頭明里

      佐川美恵:楠木ともり

       編集者:くるすみや

     いじめっ子:月村あさみ
           伊香綾野
           音海奈々

      愛川優之:濱田龍臣
      日高淳一:宮田俊哉
     竹下有香奈:大西沙織
      愛川佑美:伊藤美来

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