進化する人々   作:奥歯

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それぞれの変化

ファイズの必殺技の特訓をした後、巧は休憩に入り、オートバジンと一緒に廊下を歩いていた。巧は耳にイヤホンをつけて音楽をかけて、Queenの"愛にすべてを(Somebody To Love)"を聴きながら気持ちを落ち着かせていた。流れる音楽に合わせて歌を口ずさみながらただ廊下を歩く。

 

「Can anybody find me somebody to love...」

 

巧の気分が高まり、声がどんどん大きくなってくる。幸い周りには誰もいない。いるとすれば隣にいるオートバジンだけ、オートバジンはただのロボットなので気にすることもない。この前の反省を活かして人通りの少ない場所を選んでいるのだ。巧は人目を気にせずに思いっきり歌う。

 

「Can anybody find me somebody....どわっ!」

 

しかし目の前に巧の前に出くわした。巧は驚いて歌うのを止めてしまう。巧の目の前に現れたのは耳朗だった。

 

「なんだ耳郎かよ...。驚かすな」

 

「ごめん。ていうか乾、結構思いっきり歌うタイプなんだ」

 

「うるせぇ!」

 

またしても恥ずかしいところを見られてしまった巧は顔を赤くして怒鳴り、慌ててイヤホンを外して音楽を消す。

 

「お前なんでここにいんだよ...」

 

「なんでってコスチュームの改良に決まってんだろ」

 

「改良?」

 

巧は辺りを見渡すと開発工房に来ていた。歌っていることに夢中で気づかなかったのだ。コスチュームの改良というと、自身に合った個性や戦い方に合わせるためにコスチュームの改良をすることができるのだが、巧にとって全く関係のないことなのでここに来ることはないはずだったが、歌っていら最中にいつの間にか来てしまっていたのだ。

 

「クソッ、嫌なとこに来ちまったな」

 

巧は開発と言う言葉を聞くとあの女を思い出してしまい、顔をしかめる。そもそもここに来る必要などないので巧は踵を返して立ち去ろうとすると、巧のすぐ横にあった扉が突然爆発し、巧はその爆発に巻き込まれてしまった。

 

「ちょっ!?乾、大丈夫!?」

 

耳朗は爆発に巻き込まれてしまった巧を心配するが、煙のせいでその姿が見えない。そしてしばらくするとその煙が晴れて行った。そして耳朗はその光景に驚愕する。

 

「フフフ....ま〜たやっちゃいました.....」

 

「ゲホッゲホッ.......お前...何回やれば気が済むんだ...!さっき言った事をもう忘れたのかよォオ...!」

 

「フフフフ...パワーローダー先生、私は失敗なんて恐れませんよ。かのトーマス・エジソンは仰いました。『天才とは、1%の閃きと99%の努力である』と!」

 

「それさっきも聞いたんだが...!?本当にお前出禁にするよ...発目!!」

 

煙が晴れた先にはパワーローダーに叱られている発目が巧の上に乗っかっていた。

 

「お!乾さんじゃないですか!お久しぶりですね!それとオートバジンさんも!」

 

「できれば二度と会いたくなかったんだがな...。っていうか早く退け!」

 

巧はずっと上に乗っかっている発目の頭を鷲掴みし、無理やり退ける。巧は服についた汚れを落とし、すぐに発目から距離を取る。オートバジンはそんな巧を守るように前に立った。

 

「突然の爆発をお許し下さい乾さん!!そしてヒーロー科の........忘れました」

 

「えっ、耳朗だけど、前にもあったじゃん」

 

「そうでしたっけ?まぁいいです!それよりも乾さん!あなたに頼みたいことが!」

 

「無理だ」

 

「まだ何も言ってないです!」

 

「何も言わなくてもわかる。無理だ」

 

「冷たいこと言わないでくださいよ〜」

 

巧に対して気さくに話しかけてくる発目に、耳朗はあまりいい気分ではなかった。なので耳朗は二人の間に割って入った。

 

「あの!ウチ、コスチュームの改良に来たんだけど!」

 

「あ!コスチュームの改良ですか!?是非とも協力させていただきます!」

 

「発目、これ以上面倒事起こすなら出禁だとさっきも言った筈だぞ。.......イレイザーヘッドから聞いてる。お前らも必殺技に伴うコス変の件だろ?中へ入りな...。カッコいいなこのロボット」

 

「いや、俺はたまたまここに来ちまっただけだ。ありがとな耳郎」

 

「え?あ、うん...」

 

巧は耳朗が自分を発目から助けてくれたと思い、お礼をいってオートバジンと一緒に走り去って行った。耳朗は初めてお礼を言われたことに戸惑いつつも、工房の中に入って行った。

 

●●●

 

必殺技の特訓から四日目。A組たちは順調に必殺技の完成へと近づいていた。

 

「オッハー。進捗どうだい、相澤君」

 

「また来たんですか...ボチボチですよ」

 

生徒たちが必殺技の特訓に励む中、オールマイトが顔を出し、相澤が鬱陶しそうな顔をする。そこでは緑谷がコスチュームを改良し、白いグローブが肘まで覆ったサポートアイテムを取り付けていた。その機能を確認していた。

 

「緑谷!コスチューム変えたのか!」

 

「うん!腕の負担を減らしてくれるサポーターだよ」

 

「どうせなら全とっかえでイメチェンすりゃいいのに!地味目だしよ」

 

「いいんだ。ベースはなるべく...崩さない」

 

このコスチュームは、緑谷の母親である引子の入学祝いから貰ったもので、そのこともありコスチュームのベースデザインは変えたくないのだ。この頃になると皆、必殺技が出来上がってきていた。その中で、巧はもうすでに完成仕切っており、あとは繰り返しの練習程度だ。

 

インパクトクラッシュ!

 

オールマイトに名付けてもらった必殺技の名前を叫ぶ巧は、放った必殺技が巨大なコンクリートを一瞬で粉々にする。もはやコンクリートごときでは、巧にとって粉々にすることなど造作もないこととなっていた。もう手を加えることもないだろうと、必殺技を完成させたと実感した巧はあることを考えていた。

 

(ファイズの必殺技って叫ぶべきかな...)

 

それはファイズの必殺技を叫ぶべきか否かということだった。ヒーローになるに至っては必殺技を叫ぶべきなのだろうが、今までファイズの必殺技を叫んでこなかった分、今更必殺技の名前を叫ぶのもと言う気持ちもあった。これを誰に相談すべきかと言うことになり、辺りを見渡す。緑谷に相談しようと思ったが、緑谷は特訓に集中しているようで相談しずらい。ならば教師だと、相澤の方を見るとオールマイトがいたので、オールマイトに相談しようと考えた。早速、巧はオールマイトに駆け寄る。

 

「オールマイト。あんたに相談したいことがあんだけど」

 

「おお!生徒の相談となれば!いつでも引き受けるぞ!」

 

オールマイトは生徒に相談してほしいと言われ、気分が上がる。久しぶりに教師らしいことができると、オールマイトは嬉々として巧の相談を聞き入れた。

 

「必殺技のことなんだけど...」

 

「......もしかしてまた必殺技の名前考えてくれって言わないよね...?」

 

「違ぇよ。もうそれはいいから。あん時は感謝してる」

 

オールマイトは必殺技と聞いてあの時のことを思い出す。オールマイトはもうあれは勘弁だぞと言う顔をする。

 

「お前、他人に名前考えさせたのか?」

 

「うるせぇって!もう悪かったって!」

 

相澤に必殺技の名前を他人に考えさせたことを咎められ、巧は鬱陶しくなって怒鳴る。気を取り直して巧はオールマイトに相談した。

 

「俺、ファイズに変身するだろ?そのファイズの必殺技を叫ぶべきかどうかって思ってな」

 

「なるほど、確かにあれは必殺技といってもいいくらいだからね。ヒーローにとっては叫ぶべきだけどねぇ」

 

巧はやはり叫んだ方がいいかと思うが、オールマイトは次にこう言った。

 

「君の自由にしなさい!」

 

「.....結局その方がいいのか。ありがとな」

 

「うむ!参考になってくれたら嬉しいよ!」

 

オールマイトから帰ってきた答えは当たり障りのない答えだった。教師としてそんなアドバイスを言っていいものかとは思うが、それ以上に何かあるかと言われたら何もない。自分の自由にすればいいと言う答えが最適解だろう。巧は納得した顔をして、オールマイトにお礼を言って立ち去り、オールマイトも満足そうな顔で巧を見送った。特訓に戻った巧は結局ファイズの必殺技は叫ばないことに決めた。実際オルフェノクとは命の駆け引きをした戦いを繰り広げているのだ。一々カッコつけて必殺技を叫ぶ必要などないだろうと言う考え方だ。そんな中、必殺技を完成させた者が1人いる。

 

(掌全体じゃなく、一点に集中し起爆...)

 

装甲弾(A・Pショット)!!

 

爆豪の手のひらからマシンガンのように爆破が放たれ、コンクリートに風穴を開ける。

 

「はっはぁ!出来たぁ!!」

 

「ショボ過ぎだろ」

 

「ああ!?テメェ巧!イキってんじゃねぇぞ!!」

 

必殺技を完成させた爆豪は喜ぶが、近くで見ていた巧はすぐに煽り、爆豪はキレ散らかした。口を開けば喧嘩しかしていない2人に、周りは呆れる。その様子を見ていたオールマイトは爆豪の成長ぶりに感心していた。

 

「爆豪少年は相変わらずセンスが突出している...」

 

その直後、爆豪が開けた風穴から亀裂が走り、そこからオールマイトの真上に瓦礫が落下してくる。

 

「あ オイ、上!!」

 

「馬っ....」

 

爆豪が気づいた時には既に直前まで迫っており、相澤は束縛布を出すが、間に合いそうになかった。このままではオールマイトが危ない。その時、瞬時に動いたのは緑谷だった。緑谷は飛び上がり、コンクリートの壁を蹴って瓦礫に向かって突撃する。

 

SMASH!

 

緑谷が放った攻撃はいつもと違った。いつもなら拳で殴っていて緑谷だったが、その放った攻撃は脚で蹴るものだった。その様子を見たオールマイトは笑顔で答えた。

 

「正解だ」

 

瓦礫を砕いた緑谷は地面に着地する。これは緑谷が自分なりに編み出した技。『ワン・フォー・オール フルカウル シュートスタイル』だ。緑谷は今まで拳メインで戦っていた。それはオールマイトに倣ってのことだったが、これでは緑谷の拳がもたない。拳よりも力の強い脚をメインしていけば、負担もダメージも少ないと考えてのことだ。

 

「大丈夫でしたか!?オールマイト!」

 

「何緑谷!サラッとすげぇ破壊力出したな!」

 

「おめーパンチャーだと思ってた」

 

「上鳴君、切島君」

 

緑谷は自身の脚に装着しているサポートアイテムをみる。

 

「破壊力は発目さん考案のこのソールのおかげだよ。飯田君に体の使い方を教わってスタイルを変えたんだ。方向性が決まっただけでまだ付け焼き刃だし、必殺技と呼べるものでもないんだけど...」

 

「まァ、緑谷少年。君の新しいスタイルは多分付け焼き刃以上の効果があるよ。こと仮免試験ではね」

 

「オールマイト、危ないんであまり近寄らないように」

 

「いや失敬!」

 

相澤に注意されたオールマイトは謝罪し、爆豪の方に振り返る。

 

「爆豪少年!すまなかった!」

 

「気ィ付けろやオールマイトォ!!」

 

爆豪は爆破を出して怒鳴る。その言葉に、オールマイトはもう守られる側なのだと言うことを実感した。その時、緑谷は切島や上鳴などのコスチュームを見た。

 

「気になってたんだけど...!皆もコスチューム改良したんだね!」

 

「あ!?気付いちゃった!?お気づき!?」

 

「ニュースタイルは何もおめーだけじゃねえぜ!」

 

コスチュームの変化があるのは緑谷だけではない。切島や上鳴たちも自身の必殺技や個性に合わせてコスチュームの変化をつけているのだ。

 

「俺ら以外もちょこちょこ改良してる。気ぃ抜いてらんねぇぞ」

 

「だがな、この俺のスタイルチェンジは群を抜く!度肝ブチ抜かれっぞ!見るか!?いいよ!?すごいよマジで!!」

 

「そこまでだA組!!!」

 

上鳴が自身の新しいコスチュームを自慢していると、体育館にけたたましい野太い声が轟く。全員がその声の方向に振り向くとB組たちが揃っていた。

 

「今日は午後から我々がここを使わせて貰う予定だ!」

 

「カーっ、タイミング!」

 

「イレイザー、さっさと退くがいい」

 

「まだ10分弱ある。時間の使い方がなってないな」

 

ブラドキングは今すぐにB組に変われと言うが、相澤はまだ時間があると拒否した。実際まだ少しだけ時間はあった。ブラドキングは妙にA組をライバル視しているところがあり、それ故のあの態度なのだろう。するとB組の中から嫌味ったらしい顔で物間が顔を出していた。

 

「ねえ知ってる!?仮免試験って半数が落ちるんだって!A組全員落ちてよ!!アハハハハ、どっちが上かハッキリさせようか!?」

 

(ストレートに感情をぶつけてくる…)

 

高笑いする物間に対して反応に困っていると、物間の隣にいた結花が口出しをしてきた。

 

「そんな嫌味言う暇があるなら必殺技の一つや二つくらい作ってください」

 

「......はい」

 

結花に毒を肩を落とす物間を他所に上鳴は物間のコスチュームに目が行った。

 

「つか物間のコスチュームアレなの?」

 

「『コピーだから変に奇をてらう必要は無いのさ』って言ってた」

 

「てらってねぇつもりか」

 

物間の個性は相手に触れることで相手の個性を模倣すると言う個性のため、特にコスチュームを変える必要もないとのことだ。だとしてもあの態度はどうなんだと上鳴は苦笑いする。

 

「しかし...もっともだ。同じ試験である以上、俺達は蠱毒...潰し合う運命にある」

 

常闇の言うとおり、A組とB組が同じ会場になればお互い敵同士ということになる。そうなれば、全員合格するのは難しい。その答えとして相澤が答えた。

 

「だから、A組とB組は別会場で申し込みしてあるぞ」

 

相澤の言葉にその場にいた生徒全員が呆気に取られてしまう。

 

「ヒーロー資格試験は毎年6月、9月に全国三ヶ所で一律に行われる。同校生徒での潰し合いを避けるため、どの学校でも時期や場所を分けて受験させるのがセオリーになってる」

 

「ホッ...直接手を下せないのが残念だ!!」

 

「『ホッ』つったな」

 

「病名ある精神状態なんじゃないかな」

 

「どの学校でも......そうだよな。フツーにスルーしてたけど、他校と合格を奪い合うんだ」

 

「それに俺たちは本来やるはずだった過程をすっ飛ばしてるからな」

 

「うん。たっくんの言う通り、早い段階で試験、そしてどの道潰し合うのは避けられない...ってことだよね」

 

「1年の時点で仮免を取るのは全国でも少数派だ。つまり、君達より訓練期間の長い者、未知の個性を持ち、洗練してきた者が集うワケだ。試験内容は不明だが、明確な逆境である事は間違いない。意識しすぎるのも良くないが忘れないようにな」

 

相澤に生徒たちにわざと圧をかけるような態度をとる。生徒たちにとって仮免渡るだけでも相当なプレッシャーだ。だがそれを乗り越えた先に、見える世界がある。

 

●●●

 

夜になり、学生寮でA組の女子たちが集まっていた。

 

「フヘエエエ、毎日大変だぁ...!」

 

「圧縮訓練の名は伊達じゃないね」

 

「あと一週間もないですわ」

 

「ヤオモモは必殺技どう?」

 

「うーん、やりたい事はあるのですがまだ身体が追いつかないので、少しでも個性を伸ばしておく必要がありますわ」

 

「そっか〜」

 

いくら強力な必殺技を作り上げたとしても、自身の体がその必殺技に耐えられなければ必殺技としての意味がない。ここは堅実に個性を伸ばしていく必要がある。そうすれば成長速度も段違いに上がるだろう。

 

「梅雨ちゃんは?」

 

「私はより蛙らしい技が完成しつつあるわ。きっと透ちゃんもビックリよ」

 

「へぇ〜」

 

さっきから気の抜けた返事しかしない葉隠。今度は麗日の方に必殺技について尋ねた。

 

「お茶子ちゃんは?」

 

「.........」

 

しかし麗日は話を聞いていないのか、ずっと飲み物のストローを咥えたままで、まるで上の空だった。そんな麗日に蛙水が声をかける。

 

「お茶子ちゃん?」

 

「うひゃん!!」

 

声をかけられた麗日は驚いて口に含んでいた飲み物を吹き出してしまう。

 

「お疲れの様ね」

 

「いやいやいや!!疲れてなんかいられへん!まだまだこっから!.....の筈なんだけど、何だろうねえ。最近無駄に心がザワつくんが多くてねえ」

 

どうやら麗日は最近心の中で起こっている奇妙な感覚に悩まされているようだ。それがなんなのかを察した芦戸は、麗日に詰め寄る。

 

「恋だ」

 

「ギョ」

 

図星を突かれたのか麗日は固まってしまい、滝のように冷や汗を流す。

 

「な、何!?故意!?知らん知らん!」

 

「緑谷か飯田!?一緒にいる事多いよねえ!」

 

「チャウワチャウワ!!」

 

必死に否定する麗日は思わず個性を発動してしまい、体が浮いてしまう。

 

「チャウワチャウワ....」

 

「浮いた」

 

「誰ー!?どっち!?誰なのー!?ねー誰なんだろうね響香ちゃん!?」

 

「ゲェ!?」

 

急に芦戸に振られた耳朗は女の子らしくない驚き方をしてしまう。恋と言われると耳朗はあの時のことを思い出し、顔を赤くしてしまう。

 

「ど、どどどどどどうかなぁ!ウチはあんまわかんないし!」

 

「フフフ...。私、知ってんだからね」

 

「なにが!?」

 

不敵な笑みを浮かべる芦戸にもしかして気づかれたかと焦りまくる耳朗。その状況に、蛙水が待ったをかけた。

 

「無理に詮索するのは良くないわ」

 

「ええ。それより明日も早いですし、もうオヤスミしましょう」

 

「ええーー!!やだ!!もっと聞きたいー!!2人に花開かせようよ!何でもない話でも強引に恋愛に結び付けたいーー!!!」

 

駄々をこねる芦戸に呆れた目で見る蛙水と八百万。その視線に芦戸と葉隠は大人しくなる。

 

「そんなんじゃ...」

 

まだ浮いている麗日はふと窓の方に視線を向ける。窓の先では緑谷が蹴りの練習をしており、そんな緑谷に麗日はジッと見ていた。耳朗の方は、巧の顔が思い浮かぶ。あの時、喫茶店の地下室で見たあの輝いた顔や寮の屋上で巧と別れる時のあの笑顔が思い浮かび、顔を赤くして俯いた。

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