ターフの景色 作:にんじんぷりんとにんにく
クラシック凱旋門むずかっしい。
突然だが私にはとてもとても美しく可憐な妹がいる。
巷じゃ[緋色の女王]なんて言われているらしいが・・・・・・
私に言わせてみれば、女王なんてものじゃない。
むしろ、あの妹が女王という称号に収まる器じゃないんだよなぁ
と、心の中で呟いてみる。
あの妹は昔から強かったなぁ・・
何事も一番にこだわる性格でな?
私もある程度勝負事で忖度したりするんだが、まぁ妹も勘がよくてな?
これがバレるとまた喧嘩なったりと・・・・・・
お前さんは、妹に相当なコンプレックスを抱いているようだが・・・
うむ。偉大過ぎる妹がいるとそうなるのもわかる。
レースというものは、勝負事には絶対に、自らとしのぎを削る・・・所謂ライバルというものは絶対にいるだろ。
まぁ、私にもライバルがいたが・・・・・
というか同期にとんでもない奴がいたり、前後のクラシックにやべー奴が現れたり・・・
どこか似ているのかもしれんな。え?私よりもあなたは勝っているし、世間から求められている?
おいおいお前さんや。そのセリフ、あんまり外でいうんじゃないぞ?
別に自分自身をどんなに卑下しようが、ネガティブ思考に陥ろうがそれは個人の勝手だが、今のお前さんの発言は、お前さんを応援してくれているファンへの裏切りにほかならん。
というか、お前さんどうしてそんなに自分を下に見るんだ?
確かに、妹は幻の三冠ウマ娘と呼ばれているし、同機は二冠。前のクラシックには覇王達と確かにすごいが・・・・・・
・・・なるほどな。確かにそういう考えもあるだろう。
これでも私はあの“死のダービー”を経験していてね。あのダービーがなければケガも少なかったんじゃないか?とか考えたこともあるけどな。
けれども“自分が勝利しなければ”なんて考えたことはないよ。
その勝利が、どんな結果をもたらそうと、勝った事実は変わらないし、その栄誉は誰にも傷つけられない。
きっとお前さんに負けた、あのウマ娘も悔しいと思っているけど、決してお前さんを恨んではいないだろうさ。
それに、偉大なる妹からも心配されてるんだろう?ならさっさと寮に戻りなさい。心配されているなら、それは嫌われていない証だよ。ほら、お迎えだ。
・・・・・しっかしあそこまで自分をマイナスにとらえているとは。
追いつめられすぎているよなぁ。まぁ、妹からのお願いだったから話してみたが・・・
身内が強すぎるというのも、また考え物なのか。
まぁこの辺はもっと詳しいシリウスさんに聞いてみればいいか。