『ねぇヒナ、どこ行ってたの?』
「友達と遊びに行ってきたんだ~」
…普段より帰ってくるのが遅かったヒナはそう言った。
『ふ~ん、ヒメに内緒で?』
「え?あ…誘いが今日来て…そのときにヒメ寝てたから…」
『それならLINEすれば良かったよね?ヒメに言えない事でも…してたの?』
「そ…そんなことしてないよ!」
『ふ~ん…それ、誰?』
「え…?」
『それ、誰?』
「〇〇ちゃんだけど…」
『そっか…わかった!教えてくれてありがと!』
…うちのヒナを誑かしたやつの名前がわかった。ヒナに寄り付く害虫は駆除しないとね♡
『買い忘れたものがあるから買ってくるね!』
「こんな時間に?暗いから危ないよ??」
『心配してくれるの?ヒナちゃんは優しいねぇ。大丈夫だよ!すぐ終わらせてくるから!』
鈴木ヒナ視点
そう言ったヒメは見たこともないような綺麗な笑顔に包まれていた。
「わかった。気を付けてね~!」
『うん、いってきまーす!』
「なかなか帰ってこない…大丈夫かな?」
あれから30分過ぎても帰ってこないヒメに不安を滲ませていると、
『ただいま!』
ヒメが帰ってきた。
「おかえりなさい!」
と言いながら玄関に行くと、いつもの服をより赤くしたヒメがいた。
「ヒメ…それ、どうしたの…?」
『あ、これ?ふふ、ちょっとゴミを掃除してたら飛んじゃったんだ~』
「そうだったんだ。ってなるわけないでしょ!!どうしたの?!」
『えへへ、ヒナちゃんに寄り付く害虫を駆除してたら返り血が飛んできちゃって…』
ヒメは何でもないことのように語る。
「か、返り血…?」
『そ、返り血』
「てことはヒメ…」
『大丈夫、ヒナちゃんは知らなくて良いことだよ?』
否定したいけど思ったように言葉が出ない。
「どうしてこんな事したの?!」
『え?ヒナにがいt…』
「違うよ!どうしてヒナのためにわざわざ自分の手を汚すの…?」
田中ヒメ視点
『え…?』
てっきりヒナには幻滅されると思っていたのに、まさかの反応が返ってきて驚いた。
「あの子にはもう会えないって伝えたんだよ?だからわざわざヒメが自分の手を汚さなくてよかったのに…」
『だって…ヒナがとられちゃうと思って…』
「そんなことないよ。ヒナはヒメのものだよ?」
『ヒナぁ…』
そんな言葉をかけてくれるヒナにハグをしようと近づくと肩をつかまれる。
『ひ、ヒナさん?』
「でもさぁ…あの子に会いに行ったってことだよね。ヒナに嘘ついて」
『うぇ?!違うよ!お掃除に行っただけだよ??』
「それならそういえば言いのに、なんで言わなかったの?」
『いや、その…』
「ヒナには言えないことぉ?」
『そんなこと…ないけど』
ヒナには内緒にしておきたいという思いはあったので語尾が下がってしまった。
「ふ~ん、そうなんだぁ。ヒナよりもその子が大事?」
『ヒナのほうが大事だもん!!!』
脊髄反射でそう答えるとヒナは顔を紅潮させつつ、
「そ、それなら…態度で教えてよ」
なんて言ってきた。なんだこの可愛い生き物はと思いつつ嗜虐心が湧いてきた。
『素直じゃないなぁ…ほらお布団いこ?』
耳元でそういうとヒナは「んっ」と短い嬌声を出しつつコクッとうなずいた。
…珍しくヒナが誘ってきたこの日はいつもより激しくシちゃってヒナが伸びちゃったのは内緒で…