メジロアルダン? あんなのハズレだよハズレ!【完結】   作:宇宮 祐樹

25 / 34
25

 

 打ち上げすることになったんだよ。天皇賞の。

 オグリキャップとスーパークリークはどっちも先生の担当だし、イナリワンもその二人と仲良かったみたいだし。そんで、タマモクロスもそのメンツと結構仲良かったみたいだから、どうせやるならその四人で、ってことになって。

 そんで何食うんだよって話になったら、オグリキャップが言ったみたいなんだよね。タマモクロスのお好み焼きが食べたいって。あの様子だといつも作ってもらってたんじゃねーのかな。そんでタマモクロス本人も、まあいつも通り作ってやるわー、って感じで決まったらしいんだよ。

 で、オグリキャップなんだけどさ。

 あいつ、意味わかんないくらいメシ食うんだよね。

 

「こっちもうそろそろ完成するで、そっちは?」

「もうできとるよ。アルダン、悪いけどそこのヤツ運んでくれん? ああ、それともう手伝いは大丈夫。お前もアイツらと一緒にメシ食っとき。後はこっちだけで何とかなると思うし」

「分かりました。では、行ってきますね」

「ありがとうなー! 助かったわ、アルダン!」

 

 だから俺とタマモクロスが厨房に籠って、無限にお好み焼き作ってたワケ。

 確かざっと見ただけでも、十二、三人前は材料とか用意してたんじゃねーかな。いや、オグリキャップだけ別で計算してその量。意味わかんねーよ普通に。荷物軽トラで運ばれてきたからね。

 とにかく、その日の夜はずっと材料がなくなるまで永遠にお好み焼き作ってたんだよ。

 ああ、そうだよ。俺、メシ作るためだけに先生に呼ばれたの。コキ使われてたワケ。

 

「にしてもホンマ助かったわ。まさかここまで手際良いヤツ来てるなんて思ってへんかったし」

「実家がメシ屋だったから作んのは慣れとるでな。粉モンはそこまでやらんかったけど」

「……さっきから思ってたけど自分、もしかしなくても名古屋出身やろ?」

「えぇ? なんで分かったん?」

「三河の訛り出まくっとるで」

「マジでぇ?」

 

 アレさあ、訛りがうつんのって他の地域同士でもあるんだな。いやまあ、三河弁と関西弁が少しだけ似てるってのはあるんだろうけどさ。特にタマモクロスが関西出身で方言強かったから、それに引っ張られたっていうか。

 

「にしても、毎回こんな量作っとんの? (ウチ)の手伝いしとった時でもここまでやらんかったわ」

「そんなことあらへんよ。今日が特別なだけや。レース走る前に、オグリが言うとったねん。今日頑張るからご褒美にタマの料理が好きなだけ食べたい、って。それにイナリとクリークも頑張っとったしなあ。たまにはこうやって、ご馳走用意してやんのもええかな、って思って」

「へー……」

 

 面倒見のいいヤツだな、ってのがタマモクロスの第一印象だったかな。

 メシ作ってる時に、雑談してたんだよ。年の離れた妹と弟が何人かいること。そんで家もそこまで裕福じゃないこと。だから、わざわざ地元から出てきてトレセン(東京)までやってきたこと。実際にレースで出た賞金とか仕送りして、それで何とかやりくりしてること。

 そこまで聞いたところで、ああ、コイツは本当に家族のことが好きなんだな、って思ったよ。だってさあ、まだ高校生なのにレースで頑張って実家に金入れようって考えられるだぜ? 崇高っていうか、なんつーか……俺なんかとは大違いだな、みたいに比べちゃって。

 

「大変だな」

「そんなもんお互い様やろ。聞いたで、去年の菊花賞の話」

「あー……やっぱり知ってんの?」

「当たり前やろ。アンタ、昨今のレース業界では有名人やで。でもな、あんま大声では言えんけど、ウチはアンタのやったこと正しいと思うよ? 特に本人の気も知らずに、外野からとやかく言うてくるアホ共にはいい薬になっちゃんちゃう? ま、記者ブン殴ったのはどうかと思うけどな」

「……そうだな。後悔してる。いつまで子供(ガキ)なんだよ、って」

「反省できてんならええと思うで。それすらも出来んガキ以下なんてこの業界ぎょうさんおる。そいつらに比べれば、何億倍もマシや」

 

 まあ、そんな感じでタマモクロスから励ましの言葉も貰いつつ。

 用意した材料も底を尽きて、そっから洗い物とか片付けとかも色々済ませて。

 ようやく一息つける、ってなったのが確か十時過ぎたくらいだったかな。

 

「やっと終わった……」

「お疲れさん」

 

 そんで換気扇の下ならって許可も出たから、とりあえず一服しようと思ってさ。

 

「何やアンタ、今時珍しいモン吸うとるやん」

「ああ、もしかして苦手? だったら場所変えるけど」

「別に気にせんよ。好きなだけ吸ったらええ」

「悪いな」

 

 まあ気にしないなら、ってことで吸ってたんだけど。

 

「……お前は、あいつらのところ行かなくていいのか?」

「ん?」

 

 なんかタマモクロスが向こうの集まりに合流しようとしなかったんだよね。

 いや、俺はよかったんだよ。元々はあの三人のための打ち上げだったし。そこにわざわざあんまり関係ない顔出すのも違うじゃん。だからまあ、しばらく休憩したらアルダンだけ回収して、勝手に帰ろうと思ってたんだけど。

 

「色々と積もる話もあるだろ。こっちはもう大丈夫なんだから、行ってこいよ」

「いや、ウチは行かなくてええんよ。今日の主役はあの三人や。今日のウチは裏方でええねん」

「裏方って……別にそんなの気にする仲でもないだろ。次のレースの話とかあるんじゃねえの?」

「そんな話はもうせんよ。ウチ、もうレース出えへんもん」

「……え?」

 

 そうやって話してるうちに、丁度アルダンが厨房まで戻って来てさ。

 

「お疲れ様でした、トレーナーさん」

 

 まあ、あいつも俺と同じ考えだったんだろうな。

 関係ない自分がいるよりはあの三人で、って。

 

「ああ、マジで疲れたわ。(ウチ)で手伝いしてた時より忙しかったかもな」

「オグリさんは健啖家ですから。ですが、トレーナーさんが作ったお好み焼き、オグリさんは美味しそうに召し上がっていらっしゃいましたよ。心なしか箸もいつもより進んでいた気がします」

「へー」

「私も頂きましたが、とても美味しかったですよ」

「……あっそ。それならまあ、よかったよ」

「素直やあらへんなあ。アルダンも苦労しとるやろ」

「苦労というほどではありませんよ。むしろ、だからこそたまに見せてくれる可愛らしいところが引き立つというか……もしかして、これがツンデレ、というやつでしょうか?」

「本人の前で言う事じゃねーだろ……」

「ははは、ええやん。仲良さそうで何よりやわ」

 

 みたいな感じで、タマモクロスは笑ってたんだよ。

 思えばその時点で、自分の引退について気持ちの整理はできてたんだろうな。自分のことなんてどうでも、ってのは言い過ぎだけど……本人からしたら、そこまで引っ張る話でもない、終わった話だって認識だったっぽくて。

 でも、俺たちからしたら結構大事な話なわけじゃん。

 それこそ、タマモクロスなんて今後やり合う連中の一人だったんだし。

 

「……それで? レース出ないってどういう意味だよ」

「そのまんまの意味や。まだ公表はしてへえけんけど、ウチそろそろ引退するし」

「え……?」

 

 アルダンは俺よりもずっと驚いてた。

 そりゃまあ、これから戦う事になるかもしれないヤツが、ってのはあっただろうけど……多分それ以上に、普段のタマモクロスがそんな素振りとかを一切してなかったからなんだろうな。

 

「引退は……いつ頃から考えていらしたんですか?」

「年末にはもう考えとったで。ま、こっちにも色々事情があってな」

「……なら、変に首突っ込むのもやめとく。何度も同じ話すんのも面倒だろ」

「そういうことや。お涙頂戴の展開は、もうとっくの昔に終わってんねん」

 

 多分だけど、もう全部ケリをつけてたんだと思う。

 そう考えれば、あの時の裏方って発言にも説明がつく。タマモクロスにとって、もう自分はレースに出る側の人間じゃない。だから、あの三人と同じところにはもう立てないし、無理を通して立つつもりもない、ってことだったんだと思う。

 実際、そっからのタマモクロスって半分裏方っていうか、普通の部活で言うOGみたいな雰囲気があったし。まあ、でも……別に不自然ではなかったな。あいつ、関西弁なのもあって、何となく行き当たりばったりなイメージあるけどさ、ホントは色々考えたり計算したりしてから動くタイプだもん。でなきゃ自分の弟や妹に仕送りできるくらいの要領の良さはないよ。

 

「そしたら、卒業したら地元で働く感じか」

「んー……そうなるかもなあ。東京(こっち)に残る理由も、一人暮らしするつもりも今んとこあらへんし。このまま卒業して大阪帰る感じになると思うで、多分」

「……そうですね。ご家族と一緒にいられるのなら、それがいいと思います」

「せやなあ。チビ達にも寂しい思いさせたし、そろそろ帰ってやらんと」

 

 その時のタマモクロスの顔が、なんていうか……そうだなあ。

 分かったんだよ、そこで。ああ、自分から望んで引退するわけじゃないんだな、って。

 

「ハナからウチもずっと走れるとは思ってへんかったよ。元々、こっちに来たのもウチのワガママやったし。そんなウチのワガママを家族は許してくれた。周りの環境も、オグリみたいなライバル達もそれを許してくれた。今思えばウチ、皆に甘えとったのかもなあ。だから、そのツケがようやっと回ってきたのかもしれへん」

「……お前の体がもう、ワガママを許してくれなくなった」

「そういうことや」

 

 それ以上は、俺もアルダンも聞けなかったよ。向こうもホントはここまで話すつもりはなかっただろうし。でも、その場にいた全員は分かってたと思う。タマモクロスも、アルダンも。仕方のないことだ、呑み込むしかないことだ、って。これ以上足掻いたところでどうにもならない、って理解してたと思う。

 ……後悔はしてたよ。でなけりゃ、あんな辛そうな顔はしてない。

 

「悪いな、こんなどうにもならへん話」

「いえ、私は……タマモさんの選択を尊重します」

「別に気遣いなんて……いや、ありがとうな。素直に受け取っとくわ」

 

 そんな感じで話もひと段落して、このまま解散するかって雰囲気になったんだけど。

 

「ほら、やっぱりまだ残ってた」

「……本当だ」

 

 そしたら、急にやってきたんだよ。

 先輩とオグリキャップが。

 

「オグリ? 何しに来たん、こんなとこまで」

「いや、クリークとイナリも解散したから、私も帰ろうと思って……タマを迎えに」

「別に一人で帰ったらええやろ。……ま、ええわ。こっちの話もひと段落したところやしな」

「話……?」

「オグリは関係あらへんよ。アルダンとそのトレーナーと雑談しとっただけや」

 

 オグリキャップと初めて面と向かって話したのは、そこだったな。

 

「君が……メジロアルダンの」

 

 まあ、お互いに顔とか名前とか、その他諸々は前から知ってたと思う。

 こっちとしてはライバル視してたから、色々と調べ上げたわけだし。それに、本人がどんなヤツなのかもアルダンから何となく聞いてたのもあって、オグリキャップって生徒についてはその時点である程度把握してた。

 向こうもアルダンのことは仮想敵として真っ先に想定してただろうし、そのトレーナーがどんなヤツなのかも当然調べてた……ってよりは、俺が菊花賞でやらかしたからなあ。調べるとかしなくても、自然と耳に入ってきた、ってのが正しいのかな。

 ……とにかく、お互いに色々と情報では知ってたんだけど。

 ああやって顔を合わせたのは、そこが最初だったからさ。

 

「はじめまして、だな。オグリキャップだ」

「……話は聞いてる。クラシック登録とか、そこ関連で色々」

「私も、君のことは私のトレーナーが教えてくれた。とても優秀な人だと」

「どーだか。先生って持ち上げすぎるとこあるし」

「確かにそうかもしれないな。私も、あの人の紹介でトレセンに入学したから」

 

 でも、初めは意外とそこまでバチバチしてたワケじゃないよ。むしろ先生っていう共通の話題があったから、ああ、割と話が分かる奴だな、みたいに思ってた。まあ、怪物だの何だの持て囃されて、どうせ人気に胡坐かいてるいけすかねえヤツだろ、みたいな偏見はあったから、その反動っちゃ反動かな。

 

「だが、それだけの期待を寄せてくれているということだろう?」

「……そうかもな」

「だからこそ、君のことは気になっていた。あの人が私と同じほどの期待を寄せている君が、いったいどんな人なのか。一度、この目で確かめてみたかった。……会えてよかった」

 

 まあ、そこまでは良かったんだよ。普通のヤツだと思った。

 怪物なんて異名も不釣り合いに思えるくらいには、マトモだと思ってたよ。

 ……でも。

 

「アルダン、君は宝塚記念に出走するのか?」

「このまま順当に行けば、そうなるかと思います」

「そうか。……ようやく君とレースができるな。楽しみにしている」

「私もです。オグリさんと共に走れることを、心待ちにしていましたから」

「……それと」

 

 そしたらあいつ、急に俺の方に振り返ってさ。 

 

「君との勝負も、そこが初めてになるな」

 

 そこで分かったんだよ。

 ああ、多分あいつが目ぇ付けてんのは()だったんだな、って。

 アルダンとのレースは、あいつにとって目的じゃなくて手段だったんだ。

 俺とオグリキャップ、どっちが先生に相応しいヤツなのか、って勝負をするための。

 

「……なるほどな」

 

 オグリキャップの方も別に、先生にすげえ恩があるとか、俺になんか嫉妬とか因縁があるとか、そういうのは無かったと思うよ。むしろお互い先生に評価されてる、って感じで同じ立場の認識だったんじゃないかな。

 でも、だからこそ俺とやり合いたい、ってオグリキャップは考えたんだよ。

 自分と同じように、先生から期待を寄せられてる俺に。

 別に何かを証明したかったわけじゃない。ただ、自分と同じレベルのヤツと競い合いたいって、それだけの話。純粋にレベルの高い勝負を楽しみたい、ってのがあいつの本心だったんだよ。

 でもさあ、そう考えるとオグリキャップが怪物って呼ばれてんのも割と納得できるよな。だってテレビとか映画とかの怪獣ってさ、ビルとか街とか見境なくぶっ壊すじゃん。それと同じだよ。

 ……とにかく、怪物(アレ)の獲物は、最初から俺だったワケで。

 

「宝塚記念に向けて、先生は俺のこと何て?」

「警戒するべき相手だと言っていた。それと……私を満足させてくれる相手だとも」

「ああ、そう。つまり怪物退治を俺に押し付ける気だな、あの人」

「その名前について、今まで思うことはあまりなかったが……そうだな。私も、簡単に退治される気はないさ。君とアルダンを喰らって、私は更に強くなってみせる。頂点に立つのは、私だ」

「……そのケンカの売り方、先生から教わっただろ」

「ああ」

「道理で。上品だと思ったよ」

 

 もう、その時点で何となくは気づいたかな。

 オグリキャップには、先生の全部が叩き込まれてるんだ、って。

 走り方とかレースの運び方とかもそうなんだけど、それ以上に立ち振る舞いっていうか、考え方っていうかさ。そういうのも全部ひっくるめて、オグリキャップには先生の全てが詰め込まれてるって分かったんだよ。

 だから、オグリキャップの気持ちもその時点で少しだけ理解できたかな。ああ、確かにこりゃ勝負もしてみたくなるな、って。今の俺が先生にどこまで通用するのか、確かめてみたくなっちゃったんだよ。

 

「……それはそれとして」

 

 そんな感じで売り言葉に買い言葉してたら、急にあいつが俺の手を握ってきてさ。

 

「タマを助けてくれてありがとう」

「メシ作るの手伝ったからか? 別にこれくらい気にしてねーよ。美味かったか?」

「ああ、とても。機会があればまた、是非とも君の料理を食べてみたい」

「そーかい。今度オムライスでも作ってやるよ」

 

 ……まあ。

 緩急のある生徒だとは思うよ。

 緊張感がないっていうか、マイペースってのが一番分かりやすいかもな。

 そんなだから、俺も一気に気ぃ抜けちゃって。

 

「宝塚記念、楽しみにしている」

「……そうだな。こっちもお前を倒せるのが楽しみだよ。なあ、アルダン?」

「はい。私もオグリさんとの勝負を、心待ちにしています」

「ふふっ……大変だな。君たちに加えて、タマの相手もしなければいけないんだから」

「え? タマモクロスって、もう……」

 

 そしたら。

 

「オグリ」

 

 タマモクロスが、俺達とオグリキャップの間に強引に入ってきてさ。

 

「いつまでダラダラ喋ってんねん。もう帰るって話やったろ?」

「ああ……すまない」

「……ほな、さっさと帰るで。じゃあな、お二人さん」

 

 そのままタマモクロスがオグリキャップを連れて、そのまま帰っちゃって。

 まあ、そこで何となく察したよ。ああ、まだオグリキャップには伝えてないんだ、ってさ。

 二人は生涯のライバルみたいなモンだもんな。そんな相手に、自分が引退するって伝えるなんて時間かかって当然だわ。色々と気持ちの整理もあるだろうし。

 だから、あー、これちょっとマズったかもなあ、みたいなこと考えてたのよ。

 

「二人とも、タマのこと聞いたんだ?」

 

 そんで残った先輩が、俺達にそうやって聞いてきて。

 

「……そうですね。話の流れで、そのまま」

「別に無理やりってわけじゃないっすよ。俺達も首突っ込む気はなかったし」

「だけど、タマが自分から二人に話したってことは、案外あの子から信頼されてるのかもよ?」

 

 今でも真意は分かんなかったけど、どうなんだろうな。

 アルダンはどうか知らないけど、少なくとも俺は信頼されてるほど付き合いがあるわけじゃないし。そう考えたら、割といきなりな話ではあった。

 ……もしかしたら、タマモクロスからも怪物退治を押し付けられてたのかもしれないな。

 

「タマモさん……本当に引退されるんですね」

「そうだね。再来週には発表するよ。意外だった?」

「はい。タマモさんは、まだしばらく一線級の活躍をされる方だと思っていました。ですから、引退するなんて……身体が限界を迎えていたことなんて、全く気づきませんでした」

「あの子はそういうの隠すの慣れてるからね。無理が上手なんだよ」

「……それはちょっと分かるかもしんないっすね。自分も妹いるんで」

「あたしは末っ子だから分かんないかもなー。あ、萩野クン。一本もらっていーい?」

「どうぞ」

 

 そんでまあ、俺の隣でタバコに火ぃ点けながら、先輩が話し始めて。

 

「でも、もう前向きに考えてるはずだよ。引退した後のこと……具体的には卒業後の進路とかも、ずっと前から色々と考えてたみたいだし。このまま大人しくみんなとサヨナラするつもりなんじゃないかな?」

「さっき話した時は大阪帰るって言ってましたね。実家の手伝いとかになるんすか?」

「それはねー……身体次第ってところ。意外ともうボロボロだからね。今の感じだとリハビリしながら就職活動も同時進行して、それで前から考えてた進路に乗れたらいいなー、ってくらい?」

「それは……厳しいものがありますね」

「あの子も自分で言ってたよ。ツケが回ってきた、って」

 

 考えたくないことだとは思うけど、だからってずーっと目を逸らせるワケじゃねえからなあ。

 それに俺達トレーナーからしたらさ、生徒が引退する場なんて何度も立ち会うわけで。ちょっと言い方は悪くなっちゃうかもしれないけど、慣れちゃってるところもあったから。

 

「あんまりこういう言葉で片づけたくはないけどさ、仕方のないことだよ」

「……そうですね。その時が来たら、私も受け入れるしか選択肢はないと思います」

「でもね、必ずしも引退は悲観的に捉えることじゃないと思う。トレセン学園(ココ)で君たちの人生は終わるわけじゃない。むしろここにいる期間よりずっと長い時間を、この先の人生で過ごすんだから。それで言えば、タマなんてレースで充分な成績も収めたし、賞金だって下の子たちに仕送りできるほど稼げた。あたしからすれば、タマがこれ以上走りたい、って言うのはあの子の言う通り、ただのワガママだと思うけどね」

「さすがにその発言は……どうなんすか」

「マズいと思う? でもね、こうやって言わないと、あの子はまた隠れて無理しちゃうからさ」

 

 みたいな感じで、タマモクロスについて話してたんだけど。

 

「そういえば、アルダンちゃんは引退した後のこと考えてる?」

 

 ふと、先輩がアルダンにそうやって聞いたんだよ。

 多分そこまで何か考えてあったわけじゃないと思うんだけどさ。

 

「引退については……今まで考えたこともありませんでした」

「だろうな。この前みんなと走れなくて寂しい、みたいに言ってたヤツがそんなこと考えるわけねーもん」

「あはは、でもそうだよね。現役で走ってるうちに引退のこと考えられる子の方が少ないよ」

「ですがトレセンを卒業した後の進路については、お婆さまから話がありました」

「話? 両親とかじゃなくて、あのクソババアから?」

「はい。ゆくゆくは私が、お婆さまの跡を継いでメジロ家の当主に、と」

「ふーん……」

 

 ……………………。

 

「………………マジで?」

「マジです」

 

 マジらしいんだよね。

 

「え、そういうのってさ、普通は長女が……この場合だったら、ラモーヌが継ぐんじゃないの?」

「ラモーヌお姉さまは、どちらかといえば家系よりもレースを優先する人ですから。大人しく椅子に座っているくらいなら、レース場で立ちぼうけている方がまだマシだと仰っていました。もしかすると、どこかのレース場の職員に就職しているかもしれませんね」

「……あるわけねえだろ、って言えないのが怖いな。でもさ、そしたらパーマーは?」

「私がどうしてもと頼めば、パーマーは引き受けてくれるかもしれません。ですがパーマーの性格からして、メジロ家の当主という役職は相当な重荷になりそうですし……何より、パーマーにそんな無理はさせられませんから」

「まあ……そうか。あいつは当主ってガラでもないし」

「マックイーンやライアンたちは卒業までまだ相応の時間がありますから、自ずと選択肢からは外れます。そうやって考えていくと、消去法にはなりますが、次期当主候補に私の名前が挙がるのも自然な流れだと思います」

「そう言われれば、確かに納得できるわ。多分他のメンツも文句は言わねえだろうしさ」

 

 どっちかっつーと意外だったのは、あのババアがもう代替わり考えてることだったかな。

 まだ向こう十数年は全然あのババアの主導でやってくと思ってたからさ。

 

「じゃあ、アルダンちゃんは卒業したらお婆ちゃんのお手伝い、って感じなのかな?」

「そうですね。お婆さまが受け持っている仕事をいくつか引き受ける形になるとは思います。具体的な内容については、お婆さまから後ほどお話があるかと。引退についてはタイミング的にまだ分かりませんが……確かなのは、お婆さまのお手伝いをしながら、レースを走る期間がある、ということでしょうか」

「……え? そしたら俺、お前にトレーナーとして雇われることになる可能性もあんの?」

「? どういうことですか?」

 

 いや、だってさ。

 

「今の俺って、あのババアにメジロ家の専属トレーナーとして試用的に雇われてるよな? で、俺はお前が引退するまでトレーナーやるって決めてるわけだ。ってことは当然、お前がババアの手伝いしながらレース走ってる期間も、俺はお前の担当トレーナーを続けてることになるじゃん」

「確かに、そうなりますね」

「あのババアがお前にどの仕事を手伝わせるのかはまだ分かんねーけどさ、その試用周りの仕事を手伝わせてくる可能性も無くはないよな? てか、むしろ自分の目が届く範囲の仕事なんだし、何なら優先的にその仕事をお前に回してくるまであるじゃん」

「……なるほど。言われてみれば、そうなるかもしれません」

 

 そうなると。

 

「もしかして俺の雇用者って、将来的にお前になるんじゃないの……?」

「……………………」

「おい……頼むから何か言ってくれよ……」

 

 その時のあいつ、なんか無言ですっげえ考え始めちゃったから、思わず怖くなっちゃって。

 つーか、今もそこら辺はあんまり分かってねーんだよな。そろそろ卒業も近いってことで、今の時期からもう仕事はいくつか手伝ってるみたいでさ。レースの方も、このままシリーズで走り続けるのか、リーグの方へ移籍するのか、まだはっきりとは決めてないし。少なくとももう一年はシリーズの方に残ると思うけど。

 

「何にせよ、アルダンちゃんはしっかり進路のこと考えてるみたいでよかったよ」

「はい。お婆さまのお陰で、将来の展望が色々と決められそうです」

「ついでに俺の将来も決められそうなんだけど……?」

「よかったじゃん、野良イヌにならずに済んで」

 

 先輩はそうやって笑ってたけど、こっちからしたら冗談じゃないよマジで。

 アルダンもアルダンで、その日からたびたび何か考え事も多くなってたしさあ。

 仕事の手伝いも始まってるみたいだけど、そこら辺とか何も教えてくれないし。

 

 ……このままだと俺、マジであいつに雇われることになる日も近いんじゃねーの?

 

 

 それからちょうど一週間後に、タマモクロスが引退するって発表があった。

 結構デカめの話題にはなってたかな。まあ、あの頃のタマモクロスってオグリキャップに対抗できるヤツならコイツしかいない、みたいな枠だったからさ。実際にはイナリとかチヨちゃんとか、オグリキャップに勝ちがある生徒はいたけど、何度もバチバチにやり合ってたのは、他でもないタマモクロスだったから。

 引退することを発表前にオグリキャップへ伝えたのかは、結局分かんなかった。でも、オグリキャップの様子を見るに、多分伝えてなかったんじゃないかな。かなり動揺っていうか、揺らいでる感じはあったし。やっぱりあの時のタマモクロスには、面と向かって話す気力も出なくて、伝えるのは難しかったんだと思う。

 ……とにかく、タマモクロスとオグリキャップはそんな感じでギクシャクしてたんだけど。

 俺達からしたら、まあ他人事なのには変わりなかったからさ。

 タマモクロスの引退発表してるその日も、宝塚記念に向けて色々と調整してたのよ。

 

「お疲れ様です、トレーナーさん」

「はいよ、お疲れ。じゃ、早速始めてくか」

「よろしくお願いします」

 

 宝塚記念は大変だった。いやもうホント、ヒヤヒヤしたっていうか。

 ああ、レース自体は別にそこまでだったの。終わってみれば、まあ妥当な結果だった。

 大変だったのはレース当日まで。

 何って、あいつがやらかしやがって。

 

「とりあえず今日はミーティングから先にやろうと思うんだけど……」

 

 いつもとは違って、その日はトレーニング前にミーティングから始めたのよ。

 だから別に、学校が終わってそのまま制服で着てくれてよかったんだけど。

 

「……なんでもう着替えてんの?」

「今日はたまたま時間に余裕がありましたから。ここに来る前に済ませておこうと」

「ふーん……」

 

 思えばその時点で多少は目ぇ泳いでたんだよな。

 

「にしてもさ、なんで今日はブルマなの?」

 

 トレセンのトレーニングウェアって、別に指定されてるわけじゃないんだよね。

 だから下は好みって言うか、正直どっちでもいいし練習に支障は出ないんだけど。

 あいつ、いつもは短パンなのに、その日だけブルマでさ。

 

「えっと、たまには気分転換でも、と思いまして」

「へー」

「……ふふっ、気になりますか?」

「まあ、いつも違うカッコしてんなってくらいは」

 

 俺もそこまで深く考えるつもりはなかったんだけど。

 なんか改めてあいつの恰好を見てみたら、違和感しかなくって。

 

「上着も羽織ってんのは何で? この時期だと流石に暑いだろ」

「これは……今日は風が強いので、ちょっとだけ肌寒く感じてしまって」

「風? 別に今日はそこまで……いや、てか待って? その上着さ、なんかサイズ大きくない?」

「そ、そうでしょうか?」

「だって袖余ってるじゃん。なんか全体的にブカブカだし」

「……トレーナーさんの気のせいですよ」

「そう? ならいいけどさ」

 

 ……………………。

 

「……ま、とにかくパパッとミーティング始めるか」

「はい。早く終わらせて、トレーニングに移りましょう」

「妙にやる気だな」

「宝塚記念までもうすぐですから。気持ちも前のめりになってしまいます」

「ま、モチベ上がってんのはいいことだ。じゃ、さっさと済ませるか。まずはスケジュール的にちょっと相談があるんだけど、ちょっとこっち来てコレ見てくれない?」

「どれでしょうか?」

「これこれ。具体的には来週の土曜日、野暮用ができたからそこの調整したくて……」

 

 がし。

 

「ひゃあ!? と、トレーナーさん!? いきなり何を……」

「テメエ! 太りやがったな!?」

 

 おかしいと思ったんだよ。

 わざわざブルマ履いてくるし、やけに服もブカブカだし、なんか上着もチャック締めて腹見せないようにしてたし。極めつけにさっさとトレーニングしたがるから、もうその時点でな。

 で、実際に腹掴んでみたら案の上。

 

「小賢しいマネしやがって! 隠してんじゃねえよバレバレなんだよ!」

「ふ、太ったわけじゃありません! ちょっとお腹にお肉がついてきただけです!」

「それを太ったって言うんだよ! 正直に言ってみろ! 何キロ増えた!?」

「…………な、7キロほど……」

「アホーーーー!!!」

 

 そうやって叫びながら、あいつの腹揉みしだいたんだけど。

 終わってたんだよね。

 

「え!? おまっ、これ……は、はあ!? どうなってんだよこの腹! ブニブニじゃねーか!」

「そ、そこまで酷くはありません! まだ許容範囲です! スタイルも崩れてませんから!」

「スタイルどうこうの問題じゃねーよ! 一ヶ月後に宝塚控えてるっつってんの! なのに、これっ、お前……! どーすんだよ、おい! もちもちしやがって! 枕みてえになってんじゃねえかお前の腹!」

「分かりました! 太ってしまったのは認めますから、もうお腹を揉むのはやめてください!」 

 

 いやまあ、めちゃくちゃ珍しいことではあったんだよな。

 だって、それに関しては完全にあいつが悪いって言うか、俺に全く非がなかったからさ。

 だからあいつも涙目になって、珍しく本気で嫌がってたし。

 

「大体、何食ったらこんな腹になるんだよ……」

「それは……打ち上げでトレーナーさんのお好み焼きを頂いて」

「いや、あれ一ヶ月前の話だよな? そんな程度じゃこうはならないだろ」

「……それから、少しだけ味の濃いものにハマってしまいまして」

「は?」

「トレーニングが終わったあと、商店街でたこ焼きや焼きそばをこっそり買ってから帰る日が続いて……トレーニング直後の疲れた体に、炭水化物を詰め込むのがやみつきになってしまって」

「……ちなみに何かけて食ったの?」

「からしマヨネーズをたっぷり」

「よし分かった、あと五十回はテメエの腹揉んでやるからな」

「いやーっ!」

 

 そんな感じであいつ、俺に隠れて食い散らかしてたの。

 しかも炭水化物と脂っていう最悪のコンボもキメやがって。

 

「情状酌量の余地も無ぇじゃねえか! あと何ちょっと辛いモノにもハマってんだよ!」

「味変がしたくなったんです! ソースだけでは途中で飽きてしまうじゃありませんか!」

「お、お前……! この期に及んで開き直るつもりだな!?」

「だってしょうがないじゃないですか! 美味しかったんですもん!」

 

 もうヤケクソになって反論してきたあいつと、もみくちゃになってたんだけど。

 

「失礼します! 宝塚記念に向けての相談ということで来ました、サクラチヨノオーで、す……」

「……………………」

「……………………」

 

 最悪のタイミングで、事前に呼んでたチヨちゃんが来ちゃってさ。

 そっからはもうグッチャグチャだったよ。

 

「お、お二人とも何をされてるんですか!? まだぜんぜんお昼過ぎですよ!?」

「違うんです、チヨノオーさん……! 全て私が悪いんです……!」

「絶対何かされた側の言い方じゃないですか! またアルダンさんに何かしたんですか!」

「いやいやいやいや! マジで! 今回はマジでコイツが悪いだけだから!」

「いいから今すぐアルダンさんのお腹から手を放してください! ハレンチですよ!」

「だからホントに違うって!」

 

 チヨちゃんからまた変な誤解もされるわ、あいつもこれ見よがしに被害者ヅラしてチヨちゃんを味方につけようとするわで、収拾もつかなくなっちゃって。もうホント大変だったよ。

 でも、そこから色々と誤解も解いて、何とかチヨちゃんに最低限の説明だけして。

 改めて元の予定通り、ミーティングから始めることになったんだけど。

 

 

「それではチヨちゃんも来てくれたことなので、今後のスケジュールの確認をしていきます」

 

 つってもまあ、この状況だとスケジュールもクソもないからさ。

 

「まずは宝塚記念までにそこのアホデブをどうにかします」

「あ、アホデブ……」

「ちょっと! 今のはさすがに酷いですよ! いくら何でもそんな言い方はないと思います!」

「そいつは炭水化物にマヨかけて食うのを連日繰り返した結果、一ヶ月で7キロ増量してます」

「え? ヤバっ」

「チヨノオーさん?」

「今この場にあなたの味方はいません」

「と、トレーナーさんまで……というか敬語で話すのはやめてください! ムズムズします!」

 

 あいつがあそこまで追い詰められてるのも珍しかったな。もうバツが悪いって言うか、ここまで自分が悪い状況なんて今まで経験したことなかったから、精神的に余裕もなかったんだと思う。

 まあ、それも自業自得っちゃ自業自得なんだけどさ。

 

「でも、どうにかするって……具体的な方法はあるんですか?」

「今のところ考えてるのは食事制限だな。運動は毎日のトレーニングで充分足りてるし、何よりこれ以上こいつに運動負荷はかけたくない。だから食生活の改善、って方向でこいつの腹にアプローチしていく」

「アルダンさんの普段の食事を変えるということでしょうか?」

「そうだな。これから食事は低糖質、低脂質のメニューを中心にするつもり。一応、メジロ家の使用人さんたちにも協力してくれるよう頼んでみるけど……基本的には俺が面倒見てやることになると思う」

 

 そこまで話したところで、今まで沈んでたあいつが急に顔上げて。

 

「……つまり、これから毎食トレーナーさんが作ってくれるということですか?」

「ああ、そうだよ。てか俺が作ったメシ以外口に入れんな。朝と夜は俺が作ってやるし、昼は弁当用意するからちゃんと持ってけ。それ以外の間食は当然禁止。飲み物も水だけしかダメだからな」

「ええ、問題ありません。トレーナーさんの食事が頂けるのなら、それだけで頑張れそうです」

 

 その時のあいつ、なんか得意げにしてたからさ。

 

「……勘違いしてるみたいだけど、今までみたいな手の込んだメシは作らないからな?」

「え」

「これからお前は白米じゃなくて玄米が主食だから。主菜も魚介がメインになるし、肉は鶏肉以外禁止。あと昼は食後に運動も控えてるから、基本的に鶏ムネ肉とブロッコリーだけにする」

「ぶ……ブロッコリーにマヨネーズをかけるのは?」

「来月まで三食オートミールと白湯だけにされたいか?」

「すいません……」

 

 とにかく。

 

「俺も出来る限りで協力してやるし、何ならつきっきりで面倒みてやる! 脂質・糖質・カロリー計算もしてやるし、メシに飽きないように献立も毎日分考えといてやる! だからお前は何としてでも宝塚記念までに痩せろ! 分かったな!?」

「はい! よろしくお願いします、トレーナーさん!」

 

 そんな具合で、宝塚まではほぼあいつのダイエット期間だったんだよね。

 いやもう、普通にマジで大変だったよ。何って毎朝早起きして朝食と弁当作んないといけないし、夜は献立とか工夫しながら考えないといけないし。使用人さんたちも色々と手伝ってくれたけど、それでも苦労したよ。

 でも、あいつはそこまで苦労してないみたいだったよ。

 いやダイエットの何が辛いって、してる本人が精神的にクるところじゃん。好きなモン食えねえし、体重にも気ぃ使わないといけないし。減量も一気にするとかないから、効果が目に見えないってところもあるかな。

 そこら辺、あいつは別に何とも思ってなかったみたいで。まあ、自分が悪いからちゃんとしないと、ってところもあるんだろうけど、でも俺が考えたメニューを全部旨そうに食ってくれたのは嬉しかったかな。

 宝塚記念までは、大体そんな感じ。

 

 

 で、ここから宝塚記念の話になるんだけど……。

 ……え? 酒切れた? いや、そりゃこんだけ長く話してりゃそうなるだろ。

 今からコンビニ? ダルすぎる。今日はもうよくね? だって相当呑んでるんだし。

 …………秘蔵? なんか隠し玉あんの? 

 

 うわお前そんなデカい瓶どっから持ってきたんだよ。

 日本酒? え、こっから日本酒いくのお前? マジで? 狂ってるよ?

 あーあ、終わり終わり。もうお前明日終了だよ。頼むからマジで吐くのだけはやめろよ?

 つーかお前、ほんとザルだよな……その体のどこにそんな液体が入ってくんだよ。

 ……へえ、それ結構高いヤツなんだ。味は? 甘め? ふーん、呑みやすそうじゃん。

 

 ……………………。

 一杯だけ俺も貰っていい?

 

 




「タバコやるから冬コミの宣伝しろ」って言われたんで冬コミの宣伝します
冬コミでウマ娘の小説合同誌に寄稿させてもらったんで、もし当日行かれる方がいたらなんかやってるやんみたいな感じでスペースまで遊びに行ってくれるとめちゃうれC~です
ちなみに自分は当日いないです 今年の年末は実家でゆっくり遊びます
スペースは東リ-27bみたいです エイシンフラッシュの表紙が目印らしいです
自分はマンハッタンカフェがヒモ男とデートする小説を寄稿しました
今書いてて気付いたけどメジロアルダンの小説で宣伝することでは絶対にねえな
でもタバコもらえるんで、その、ホンマにすいません

Q.続きますか?
A.書き出しは思いついてる~~~けどどうなるだろう
 レース展開で筆が乗るかどうかにかかってるかも……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。