『超能力者、サイキッカーU参上!』
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コメント:523件(一部抜粋)
黒木:『この度はわざわざ私の為に来てくださり有り難うございました。』
ナマヨミガエリ他3名:黒木さんへの返信『いいなー。』
世界の裏を知りたがる者:『うわ、登録者数私で4444人だ…不吉ー!』
紫「この『世界の裏を知りたがる者』の言う通り不吉ね…多分だけどこれを打ったのは貴方よね?」
紫は後ろを指差す。
菫子「流石ですね。」
紫「で、どうしたのよ。」
菫子はちょっと巫山戯た態度から一変し、真面目な顔をしてこう言った。
菫子「私、単独チャンネルを作ろうと思うんです。」
紫は予想した内の最も最悪なパターンが来て何故か喜びや面倒くささを感じた。
紫「ふーむ…どうしようかしら。撮影する度に私の所に来られても困るし…」
菫子「あぁ、見た目ですか?」
紫「そうよ。」
菫子「なんだそんなことですか。」
"そんなこと"で片付けられる問題ではない。流石の紫でも唯の人間が境界を操れるようになるマジックアイテムは作れない。かといってそのままやったら間違いなくいつかやらかして何処かの施設に連れ去られる未来が見える。そんなことを紫が考えてると菫子は口を開いた。
菫子「私、『VCabler』になろうと思うんです。」
紫「ぶ、『VCabler』?」
聞き慣れない単語に困惑した。
菫子「あれ知りません?調べてみてくださいよ!」
紫は調べて幾つか見てみた。すると動画には普通とは違い、二次元の絵のような物が喋ったり感情が変化したりしている不思議な現象を目にした。
菫子「つまり分かりやすく言えば、『もう一つの肉体』を使った動画手法です。」
紫は無理やり理解した。
紫「じゃあその『肉体』はどうするの?」
菫子「質問返しします。紫さん。今後動画に出なさそうな人は誰ですか?」
紫(出なさそうな人…地獄の奴らかしら…それなら…)
紫「『饕餮尤魔』ね。」
菫子「成る程…それなら姿を確認できるものありますか?」
紫「ちょっと待っててね。」
大体言いたいことを察した紫は『派手と地味の境界』を弄って存在感を0にし、スキマで尤魔のところにカメラを持って行った。数分後には30枚程撮って帰ってきて『写真と絵画の境界』を弄り、写真を絵にした。
紫「これでどうかしら?」
菫子「十分です!有り難うございます!」
紫は『単と複の境界』で複製、『二次元と三次元の境界』でそれらを菫子のスマホのフォルダに入れた。菫子はSNS『murmuring』でそれをLIVE2Dにすることを依頼した。
~数日後~
この日の午後12時半ぐらいのこと、個人勢VCabler『饕餮尤魔』がデビューした。
ちなみに作品内世界では空前絶後の『VCabler』ブームであり、菫子のデビューを志す理由の一つになりました。そのブームは異常とも呼べ、デビューすれば1万登録者は安定であった…が、VCablerが爆増し、その安定は崩れつつあった。
おまけ VCabler『饕餮尤魔』のプロフィール
種族:饕餮
誕生日:10月29日
趣味:石油掘り、旨いものを食うこと
好物:石油、人の感情
ファンネーム:ウェイター
紹介文:地獄の底の血の池地獄からやってきた羊のような妖怪の饕餮。池の管理をしていたが新たな味の感情を求め地上へとやってきた。手始めに『尊死』する際の感情を食す為に配信を始めた彼女は今日も先割れスプーンを持ちながらその機会を待っている。