暫くはこの感じでいきたいと思います。
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ間違えたぁああああああああああああああああああああああああああ。
\(^o^)/オワタ
どうも皆さんこんにちは。
まだ自己紹介できていなかったけど、8歳で理不尽にも賞金首として追われる身となった哀れな青年、キリアです。(今更
いやー、びっくりしたよね。
ちょっと新技の練習がしたいなぁって思ってさ。
ちょうどいい感じの悪そうな海賊船を見つけたから一気に襲い掛かって、別に撃つ必要もないのに獅子竜王砲をぶっ放してみたらさ、ビーム線上に天竜人の船があったんだってさ!
ハハハハハハハハハハハハハハハ!
笑える! ハハハハハ! ――って、笑えるかボケェ‼
天竜人⁉ 俺の人生をぐちゃぐちゃにしてくれやがったあの天竜人⁉
危害を加えようものなら速攻で海軍大将が飛んでくる、で有名なあの天竜人⁉
ふ、ふざけんなっ!
お前ら、どんだけ俺の人生壊せば気が済むんだ馬鹿野郎!
今回は全面的に俺が悪いけどさっ!
ちゃんと確認してなかった俺が明らかに悪いけどさっ!
撃つ必要もない必殺技を調子こいて最大出力で放出した俺に責任あるかもだけどさ!
でも、こんなに反省しているんだから許してくれたっていいじゃんよ!
君らはもう蒸発しちゃったんだから海軍大将なんて呼ばなくていいじゃんよ!
平和にいこうよ~!
あっ、今なんか
◆◆海軍サイド◆◆
その日、海軍は上から下まで大騒ぎだった。
この世で最も高貴な血筋(とされている)天竜人。
彼らの船が襲撃を受け、乗船していた五名の天竜人全員が死亡したというのだ。
前代未聞の大事件を受け、海軍は急ぎ状況の確認を行うと共に、下手人をひっ捕らえるべく海軍大将“黄猿”の派遣を決断。
現着した黄猿は目撃情報と優れた見聞色の覇気をもとに下手人を現場から逃走した奇妙な怪物と推定。捕縛、もしくは処刑すべく追跡を開始した。
そして調査開始から数日後――
「うわっ⁉ あ、危なッ! おい! どこのどいつが――き、黄猿⁉」
「おや~、わっしのこと知ってるのかい~?」
「逆に知らない奴がいるかよ⁉」
「まぁ、ともかくお前ェ、わっしと来てもらうよ~」
現場からかなり離れた小さな島に怪しげな住民を発見。
見聞色で天竜人襲撃犯と直感的に悟った黄猿は普段のとろい仕草が嘘のような俊敏さで油断なく捕縛を試みるも初撃を躱され、戦闘へと発展。
『誰が一緒に行くか馬鹿野郎ッ!』
「ん~、こんな奇妙な生き物は見たことがないね~」
睨みあうこの世ならざる怪物キマイラと、ピカピカの実を食べた光人間の化け物。
二人の因縁はここから始まった。
◆◆主人公サイド◆◆
黄猿半端ないってもぉー!
ビーム強いし痛いし、竜の翼で雲の上まで逃げても月歩とピカピカで追いかけてくるし、
武装色で殴りかかっても練度違いすぎてこっちの攻撃全然通らないし、何とか撒いたと思って人の多い街に潜伏しても速攻で変装見破ってくるもん…
そんなんできひんやん普通、そんなんできる?
言っといてや、できるんやったら…
地獄の鬼ごっこも始まってから1か月が経過しているが、冗談抜きでそろそろ殺されてしまうかもしれない。
こっちは逃走キャリア12年の技をフル活用し、さらに悪魔の実の力も手に入れてから初めてというくらいの本気で使っているが、全然歯が立たない。
手の内は全て晒してしまったし、次に見つかって戦闘に発展したら確実に負ける。
「修行だ。修業が必要だな……」
こういう時は修業が必要だって、俺たちの聖書ジャンプにも書かれてある。
さらに我流に限界を感じた俺は師匠が必要不可欠であると考えていた。
ワンピース×師匠といえばあの人と相場が決まっている。
覇気のことなら何でもござれ。
未来の海賊王を育てた究極のイケおじ。
シルバーズ・レイリーさんだ!
というわけで黄猿との追いかけっこをしながらも何とかつきましたシャボンディ諸島。
ここで覇気を鍛えてもらって、何とか黄猿を追い払えるぐらいのレベルになりたいものだ。
……ていうか、レイリーさんに追い払ってもらう方が早いか。
「さて、あの人はどこにいたかな? 流石に細かい場所はもう思い出せないなぁ……」
この世界で長く生きていると原作知識も細かいところは全然思い出せなくなってきた。
大まかな出来事は何とか覚えてはいるのだが……
「しかも、普段は気まぐれで色んなところをフラフラしていたような……本当に見つけられるのかな? 流石に今の実力で大将とやり合うのは限界が――」
“八咫鏡”
「うわっ! 危なッ⁉」
死地の連続でようやく目覚めてくれた見聞色の覇気が危険を知らせてきたので急いで頭を下げると、先ほどまで俺の頭があった位置を何かが高速で駆け抜けていった。
全力で前に飛び、地面を転がりながら振り向けば、すっかり見慣れたグラサン黄色スーツが。
「やっと見つけた~、今回は随分と手こずらせてくれたねぇ~、怪物くん」
「……あんた、人様の修業は邪魔しちゃいけないって、ジャンプで習わなかったのか?」
「相変わらず何を言っているかさっぱりだねぇ~だが、この茶番も今日までだよぉ~天竜人を殺した罪、償ってもらおうか」
皆大好き、ちょっと実力の底が見えない黄猿先生だ。
「前にも説明したけどさ、あれは事故だったんだって! 俺は天竜人を殺すつもりなんて一切なかったんだよ!」
このタイミングで見つかるとはマジでついてねぇ……。
無駄だとは分かっているが、念のため言い訳をしておく。
「殺すつもりはなかったっていうのは戦う中で何となく分かってはきたがねぇ……だが、お前さんが殺したっていう事実は消えんでしょう? ましてや相手は言い訳なんて一切聞かない天竜人だよぉ?」
「……」
ぐうの音も出ないド正論。
黄猿もあくまで上からの命令に従っているだけなんだから、こうして俺の言い訳を聞いてくれるだけまだマシな方なんだろう。
「ていうかあんた、最初の頃と比べたら随分と優しくなったな。前なんて俺に口を開くことすら許さなかっただろ?」
「まぁ、わっしも伊達に海兵を長くやってはないからねぇ。戦ってれば相手のことは少しくらい分かってくるもんだよぉ」
「へぇ、意外だな。あんたはもっと――」
「
空気が変わった。
ゾッとするほど冷たい空気が潜伏先の山を包む。
「そろそろ捕まってくれねぇと、うちの面子が立たねぇのよ。加えて、
あれ、なんか声がガチ……
「天竜人を殺して、海軍大将から1か月生き延びた。その功績を誇りに思ってあの世へ行くんだねぇ!」
いやいやいやいや!
「八尺瓊勾玉」
ちょっ、待――
◆◆◆◆◆◆
余談:シルバーズ・レイリー
「うん? この気配は……黄猿か?」
かつて伝説のロジャー海賊団で副船長を務めていた男、シルバーズ・レイリーは小銭の入った袋を手元で転がしながら懐かしい気配を感じ取っていた。
「ただの海賊狩り……にしては随分と気合が入っているようだな」
銭を稼がせてもらったカジノの中で立派な髭をさすりながら目を閉じてさらに気配の様子を探る。
「海賊の方は……若そうだな。荒々しく、瑞々しい気配だ。だが、良くない流れを背負っているようにも思える」
思うところがないわけではない。
かつて自分も海賊として名を馳せた男だ。
若い海賊が圧倒的な力の差で抵抗虚しく海軍に敗れるというのは面白い展開ではない。
「若い芽を摘むな、と言いたいところだが、海軍が海賊を追いかけるのは世の理」
だが残念ながら、シルバーズ・レイリーという男は良くも悪くもリアリストで、さらに言うと気まぐれな男である。
顔見知りでもなければ名前も顔も知らない若い海賊の為に命を懸けるほどお人好しではない。
「――さて、私も感づかれる前にさっさと退散するとするか」
こうして、キリアが土下座してでも師匠になって欲しかった男はあっさりと姿を消してしまったのだった。
主人公の師匠は黄猿だからね。仕方ないね。