ネバーシデンドの体が崩壊していく。それを見たマルコは…
『これでよかったか…紫電よ…。』
「……」
マルコも紫電に対して何か思うことでもあるのだろう。レイは何も言わずに空を見る。そして…頭を振った。
「あ~やだやだ。このしんみりした空気って嫌いなんだよね…って言おうと思ったけど、それくらいの事が許されるなら、思いっきりしんみりしなよ、マルコ。」
『お主の事はよう分からんな。』
「ま、ともかくは…二人とも一旦降りてきなよ!」
ここからは力を合わせて連結王を迎撃しなきゃね。
地上に降りてきたタツヤとノワールはそれぞれ変身を解いて、全員が物陰に身を潜めるように隠れる。
図書館は破壊されてもう使い物にならないし、そもそもその図書館を破壊した奴がそこに佇んだままなのだから。
「さてと…ここからドルファディロムを迎撃するための戦いなんだけど、ここからはこっちの戦力をフル投入だ。」
「それってリュウヤも?」
「当たり前じゃないか。あれはディスペクターの王の一体で、一対一で勝てるような相手じゃない。
今の僕らがどれだけ逆立ちしても勝てないんだよ。例え、英雄の力を持ってしてもね。」
ネプテューヌは心配そうに現在も気絶しているリュウヤを見る。原初の力と決闘王…姿は違えど同じボルシャックの力を連続で使ったのだ。
相当な体力を持っていかれたに違いない。
「兎に角…今戦力になるのは私とタツヤ、そしてレイだけね。ネプテューヌの持つガイギンガってのが龍解出来ないんでしょ?」
「……済まない。」
「けれど、貴方達も体力とか無いわよね。」
ノワールに痛いところを突かれて申し訳なさそうにするガイギンガだが、ブランもまたノワール達に対して問いかける。
確かにタツヤとノワールはネバーシデンドとの戦いで体力を削られている為、ドルファディロムの相手を出来るかと言われるとキツイと思われる。
「まあ、纏めるとこうだね。」
リュウヤ→論外
ネプテューヌ→ディスタスなら行ける
ガイギンガ→リュウヤと同様
タツヤ→キツイ
ノワール→タツヤと同様
レイ→体力は余ってるから戦える
ブラン→ネプテューヌと同様
「いや、無理じゃね?」
「僕も同意見。まず僕一人じゃ瞬殺されるから誰かのサポートは必須だ。
でも僕もマルコもハッキリ言ってしまえばサポート型だからね。」
レイ一人に任せるのは流石に酷だ。かといって今戦力になり得るのは…レイ以外居ない。
「…俺に任せてくれないか?」
が、ここでリュウヤが目を覚ました。
「リュウヤ!大丈夫!?」
「ありがとう、ネプテューヌ。お陰で助かったよ。…それとレイ。ドルファディロムの事だけど…アイツの相手は俺に任せてくれないかな?」
「……策はあるのかい?無ければ君を戦闘させることは決してないからね。」
「ある。」
皆が目を見開いた。何故、そう言いきれるのか…タツヤはリュウヤに聞いた。
「まさか決闘王で強行突破とか言うんじゃ…」
「流石にそんな事はしないよ。ただ…この力を使う。」
そう言ってリュウヤは自身の翼に小さな天使の羽を思わせるような物を出現させた。
「それは…」
「俺がタツヤに出会う前に最初にディスペクターを倒した時…そいつが落としていったんだよ。
これを使えば…」
「…それの効果時間は?」
「効果時間…?」
タツヤが疑問を出した。あれはきっとスター進化の類いだろうと考えているからだ。だがこれはスター進化ではなく、あくまでも進化の延長線みたいな物でそう長く持つものでもないし、スター進化程の出力を出すことは出来ない。
「最低でも5分。俺の体が壊れる覚悟で使えば6分。」
そう言って羽を戻した。その瞬間に膝から崩れ落ちてしまい、倒れそうになった所をネプテューヌが支える。
「!…待てよ!壊れるのを覚悟って…そんなのは絶対に…「タツヤ、少し黙ってろ。」…!」
普段のレイからは想像できない言葉にタツヤは口を閉ざすしかなかった。目で訴えてきたのもある。
今考えているから文句は後で言え。…と。静まり返る空間で、ブツブツと言葉を繰り返すレイはやがてリュウヤの方を向く。
「分かった。その力を使ってドルファディロムを倒してくれ。」
「…あぁ、必ずたお「ただし、最低でも3分。それ以上使おうとしたらヒカルに言いつける。」ウグッ…!わ、分かったから…ヒカルに言うのだけは止めてくれ…。」
これで役者は揃った。レイは全員に告げる。
「さぁ、ドルファディロム迎撃作戦。その内容を説明しよう!」