超次元ゲイムネプテューヌ 王来爆熱物語   作:LEGION ONE

10 / 15
黒き女神の覚醒

「…………」

 

「「ッ!!!」」

 

今も尚、空中で静止し続けるドルファディロム。しかしネバーシデンドとバラデスメタルは暴れ続ける。

ネバーシデン、バラデスメタルと戦ったリュウヤ、タツヤ、レイは強大な力の前にスター進化の鎧を剥がされて遠くへ吹っ飛ばされた。

 

「リュウヤ達が!」

 

「そんな……」

 

リュウヤ達が倒されたことに呆然とするネプテューヌとノワールだったが、そんな彼女にお構いなしにディスタス軍団がネプテューヌ達の元へやって来て居るのだ。

 

「落ち込んでいる暇はないようね……!」

 

「そうみたいね……行くわよネプテューヌ!ブラン!」

 

「うん!」

 

三人はそれぞれの武器を装備し、構えると迫るディスタスの軍団に応戦する。しかし、どんなんに倒しても次々に湧いて出てきておりその数は一向に減らない。

 

「ホントにうざいなこいつら!」

 

ブランもイライラが募ってつい、荒々しい口調になってきている。だが、イライラしたって状況は良くならない。

 

「喰らえぇ!」

 

「ハァァ!」

 

ネプテューヌがガイハートを振るってディスタスを切り裂き、ノワールがレイピアで貫き、ブランはハンマーで叩き潰す

例え女神に変身できなくても、彼女達は正真正銘の女神だ。数々の修羅場をくぐり抜けた事により、戦闘経験だって並大抵の物じゃない。

 

「ガイギンガ!その龍解ってのはまだなの!?」

 

『すまない…!もう少しだけ踏ん張ってくれ!』

 

「(どうすればいいの……!この状況をどうすれば打開が出来るの!)」

 

頼みの綱といえるガイギンガの龍解もまだ少しかかる……この絶望的な状況をどう打開するかノワールは考える。その時だ。ノワールに対してバラデスメタルが襲い掛かってきた!

 

「しまっ…!?」

 

ノワールは気付くも、ディスタスが動きを押さえ付けられてしまった。ディスタスを振り払おうとするノワールだったが、武器であるレイピアも落とされ絶体絶命のピンチに陥った。

 

「ッ(力が……アイツらを倒せる力を……タツヤを……みんなを助けられる力が欲しい!)」

 

みんなを助けられる力を欲するノワールだったが、そのまま動けずに……バラデスメタルによって叩き潰されてしまった。ネプテューヌの目の前でノワールは叩き潰される。

 

「あ……あ……ノワールゥゥゥゥゥ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ……ここは……」

 

バラデスメタルに叩き潰された筈のノワールは全く見覚えのないところに気づけば立っていた。燃え盛る炎の中で目覚めたノワールが困惑していると、光と共に炎の龍が現れ雄叫びをあげる。

いきなり目の前に龍が現れた事に構えるノワールだったが、雄叫びをあげた龍は消え一人の少女が入れ替わるように現れた。

 

「ボクはヒビキ……爆龍覇ヒビキ。君の親友が持っているガイギンガ等のドラグハート・ウエポンを操るドラグナーだよ」

 

「ど、ドラグナー?」

 

いきなり知らない少女が現れ、ネプテューヌが持っているガイギンガを操れるドラグナーだと言われ首を傾げるノワールにヒビキは苦笑いを浮かべながらもノワールに問いかけた。

 

「力を欲する君に一つ聞くわ。なんで力を欲する?どうして力を欲するの?」

 

「それは……」

 

国民のため?妹のため?この絶望的な状況を打開するため?色々な考えを張り巡らせるノワールだったが……ある答えに辿り着いた。

 

「みんなを助けたいからよ」

 

「みんなを?」

 

「ネプテューヌ、ブラン、リュウヤ、レイ……タツヤ。友達や大切な人を守りたいからよ!助けたいからよ!女神とか関係ない!私はみんなを守りたいから力を欲するのよ!」

 

「そっか……」

 

ノワールの答えを聞いたヒビキは満足気に笑みを浮かべると再びノワールの方を向き告げる。

 

「みんなを助けるために力を欲する……認めるわ……君ならボクの力を使いこなせるかもね。存分に使ってよね」

 

「力を……えぇ、言われずとも存分に使ってあげるわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方……ドルファディロム砲により吹き飛んだタツヤは目覚め何とか起き上がろうとするが力が思うように出ず、起き上がることが出来なかった。

 

「ダメだ……全然力が入らねぇ……」

 

スター進化をしようにも力や体力が回復しきれておらず出来ない。もうダメなのか……絶望的な状況に諦めようとしたタツヤに何者かが語りかけてきた。

 

『終わるのかこんなところで』

 

「……誰だ……いきなり語りかけてきて」

 

いきなりエターナルフェニックスとは別の存在が語りかけてきたことに驚くタツヤであったが、すぐに語りかけてきた存在が誰か聞く。しかし、語りかけてきた存在は正体を明かすことなく話を続ける。

 

『我のことはどうだっていい。ここで諦めるのか?立ち上がり戦おうとしないのか?』

 

「無理だ……どうやって勝てって言うんだよアイツらに……俺やリュウヤ、レイが束になっても勝てなかったんだぞ」

 

『……我が知る戦士たちはどんなに倒れても、心が折れようと、絶望的な状況でさえ立ち上がり強大な敵に立ち向かった』

 

「それは強い奴らだろ……俺みたいな弱い奴が立ち上がろうなんて……」

 

『弱い強いなんて関係ない。皆、何かを守りたいという意思で立ち上がったんだ』

 

「強い意思……」

 

弱い強いなんて関係ないただ何かを守りたいという意思で立ち上がった。それを聞いたタツヤは俯かせていた顔を上げる。タツヤが顔を上げる中、謎の存在は再び話す。

 

『貴様にもあるだろ?守りたい人達が。体を張ってでも守りたい存在が』

 

「守りたい人……」

 

そんなの……あるに決まっているだろ……!リュウヤや気に食わねえけどレイも!ネプテューヌやブラン、それにノワールも!みんな守りたいんだ!どれだけボロボロになってでもアイツらを守りたいんだ!その瞬間……タツヤの体の奥底から力がふつふつと湧き上がってきた!

 

『立ち上がるんだ戦士よ。勝利を掴みこの絶望をひっくり返せ!!』

 

「おう!!」

 

謎の声の激励を飛ばすとそのまま聞こえなくなった。しかし、心の火が灯ったタツヤはそんな事を気にせず再び立ち上がろうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……っ!」

 

レイとタツヤよりも先に目覚めたリュウヤはボルシャックドラゴンの力を使ってスター進化し、ネバーシデンドに挑む。

だが今の形態はボルシャックの中では最も弱い力。体力が戻りきってない以上は、この姿にしかなれない。

 

「ガアァァァ!」

 

「だあぁ!」

 

リュウヤは意地でも食らい付く。今この場でバラデスメタルが来れば、完全にアウト。だがここでスター進化が解けて斬られてもアウト。

後ろの二人も守りながら戦うのでさえキツいのだ。しかも奥にはドルファディロムと言うボスが待っている。……いや、止めよう。こんなこと考えるのはらしくない。

 

「今、二人を守れるのは俺しかいないんだ!」

 

二人を守るために拳を振るい、戦う。再び激突しようとした…その瞬間!光が見える。神々しいと思わせる様な…そんな光だ。

 

「光……?」

 

それを見たネバーシデンドは瞬間、何かに突き飛ばされる。その突き飛ばした者の正体は…黒い龍の幻影。

確かな実態を持った幻影の龍は背中に乗せているネプテューヌとブランを降ろすと、光を放った者が隣に降り立った。

 

「後は任せて頂戴」

 

ストレートの白髪にガントレットのようなものを装備し、龍のようなオーラを纏う女性は隣に立つリュウヤにそういう。見知らぬ女性……しかし、聞き覚えのある声にリュウヤは驚きを隠せずにいた。

 

「まさか……!?」

 

彼女の名前を叫ぼうとした瞬間……自分の背後から尋常じゃない熱気を感じバッと振り向くと、そこに居たのは全身に炎を纏うタツヤだった。

 

「タツヤ!」

 

「ありがとなリュウヤ……俺たちを守ってくれて。ここからは俺がやる」

 

「ッ!大丈夫なのか!体力とか残ってないんだろ!」

 

「大丈夫だ。お前が守ってくれたおかげで体力は回復出来たしな!」

 

リュウヤにそれだけ言うとタツヤは白髪の女性の隣に立つ。

 

「……行くぜエターナルフェニックス!」

 

『あぁ!先程の我々ではないことを奴らに見せつけるぞ!』

 

チラッと隣に立っている白髪の女性の方を見るとすぐにスター進化をし三体のディスペクターに刃を向ける。

 

「そんじゃ……行こうか女神様!」

 

「えぇ……ステイションの守護女神ブラックハート!貴方を今ここで倒して上げる、覚悟しなさい!」

 

異世界の女神が覚醒し、不死鳥は更なる炎を宿し、歪に繋がれた者へ反撃の狼煙を上げた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。