超次元ゲイムネプテューヌ 王来爆熱物語 作:LEGION ONE
「部下が倒されっていうのに全然動かないわね……」
「それだけ余裕って事だろうな。ムカつくなマジで!」
ネバーシデンドを倒したタツヤとノワールは上空に佇む連結王 ドルファディロムを見据えながらそう話す。隙を突き攻撃を繰り出そうと考えているが、全くといっていいほど隙がなく二人はただドルファディロムを見ていることしか出来なかった。
「どうする?このまま見ていても何も始まらないぞ?」
「そうね……攻撃をしたいけどアイツ、ほとんど隙がないのよ」
「そうだけど……こうしているだけじゃ時間しか進まねぇんだよな」
「おーい二人とも〜!一旦降りてきなよ!」
どうしようか悩んでいると下にいるレイが降りてくるように言われ、二人はレイの指示に従い地上に降りるとそれぞれ変身を解き、全員が物陰に身を潜めるように隠れる。
「さてと…ここからドルファディロムを迎撃するための戦いなんだけど、ここからはこっちの戦力をフル投入だ。」
「それってリュウヤも?」
「当たり前じゃないか。あれはディスペクターの王の一体で、一対一で勝てるような相手じゃない。今の僕らがどれだけ逆立ちしても勝てないんだよ。例え、英雄の力を持ってしてもね」
「並のディスペクターでも大変だったのにそれより上がいるとわね……」
ブランが静かに呟く中、ネプテューヌは心配そうに現在も気絶しているリュウヤを見る。原初の力と決闘王…姿は違えど同じボルシャックの力を連続で使ったんだ……相当な体力を持っていかれたに違いない。
「兎に角…今戦力になるのは私とタツヤ、そしてレイだけね。ネプテューヌの持つガイギンガってのが龍解出来ないんでしょ?」
「ねぷぅ……」
『……済まない』
「けれど、貴方達も体力とか無いわよね」
「うっ……」
ノワールに痛いところを突かれて申し訳なさそうにするガイギンガだが、ブランもまたノワール達に対して問いかける。
確かにタツヤとノワールはネバーシデンドとの戦いで体力を削られている為、ドルファディロムの相手を出来るかと言われるとキツイと思われる。
「でも、俺はさっき使った吸収が使えるぜ?今度もノワールの全力とそれに加えてガイギンガの炎をもらえれば」
「仮にそれで倒せれたとしても二つ目の命でドルファディロムが再生して、君はあのエネルギー法の餌食になるよ」
吸収が出来るとタツヤは言うがレイに痛いところを突かれてしまい黙ってしまう。それに加え今のタツヤでは吸収を完全に使いこなせてはいない為、ドルファディロム戦で使えるかは怪しいところだ。
「まあ、纏めるとこうだね。」
リュウヤ→論外
ネプテューヌ→ディスタスなら行ける
ガイギンガ→リュウヤと同様
タツヤ→先程の戦いで体力がなくキツい
ノワール→タツヤと同様
レイ→体力は余ってるから戦える
ブラン→ネプテューヌと同様
「いや、無理じゃね?」
レイの纏めに対し俺はそう呟いてしまう。戦力になる俺とノワールが無理な状態でレイに一人でドルファディロムを任せるなんてキツすぎるし、瞬殺されてしまうだろ。
「僕も同意見。まず僕一人じゃ瞬殺されるから誰かのサポートは必須だ。でも僕もマルコもハッキリ言ってしまえばサポート型だからね……」
ノワールも行けてサポート型だし……攻撃型の俺がやっぱり行くしかないか……。多少の無理なら行けるしな。
「やっぱり俺が『俺に任せてくれないか?』リュウヤ!」
「リュウヤ!大丈夫!?」
タツヤが前に出て戦うと言おうとした時、目が覚めたリュウヤがタツヤの言葉を遮りそういう。目が覚めヨロヨロと立ち上がるリュウヤにネプテューヌは急いで駆け寄り、支えながらゆっくりと立ち上がらせる。
「ありがとう、ネプテューヌ。お陰で助かったよ。…それとレイ。ドルファディロムの事だけど…アイツの相手は俺に任せてくれないかな?」
「……策はあるのかい?無ければ君を戦闘させることは決してないからね」
「ある」
策があると言いきったリュウヤにレイを含めた皆が目を見開いた。
「なんでそう言い切れるんだ……まさか決闘王で強行突破とか言うんじゃ……」
「流石にそんな事はしないよ。ただ…この力を使う」
タツヤの疑問にそう言ってリュウヤはは自身の翼に小さな天使の羽を思わせるような物を出現させた。見た事のない羽に皆首を傾げている中、タツヤがなんの羽か聞く。
「それは…」
「俺がタツヤに出会う前に最初にディスペクターを倒した時…そいつが落としていったんだよ。これを使えば…」
「…それの効果時間は?」
「…… 効果時間…?」
俺はそう言ってリュウヤに疑問をだす。あれはきっとスター進化の類いだろうと考えたからだ。
しかし、タツヤの考えは外れている。これはスター進化ではなく、あくまでも進化の延長線みたいな物でそう長く持つものでもないし、スター進化程の出力を出すことは出来ない。
「最低でも5分。俺の体が壊れる覚悟で使えば6分……グッ」
「リュウヤ!」
タツヤの疑問にそう言い羽を戻した。その瞬間に膝から崩れ落ちてしまい、倒れそうになったリュウヤをネプテューヌが支える。
「!…待てよ!壊れるのを覚悟って…そんなのは絶対に…『タツヤ、少し黙ってろ』…!チッ……」
仲間思いが強いタツヤは壊れるのを覚悟して使おうとしているリュウヤを止めようとするが、レイに遮られた。普段のレイからは想像できない言葉にタツヤは舌打ちをし口を閉ざすしか出来なかった。目で訴えてきたのもある…… 今考えているから文句は後で言えっと。
「タツヤ、少し落ち着きなさい。貴方が仲間のことを大切にしているのはわかるから」
「わかっている」
ノワールに宥められながらタツヤはレイを静かに見る。静まり返る空間で、ブツブツと言葉を繰り返すレイはやがてリュウヤの方を向く。
「分かった。その力を使ってドルファディロムを倒してくれ。」
「…あぁ、必ずたお「ただし、最低でも3分。それ以上使おうとしたらヒカルに言いつける。」ウグッ…!わ、分かったから…ヒカルに言うのだけは止めてくれ…」
「(ヒカル?)」
知らない名前が聞こえタツヤは首を傾げる。リュウヤの仲間の一人か?あのリュウヤが恐れるってことはそうとう強いやつなのか……?そう考えているとレイが手を叩き全員に告げる。
「さぁ、ドルファディロム迎撃作戦。その内容を説明しよう!」
レイが迎撃作戦を話している中、タツヤは少し暗い顔をする。俺が少しでも強ければ……リュウヤを無理させることなんかないのに……!
『…………』
自身の弱さに悔しさを覚えるタツヤ……そんな姿をエターナルフェニックスとは別の存在が見ていることにも気づかず。
タツヤ君とノワールのイチャイチャを書きたい……!