超次元ゲイムネプテューヌ 王来爆熱物語 作:LEGION ONE
拠点に着き、リュウヤと合流した後、俺はこの辺りを周回しようとしたがリュウヤに止められた。スター進化した直後だし、これからのことも考えて体力を回復して欲しいってことらしい。
確かに一度のスター進化ですんげぇ体力を持っていかれたからな……ここはリュウヤに甘えて体力を回復するか。
「ねぇねぇ!君がリュウヤが言っていたタツヤだよね!」
「ん?そうだぜ」
休息していると目の前に座っていた紫色の少女『ネプテューヌ』がいきなり話しかけてきた。ノワールとネプテューヌの話を聞いていたが……この子元気がいいな……疲れてないのか?
「へぇ〜リュウヤが言っていた通りの人だね!見た目は悪い人だけど根は優しい人だって!」
アイツはこの子に俺の事をどう説明したんだ!?昔、俺がリュウヤのことを嫌っていたことを花さ中のはありがたかったけども!全く……ちょっと仕返ししてやるか。
「そう言うお前も聞いてた通りグーダラな女神だな」
「酷いよ〜!誰からそんなこと聞いたの!」
「ノワール」
「ノワール〜!なんでそんなこと言ったの〜!」
「事実を言ったまでよ」
あ、ノワールの言っていたことは本当だったんだな……にしてもノワールは否定していたがやっぱりネプテューヌと仲がいいじゃんか。
俺はノワールとネプテューヌとのやり取りを微笑ましげに見ていると何かを思い出したのかネプテューヌが再びこちらを向いてきた。
「あ、タツヤに聞きたかったけどリュウヤとどうやって出会ったの?」
「リュウヤと?リュウヤとはリュウヤとはこの超獣世界で起こっているディスペクターの再来の原因を探っている時にたまたま出会った感じだな。それがどうしたんだ?」
「ちょっと二人の過去が気になってね〜」
「絶対教えん」
教えてたまるかあんな尖りに尖っていた時の俺の過去なんて!一方的に嫌って暴言とか言っていた時期だぞ!?そんな過去を言えるもんか!
「え〜!なんでよ〜!思い切って言ってよ!」
「ねぇ~!答えてよー!赤裸々な過去を告白しちゃいなよ!」
「絶対嫌だ!あんな恥ずかしい過去を教えるわけないだろ!」
「ふーん…良いもーん。だったらリュウヤに聞いちゃうもんね!」
「なっ!?おいやめろよ絶対!」
そんな会話を繰り広げているとネプテューヌがいつの間にか周回から戻ってきたリュウヤの元に走り出し、俺の過去について聞いてきた。
「ねぇねぇ!リュウヤはタツヤの過去を知らない?知ってることを教えてよ!」
「リュウヤ!絶対に教えんなよ!」
「………う~ん。そうだなぁ…リュウヤが元々、俺の事嫌いだったって頃の話が有るんだけど…」
「何それ!何それ!教えてよ!」
「でもこの話するとタツヤ怒るからまた後で」
良かった……あんな黒歴史、そう簡単に教えるけわけにはいかねぇ……これか過去を聞かれた時にどう回避していこうか悩みながら隣りに座っているノワールを見る。
ネプテューヌがガイギンガの剣を所有しているって聞いてからずっと元気がないよな……なんかあったのか?
「タツヤ、一応巡回はしてきたけど回りに何か居るような形跡はなし。どうする?拠点の目星が付いてる所は色々あるから…ここだけに止まらなくても良いとは思うけど…」
ノワールのことを気にしていると床に座ったリュウヤが巡回の報告をしてくれた。
「確かにそうだな。でも、あくまで目星が付いてるだけで、拠点として機能するかって言われたら話は別だし…暫くは止まっても良いと思うぜ」
「…分かった。じゃあ暫くはここに止まることにしようか」
話し合いを終えるとリュウヤは少しばかり睡眠を取る事にしたらしい。俺も少しだけでも寝ようとした時、いきなりノワールが立ち上がった。
「ちょっと外の空気を吸ってくるわ……」
「あぁ……」
俺にそう伝えたノワールは拠点から外の空気を吸いに出ていってしまった。はぁ……やっぱり似た者同士かもな俺たちって……。
「悪いネプテューヌ……俺も外の空気を吸ってくるよ。何かあったら俺かそこで寝ているリュウヤに言ってくれ」
「う、うん……」
ネプテューヌにそう伝えると俺はノワールの後を追うために走り出した。
「…………」
「そんな暗い顔をしてどうしたんだよ……女神様」
拠点からすぐに出たところで体育座りをし顔を俯かせているノワールに対しリュウヤは後ろから声をかける。一瞬驚いたノワールだったが、顔を上げることなく口を開いた。
「ちょっと外の空気を吸いに行くだけなのに……心配しないでよ」
「暗い顔をしていたらだれだって心配するぜ……何があったんだ?」
ため息を吐きながらそう言い自身の隣に座ったタツヤにノワールは少し黙るとポツリと話し始めた。
「私……悔しいの……ネプテューヌは女神化出来ない代わりに新しい力を身につけてみんなの力になっているのに……私は何も出来ずただ守られてばかりで……悔しいの……」
「…………そっか」
「タツヤ達の足を引っ張りたくない……だけど……今の私じゃ……」
ノワールは涙を流し弱々しく隣に座るタツヤに話す。話を静かに聞いていたタツヤは一度空を見上げると俯いているノワールに語り始めた。
「……昔、ノワールと同じようなことをしていた時があったんだ。俺が苦戦したディスペクターをスター進化で一瞬で倒したリュウヤに嫉妬して……一方的に嫌って……話しかけてくれるリュウヤに暴言や皮肉めいたことを言ってさ……最低だろ?助けてくれた相手に……手を伸ばしてくれた相手にそんなことを言って」
「タツヤ……?」
いきなりのことにノワールは俯いていた顔をあげタツヤの方を向く。そんな中、タツヤは苦笑いを浮かべながらも話を続ける。
「悔しくて辛くて情けなくて……でも、そんなことしていても何もならないなって思うようになってさ?立ち止まってばかりで足を引っ張るばかりなら突っ走ってリュウヤと共に戦えるようになりたいって……」
「……凄いじゃない……」
「凄くねぇよ……ボルシャックに論されたおかげだし、リュウヤがいたから今の俺がいるんだから……一人じゃ到底無理だ」
空を見上げながらそう言うとタツヤはこちらを見ていたノワールの方を向くと先程の苦笑いを浮かべていた表情とは違い真剣な表情をしていた。
「ノワール……お前は一人じゃない。俺やリュウヤもいる……それが無理だったら同じ次元のネプテューヌだっている。俺たちが力になる……だから一人で抱えるな」
「…………」
「足を引っ張ってもいい、情けなくていい……立ち止まるな」
それだけを言うとタツヤは立ち上がるとノワールに手を差し伸べた。それに対しノワールは驚くが立ち上がったタツヤを見つめた。
「……強くなりたい……ネプテューヌのみんなの力になりたい!だから!タツヤ、力を貸してくれる……」
「あぁ!全力で力を貸してやる!」
そう言うとノワールは差し伸べられたタツヤの手を掴み立ち上がった。暗い表情をしていた顔が晴れたことにタツヤは安心しているとノワールは背を伸ばした。
「ん〜……なんか疲れが一気に来たわね」
「まぁ、色々あったからな。休める時に休まないとな」
タツヤも背を伸ばしそう言うとノワールと共に拠点に戻ることにした。その道中、歩いていたノワールが立ち止まりタツヤのことを呼び止めた。
「タツヤ……」
「ん?どうした?」
「ありがとね……///」
「ッ!お、おう……」
顔を赤くしながら笑顔でお礼を言うノワールにタツヤは一瞬ドキッとしてしまう。それはすぐに戻り、タツヤは照れながらそう返すが拠点に戻る道中お互いに話すことがなかった。