ヤーナムの詩人狩人   作:はらはら

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短編から連載にした方が良いのでしょうか?


悪夢の上書き

 

ヤーナムの街が黒い津波に飲み込まれていく…

 

それだけではない漁村も隠し街ヤハグルも黒い津波は全てを飲み込んでいった…そして飲み込んで行くたびに黒い津波は量を増やしていく

 

建物も人も獣も何もかもが黒く染められ沈んでいく…その勢いは止まることはない

 

聖歌隊やメンシス学派の者達は黒き津波を見て新たなる上位者が現れたのだと歓喜したがすぐに間違いに気づいた…アレは破壊しか齎さない自分の望むものなど得ることは出来無いと

 

すぐに逃げ出すため動きだす…二つの組織が自分達の夢を続けていく為に…しかし

 

「グルルルルゥゥ〜!!!」

 

 

メンシス学派達の前に黒い豹が立ちはだかる

 

 

「逃がすと思っていたのか?」

 

聖歌隊が空を見上げると巨大な怪鳥が姿を現す

 

 

それぞれの拠点に現れた二体の悪魔…vと同じく上位者の力を取り込んだ彼らは全盛期の力を取り戻していた…

 

始まったのは殺戮だ、抵抗などしない…する暇がない…シャドウは変幻自在に姿を変え彼らの影に入り次々と刃を突き立て切り刻んでいく…

 

 

聖歌隊は巨大なグリフォンに向かって彼方と呼ばれる光弾を放ち続けるがまるで通用しない…

 

「愚かな…」

 

グリフォンは翼を広げ勢い良く羽ばたく、それと同時に聖歌隊は落雷に焼かれ炭となった…

 

 

「ふむ…」

 

最後の聖歌隊を始末し終えた後グリフォンは

 

「ナンか昔の口調に戻してみたケドだめだナ!落ち着かねェや!!」

 

ふざけた口調で笑った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…一体なにを…?此れは何なのだ…?」

 

ゲールマンは黒く染まった狩人の夢を見渡し困惑していた…本来の力を取り戻したナイトメアによって全ての悪夢を侵食した影響によるものだがそんな事を説明する気はないとばかりに彼は言う

 

「…来たか」

 

 

月を背に現れた異形の存在…四つん這いになって地面に降り立ったそれは一見すると恐ろしい怪物だろう…

 

所々剥き出しになった骨、肉食獣の様な立髪、顔がある筈の部分には穴が空いている…

 

しかし其れは此方に敵意を示さない…かわりにvに向かって哀しげに叫ぶ

 

何故こんな事をするのだと、こんなにも愛しているのに何故と…

 

上位者にはvの、ヤーナムに捕らえられている人々の気持ちはわからない…

 

幾ら愛を叫ぼうが願いを求めようがそれが彼らに理解できる筈がない…

 

両者の認識にズレがあり過ぎるのだ…彼らの愛をvが受け入れない様に…

 

「終わらせるとしよう…」

 

地面に刺した剣を引き抜き構える…千景と呼ばれるその剣は使用者の血を刃として扱うことができる日本刀…奴らの血を自分の中から排出したいと思っていたvが上位者達と戦う時に必ず使用した剣

 

「〜〜〜〜〜!!!!」

 

上位者は咆哮をあげ突撃してくる、元々上位者は…月の魔物はここでvに狩られる予定だった…

 

彼に討たれ、自分の血を持って新たなる上位者を誕生させる…

 

そうすることで夢である彼は自分達の子供として存在を確立されるのだ…

 

そうしなければこの夢の中でしか彼は生きられない

 

自分達はそれでも良い、だがあの樹との契約がある…

 

新たなる王を誕生させる手伝いをしろと言う奴の計画、大事な我が子にそんな事はさせたくは無い…力を借りた後早々にヤーナムに送り込んだのもあの子を守る為だ…

 

だが何れ奴はこの子を奪いにくる…いつかの墓荒らし達の様に…

 

この夢の中にいる限りは安全だ、この空間はあらゆる世界から切り離されている…そして奴が死んだ事も確認した

 

もう約束を守る必要はない…後は自分達に任せれば全て上手くいく

 

 

なのに

 

 

なのに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうして拒むの?

 

vは体を僅かにずらして攻撃を躱し、すれ違い様に居合いで横腹を斬り裂く

 

悲鳴をあげてもがく月の魔物の背中に飛び乗り容赦なく滅多斬りにしていく

 

背中に…肩に…腰に…後頭部に、切り傷、刺し傷、抉られた後などが作られていく

 

魔物がvに向かって手を伸ばす掴み取り動きを封じ抑え込むために

 

「邪魔だ」

 

遠心力を利用して背中から刀を体全体ごと回す様に振るう

 

背中に伸ばされた手のひらから指が消えた…

 

刀を腰に構えて横一文字に斬る

 

手首が腕から落ちた…

 

背中から飛翔し頭を目掛けて刀を振り下ろす

 

「〜〜〜〜!!」

 

顔の無い筈の場所から悲鳴が上がる、それと同時に血の斬撃が自分を刻んでいく

 

「…フーー…」

 

vは静かに息を吐く刀を逆さに構え胸の前に両腕をクロスさせ叫ぶ…

 

「もっと…力を!!」

 

瞬間青紫の光が放出される…ボロボロになった彼女がvに目を向ける

 

彼の後ろには騎士がいた…半透明の青紫色に輝く騎士が二本の刀を構え佇んでいる…

 

その手に握られた二本の刀それを知っている…マリアと呼ばれた古狩人が使っていた武器

 

「落葉…」

 

今まで黙っていたゲールマンが口を開く…その目には涙が浮かんでいた…

 

「さあ…これで最後だ」

 

vは刀を鞘にしまい込み再び構えた…千景は青い光を帯びている

 

「塵となれ!!」

 

月の魔物は空間ごと斬り裂かれた…

 

一度では終わらない、二度、三度、四度と次々と斬撃が飛んでくる…

 

後ろにいる騎士は腕をクロスさせて力を溜めている、そして刀をバツ字に振り下ろし斬撃を飛ばす

 

空間を斬り裂く斬撃を浴びせられながらバツ字の斬撃が飛んでくる、最早躱す力もない

 

「jackpot」

 

月の魔物はなす術なく直撃した…

 

 

 




半透明の騎士は三戦目のネロアンジェロの姿をしてます
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