白銀の少女は前夜祭を楽しむ
Sideアルメール
灼熱のタツさんが駆っていたアプサラスⅡはシーガさんのMKーⅣの攻撃を合図に私達が仕掛けた総攻撃、そしてヤサカさんのカスタムGXのサテライトキャノンによってあっけなく撃墜された。
こうして旅館を無事守る事が出来た私達は遂に世界大会の前夜祭の日を迎えていた。
アルダン達もわざわざ私達の応援の為に更に休暇を取得して会場に足を運んでくれていた。
「わざわざ此処迄も御足労して下さってなんか申し訳無いっす」
>何も其方が頭を下げる必要はないのでは?
「それもそうっすね…」
「前夜祭は大会出場者でなくてもある程度自由に会場の超大型バトルシステムを使用出来る滅多に無い機会があるようですからね」
「色々な企画もあるみたいですね!」
「よし…!」
私達も前夜祭を目一杯楽しむ事にしよう。
そう思った時だった。
「よお!見目麗しいウマ娘のセニョリータ達!」
「…」
異常にフランクな男性が私達に声をかけてきた。
「貴方は…イタリア代表の一人の!」
シーガさんが男性の事を知っていたようだ。
「フッ!イタリアの伊達男のリカルド・フェリーニとはこの俺の事さ!
ちょいと一言礼が言いたくてね!」
「お礼ですか?」
「おう!確か君が予選通過者のウマ娘だな!
いや~!君が火付役になってくれたおかげでかなり俺も目の保養になって凄く助かっているぜ~!」
フェリーニさんはそう言う。
「は、はあ…」
「あはは…」
「はは、反応薄いねえー…ま、本戦では皆正々堂々とバトルしようぜ!」
どうやらフェリーニさんは大会参加者への激励回りを行っていたようだ。
それだけ言って彼はその場を離れていった。
その直後
「…」
「あら?…」
なにやら会場内を先程からウロウロしている少女が居た。
それにアルダンが気が付いて少女に近付いていった。
「どうしたのですか?」
「連れが見つからない…はぐれたー…」
少女はどうやら迷子のようだった。
「あらあら大変!私達も一緒に探してあげましょう!」
「ん…助かるー…会場内には多分居ないと思う…」
少女のお連れさんを私達は一緒に探し回る事となった。
「それでは外でしょうか?」
「恐らくそうでしょうね…では皆さん手分けして探しましょう!」
迷子の少女から特徴を聞き出し私達は捜索に入る。
「お嬢さんはもしかして?…」
「貴方の想像と多分違う、連れは私の彼氏…後私はこれでも高校生…で世界大会参加者…勿論彼氏も…」
「え!?」
私達はてっきり少女が親とかと一緒に大会を観戦しに来ている子なのだろうと思い込んでいたがどうやら彼女も私達と同じ大会参加者だった。
「あ…私はミシクロ・アリサ、沖縄代表…」
「そ、そうだったんですね…よろしくお願いしますね」
「ん…よろしくー…あ!…」
そしてアリサさんは件のお連れさんを見つけたようで一旦私達から離れていったのだった。
「な、なんかよく分からない子だったな…」
「あはは…強敵になりそうですねあの子…」
私達はアリサさんを見送ってホテルの個室へと戻るのだった。