転生したら原作前だったので好き勝手やって覇権国家になってやる   作:阿鬼羅

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燃えるベルリン、コイル司令の戦い

クレタ島沖海戦翌日パリ欧州方面軍司令部

 

マックレーネ「知っての通り、先日の海戦により地中海艦隊の基幹艦艇の大半を撃沈した、これにより連合軍の聖域アドリア海に対して潜水艦隊の進出が予定されている」

 

「しかし、潜水艦隊だけで可能でしょうか?あの辺りは対潜哨戒機の巣窟です」

 

マックレーネ「それについてはジブラルタルから艦隊が出撃する、またクレタ島とマルタ島等に飛行場を設置して航空漸減作戦を行うことが決まった」

 

 

ワルター・G・F・マイントイフェル総参謀長「可能なのですか?敵の妨害も」

 

マックレーネ「それに関してはジブラルタルの第2艦隊が援護することになっている」

 

マイントイフェル「だとしても、いえこれ以上はやめておきます」

 

マックレーネ「そうか」

 

連合軍地中海艦隊の壊滅と100機単位の対艦攻撃機、それも対潜哨戒機としても運用可能な機体の喪失は欧州全域のミリタリー・バランスの変容を意味した。これにより連合軍のバスタブと言われたアドリア海に四季島潜水艦隊が侵入、開戦以来初のアドリア海に置ける潜水艦被害を皮切りにクレタ島から発進する長距離戦闘機によるファイタースウィープ戦術によりイタリア半島上空では双方の戦闘機、空戦型MS隊による空戦が続いていた。しかし、第2艦隊航空団やアフリカ方面から転戦してきた航空隊やAI制御の航空団によりイタリア半島南部の制空権を喪失し対潜哨戒機の活動を不可能にされた連合軍は遂にイタリア半島北部に立てこもらざるを得なくなった。これによりイタリア半島南部や周辺海域は四季島航空隊や潜水艦隊の跳梁跋扈を許すこととなった

 

 

各方面での苦戦によりユーラシア西側で起こり続ける独立運動に遂にブルーコスモス、いや、ロゴスのトップ劉孟権は、ネオ・ロアノークに新兵器デストロイを使ったユーラシア西側平定を命じた。遂に悪魔が動き出す

 

 

 

某日ワルシャワ近郊ザフト軍駐屯地

 

この日駐屯地では地球軍接近の報告を受け陸上戦艦を中心とした戦闘団が出撃の準備を行っていた

 

 

ザフト軍司令官「行ったか」

 

副官「は、行きました」

 

ザフト軍司令官「さっさと蹴散らしてもらいたいものだな」

 

副官「はい」

 

 

 

ザフト軍陸上戦艦バッカニア艦橋

 

ヘルベルト・アーキタイプ司令「見えたか?」

 

バッカニア索敵士「見えました!地球軍のMS多数、それと………大型、非常に大型のMAなのか?」

 

アーキタイプ「報告は正確にしろ!まあいい敵は小勢だ。包囲せず殲滅せよ!!」

 

 

アーキタイプのこの指示は早急で迂闊であると後世の戦史家、戦術家は語る…敵情をよく解析せずに数的だけを見て優位と感じ包囲殲滅陣を捨てたことにより陣形を悪戯に小柄に密集することとなった。そこをデストロイがそして指揮を取るネオ・ロアノークが見逃すわけもなかった

 

ネオ「ステラ!」

 

 

ステラ・ルーシュ「死んでしまえ!!!!」

 

ビューーーーンドカーーーーーーーン

 

 

「か、回避!」

 

ドカドカドカーーンドカドカドカーーンドカドカドカーーン

 

瞬時に戦力の7割を喪失し同時に指揮系統を喪うことになった

 

進撃を続けるデストロイ部隊に次に立ち向かったのは四季島空軍第101航空隊の対地攻撃機52機とアッシマー24機であった

 

 

四季島兵「クソ!見境なしか、各機分散して仕掛けろ!」

 

『『『了解!!』』』

 

ドキューーンドキューーンドキューーン

 

パンパンパン

 

「弾かれる!?」

 

「ビームじゃ駄目だ!ミサイルか実弾を!」

 

護衛のMS隊の半数を撃墜するも航空隊の過半数とアッシマー隊の半数を喪う被害を受け、その後に展開した陸戦MS隊と戦車第5連隊、自走砲大隊の混成部隊が展開防衛戦を貼るも圧倒的な火力の前に骸を晒すことしか出来なかった

 

 

この報告は工作艦明石等地中海工兵艦隊より整備と補給を受けているアウセンザイターやミネルバにも伝わっていた

 

アウセンザイター作戦室

 

中津「酷いものだな…幾ら反戦、独立運動を起こした地域といえど住民毎焼き払うとは」

 

バルツァー・シュタイエルマルク艦長「如何なさいますか?」

 

中津「艦長、本艦は動けるか?」

 

シュタイエルマルク艦長「はい、可能です」

 

中津「サチワヌと増派としてきたボスニア、ブルネイと共にベルリンに向かうぞ」

 

シュタイエルマルク艦長「ベルリンですか?しかし敵はまだワルシャワを通過したばかりですが」

 

中津「うむ…だが、いやだからこそだ。現有の欧州方面軍の戦力ではこれを食い止めることはできん、ならば防衛線を構築できるであろうベルリンに向かうのだ」

 

シュタイエルマルク艦長「了解しました」

 

 

中津の予想は外れることになる、ワルシャワからベルリンの間にはアフリカ解放戦線の戦車隊や大洋州連合のMS隊が存在した。確かに存在していたのだが、デストロイの勢いの前に撤退を決意ベルリンまでの防衛線はオーデル川沿いに構築されたオーデルラインであった。ここには四季島陸軍第19師団とアフリカ解放戦線の精鋭ビルジャッコ戦隊が展開していた、また欧州方面軍司令部では大陸打通作戦司令官のマックレーネと欧州方面軍司令官のエドワード・コリーン大将の連名で大型爆撃機隊の投入が決定されていた

 

オーデル川西岸防衛線司令部

 

オースチン・レギメリス第19師団師団長「防備は?」

 

参謀長「可能な限り固めてありますが、あの火力の前にどこまで耐えれるか」

 

レギメリス「耐えるしかない。フランス方面から増援がベルリンに入城するまで、ベルリン市民が皆脱出するまで、我らに既に退路は無い此処を我等の死地と定めよ」

 

参謀長「了解!!」

 

死地と定めた第19師団の士気は高く一歩も引く気概を見せなかった。そして遂に悪魔が現れる

 

 

ネオ「川沿いに防衛線か、厄介だな、とはいえアレの火力なら渡河も簡単か?ステラ」

 

ステラ『うん!』

 

 

砲兵指揮官「撃て!!!!」

 

デストロイが攻撃体制を取ろうとした瞬間師団の持つ全ての火砲や掻き集められた定数外の旧式砲が一斉に火を放つ

 

ドカドカドカーーンドカドカドカーーンドカドカドカーーンドカドカドカーーン

 

ネオ「!?ステラ!!」

 

ビューーーーンドヒューーーーーーーン

 

 

ドカドカドカーーン

 

陽電子リフレクターを装備したデストロイに砲弾は無力であった、砲弾が効かぬなら近接戦をと多数のネモやハイザックが接近する

 

「これ以上やらせるものか!」

 

ダダダダダダダダダダダダダダ

 

「効かねえなら接近戦だ!」

 

ビューン

 

ドキューーンドキューーンドキューーンドキューーン

 

ドカドカドカーーンドカドカドカーーン

 

「うわぁーーーー」

 

「彼我の火力が違いすぎる」

 

「怯むな!撃て」

 

ドンドンドン

 

ドカーンドカーンドカーン

 

「敵部隊上空、全機投弾」

 

ヒューーーーーーウドカドカドカーーン

 

欧州方面航空団も苛烈な対空砲火にさらされながらも爆撃を敢行、その代価は損耗率78%を支払うことになる。そんな苛烈な攻撃を食らってもデストロイは前進を続け、遂にオーデル川を渡河、そしてそれに挑むはサー・ウィリアム・コイル率いるコイル隊であった

 

 

 

ドカドカドカーーンドカドカドカーーンドカドカドカーーン

 

ベルリン市民避難のために部隊を分散させていたこともありコイル隊の被害は膨大な物になっていた

 

 

 

ベルリン前面陸上戦艦コントリーア艦橋

 

艦橋要員「左舷被弾、推力低下!」

 

砲撃手「主砲塔動力切れました!」

 

ジェニー・カイエス副長「コイル司令、この船は…」

 

サー・ウィリアム・コイル「そうか、あのデカブツは?」

 

ジェニー「未だに前進中、モビルスーツ隊の過半数は撃破されました。残りも応答がありません、戦車隊や四季島の航空団も」

 

サー・ウィリアム・コイル「そうか、もうダメか…総員退艦、私は最後までこの艦で敵を撃つ。たとえ命に変えたとしても奴の脚を止める、特注で装備させたワンマンシステムが役に立つとはな…」

 

サッ

 

コイル「何をしているカイエス副長、さっさと船を降り給え」

 

ジェニー「この艦を御一人で動かすことは不可能です、いくらワンマンシステムがあるといえど砲類の照準は」

 

コイル「わかっている、ワンマンシステムでは主砲もミサイルも対空火器ですら使えん、そんな状態のこの船で戦おうなど不可能ということも、だがな、あの街には未だに避難しきれていない市民がいる、それに時間稼ぎ程度なら私にもできると思うんだ、他の部隊がこの街に来るまでな」

 

ジェニー「小官もご一緒します」

 

コイル「生存は絶望的だぞ」

 

ジェニー「構いません、ですよね?皆さん」

 

整備士「水くせえですよ司令」

 

ヘリパイロット「ヘリ出せますぜ、取り敢えず突撃しますわ」

 

ガズウートパイロット「俺とジョンのガズウートはまだ動けます、最後まで戦い抜きます」

 

機関長「機関出力回復。動けますよ」

 

砲撃長「主砲電力接続。撃てます」

 

コイル「お前たち、すまん…命を預かるぞ」

 

操舵手「アンタになら俺たちの命預けれそうだ」

 

 

コイル「全く救えない馬鹿ばかりだ」

 

ジェニー「ですが、司令はそんな大馬鹿者が大好きでしょ?」

 

コイル「だな。主砲照準撃て!砲身が焼きつくまで撃ちまくれ!!」

 

 

コイル率いるザフト・ドイツ駐留軍はベルリンに迫るデストロイを食い止めるべく死戦を演じていた。既にフランス方面に展開していた四季島第5航空団は壊滅し、駆けつけていた第3MS混成旅団は司令部ごと壊滅。ベルリンを守る為の礎となっていた。そんな中欧州方面軍航宙隊所属の巡洋艦が遂にベルリンにたどり着く

 

 

 

ベルリン南方四季島帝國宇宙海軍航宙モビルスーツ巡洋艦最上艦橋

 

副長「ローマン艦長!」

 

アルフレッド・ローマン「なんということだ…モビルスーツ隊発進!航空団司令部を呼び出せ」

 

通信士「通信不通、航空隊も確認できません!」

 

オペレーター「ネモ1番機カタパルトに」

 

ローマン「発艦完了後主砲3斉射!」

 

 

 

ベルリン上空

 

ネオ・ロアノーク「うん?敵の新手か、ステラ!」

 

ステラ『落とす』

 

ビュイーーン

 

ドヒューーーーーン

 

四季島隊長『全機散開』

 

ジョンソン「なんて火力だ、地球軍め、自国領内でこんなものを」

 

マーク『こいつビームが、アレはコンプトン級!?何を』

 

 

 

コイル「前進、いや突進!ザフトの底力見せてくれるわ!!」

 

レーダー手「ミサイル来ます!」

 

ジェニー「対空防御!」

 

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

 

 

ジョンソン「何をするつもりだ!!あのコンプトン級は」

 

 

ドカーン

 

「艦後部被弾!!」

 

「火災発生!!」

 

ジェニー「消化急げ!!」

 

コイル「怯むな!まだ市民の避難が終わっていないのだ!!」

 

 

機関長「機関出力低下!!」

 

コイル「機関長、機関室を呼び出せ」

 

機関長「機関室応答願う、こちら機関長!!………機関室全滅!」

 

コイル「そうか」

 

ジェニー「後方部隊から市民の避難完了と」

 

コイル「そうか、総員退艦だ。機関長、総員退艦出来るところまで機関をもたせられるか?」

 

機関長「やってみましょう」

 

コイル「頼む」

 

 

「デカブツがこっちを向きました!!!」

 

ジェニー「なんですって!!」

 

コイル(ここまでか、ジェニー、愛しているよ、それを伝えることすらできずに死ぬことになるとはな)

 

コイルが覚悟を決めたその時

 

 

ドドヒューーーーン

 

パシューーーーン

 

コイル「何だ!」

 

 

中津「知っているかね?シュタイエルマルク艦長、真打ちは遅れてやってくるのだよ」

 

シュタイエルマルク艦長「では、我々が真打ちですか」

 

中津「そうなるな、指揮権を貰うよ」

 

シュタイエルマルク艦長「どうぞ、お好きに」

 

中津「全艦総力戦だ、弾を惜しむな!自らの国を焼く愚か者共に正義の裁きの鉄槌を食らわせてやれ!!!!」

 

「「「「「おおおおーーーーー!!!!!!」」」」」

 

コイル達が窮地に陥ったその時遂に中津率いる救援軍が到着したのであった

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