転生したら原作前だったので好き勝手やって覇権国家になってやる   作:阿鬼羅

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燃えるオーブ

ジブラルタル基地内

 

ギルバート・デュランダル「何?逃亡中の孟権が見つかっただと!?で、彼は何処に」

 

この日デュランダル議長の元に逃亡していたロゴス盟主劉孟権がオーブに滞在しているという情報がもたらされた

 

これを受けオーブに対して劉孟権の引き渡しを要求するとともにカーペンタリアから艦隊を発進、さらに四季島帝國もカーペンタリアから本国に帰投中であった第3水上艦隊と幾つかの独立部隊を派遣、さらに

 

タリア・グラディス艦長「閣下もこのミネルバでオーブに向かわれると?」

 

マックレーネ首席秘書官「はい、ミネルバなら安心して身を任せられると。一応親衛艦隊から護衛艦をつけますが」

 

タリア「信頼されるのは光栄ですが、本艦はヘブンズベースの折に」

 

マックレーネ「そのことをお伝えしたのですが、勇敢な兵卒が多い艦故に心配はいらぬと」

 

タリア「そうですか、しかし」

 

マックレーネ「グラディス艦長、理解できぬかもしれませんが、よろしくお願いします。私は同行出来ませんので」

 

タリア「秘書官は残られるので?」

 

マックレーネ「このまま第4宇宙艦隊と共に宇宙に上がることになっています」

 

タリア「そうですか、わかりました。小官が責任を持って宰相閣下の御身を御守りします」

 

マックレーネ「頼りにしています、グラディス艦長」

 

 

補給を済ませたミネルバは護衛の四季島艦隊と共にジブラルタル基地を発進、一路オーブにむかった

 

 

オーブ沖ザフト軍艦隊旗艦潜水母艦セントヘレナ艦内

 

司令官「返答は?」

 

「未だありません」

 

副官「このまま返答しない気でしょうか?」

 

司令官「既に最後通告はした、期日までに返答しないのなら………そういうことだ」

 

副官「大戦前までは中立でしたが、あの件以降は」

 

司令官「うむ」

 

 

オーブ国防本部

 

オペレーター「領海ギリギリにザフト連合混成艦隊展開、数37」

 

ロバート・ベイ司令「行政府はなんと言っている?」

 

ソガ「まだなにも」

 

ベイ「ソガ一佐、第二種警戒体制。行政府は回答しないかもしれない」

 

ソガ「そんな」

 

ベイ「革命という熱にうかされた連中だ。そして、私もその一人だったのだからな」

 

ソガ「護衛艦隊の発進準備を急がせます」

 

ベイ「頼んだ」

 

ロバート・ベイ、オーブ本土防衛隊司令官

元地中海派遣艦隊司令官としてタケミカヅチに座乗しクレタ沖海戦で錯乱するも、敗戦後は残存艦隊を纏め上げて快速艦による地中海周辺でのハラスメント的攻撃を敢行、ロゴス宣言以降は1部部隊をユウナ・ロマ・セイラン率いるオーブ解放同盟に派遣する、隠れセイラン派の一人であった。

敗戦後解任を予想していた彼であったが、反革命派や親セイラン派の高級将校の離反や氏族将校の粛清により司令官級人材が不足していたオーブ革命政府に彼を処断するだけの人的資源は残されておらず、減俸と外洋艦隊設立後は閑職とでも言えるオーブ本土防衛隊副司令官に任命されていた。しかし相次ぐ外洋戦力と渡洋航空隊の喪失によりオーブ本土防衛隊はまた実戦職としての位置づけを取り戻しつつあった。そしてヘブンズベース攻防戦の前日、前任者が亡命したことにより司令官に任じられたのであった

 

そして、回答しないと考えたベイの感は間違っていなかった

 

オーブ革命政府は度重なる官僚や役人の逃亡とオーブ解放同盟への亡命により機能不全を起こしていた。また行政からの氏族の排除により統治能力は低下、さらに四季島からの支援の停止により経済は少しずつ崩壊しかけていた。無論対処には当たっていたがロゴス宣言により遂に崩壊の序章が始まってしまった。そしてその対策として革命政府が決めたのが未だに東アジア共和国に基盤を隠し持ち続ける劉孟権の受け入れであった

 

そして

 

セントヘレナ艦内

 

副官「期日ですが回答ありません」

 

司令官「………致し方なし、全軍、攻撃開始!!!」

 

 

ドドドドドド

 

 

 

国防本部

 

「ミサイル発射!!」

 

ベイ「迎撃!!」

 

 

ドドドドドド

 

パスパスパスパス

 

ドンドンドンドン

 

バキューンバキューンバキューン

 

ダダダダダダダダダダダダダダ

 

「迎撃ミサイル発射!!」

 

「囮ミサイル発射」

 

 

12隻の護衛艦が対空網を形成しミサイルを防ぎつつ、本土に残されていた旧型潜水艦5隻と戦前四季島より購入した水中用MPアクアボールを投入その奮戦は楽観的な戦況を予想したザフト連合混成艦隊を驚かせる

 

セントヘレナ艦内

 

「敵航空隊接近!!」

 

「迎撃!!」

 

司令官「抜けんな、存外持ちこたえるものだ」

 

副官「はい」

 

 

 

ベイ「航空隊は高高度から無誘導爆弾を投下、狙わなくていい、兎に角敵のリソースを迎撃に振らせるのだ」

 

ベイの取った作戦は補給拠点である本土が近いことを生かした物量戦と波状攻撃であった。史実と違い戦闘態勢を整えていたオーブ軍は粘り強く、戦線の突破は容易ならざることであった

 

 

戦艦生駒艦橋

 

山村清次四季島帝國海軍第3水上艦隊司令官「状況は?」

 

参謀長「お味方不利と」

 

山村「そうか、航空隊の発進可能距離まであとどのくらいか?」

 

航空参謀「後1時間程かと」

 

山村「そうか」(持ちこたえてくれよ)

 

 

 

山村の願いは叶いそうにない。高高度を飛行し艦隊上空で小型爆弾を雨霰と落としていくオーブ軍航空隊にザフト連合混成艦隊は苦戦していた。通常なら空戦MS隊と連合戦闘機隊による防空網を形成するのだが、孟権を逃さないように急ぎ出撃したため脚の遅い航空母艦を引き連れていなかった。その為高高度の防空能力が著しく低下していたのだった。無論それを防ぐためにグフを高高度に向かわせていたのだったが、ムラサメ隊によるインターセプトが行われたことにより航空隊はなんの妨害を受けずに攻撃態勢に入れたのだった

 

無論水平爆撃の命中率など0.1%程度であろうとしても0%ではない、そして今回のオーブ軍飛行隊の練度は神がかっていた

 

「駆逐艦フラワー被弾!!」

 

「巡洋艦サンフランシスコに至近弾9!!!」

 

この時飛来したのは四季島帝國から購入した中古の69式爆撃機50機であった。古めかしいデザインの4発重爆であるがその搭載量は30トンと膨大で小型爆弾を満載できる爆弾倉の広さを誇る機体であったため、各機体から30トン分の50kg爆弾が艦隊に降りそそいだのであった

 

ドカーンドカーンドカーンドカーン

 

 

50kgの小型爆弾といえど高度7000mから投下された爆弾は小型艦艇の水平装甲板を突き破り艦内で爆発していく

 

そして

 

ドカーーーーーン

 

「駆逐艦キャリー爆沈!!!」

 

駆逐艦キャリーに直撃した爆弾はミサイル発射管区画の装甲を突き破り艦内で起爆、大量のミサイルの誘爆とともに撃沈したのであった

 

 

セントヘレナ艦内

 

司令官「艦隊防空を厳重にしろ!!攻撃に回した部隊も呼び戻せ!」

 

副官「しかし、孟権に逃げられるのでは」

 

司令官「捕まえる前に我々が全滅したのでは話にならん!」

 

史実では総崩れだったオーブ軍だが、しっかりとした軍事的な指揮官の下で防衛戦の準備を整えていたこともあり、勇戦していた

 

交戦開始から2時間遂に四季島艦隊航空隊が到着した

 

 

ベイ「来たか、爆撃機隊は退避、戦闘機隊は一撃離脱を掛けながら敵を引き込め!対空砲は予定地点に砲火を集中しろ、いいか、単独で敵と当たるな」

 

オーブ主力戦闘機スピアヘッドでは四季島海空軍の主力機コスモ・ファルコンやコスモ・ゼロ相手には2対1でも荷が重かった

 

ダダダダダダダダダダダダダダ

 

ドカーン

 

「四季島機は対空砲の射程に近づきません!!」

 

ベイ「ファイタースウィープか…古典的だが嫌な手だ。ザフト艦隊は抑え込めたか?」

 

ソガ「はい、アクアボール隊の襲撃に右往左往しております」

 

ベイ「そうか、このまま抑え込めれば良いのだが、………ソガ1佐、行政府は?なにか動いているのか?」

 

ソガ「………いえ」

 

ベイ「そうか、ここからは小声で話すことになるが、カガリ様は?」

 

ソガ「!?………何故それを」

 

ベイ「伊達に古狸は決めておらん、動くのだろ?アスハ派の君達は」

 

ソガ「政府はしって」

 

ベイ「おらんよ、私は確かに以前は親革命政府派閥の一つ改革派だったが基本的には反革命派だよ?

それにせっかく元に戻りつつある町並みを焼かせたくはないのさ、私がここに左遷された時メンバーをすべて親改革派で隠れ反革命派を掻き集めたのもそのためさ、さてソガ1佐君はどう動くのかな?君が伏せていた兵士達は動かないよ」

 

ソガ「……、そちらの要望は」

 

ベイ「ユウナ様の無事な帰国とセイラン家の存続だよ」

 

ソガ「………何故そこまでセイラン家を」

 

ベイ「ウナト様の先代、つまりセト様にはとてもお世話になってね、士官学校の学費やそこでの交友費を負担してもらったのさ。だからこそ私は革命派に恭順した。いずれユウナ様がお戻りになられたときにあの革命派達を捕らえれるようにね」

 

ソガ「わかりました、可能な限り便宜を図らせます」

 

ベイ「その言葉信じているよ」(セト様、どうやら貴方様の恩に少しは報いれるのかも知れません)

 

ベイとソガの密談が終わった頃戦線が少しずつオーブ軍劣勢に陥り始めた

 

ドドヒューーーーンドドヒューーーーンドドヒューーーーン

 

改サラミス級シチリア

 

シチリア艦長「撃ちまくれ!敵を押し込むのだ!!」

 

シチリア副長「艦長、旗艦ドゴス・ギアからです」

 

シチリア艦長「司令は何と?」

 

シチリア副長「このまま押し込み孟権を捕縛しろと」

 

シチリア艦長「そうか、よしMS隊を前に出せ!!一気に決めるぞ!!!」

 

それはドゴス・ギアを中核とした四季島帝國特別遊撃隊が戦場に到着したためであった

 

次回カガリの決意

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