月斗side
う〜〜ん………………。
どうしよっかな〜〜……………。
「おい月斗、まだ決まらないのか?」
「ごめんね、【DXブリザードパフェ】と【DXフレイムハリケーンパフェ】で迷ってて……」
「ん〜〜…………じゃあ俺がブリザード頼んで月斗はフレイムを頼んで半分こしようぜ」
「ナイスアイディア!すみませーん!」
あの事件からだいたい2週間後、今僕と一夏は学園外で久しぶりのデートを満喫してるんだ。
今日は一夏と2人っきりの水入らずで喫茶店にいるんだよ。
本当はシャルロットやラウラちゃんと来たかったんだけど、シャルロットは本国フランスのことで忙しいし、ラウラちゃんも機体の修復やらでダメだったから、お出かけの予定がデートになったんだ。
ああそうそう、あの後の結末を教えてなかったね。
ナパームをかけてラウラちゃんを火達磨にして治療室に運ばれたんだけど、実はアレには理由があったんだよ。
僕の家、龍宮寺工業の諜報機関が優れているのは知ってるよね?
そこの調査によると、ラウラちゃんのISに奇妙なプログラムが存在していることがわかったんだ、それも、巧妙に隠された状態でね。
前の無人機の時のような遠隔操作システムかもしれない!って大騒ぎになっちゃって、大急ぎで解析を進めたらビックリ!千冬姉さんの動きをコピーしたプログラム、【ヴァルキリートレースシステム】だったんだよ!
………今都合よすぎね?って思った人挙手…………うん、正直な人は好きだよ、でもごめんね、君たちは生かして置けないんだ……………。
茶番は置いといて続き行くよ。
それでね、どうにかシステムか機体を壊そうと思ったんだけど良い手段が無かったんだよ、だってラウラちゃんに『君のISの中にヴァルキリートレースシステム入ってるよ』なんて言ったってあの時のラウラちゃんは聞く耳持たなかっただろうし。
だからセシリアと鈴がボコられているところを利用させてもらったんだ、って言っても、あの時はキレてたからあそこまでやる必要ないのにやっちゃったから、全部終わった後でラウラちゃんにシステムのこととかを教えて謝ったんだよ、土下座だった、うん、一夏も一緒だったよ、本当に申し訳なかったなあ…………。
それでね、ラウラちゃんはこれまでのことを謝ってくれたんだ、セシリアと鈴にも謝ったんだ、もちろんクラスのみんなにもね。
ラウラちゃんはいろいろ辛い思いをしてきたから編入した時はキツイ性格だったみたい、今はラウラちゃんも笑えるようになったし、もともとかわいいのもあって本音ちゃん同様1組のマスコットキャラクター的存在になってるよ。
シャルロット………元シャルルちゃんなんだけど、あの事件の数日後に女子として再編入したんだ、その日の山田先生の顔が暗かったけど大丈夫かな?休暇あげたほうがいいと思うなあ。
「お待たせいたしました、DXブリザードパフェとDXフレイムハリケーンパフェになります」
「あ、フレイムハリケーンは私です」
ゴトッ
うわ〜!美味しそう〜〜!!
総重量3kgのお化けパフェ!この商品はこの喫茶店だけでしか味わえない!
「はむっ…………う〜〜〜ん!美味しい〜〜〜!」
「うめえ!」
一夏は夢中に食べ進める、ぼくも夢中だけどね!
あ〜〜幸せだよ〜〜………………。
その幸せの代償が3000円って高くない?ねえ?あ、普通?そう………。
「いやー美味しかった♫」
「そうだな〜次どこ行く?」
「う〜〜ん…………久しぶりに弾君に会いに行かない?」
「え?でも今の格好だと………」
「あ………じゃあ服買いに行こっか」
「そうするか、んじゃあ行こうぜ」
と言って手を握られる、暖かいなあ。
でもちょっと恥ずかしいかな////
手頃な服屋さんに入っていろんな服を見る。
「一夏、こんなのはどう?」
ぼくが出したのは夏っぽさ溢れる清楚なワンピース、かわいいなあ、ラウラちゃんとかなら似合うかな?
「月斗、目的忘れてねえか?」
「あ…………ごめん、探してくる」
そうだった、ぼくがこの格好(スカート)だと何か勘繰られちゃうから男の子っぽい服を買いに来たんだった。
うーーん………………こんなのでいいかな?
「試着してくるよ」
「おう」
「……………覗かないでね?」
「よし、覗くか」
「ちょっ!?やめてよ!」
「あはは、冗談だよ」
「んもう…………」
一夏のエッチ。
カーテンを閉めて着替える、下だけだけど。
ん、丁度いいかな。
「どうかな?ちょっと地味かな?」
「いや、いいと思うぜ」
「そう?じゃあこれにするよ」
結果、そこそこ安いズボンを買った、一夏が。
服屋さんを出て弾君の家に向かう。
「でも本当にいいの?買ってもらっちゃったけど」
「良いって、一応、彼氏だしさ」
「ふーん、それじゃあ彼女としてありがたく受け取らせていただきます」
「固すぎだろw」
「あー笑ったーー!」
「あはははは!ごめんって!ごめんごめん」
「まったく、これだから一夏は……」
「怒るなって、お、あったあった」
「本当だ!全然変わってないね」
五反田食堂、弾君のおじいさんが経営してるお店。
業火野菜炒めっていう商品が2番人気なんだって。
1番人気はおじいさんのオタマアタック、食事中に喋ったり騒いだりするとオタマが飛んで来るんだ。
それ目当てで来る人も多いみたいだね。
通の人は、業火野菜炒めを食べながらオタマアタックを食らうんだって。
なんでも、業火野菜炒めとオタマアタックを受けて初めて入店したってことになるんだって、殴られるために来るなんてよくわからないよ。
あ、おじいさんはちょっとぶっきらぼうなだけで根は優しい人なんだよ、蘭ちゃんの相談に乗ってあげたり、まさに近所のおじいさんって感じの人なんだよ、実際、いろんな人から【親父さん】って親しまれてるんだよ。
食堂の中は………うん、空いてるみたい、よかった。
満員だと弾君も手伝わなきゃいけなくなっちゃうから遊べなくなっちゃうんだ。
でも今日は空いてるみたいでよかった。
「すみませーん、弾いますか?」
「あらあら、一夏君?久しぶりね、そちらは………彼女さんからしら?」
「か、彼女………////」
この人は蘭ちゃんと弾君のお母さん、美人さんだよ。
「あれ?覚えてないんですか?月斗ですよ、月斗」
「あ、あら?月斗くんだったの?ごめんなさいね、前より可愛くなってるものだから」
「い、いえ、気にしてないですよ」
「弾なら上にいるわよ、遊んで行ってね」
「「はい」」
弾君は一夏と同じように気が回るいい人なんだよ、お母さんからの遺伝だとぼくは思ってる。
お店の2階が生活のスペースになってる、この光景も見慣れたなあ〜〜。
一夏が弾君の部屋の扉をノックする。
「おーい弾、いるか?」
『その声は一夏か?入っていいぜ』
「おう、お邪魔します」
ガチャ
扉を開けて弾君の部屋に入る、うん、男の子っぽい趣味の部屋だね。
「お、月斗も来てたのか」
「うん、久しぶりだね弾君」
「お前も変わんねえな、あ、麦茶持ってくるよ」
「すまねえな」
「いいっていいって、くつろいでくれよ」
やっぱり弾君は優しいね。
しばらくして麦茶を載せたお盆を持って帰ってきた。
「しっかしお前ら変わんねえな、あ、いや、月斗はなんか女っぽくなってねえか?」
「それ酷くない?」
「女の子座りでそう言っても説得力ねえよ……………で?一夏はどうなんだ?」
「どうって?」
「IS学園言ってんだろ?女の子とのお付き合いとかさ」
「全然、だって俺月斗と………」
「弾君!ぼく久しぶりにゲームしたいなあ!!(いきなり何言おうとしてるのさ!!)」
「お、俺もやりたいなあ……(す、すまん……)」
「お、そう言えば卒業式の日以来やってねえな、じゃあやるか!」
「あ、じゃあ俺打鉄」
「俺はテンペスタだな」
「またそれかよ……」
「いいじゃねえか、強いの使ったって」
「じゃあぼくはシュヴァルツェアツヴァイク!」
安心と信頼のドイツ製の第二世代型ISだよ!
ドイツの第三世代型は……………うん、まあ、強いと思う、よ?
「いつも思うが、よくそんな機体使おうと思うよな………」
「え?だって第二世代型で火力一番高いし」
「でもそれ以外は最弱じゃねえか」
「月斗って、実は火力馬鹿?」
「あーー!一夏今の発言は聞き捨てならないなあ!」
怒ったよ!怒ったもんね!ぼくの魔改造シュヴァルツェアツヴァイクのレールカノンでヘッドショットしちゃうもんね!
「あ、でもチーム分けどうする?3人じゃ誰かがCPUになっちまうけど」
「じゃあぼくが1人でいいよ、一夏ボコボコにしたいし」
「ちょっ!?すまん月斗!それだけは!それだけは御勘弁を!!」
「もう遅いよ!ぼくの魔改造シュヴァルツェアツヴァイク、名付けて【シュヴァルツェアツヴァイク・ヤークト・ファウスト】でボコボコにしてやる!」
「「長え!?」」
「「ま、負けた……」」ガクッ
「っていうか俺完全にとばっちりじゃん………」
「戦争だからね、仕方ないね」
ふふふ、フル改造した打鉄とイタ公……………テンペスタ如きでぼくとシュヴァルツェアツヴァイクJFに勝てるわけないのさ!
「ふふーん♫ねえねえ、3戦目の時に約束したレールカノン使用禁止でもぼくに勝てなくてどんな気持ち?どんな気持ち?」ニヤニヤ
「くっ!ま、まだだ!まだ俺たちは負けt「お兄!!聞いてるの!?ご飯だって何度も………………って一夏さん!?」
「セリフが…………」
あ、うん…………タイミングが、さ、悪かったんだよ。
もしくはぼくを火力馬鹿って言ったのが祟ったんだよ!
(月斗は結構根に持つタイプです by作者)
「おい蘭、もう少しおしとやkヒィッ!?」
やっぱり弾君は蘭ちゃんに勝てないんだね、ちょっとがっかりかな?
「い、一夏さんも一緒にご飯どうですか?」
「じゃあご馳走になって行こうか、な?月斗」
「うん、そうだね一夏」
「あ…………月斗……さん、も来てたんですね」
「ぶーぶー、何その反応、来ちゃ悪いの?」
「ほら月斗、あんまり虐めるなって」
「一夏がそう言うなら」
「(まえあった時より親しくなってるしいいいいいいいい!!!)」
「(うっわ怖え……)」
「(ごっはん♫ごっはん♫)」
「(月斗はかわいいなあ)」
1階に降りると、あれ?空いてる?今日は天気いいからたくさん人がいると思ってたんだけどなあ。
まいっか、これなら一夏と並んで食べられるし♫
一 月
--------
蘭 弾
こんな感じに座って料理を待つ。
…………………。
ススッ
一月
--------
蘭 弾
「どうしたんだ月斗?」
「なんでもないよ♫」
「えー教えてくれたっていいじゃねえか」
「火力馬鹿って言った一夏には教えませーん」
「うぐっ!?いやだからそれ謝ったじゃねえか」
「もっと誠心誠意、命を懸けて、死ぬ気で謝ってよ」
「そこまでやらねえとダメなのかよ!?」
あっはは、やっぱり一夏って面白い♫それにかわいい♫
「…………なんか2人とも近くないですか?(なんで一夏さんはこんな女々しい男の人なんかとおおお!!!私が隣に座る予定だったのにいいい!!!)」
「え?そうか?いつもこんな感じだぞ?」
「ちょっ、一夏お前まさか…………ホモ?」
「そうだよ(便乗)」
「「え"っ!?」」
え"っ!?
「ちょっと待て、今のは冗談だ」
「じょ、冗談、そ、そうですよね、一夏さんが男の人を好きなんてことないですよね」
「…………………」
え、なにそれ(無言)は…………。
「お、おい一夏、お前、もしかして……………」
「あーあもう滅茶苦茶だよ、一夏、返事くらい返してあげなよ」
「あはは、すまんすまん、ちょっと反応が面白くてさ」
「んだよ、心配かけんじゃねえよwww」
「そうだよ一夏」
一夏の脚をつねる、あ、いい体してる。
ギュッ
「いっっっってえ!?今の本気だったろう月斗!?」
「生きてる証拠だよ!!」
「生きてることを痛感したよ………」
「45点、もう少し頑張りましょー」
「採点ありがとうございます………」
「「(息ぴったりじゃん………)」」
「はーい、ご飯できたよ」
弾君のお母さんが運んできた料理は業火野菜炒めにチャーハン、餃子などの中華尽くしのフルコース。
「うわあ…………いただきまあす!」
「「「いただきます」」」
はむはむ……。
「うん、おいしい!やっぱり………親父さんの料理を……………最高やな!」
ヒュンッ!
カァン!!
「いっっっったあい!?」
「俺が…………店長…………」
いっっっっっつうぅ………………オタマ飛んできたよぉ………。
「お、おい月斗、大丈夫か?」
「なんとか………」
褒めたのにオタマが飛んでくるとか、これもうわかんねえな。
一夏が箸を置いてぼくの額をマジマジと見る。
「これって、勲章ですよ」
「気が利いた言葉をありがとう………(皮肉)」
「くっ!やっぱり俺にセンスはないのか!?」
これから磨いていけばいいと思うよ。
ちなみに一夏にオタマが飛んでこないのは一夏が箸を置いているから。
ぼくも置いて喋ればよかった。
あーー美味しかった。
「ふう、喉乾いた………………喉乾かない?」
「お、そうだな、ほい水」
一夏が水をコップに注いでくれた。
「ありがとナス!」
ゴクゴク……………。
「プハッー、ごちそうさまでした!」
「「「ごちそうさまでした」」」
「お粗末様でした、じゃあ食器は片付けておくから、遊んできてもいいわよ」
「ありがとうございます、一夏、弾君、何しよっか?」
「たまにはゲーセン行かね?」
「お、いいなゲーセン、行こうぜ」
ゲームセンターかあ、久しぶりだなあ。
と、いうわけでゲームセンターだよ。
蘭ちゃんも来たいって言ったから4人で来たよ。
「結構人いるね」
「そうだな、ほれ」スッ
一夏はそう言って手を差し出す、あ、なるほど。
「うん」ギュ
はぐれたら危ないもんね。
「い、一夏さん?なんで手を」
「ん?はぐれたら危ないだろ?」
「ま、確かにそうだよな、月斗って小せえし」
「ま、まだ伸びるもん!」
「それに月斗は可愛いからな、ナンパされるかもしれないしな」
「い、一夏!?いきなり何言うのさ!?」
「そういえばナンパされてたよな、中学の時」
「そ、そうなんですか!?」
「その話はやめてよ、はあ」
中学の時、3年生に進級してまだ日が浅かったころ………5月あたりだったかな?
あの頃は一夏を意識してたころで、よく一夏と弾君の3人でお出かけしてたっけ。
それで結構大きいデパート、レゾナンスだっけ?で喫茶店で喋ってて、ぼくがトイレに行って戻る途中でナンパされたんだっけ。
女の子っぽい自覚はあったけど、まさかナンパされるなんて思ってもみなかったよ。
そのあと一夏と弾君が助けてくれたんだった、はあ、なんかだるくなってきた、思い出さなきゃよかったなあ。
ん?あ!あのぬいぐるみかわいい!!
「一夏!一夏!あれ!あれ欲しい!」
「ん、クレーンゲームか、欲しいって………あのぬいぐるみか?」
「うん!取って」
「うーん、取れるかな……とりあえずやってみるか」
そう言って一夏は100円玉を入れてクレーンを操作する。
「ムムム………ここだ!」
クレーンがゆっくりと降下してぬいぐるみの胴を掴んで引き…………あーーーー……………。
「アーム弱えな………」
「行けたと思ったのになあ………まいっか」
「いいのか?」
「こんな弱いアームじゃ2000円くらい使わないと無理そうだし、今度にしよ」
「わかった、じゃあ次は…………」
「…………なんかカップルみたいだな」
「がるるるるるるる!!!」
「お、おい蘭落ち着けって!!」
「なんか楽しそうだね、弾君と蘭ちゃん(皮肉)」
「そうだな(無自覚)」
やっぱり一夏は無自覚なんだね、まあ別にいいか、ぼくは一夏が側にいてくれればそれでいいし♫
「あ、一夏!レースゲームだよ!」
「お、新しくなってるじゃねえか、よっし!久しぶりにやるか?」
「うん!ぼくはこの車かな」
ぼくが選んだのは加速が良くハンドリングが悪いクラシックカー、見た目は黒塗りのロータス。
「じゃあ俺はこっちかな」
一夏が選んだのは赤色のスポーツカー、性能はハンドリングと最高速が良い代わりに加速が悪い。
「俺も混ぜてくれよ」
「わ、私も!」
と言って弾君と蘭ちゃんも参加してきた。
このレースゲームは最大4人対戦可能で、4人対戦時はNPCがいなくなって4人のガチンコレースモードになることで有名なアーケードゲーム。
「よし、こいつだ!」
弾君はゲーム内の性能で最もハンドリングの高い一般車を選んだ、最高速は最低だけど。
「私は………これ、かな」
蘭ちゃんが選んだのは一夏とは違うスポーツカー、色は青、性能は一夏とほとんど変わらないけど一夏のより加速が微妙に高い、代わりにハンドリングが微妙に低い。
前作ではこの微妙な差がどれくらい出るかわからなかったんだよね、最新作のこのゲームだとどうかな?
あ、ぼくがクラシックカーを選んだのは、前作で不評だったからだよ、カタログスペック以下だとか色々言われてたからね。
ちなみにこのゲームセンターにかつてあったこのレースゲームの前作でクラシックカーでレコードを塗り替えたのは紛れも無いぼくだよ。
あれだけ不評だったクラシックカーでニューレコード&全国1位を取ったのはいい思い出だなあ…………。
まあでも、それでもクラシックカーは流行らなかったんだよね、操作性が致命的に悪かったからかな?いやーー、マニュアル運転はキツかったよ。
「月斗はまたそれにすんのか、よくそんなの運転できるな」
弾君がそう言う。
「そうは言っても、これしかまともに運転できないんだよね、ハンドリングの高いスポーツカーとか一般車は滑って行っちゃうんだよね……」
「どうしたらそんな芸当ができるんですか…………」
蘭ちゃんが呆れた目でそういう。
「うーーん…………ハンドリングのせい?」
「いや、それならクラシックカーで滑らないほうがおかしいだろ………」
「でもハンドリングの悪いこの車が一番成績いいんだよね」
「やっぱおかしいわな…………お、そろそろ始まるぞ!」
カウントダウンが始まる。
5
クラシックカーの加速力なら、一気に1位を独走できるはず………。
4
「(一夏たちが居ない間にショートカットは脳内マップに叩き込んである!負けねえぜ!)」
3
「(月斗に勝って男らしさを見せるか………負けて月斗を立てるべきか………考えても始まらねえ、まずは1位に躍り出る!)」
2
「(一夏さんの真剣な顔…………かっこいい//////)」
1
「「「(勝つのはぼく(俺)だよ!!(だ!!))」」」
「(勝って一夏さんに褒めてもらって………うへへ////)」
<<<<<<START!!!!>>>>>>
noside
さあカウントダウンが0になりゲームセンターの一角にてデスレースのスタートの笛が鳴る!
「「「「!!」」」」
4人一斉にアクセルを踏み込む、1位を走るのは黒塗りのクラシックカー、月斗選手のロータス!
その爆発的加速力で1位を独占したままトンネルに入る!
おおっとここで蘭選手なんと対向車線の車とクラアアアアアアアアアアアアアッシュ!!
ペナルティとして蘭選手には3秒の待機時間が与えられます。
さあトップは月斗選手が独走状態!誰がこの独走を止めるのか!?それはこの男!弾選手だ!!
トンネル内にある小さな抜け穴!よーーく眼を懲らさなければ視認すら難しいショートカット!だがさすがは弾選手!冷静にハンドルを切って抜け穴に入ったあああああああああああ!!
そしてついに弾選手1位に躍り出る!
後ろから月斗選手、一夏選手、蘭選手の順で追いかける!トンネルを向け今度は山道コースに差し掛かる!
おおっとお!?なんということだ!山道コースは道が舗装されていない!これではスポーツカーとクラシックカーは不利!月斗選手への仕返しとばかりに弾選手の一般車が独走を続ける!足を取られにくい一般車の特徴を活かし切った素晴らしい選択だ!
このまま逃げ切るか弾選手!
だがそれを許せる3人では無い!足を取られやすい悪路を前作の経験で乗り切る月斗選手!悪戦苦闘しつつも確実に進む一夏選手!蘭選手も初心者ながら喰らい付く!!
山道コースを抜け今度は直線コース!公道を道交法違反の速度突っ走る!
ここで弾選手の一般車の弱点、最高速の低さが災いした!最高速の遅い弾選手の一般車は加速力の高い月斗選手ロータスに追突される!その勢いでコース外の電柱に衝突!!クラアアアアアアアアアアアアアッシュ!!!!
弾選手に3秒の待機時間が与えられ、復帰した弾選手最下位!
と、ここで一夏選手と蘭選手の最高速の高さが活かされる!直線コースによってグングン加速、スポーツカーより最高速の低いクラシックカーを追い抜いた!!
一夏選手と蘭選手並んだ!蘭選手なんとこの狭い直線の公道で一夏選手に体当たり!なんという冒険!一歩間違えれば自分がクラッシュするかもしれない状況で、この肝の座りっぷり!侮り難し五反田蘭!
だが一夏選手のカウンターの体当たりでコースアウト!からのコンビニにクラアアアアアアアアアアアアアッシュ!!!!
蘭選手2度目のクラッシュ!目も当てられない惨劇が広がります!
蘭選手には3秒の待機時間と賠償金が課せられます。
さあ追い上げる月斗選手!一夏選手はこのまま逃げ切るか!?
とここで弾選手ショートカットのルートに入る!ギリギリの幅の道を擦りもせず入っていったああああ!!なんという神技だ!!なんという暇人っぷりだろうか!!これが彼女いない歴=年齢の悲しき高校1年生の末路なのか!?誰か!誰か弾選手に春を!!早急に春を!!!
ショートカットで一夏選手と一時的に並んだ弾選手は大胆な体当たり!だがそれは女の子の特権!一夏選手の妨害を考えて前方不注意だったためか、対向車線に入ってしまい前方から迫る車とクラアアアアアアアアアアアアアッシュ!!!!
だが弾選手の執念か!クラッシュの余波が一夏選手の大きい横の当たり判定を持つスポーツカーを弾く!ハンドルを切り立て直しを図るが遅すぎた!
ガードレールにクラアアアアアアアアアアアアアッシュ!!!!
2人は同時にクラッシュしたため同時に3秒の待機時間が与えられます。
さあ待機時間中に月斗選手と蘭選手が追い抜いていく!
ゴールは目の前!月斗選手果敢に蘭選手に体当たり!だがこのゲームの隠しステータスの一種、重さの概念によって持ち堪える蘭選手の青いスポーツカー!
互いの塗装を剥がし、ぶつかり合いながらゴールに向かう2人!
だが!ここで立ち直った一夏選手が2人に並んだ!!
最高速の低い一般車を選んだ弾選手はついてこれない!
体当たりの応酬!デッドヒート!ゴールに最初に着いたのはああああああ!?!?
なんと!弾選手だあああああ!!!
………………………………ハァ?
月斗side
「え!?今のどうなってるの!?」
一夏がゴールしたように見えたけど、どうして弾君が?
「あ、まさか弾お前ショートカット使ったのか!?」
「そのまさか、いやあ、成功してよかったあ………」
「お兄ズルすぎ!!」
「ゲームにズルいも何もありませ……いってえ!?蹴るなよ!?あ、痛い痛いやめてごめんなさい!」
弾君は蘭ちゃんに蹴られている、なんと無様な………。
「ホント仲いいなあ」
うん、一夏は平常運転だね。
「いてえよ蘭!あ、そうだ、このゲームセンター奥にカフェができたんだよ、行かねえか?」
「お、いいな、月斗は?」
「パーフェ♫パーフェ♫パーフェ♫」
「よし、行こうぜ」
「「今のでわかんの!?(わかるんですか!?)」」
「?、当たり前だろ?」
「「(普通はわからないって………)」」
喫茶店内に入って注文を取る、しばらくして頼んだ食べ物が運ばれてくる。
ぼくが頼んだのはパンケーキだよ!
「おいしい〜〜♫」
あま〜〜い♫
「パフェじゃなくてホットケーキ頼むのかよ」
「ホットケーキじゃなくてパンケーキだも〜〜ん♫」
「かわい………エフン!!一夏は何にしたんだ?」
「俺も月斗と同じでパンケーキ、そっちは?」
「俺はチョコケーキ、蘭はショートケーキだと」
へーショートケーキもあったんだね。
楽しい時間はそろそろ終わりに近づいて、解散になった。
「じゃあな一夏、月斗、また遊ぼうぜ!」
「い、一夏さん!また来てくださいね!」
「おう!またな!」
「またねーー!」
うん、門限ぴったし、怒られずにすみそうだね。
「今日は楽しかったな」
「また行きたいね」
「そうだな」
………………そろそろ言ったほうがいいかな。
「ねえ、一夏」
「ん?どうしたんだ?」
「ぼうの専用機が、完成したんだ………」
「…………そっか、じゃあ月斗の女装姿も見納めかあ」
「うん、臨海学校が終わる頃には、女装はやめて、世界中に公表する予定だよ」
「じゃああれか、今までみたいにイチャイチャは………」
「人目のあるところでは遠慮してもらいたいんだけど…………いいよ」
「わかった、あ、そうだ、このケーキをラウラに持って行ってくれないか?俺部屋わかんなくてさ」
「一夏も一緒にくればいいのに、多分シャルロットもいるから、4人で食べようよ」
「いいのか?じゃ、案内よろしく」
「うん、そういえば、この間相川さんがね………………」
「へえ……………か………な……」
「…………あ……………は…………」
「一夏………………………………」
淫夢語録を使えと言われたので多用しました。
さじ加減を考えて使ったので大丈夫だって安心しろよ。
ノンケはかえってどうぞ(今更)
あ、そうだ(唐突)
『二人で一夏 若干リスタートモード』っていうすっごく面白い小説があるから、見とけよ見とけよ。