アイアンマン、教師になる   作:913

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ワカンダフォーエバー、、、神でした。
悲しみと、感動と、興奮とでめちゃくちゃ泣きました。
個人的には精神世界であの人が出てきたところとか激アツ・・・

やっぱりヒーロー映画は神ですね、、、ただ陛下は現実で事情があったからしょうがないにしても、ブラックウィドウことナターシャちゃんをEGで殺した罪は重いぞMCU!俺の女性ヒーロー最推しを奪いやがって、、、カワイイしかっこいいしエッチだし強いし仲間思いという神ヒロインやぞ!

荒ぶりましたが、そんなナターシャの分までクリントパパには頑張ってもらいたいです。
弓矢使いの恐ろしさをヴィラン共に見せてやれ!


今回で過去回は一段落ついて、残りは後々明かしていく予定です。
お楽しみください!



極秘の協定

 

 

〜I・アイランド〜

 

 

「おいメリッサ、そのくらいにしておきなさい。もう2時間もスタークさんを束縛し続けているんだぞ?あまり迷惑を掛けてはせっかく無理言って来てもらったのに申し訳ないだろう。・・・聞いてるか?」

 

「どうやら全く耳に入ってないらしい。ま、ファンサービスは得意だから気にしないでくれ。何より、ここまで興奮してもらえると僕も鼻が高いしな。」

 

そう言いながらHUD越しに視線を下げると、僕のパワードスーツ姿を見て鼻息を荒くしている金髪の娘っ子が一人。

 

「凄い!デザインも機能もカッコ良すぎです!あ、あの私、この前のスピーチ聞いたときからスタークさんのファンになっちゃってもう考えてるだけで夜も眠れなくてモヤモヤして、ってもしかしてスタークさんに謎が多いのってもしかして人知れずこのスーツでヒーロー活動をしていたからですか?!今までは影から世界を守っていた発明家が、より多くの人を救うために表舞台へついに姿を現した!みたいなあれですか?!だとしたら・・・」

 

と、息継ぎを忘れんばかりの勢いで同じような内容をひたすら詠唱する少女の姿は、純粋さに溢れていてとても微笑ましい。ただ、勢い余って酸欠にならないかのみが懸念点だが本人はお構いなしと言わんばかりだ。

この調子だと、まだまだ話の本題には入れそうに無い。この世界では初めてのファンとの交流だ、もう少し付き合うとしよう。

 

「この真ん中で光ってるのが電力源?何かしらこの青い光、、、電気由来というよりかはもっとナチュラルな輝きしてる。近いのはイクオリンの化学反応かしら?」

 

「成分は掠ってすら無いが、確かに発光の原理だけは近いかもな。中々の洞察力だ。そんな聡明な君に詳細を話せないのが残念だな、、、ウチの会社に入って秘書レベルまで昇進すれば話してもいいぞ?」

 

「ホントですか?!」

 

「スタークさん、娘を引き抜かないでください。」

 

残念だ、ペッパーのいない会社の穴を埋められるかと思ったんだが。

ちなみに、僕は浮気者でも無ければロリコンでも無い。あくまで会社を経営する上で優秀な人材になりそうだと判断したから誘っただけだ。

 

なあ、ペッパー?財布は他人に委ねても、心と体は君だけの、、、なんか変態みたいだからやめよう。こんなことばっか言ってたらまた呆れられかねない。いつか向けられたゴミを見るような冷めきった目は、今まで経験したどんな闘いよりもトラウマだ。思い出しただけで心が張り裂けそうになるな。

 

ところで、どうして僕がこんなところでスーツの展覧会を開いてるかというと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルパートの失礼すぎる紹介と、僕の世界一為になるミサイル講評会を終えた軍の応接間には沈黙が流れていた。僕がペラペラとページを捲る音だけが妙に響く。が、別にこれはシリアスなシーンじゃない。ほとんど読む気がないから手早くページを先へ進めているだけだ。

 

その証拠に目の前のNo.1ヒーローが、さっきからずっと欠伸を噛み殺している。

 

にしても改めてデカいな、スターアンドストライプ。座っているにも関わらず目の前にいるだけで圧迫感が凄いぞ。しかしながら、こうして眠気に抗う姿はまだどこか幼さが残っているところを見るに彼女もちゃんと女性なのだと再認識させられる。

 

で、そのデカいレディから「ぜひとも君の知識を借りたい」と渡された計画書には文字、文字、文字。ところ狭しと中身の薄い文章が書き綴られている。

これはあれだ、典型的な眠くなる資料だ。僕も欠伸したくなってくる。

 

 

こういう類の低レベルな文章を見ていると、改めてペッパーがどれだけ秘書として優秀だったかが分かるね。彼女の書く報告書は僕が読むことを想定して見やすくまとめられていたから、最後まで集中して読むことができたものだ。

・・・赤字の通告書以外は。

 

 

そんな関係ないことを考えている内に一通り目を通した(という雰囲気で計画書を閉じた)僕は、襲い来る眠気を振り払うように誰と無く声をかける。

 

「で?この見るに堪えない紙切れを僕にどうしろって言うんだ?僕の頭脳を推敲に使わせるなんてバカは言わないよな、わざわざこんな大物呼んでまで。」

 

「ああ、言わない。読む方が時間の無駄だよ、そんなの。」

 

眠気からか若干不機嫌になっているスターはそう言いながら僕の手から計画書を奪うと”1ページだけ”破り取り、それ以外はいらないとばかりに部屋の隅にあるゴミ箱へ投げ捨てた。綺麗な弧を描いた計画書だったものがゴミ箱に入ると、レトロゲームを思わせるピロリロという音と共に「Perfect!!」の文字が空中に表示される。

 

「Mr.スタークの部屋はゲームセンターも兼ねてるのか、、、ウチのホームも今度リフォームしてくれない?こういうファンシーな感じで。」

 

「生憎直接の申込みは受け付けて無くてね。スターク・インダストリーズ建築サービスのご予約は最寄りの不動産を通じてどうぞ。それで、その残った1ページにはどんな素敵な話が書いてあるんだ?」

 

威厳ある見た目によらず意外と可愛い趣味をしたスターにさり気なく宣伝をしたところで、話を本題に戻す。

 

 

「君からすればそんなにいい話じゃないかもだけど、、、まあ見てくれ。」

 

そう言って差し出されたページは、さっきほとんど飛ばして読んでいた計画に参加する科学者のプロフィールと経歴を紹介しているページだった。

 

「デヴィット・シールド?知らない名前だが、彼がどうしたって?」

 

専門は”個性”についての研究とサポートアイテムの開発ね、僕と似てるジャンルだ。で、その内容は?Wow、、、僕にはまだまだ及ばないにしても、ピーターが作ってたウェブシューターとならいい勝負できそうだな。ん?ということはこっちの最先端はピーターレベルということか?

 

それってむしろこっちが遅れているというより、ピータがこっちに追いついているってことだろ?つまり、普通に高校生のレベルを超越してるということ。今更言うことでも無いが、アイツって凄くないか?

・・・そうでなきゃ、僕も内戦のときにアイツをスカウトなんかしないか。

 

僕は改めて愛弟子の優秀さを再確認できた気がした。

 

 

 

「単刀直入に言おう、彼に会ってきてくれ。詳しい話は彼の口から直接、、、Mr.スターク?何をニヤニヤしているんだい?」

 

おっと、顔に出ていたか。親愛なる隣人との思い出に浸るのは後だ。

 

「ああ、悪いね。ちょっと考え事をしていた。それで、僕は彼と会って何をすればいい?」

 

「さあ?”全ては自分の口から伝える、君はただ彼を呼んできて欲しい”としか言われてなくてね。普段お世話になってるし、後が無さそうなくらい焦った顔をしてたから私が来た!ってわけ。因みにさっきの”君の知識を借りたい”というのは彼からの伝言だ。」

 

マジかよ、君がそんな無責任なこと言ったら元も子もないじゃないか。流石は星条旗を名乗るヒーロー、アメリカよろしく自由奔放さと無責任さは世界一と言うわけだ。

いやいや、こんなところでアメリカンスピリッツを出されても困るんだが・・・

 

「それだけの話じゃよく状況が飲み込めないな。いざ行って、突然後ろからズドンッなんてことがあったら笑えないんだが、それについてはどうしろと?」

 

「そうならないようにそれを作ったんじゃないのかい?私の権限で武装許可も出したんだし、飛行も自由にできるようにしてあげたんだしもう万全だろ?」

 

フライデーが細部の最終調整をしているスーツを指さしながら、彼女はニンマリと口角を上げる。

なるほど、どうも簡単にパワードスーツ着用の許可が降りたわけだ。大企業の社長にまで自分の身は自分で守れとは、この世界は実に世知辛いな。ボディーガードのポジションはいつでも空いてるぞ、ハッピー。

 

 

「そう微妙な顔をしないでくれ、ローズ中佐も同行してくれるそうだ。何はともあれ行ってみてくれないか、彼が信頼を置ける人間なのは私も保証する。ほら、I・アイランドへの入場パスだ。」

 

差し出されたクレジットカードみたいなパスを僕は少しだけ眺めてから、渋々口を開いた。

 

「そこに置いてくれ、手渡しは好きじゃない。にしても、ここまで軍の上層部を動かせるデヴィット・シールドという男は一体何者なんだ?」

 

「優秀な科学者であり発明家だよ、昔はオールマイト(マスター)とタッグを組んでたらしい。それで、そう聞くってことは受けてくれるんだろう?」

 

オールマイトと組んでたと言ってもな、、、どうか自立型の殺人ロボットとか、体温3000℃の強化人間を作っているマッドサイエンティストでないことを願おう。

 

 

 

 

・・・いつか、シールドの連中に半ば強制労働を強いられた時があるが、今回の仕事はそれよりも楽であるのは間違いない。あの時に比べれば安い仕事だと前向きに捉えてやるしかなさそうだ。何せもう断れそうな雰囲気が消滅してる。残念ながら。

 

「分かった、行けばいいんだろ?全く、、、いい加減この束縛生活から開放されたいものだ。」

 

「さっき飛んでいた君の姿は束縛という言葉から一番かけ離れていたように見えたが。何にせよ、君の素性がはっきりすればすぐに監視は外してやるさ。もう少し待っててくれ。」

 

ルパートと何やら話し込んでいた空軍のお偉方が、ここへ来て水を差してくる。

 

「はいはい、もう少しというのは君らで言う永遠だろ?いつまでそれを通すつもりだ?」

 

そのもう少しという言葉を信じて早1年。恐らく米軍は戸籍どうこうなんかはどうでも良くて、本当は僕という叡智を保持し続けたいだけなんだろう。ま、今の僕はアベンジャーズの頼みでも人殺しの道具は作らないが。作るのはみんなの笑顔と、明るい未来。それから新進気鋭のパワードスーツだ。

 

「Mr.スタークの身柄については後で私が国防に相談しておくよ。友人が世話になる以上、私からも何かしらサービスしないとね。」

 

「どうも」

 

また忙しくなってしまったな。僕はこれでいて経営やらスーツ開発やらで忙しいというのに、、、デヴィットとかいう男には罰として美味い飯でも奢ってもらおう。さて、I・アイランドで人気のシャワルマ屋はどこかな・・・

 

 

 

 

 

 

 

I・アイランドへ向かう道中、僕はフライデーに保存したこっちの世界の研究データを見つめながら考える。

 

 

この世界は未知だ。いや、確かに盾をぶん投げる100歳の大戦経験者とか、雷神を名乗る非常識ムキムキマッチョマンとかがウジャウジャいる僕の世界も未知ではあるのだが、、、そうじゃない。

 

そもそも”個性”という能力が覚醒することになった、そのキッカケが何十年何百年経っても未だに判明していないというのが気にかかる。”個性”が染色体内の因子が由来の力であるにも関わらず、ここまで複雑に多様化しているのも謎だ。

そもそも、これを人類の進化と呼ぶには過程も仕組みも大雑把過ぎる。”無個性”の人間が地球総人口の2割を締めているのがいい例だ。

 

僕はこの”個性”の不可解な点は、僕が今日に至るまで経験している一連の”マルチバースを超えた旅”という点と何かしらの関係があるんじゃないかと考えている。・・・これはまだ仮説の域を出ない話ではあるが、もしも全ての元凶がインフィニティ、、、今はまだこの先は考えないでおこう。万が一この仮説が当てはまってしまえば、色々とマズイことが起きる。

 

[ボス、車内で長時間画面を見つめているとお体に障ります。少しお休みされたほうがいいかと。]

 

「君には空気を読む機能も付けたはずだが?」

 

久し振りに天才頭脳をフル回転させていたところを、その天才頭脳が生んだAIに止められるなんて素晴らしい皮肉じゃないか。

しかし疲れていたのは事実だから、大人しく休むとしよう。

それにしても・・・

 

「君もいよいよ人間らしくなってきたな。」

 

[それだけボスの教育がいいということでしょう。もう少しすればボスのように皮肉や冗談も言えるようになるかと思われます。]

 

「自分と会話してるみたいになるからやめてくれ、鬱陶しくて敵わない。」

 

[ご自覚なされていたのですね、、、私はボスのそういうところも好きですよ?]

 

そうかいフライデー、大きなお世話だ。

ああ、フライデーのせいで尚更疲労感が増した気がするぞ。

 

[申し訳ありません]

 

・・・ついに心の声にまで反応するようになったのか?まあ、それは置いとくとして、今はいつか来るときに備えて休もう。なんだか今日は随分と濃い一日だったな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・で何やかんやあって来日する運びになったって訳さ。HAHA!」

 

「嘘でしょ!!そこで終わり?!!何やかんやは?一番気になるI・アイランドで何やかんやの部分は?!」

 

「企業秘密だ。後でおたくのトップにでも聞いてみるといい。」

 

「そ、それじゃせめて冒頭のシールド親子の話を・・・」

 

「自重しろマイク、運転に集中しろ。」

 

そう言いながら君も夢中だったじゃないか、闇サーファーくん?ま、当事者の許可が降りたらI・アイランドのエピソードも話してやるか。今は取り敢えずその「当事者」に会うのが最優先、今頃待ちぼうけしてるはずだ。

 

 

確かその男はこう呼ばれてると聞いた、、、”平和の象徴”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






冒頭のシーンの後でトニーはシールド親子と何を話して何を頼まれたのか、、、順を追って明らかにしていくつもりなのでお楽しみに!

メリッサちゃんは映画限定キャラにするにはもったいないと思うんですよ。落ち着いた大人な雰囲気の美少女だけど、サポートアイテムの話になるとヒートアップするとことか超可愛くないですか?「無個性でもやれることをやるんだ!」っていう志も健気でカワイイですし。

次回から本編の時間軸に戻ってお話が進むので、ようやく教師や生徒と絡ませられます!
気長に待ってやってください!

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