当麻が家を出たと同時刻、穂乃果宅にて
「ありがとうございました。すみません遅くなって。」
「いえいえ」
穂乃果の家は和菓子屋を営んでいる。
「あ、お姉ちゃんおかえり〜」
「ただいま〜」
「チョコいる?」
「いる〜」
「あんこ入りだけど」
「ありがとう」
「え〜」
この時ちょうど当麻が入店した。
「饅頭を買って早くかえ…
「ん?これあんこ入ってるじゃん!!」
(どっかで聞き覚えがある声だな)
「いったよー」
「ああ〜あんこもう飽きたー」
「白あんもあるよ。」
「もっと飽きたー!」
「穂乃果!和菓子屋の娘があんこ飽きたとか言わないの高校生くらいの男の子に丸聞こえよ。ごめんなさい家の娘が…」
「い、いえ大丈夫です。」
「あれ?もしかして上条くん来てるの?」
「知り合い?」
「うん、クラスメイトだよ。とりあえず少しだけでもいいから上がって。」
「お言葉に甘えて、お邪魔します。」
「この人が今お姉ちゃんが言ってた上条さん?」
「うん、あ、紹介するね目の前にいるのは私の妹の雪穂今年で中学3年になったんだよ」
(中学3年てことは御坂と同い年か、あいつどうしているんだろな。)
当麻がそんなことを考えていたら、
「雪穂ーそれ。」
「ああーUTX?私、来年受けるんだー。」
学園都市の学校以外全くわからない当麻は穂乃果と一緒にUTXのパンフレットを見た。
「ふ〜ん、こんなことやってんだ。」
「知らないの?今一番人気のある学校でどんどん生徒が増えてるんだよ
「すごいな〜。ん?てっ、雪穂!あんた音ノ木坂受けないの!?」
「今になって気づいたか…」
「時間差過ぎだよ」
「お母さん、お母さん〜!」
「何ー?」
「雪穂音ノ木坂受けないって言ってるよ?!」
「聞いてる。」
「うちは、お母さんもおばあちゃんも音ノ木坂でしょ。」
「てゆーかさ、音ノ木坂なくなっちゃうでしょ。」
「もう噂が?」
「みんな言ってるよ?そんな学校受けてもしょうがないって」
「しょうがないって…」
「だってそうでしょ、だってお姉ちゃんの学年2クラスしかないでしょ。」
「でも3年生は3クラスあるし。」
「1年生は?」
「…1クラス」
「ほら!来年は0てことじゃない。」
「そんなことない、ことりちゃんや海未ちゃんや上条くんともなくならないように考えているの!だからなくならない!」
「でもどう考えてもお姉ちゃんがどうにか出来る問題じゃないよ!」
「……」
当麻は、この会話を聞いて役に立たなくて申し訳ないと思った。
「…ゲッ!もうこんな時間、俺もう帰るわ。お邪魔しましたー!」
と言うと物凄い勢いで当麻は穂乃果宅を去っていった。
そのあと当麻が急いで家(ちょっとした団地)に帰ってきたて入ったら、仁王立ちしているインデックスがいた。
「た、ただいま…」
「とうま、お饅頭買ってくるだけなのにどうしてこんなに遅くなったの!」
インデックスは当麻に噛みつく体勢に入り
「クラスメイトと長話をしてたら…」ガブ!
「ああ〜〜不幸だ〜〜!」
その日の夜ことりと穂乃果は電話をしていた。
「ことりちゃんも?」
「うんお母さんもかなり落ち込んでると思ったらむしろ明るいぐらいでどこに旅行に行こうかなとか言ってて」
「そんなもんなのかな〜」
「でもやっぱり寂しいよね」
ことりとの電話を終えた穂乃果は下に降りて居間で見たのは
「お母さん?お母さん〜」
穂乃果母はなんかのアルバムを見ていた
「何よ?急に?」
「さっきからいたよ、お風呂先いい?」
「いいわよ、先に入っちゃいなさい。」
どうやら見ていたのは卒業アルバムだった。そこに写っているのは穂乃果たちの母親達が楽しそうにしているものだった。
翌朝
「行ってきまーす!雪穂〜これ借りてくねー。」
「お姉ちゃんがあんな早起きなんて。」
「遠足の時以来ね。」
「昨日はえらい目にあったな…インデックスに噛まれたところまだ痛ーし」
「あ!上条くんちょっと一緒に来てくれる?」
「お、高坂、で一体どこ行くつもりだ?」
「UTX学園にちょっとね。」
「海未ちゃーん、穂乃果ちゃんが先行っててだって。」
「また寝坊ですか?もう。」
「あんまり言うとまたふくれちゃうよ。」
穂乃果と当麻にUTX学園前に来た。
「うわー」
「これ本当に学校か?なんかの会社のビルにしか見えないんだが?」
UTXの生徒が電車の改札口同じようにスマホをかざして入っていく。
「すごい!」
「窓にあまり張り付くなよ、不審者だと思われるから。」
きゃあーー!!
「UTX高校へようこそ!」
穂乃果はパンフレットを開き、
「この人達だ。」
「今画面に映っている人達を探していたのか?」
そう話ていると二人の隣にマスクとサングラスとコートとマフラーをつけた人が来た。
「あ…あの…」
「何?今忙しいの。」
「なんだ?こいつ。」
「質問なんですけど、あの人達は芸能人とかなんかですか?」
「はぁ?あんた達そんなことも知らないの?そのパンフレットに書いてあるわよ、どこ見てるのよ。」
「で、この人達は誰なんだ?」
「A-RISEよ、A-RISE」
「「A-RISE?」」
「スクールアイドル。」
「アイドル?」
「そ、学校で結成されたアイドル。聞いたことないの?」
「聞いたことねーな」
「ねぇかよちん遅刻しちゃうよ。」
「ちょっとだけまって!」
「ん?なんか始まったぞ。て、どうした!」
A-RISEの曲を聴いてふらついたあと近くの手すりにつかまった。
「これだよ…」
「?」
「見つけた!」
そう言うと穂乃果は突然走りだした。
「どうやら今のでなんか見つけだした見てーだな。」
そう独り言を言うと当麻は穂乃果を追いかけだした。その様子を見ている一人の男がいるのに気がつかずに…
「…フッ」
その後学校で
「見て見て見て!」
同時刻、理事長に絵里と希が入ってきた。
「失礼します。」
「アイドルだよ、アイドル!!」
「生徒会としても、学校存続に向けて活動していこうと思います。」
「こっちは大阪の高校でこれは福岡のスクールアイドルなんだって。」
「発表には、入学希望者が定員を下回った場合廃校という決定をせざるをえないとありました。」
「つまり定員を上回れば」
「スクールアイドルって、最近どんどん増えてるらしくて人気の子がいる高校は入学希望者が増えてるんだって!」
「確かに、ですがそう簡単に生徒が集まらないからこその結果なの、何かいい方法があるのですか?」
「それで私考えたんだー、あれ?海未ちゃんは?」
「園田なら静かに教室を出ていったぞ。」
「海未ちゃん!」
「!!」
「まだ、話は終わってないよ!」
「私はちょっと用事が…」
「いい方法思いついたから聞いてよ〜
「私達でスクールアイドルをやろうとか言うつもりでしょ。」
「海未ちゃん、能力者!?」
「話の流れ的に誰だって想像がつくだろ。」
「だったら話は早いね〜今から先生のところに行って、アイドル部をー」
「お断りします」
「なんで〜」
「思いつきで行動しても、簡単に状況を変えることはできません。生徒会は今いる生徒の学園生活をよりよくすることを考えるべきです。」
「だってこんなに可愛いだよ!こーんなにキラキラしてるんだよ!こんな衣装普通じゃ着れないよ!」
「そんなことで生徒が集まると思いますか?」
「う、それは人気が出なきゃだけど…」
「その雑誌に出ているのはプロと同じように努力して真剣にやってきた人たちです。穂乃果みたいに好奇心だけで始めても、上手くいくはずがないでしょ!」
「でも!このまま何もしないわけには」
「エリチ!」
「!」
「ありがとう絢瀬さんその気持ちだけありがたく受け取っときます。」
「はっきり言います、アイドルはなしです!」
その後穂乃果と当麻は屋上にいった。
「ハァ〜、いい考えだと思うんだけどなー。」
「俺もそう思ったんだがな。園田の言ってることもわからなくないんだが。」
「…そうだけどー」
〜〜〜
「ん?」
「誰か音楽室で歌っているのか?」
二人は音楽室に行くと
「さあ〜大好きだばんざ〜い負けない勇気〜私達は今を楽しもう〜大好きだばんざ〜い頑張れるから〜昨日手を振ってほら〜前向いて〜」
音楽室では赤髪の女子生徒がピアノを弾きながら歌っていた。
「ふぅー」
パチパチパチパチ
「ヴェェ!」
「すごいすごいすごい感動しちゃったよ!」
「歌とかあんまりよくわからねーけどすごく良かったぞ。」
「べ、別に…」
「歌上手だねーピアノも上手だね!それにアイドルみたいに可愛い!」
「///」
「あ、あの!いきなりなんだけど…アイドルやってみたいとおもわない?」
「初対面の相手にいきなり勧誘するか?!」
「ナニソレ、イミワカンナイ。」
「…だよねーはははー」
その頃海未は弓道部の練習に勤しんでいた。
「……」
[みんなのハート撃ち抜くぞーバーン!]
(何を考えているんですか私は。)
「外したの!珍しい!」
「あっ!いや、たまたまです!」
[ラブアローシュート!]
こんなことを妄想していた。
「ア〜〜いけません余計なことを考えては。」
「海未ちゃーんちょっと来てー」
「穂乃果のせいです全然練習に身がはいりません。」
「てことは、ちょっとアイドルに興味があるってこと?」
「いえそれは…やっぱり上手くいくとは思えません。」
「でも〜いつもこういうことって穂乃果ちゃんから言い出していたよね?」
幼少期穂乃果が急に木に登ろうと言い出した。
「登ってみようよー!」
「むりです〜こんな大きな木!」
「私達がしり込みしちゃうところをいつも引っ張ってくれて。」
「そのせいで散々な目に何度もあったじゃないですか。」
「そうだったね。」
「穂乃果はいつも強引過ぎます。」
「でも海未ちゃん後悔したことある?」
「え?」
海未、ことりは穂乃果に振り回されていたが後悔はしたことはなかった。
何故なら木に登ったときに綺麗な夕日が見えたからである。
「ほ!や!ほ!」
穂乃果は必死にダンスの練習をしていた
「うわ〜っと、いたーい」
「あんま無理すんなよ、変に怪我して病院送りになったらシャレにならないからな。」
「大丈夫だよ〜、いやーやっぱり難しいやみんなよく出来るなーよし、もう一回!」
「ねぇ海未ちゃん、私やってみようかな…海未ちゃんはどうする?」
「うわ〜!いたたた〜」
「一人で練習しても意味がありませんよ?やるなら四人でやらないと。」
「海未ちゃん!」
「上条さん私達をサポートして欲しいです。」
「ああ!そのつもりだ。」
何処かの物陰に隠れている男は
「…無意味なことを」
こうして四人は生徒会室へ向かった
「これは?」
「アイドル部設立の申請書です。」
「それは見ればわかります。」
「では、認めていただけますね。」
「いいえ」
「どうしてだ?」
「部活は同好会でも最低五人必要なの。」
「ですが、校内には部員が五人以下のところもたくさんあると聞いています。」
「設立したときは五人以上いたはずよ。」
「あと一人やね。」
「あと一人…わかりました、行こう。」
「待ちなさい!どうしてこの時期にアイドル部を始めるの?あなた達二年生でしょ。」
「廃校をなんとか阻止したくて、スクールアイドルって今すごく人気があるんですよ、だから…」
「だったら例え五人集めても認める訳にはいかないわね。」
「おい、それはどういうことか?」
「部活は生徒を集めるためにやるものじゃない、思いつきで行動したところで状況は変えられないわ、変なこと考えてないで残りの二年自分のために何をするべきかよく考えるべきよ。」
「なんなんだよあの生徒会長さんは。」
「がっかりしないで、穂乃果ちゃんが悪いわけじゃないんだからね。」
「うん…」
「生徒会長だって気持ちはわかっているはずです。」
「さっきの、誰かさんに聞かせたいセリフやったな〜」
「いちいち一言多いのよ希は。」
「うふ、それが副会長の仕事やし。」
「でも、部活として認められなければ講堂は借りられないし部室もありません、何もしようがないです。」
「そうだよね、ああこれからどうすればいいの。」
「どうすれば?」
「どうすればいいの?」
[ススメ→トゥモロー]
「だって可能性感じたんだそうだ…ススメ!後悔したくない目の前に僕らの道がある〜」
「私やるったらやる!」
その後四人で秋葉原を歩いていたら当麻は違和感に気づいた。
「妙だな、俺たち以外人がいない。」
「確かに不気味だね。」ビュォー
「っ!みんな伏せろ!」
みんな伏せると風のようなものが頭上を通り抜け近くに路駐している車が爆破を起こさずに木っ端微塵に吹き飛んだのを見た。
「一体何が起きたのです!?」
「おやおや、あれを避けるとは少しはやるみたいだな。」
後ろから現れたのは、緑色の髪で白で裏地に赤色の入った西洋風のローブを着た男だった。
「お前…見た感じ魔術師か?」
「いかにも!私は風を操る魔術師ベェータだ。」
当麻を除く三人が少し怯えながら
「「「…魔術師?」」」
当麻は今まで幾度となく魔術師と戦ってきたが、この三人は物語でしか聞いたことがない存在が突然現れたので困惑するのは無理がない。
「何が目的だ?」
「目的ですか?自分が楽に生きていける世界を作ることだ、その目的を達成するために音ノ木坂学院には一刻も早く廃校になってもらわないといけないのでな、だがお前たちが学校を救おうとか無意味なことを言い出したからな、まあ要するに邪魔者を消しにきたんだ。」
当麻はあまりにも自分勝手過ぎる目的を聞いて、
「ふっざけんなよ、高坂たちが必死になって学校を救う方法を見つけたのに無意味だと?自分勝手な目的のために人の願いをめちゃくちゃにするじゃねーぞ!」
当麻は戦闘体制に入った。
「丸腰の貴様がこの私に何が出来る?」
「その人の言う通りです!」
「上条くん一緒に逃げないと!」
「死んじゃうよ!」
「確かに何もできねーけど、ただ…今目の前にいるクソ野郎ぶん殴ることなら出来る!」
当麻は魔術師ベェータに向かって走りだした。
「哀れな奴だ、死ね!」
ベェータは風を当麻に向けて打ち出した。
「ダメーー!」
と穂乃果たちは叫ぶも当麻は止まらない。
すると風に向かって右手を突き出し
バキィィーンと音がして風が打ち消された。
「な!私の風が打ち消され…ぐはぁ!」
当麻の右手はベェータを殴り飛ばした。
「え?」
「今、何が起こったのです?」
「上条くん…無能力者じゃなかったの?」
殴り飛ばされたベェータが
「ま、まさか…この世のあらゆる異能を打ち消す右手の力[幻想殺し]噂程度しか聞いてなかったがお前が!」
「「「イマジン…ブレーカー?」」」
「い、嫌だ…」
ベェータは逃げようとするも幻想殺しで自慢の力が打ち消されて恐怖で動けず。
「いいか?よく聞け魔術師!テメェのふざけた幻想をぶち殺す!」
そう言うとベェータを右ストレートで数メートル殴り飛ばした。
「「「すごい…」」」
と穂乃果たちは言葉をこぼした。
「私達助かったんだよね?」
とことりが言うと
「ああ!」
と答えると背後から
「よっ!かみやん。」
現れたのはアロハシャツにサングラスをかけた金髪の男と赤髪で2メートル越えで左目のしたにバーコードのようなものがある男と刀を帯刀した女がいた。
「土御門、ステイル、神裂なんでここに!」
すると海未は
「あなた達は何者なんですか?襲ってきた人の仲間ですか!」
神裂はこう答えた。
「安心してください、我々は襲いにきたわけではありません。」
そう聞くと穂乃果たちは安心したようだ。
「僕たちはイギリス清教必要悪の教会だ」
ステイルはタバコを咥えベェータに昔、建宮にしていたのと同じものをつけていた。
「こいつは一体何者なんだ?なんかの組織の魔術師か?」
「わからないだなーこれが、だが最近東京周辺で魔術師が一般人を襲う事件が多発してな、それこそ今かみやん達を襲ってきた奴みたいにな。」
「で?襲われた人達はどうなったんだよ?」
「かみやん含めた四人以外全員犠牲になったぜい。」
「っ!!」
穂乃果たちは当麻がいなければその犠牲者の一人になっていたのだと思い言葉が出なかった。
「…上条くんはどうしてそんなに冷静でいれるの?」
「俺はここに来るまでにたくさんの魔術師や能力者と戦ってきたんだ。」
「そうだったんですか。」
「と〜う〜ま〜また勝手に魔術師の事件に首突っ込んで〜」
「えーと誰かな?」
「こいつはインデックスていうんだ!て、やめろ!噛みつこうとするな!」
「ハハハ…」
「と、とりあえず土御門、俺たちは家に帰るから何かわかったら教えてくれ!高坂、園田、南帰るぞ!」カブッ
「不幸だーー!」
こうして当麻たちの長い一日は終わった。
次回アイドルをはじめよう!/魔術結社予備軍
この小説のとある側のもう一人の主人公御坂美琴はまきりんぱなの後、主役回作ってレギュラー入りさせる予定です。