武昭と櫛田は自分達の教室に入ると、それぞれの席に座った。
「どうやら席は隣同士みたいだね」
「あぁ、そうみたいだな、それにしても……(ふむ、何やら一癖も二癖もある生徒が入ってきてるみたいだな……ん?あれは……)」
教室内を見ていた武昭は同級生達を見た後に天井にあった数個のカメラに気づいた。
「(防犯にしては数が多いな……後で校舎内を回ってみるか……お
よっ、久し振りだな、清隆」
「ん?あぁ俺に声をかけるから誰かと思ったら武昭だったのか。本当に久し振りだな」
武昭が教室内を見てると茶髪で見覚えのある生徒が来たので声を掛けると、その男子も返事を返した。
彼の名前は
「まさか武昭もここに来てるなんて思わなかったよ」
「それは俺のセリフでもあるよ……それよりも隣の女子は綾小路の彼女か?」
「違うわ、私はこんな人の彼女なんかじゃないわ。ただ席が隣ってだけよ」
「そうか、変な事を言って悪かったな。俺は反蔭武昭、清隆とはちょっとした縁で知り合ったんだ」
「そう、私の名前は堀北鈴音よ。」
「そうか、これから宜しくな堀北さん」
「えぇ、宜しくお願いするわ。」
自己紹介を終えると武昭は教室内を見回すと清隆の隣に座った。
「なんだ武昭はそこなのか」
「あぁ、まぁたまたまなんだろうけどな……それよりも清隆
清隆は武昭の視線を追うと天井にあったカメラを見た。
「ん?……アレは当たり前にあるんじゃないのか?」
「いや、普通ならあっても一台位だぞ。あれだけあるのは珍しいぞ」
「そうか?まぁ武昭がそういうなら、そうなんだろうな……」
「話はここまでにするぞ、先生が来たみたいだからな」
「よし、全員揃っているな。私はこのクラスの担任で茶柱佐江と言う」
清隆と武昭話してるとチャイムが鳴ると入り口からポニーテールで黒いスーツを着ている女性が入ってきた。
茶柱先生はこの学園について色々と説明をすると何かを渡していった。
・クラス替えは行われず3年間同じクラスメイト。
・今、渡された物は学生証カードと呼ばれる物で敷地内のすべての施設の利用、売店などでの商品購入が可能。
・敷地内では現金は使えず全てポイントでの支払いとなる。
・学校内においてポイントで買えない物は無く、敷地内なら何でも購入可能。
・施設では機械に通すか提示する事で使用可能。
・
・現在は10万ポイント振り込まれている。
・この10万は生徒達を実力で測り、入学した生徒達にはそれだけの価値と可能性があると言う事からだった。
・外部との連絡や外出は基本的に出来ない。
その他はイジメやカツアゲなどはするなとの説明であり、終えた茶柱は1時間後に入学式が始まるから遅れない様にと教室を出て行った。
生徒達は10万ポイントあると聞いて何処か浮き足立っていたが……
(うーん……先生は毎月1日にポイント支給があるとは言ったけど
「皆、少し話を聞いてもらって良いかな?」
武昭が何か考えてると茶髪の男子が手を挙げた。
「僕らは今日から同じクラスになるんだから、今から自己紹介でもして親交を深めたいんだけど」
「賛成ー!私たちも、まだみんなの名前とかわかんないしー!!」
男子の言葉に何人かの生徒が了承した。
「僕の名前は平田洋介。中学では洋介って呼ばれてたから皆も気軽に呼んでくれ。趣味はスポーツでここでもサッカー部に入部しようと思ってるんだ、よろしくね」
平田の言葉に次々と自己紹介をしていったが……
「ケッ!俺たちはガキじゃねえんだ!そんな事出来るかよ!!」
赤髪で体格の大きい男子が机を蹴って出て行った。
「まぁ、人の性格はそれぞれだから」
「じゃあ次は俺だ!俺は山内春樹って言うんだ!小学校は卓球で全国大会に出場して中学じゃ野球でピッチャーで4番をやっていて《インターハイ》》
に出た事があるんだ!よろしくな!!」
「あぁ、悪いが次は俺で良いか?あまり人前で話すのが苦手だから名前と趣味だけで許してくれ」
「別に構わないよ、さっきも言ったけど人それぞれだから」
「すまない、俺は反陰武昭で趣味は筋トレだ、それじゃ(清隆、お前もここまま続けた方が良いぞ?)」
武昭は口パクで清隆に言うと教室を出て行った。
その後清隆も無難に自己紹介を行った。