実力至上主義高校の柱。   作:北方守護

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第3話 上級生との出会い。

教室を出た武昭は入学式が始まる迄の間に学園内を見回っていた。

 

「なるほど、これだけ監視カメラがあると言う事は俺の推測も間違ってないと言う事だな……」

「おや?見た所1年生の様だが、こんな所で何をしている?」

武昭が声のした方を見ると黒髪で眼鏡を掛けて視線が鋭い男子生徒と小柄で紫色の髪で頭にお団子ヘアーをした女子生徒がいたが靴の色などから上級生と感じた。

 

「はい、入学式まで時間があるんで先生がHRで言っていた事の確認をしてました」

「ほう?……確認とはどう言う事だ?」

(ふーん、1年生でここまでしてるのを驚いてる感じだな……まぁあ(・)の(・)人(・)の(・)視(・)線(・)の(・)方(・)迫力があるけどな)

男子生徒は鋭い視線で見てきたが武昭は平然としてたまに手合わせをしていた白髪の人物の事を思い出していた。

 

「はい……初対面でなんですけど俺のいつも通りで話しても良いですか?」

「あぁ、俺は構わないぞ、お前の話しやすい方で良い」

「ありがとうございます……んじゃ、いつも通りに話しますけど、俺が気付いたのはHRでの担任の説明でした」

武昭が話し出すと男子生徒は黙って聞き始めようとした。

 

「先生は色々説明してましたけど、まずはポイントは毎月1日に支給されるって事でした。

先生は毎(・)月(・)1(・)0(・)万(・)ポ(・)イ(・)ン(・)ト(・)支(・)給(・)さ(・)れ(・)る(・)とは言ってなかったんです。

多分毎月支給されるポイントが上下するから、そう言ったんだと思います」

「だが、その程度では、お前がここにいる事の理由にはならないと思うが」

男子生徒の意見に武昭はすぐに反論した。

 

「そこでもう1つ引っかかった事があるんですよ、それは3(・)年(・)間(・)ク(・)ラ(・)ス(・)替(・)え(・)が(・)無(・)い(・)と言う事です。

クラス替えが無いと言う事は、今俺が持っているポイントはクラス単位で支給される物では無いかと考えました。

そう考えると10万ポイントって言う額にも納得が行くんです」

「何故、納得が行くんだ?」

「単純に外で10万円稼ぐとしたら時給800円のコンビニで1日5時間勤務して月25日働いて、やっと貰える額なんですよ」

「本当に彼の言うとおりです」

女子生徒が自分の端末で計算すると武昭の言った通りの金額が出た。

 

「そこでクラス単位で10万ポイント貰えるなら元々決まった額が無いと10万と言う数字が出てこないんです。

最初はクラスの人数✖️なんぼかと考えたんですけど、それなら来月も同じポイントが貰える可能性があります。

それでこのカードに記されているPPTがプライベートポイントなら、この10万はクラス全体のポイント……クラスポイントじゃないかなって」

「ほう……まさか入学してすぐにそこまで気付く事が出来るとはな……お前のクラスと名前はなんと言う?」

「はい、1年Dクラスの反陰武昭って言います」

「ッ……Dクラスか……俺は3年Aクラスの堀北学だ。生徒会長をしている」

「私は同じく3年Aクラスの橘茜と言います。生徒会書記をしています」

3人が自己紹介をすると武昭がある事に気づいた。

 

「堀北?……先輩もしかして妹さんがいますか?うちのクラに堀北鈴音って言う女の子がいるんですけど……」

「そうだ、俺の妹だ……何か関係でもあるのか?」

「いえ、ただ同じ名字で顔がどことなく似てた物ですから」

「そうか……反陰と言ったが……お前の連絡先を教えてもらえるか?」

「あっ、はいピロンえっと……先輩……このポイントは?」

武昭が指示通りにすると端末に何か来たので確認すると100万ポイント振り込まれていた。

 

「それは俺からの投資と考えてくれて構わない……それと反陰が良ければ生徒会に入らないか?」

「いえ、ありがたい言葉ですけど断らせてもらいます」

「えっ!?会長からの勧誘を断るんですか!?」

橘は武昭がした事に驚いて大声を上げた。

 

「はい、俺はあまりそう言うのは合わない所がありまして……それに俺からも堀北先輩に言っておきたい事があるんです」

「ほう、俺に言っておきたい事とはなんだ?」

「その前に確認したいんですけど……先輩って小さい時から空手をやってませんでした?」

「あぁ、やっていたが、それが何か関係があるのか?」

「はい、俺の知り合いの話なんですけど……もし再戦出来るなら、今度は差をつけて勝つって言ってましたよ? 素流 狛治(もとなが はくじ)さんが」

「何っ!?反陰は彼と知り合いなのか!!」

「はい、彼は俺の格闘技の師匠でもありますから(まぁ、今は奥(・)さ(・)ん(・)の手伝いで産休してるんだけどね)」

堀北が詰め寄ってきたが武昭は普通にしながら入学前の事を思い出していた。

 

「では反陰も彼くらいの実力があるのか?」

「確かに格闘技は習ってますけど俺はどちらかと言うと剣道の方なんですよ」

「そうか……もし良かったら俺と空手の手合わせをしてくれないか?都合が合えばだが」

「えぇ、構いませんよ。俺も少(・)し(・)ば(・)か(・)り(・)本(・)気(・)で(・)や(・)り(・)た(・)い(・)時(・)がありますから。それじゃそろそろ式が始まるんで」

武昭は2人に背を向けるとその場を離れた。

 

その後2人は少し歩き出すと橘が口を開いた。

 

「あのー会長、反陰君を勧誘してましたけど、そんなにすごい子なんですか?」

「あぁ、こんな短時間でSシステムの事に気付いた事もあるが、それ以前に……彼は今年の入学試験で全教科で満点を取った人物だ」

「えっ!?そんなに凄い子だったんですか!?あれ?」

堀北の言葉を聞いた橘はある事に気づいた。

 

「けど反陰君は確かDクラスに所属なったんですよね?」

「そうだ、まぁ……そうしたのは学園の方の判断だからな……そろそろ俺たちは生徒会室に戻るぞ」

2人は生徒会室に戻った。

 




素流狛治 鬼滅の世界で上弦の参でもある猗窩座が人間に転生した人物。
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