無為転変のサブカルアカデミア   作:静かなるモアイ

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オールマイトさん。ご健在だけど、胃痛の日々が始まる。


ワンフォーオール 受け継がれる力

「ふふふ、もう大丈夫。なんでかって?私が来た!!」

 

天子が出久と友達になり、出久がヒーローに成るために扉間ブートキャンプに参加してから5年の月日が流れた。天子と出久は中学三年生に進級し、今では扉間ブートキャンプを受けながら雄英高等学校に進学するために日々鍛練と勉強を頑張っている頃…1人の男が静岡県にやって来た。

 

「デトロイトスマッシュ!!」

 

彼の名前はオールマイト。八代目ワンフォーオールの担い手であり、史実と異なり弱体化する事もなく今日も元気にヒーロー活動を行っている。

 

「ホンゲェェェーー!!」

 

そしてヘドロの個性を持つヴィランはオールマイトの代名詞と言っても過言ではない必殺技 デトロイトスマッシュの一撃を受けて見事に行動不能…逮捕されたのであった。

 

「すげぇぇ!!オールマイトが居る!!」

 

「No.1ヒーローだ!!」

 

「どうして静岡に!?」

 

オールマイトは非常に有名人。日本でオールマイトの事を知らない民間人は先ず有り得ないし、彼は平和の象徴として今日も元気に活動している。まあ、汚れ仕事は我らが卑劣様が卑劣な忍術でヴィランにトラウマを植え付けているのだから。

 

「ハッハハ!!それでは皆さん、また会いましょう!!」

 

オールマイトは目にも見えない速さでその場からエスケープした。今日はファンサービスを必要以上にしている暇はない、中学校の放課後までに養護施設 千手の家に辿り着く必要があるのだ。

 

『5年前、天子に新しい友達が出来た。その子はヒーローを目指しているが…かつてのお前と同じく無個性だ。

だが、心は立派でな。一人前のヒーローに成るために日々、ワシの修行を耐えている。ワシが言うでもないが…彼は強くなるぞ』

 

5年前…突如見つかった無個性であり、泣き虫だが損得利益関係無く誰かを助けようと手を伸ばせる優しい少年。ワンフォーオールを受け継ぐ条件である無個性という条件を持った少年が見付かり、扉間に鍛えられている事はオールマイトも知っている。

余談だが、オールマイトはワンフォーオールを他者に譲渡してもワンフォーオールの残り火が消えないように天子に細工を施して貰っており…出久に譲渡が完了すればワンフォーオールの担い手が2人に増えるという嬉しい算段なのだ。

 

「緑谷少年か……会うのが楽しみだ!!」

 

オールマイト…八木俊典は自分の後継者となる少年に会うのが楽しみで仕方がなかった。

 

 

 

 

 

 

「結局、進路は皆ヒーロー科か」

「おっちゃんは夢が有るけど、その分挫折も多いって言ってた。あれだってさ、殆どのヒーローは副業も兼ねてないとご飯食べれないんだって」

 

オールマイトがこれから会おうとしている少年、緑谷出久は学校が終わり千手天子と共に帰路に着いていた。5年前は小学生だったが、今では立派な中学三年生。大事な進路を目の前にした悩める義務教育最後の年である。

 

ヒーローは夢がある。個性を活用し、個性を悪用する犯罪者から人々を守る。だが、ヒーローは国家公務員であるのだが…お給料は歩合制であり残念ながら固定給ではない。その為にヒーローだからと言ってお金を稼げるわけではなく、殆どのヒーローは副業をしながらお金を稼いでいるのだ。

副業が教師、モデル、俳優等だったら良いだろう。だが、そんな事はなく…残念ながら普通のバイトをしているヒーローだって少なくはないのだ。なにせ、今の世の中はヒーロー飽和時代とも言えるものであり、事務所を構えるヒーローだけでも1万を遥かに越えるのだ。事務所を構えるヒーローの元で働くヒーロー…サイドキックも含めるともっと大勢居るだろう。

 

「しかし、かっちゃんは雄英には行かないんだね」

「みたいだね、なんでだろ」

 

ヒーローに成るためにはヒーロー科がある学校に通う必要がある。ヒーロー飽和時代故にヒーロー科がある高校は沢山有るが、その中でも有名な高校が1つある。

それはオールマイトやトビラマの出身校でもある国立雄英高等学校である。だが、雄英は倍率300倍は当たり前であり、非常に人気が高く全国から受験生が集まってくる。

 

次点で人気なのは雄英に匹敵し、雄英と同じく有名ヒーローを続々と輩出している士傑高校だろう。東の雄英、西の士傑という言葉がある程であり…どちらも倍率は高い。

なお、出久と天子のクラスメートに爆豪勝己という爆破の個性を持つボンバーマンな少年が居たが…彼は雄英ではなく士傑を目指すのだ。理由は…

 

『クソ筋肉ナードはともかく、ナメプ野郎と居たら俺の胃が絶対に死ぬ』

 

との事である。まあ、爆豪勝己くんの思うことも無理ではない。無個性という理由で虐めていた緑谷少年が5年前のあの日から身体を鍛えだし、気が付けばグルメ細胞に適合したり全集中の呼吸を覚え「個性?はは、僕知らないな~」と個性無しで超人に成ってしまったのだから。

その上、緑谷出久と行動を共にする我らが問題児 千手天子くんは日頃から悪ふざけをしたり……

 

『はーい、ジョージィー』

 

と排水溝から出てきたり

 

『君にはこのシュールストレミングをあげよう。おっちゃんの御墨付きだ………くせぇぇぇぇえ!!』

 

世界一臭い発酵食品を教室で開封したり

 

『そんな君にはかるかんは勿体ない。落雁を口に放り込んでやる!!』

『落雁が好きな人が聞けば怒るよ!!』

 

懲りずに不良と共に出久にちょっかいをかければ、天子が不良と爆豪くんの口の中に数多の落雁を詰め込んできたり、散々だ。なお、落雁は御中元等の余りを使ったものである。

 

『カバティカバティカバティカバティカバティカバティカバティカバティカバティ!!』

 

ある時は木遁分身と影分身を用いてカバティと呼ばれるスポーツを1人で楽しんでいたりと…爆豪くんの胃をすり減らすのには充分であった。

 

 

 

 

一方のオールマイト。彼は5年ぶりに千手の家に到着したのだが…

 

「あーれ?こんな番犬居たかな?」

 

大きな武家屋敷を彷彿させる養護施設 千手の家の正門を前にし、タラタラと汗を流し始めていた。それもその筈、千手の家の正門には番犬なのか…頑強な鎖で繋がれた金色の狼…いや狼に見える竜が門番を務めていたのだ。

 

「このワンちゃん?いやドラゴンなのかな?並みのヴィランなら瞬殺出来るよね?」

 

この番犬?はヌシ・ジンオウガ。大昔に存在した大人気ゲーム モンスターハンターシリーズに登場したモンスター ジンオウガの強化種であり、滅茶苦茶強い。

勿論、このヌシ・ジンオウガは我らが天子がサブカルパワーで産み出した存在であり、余程の危害を加えなかったら襲っては来ないのである。

 

『俊典。入ってこい』

 

すると…インターホンから扉間の声が聞こえてくる。どうやら扉間は気配でオールマイトが此処に居るのを理解したようだ。

 

「やあ、扉間!!それに子供達!!会いに来たぞ!!お土産は千手少年の好きな和菓子盛り合わせ(落雁抜き)で良いかな?……はい!?」

 

扉間からOKを貰い、養護施設に入るオールマイトこと八木俊典(56歳)。そんな彼を出迎えたのは…

 

「ピカチュウ!!」

 

「ラッシャーイ!!」

 

「でろーん」

 

「マブシ!!」

 

「モエルーワ!!」

 

古代企業 ニンテンドーが誇る可愛らしい超常生物 ポケットモンスター縮めてポケモンの皆様、そのポケモン達と遊ぶ子供達。

 

「千年殺し!!焦凍。貴様、体術は3人の中では一番弱いではないか!!」

「アーーー!」

 

そして庭では扉間がNo.2ヒーロー エンデヴァーの三男に浣腸 千年殺しを喰らわし…エンデヴァーの三男はお尻を抑えて宙を舞ったのであった。

 

今日の千年殺しの犠牲となったエンデヴァーの三男は轟焦凍。史実と違って顔の火傷の後はなく、長男の体質改善の為か校区は違えど天子とは幼馴染みであり…昔から扉間ブートキャンプの犠牲者…ゲフンゲフン、受講生である。

 

「oh…Crazy」

 

オールマイトはお尻がきゅっと締まり…扉間の所に向かうのであった。

 

 

「フハハハハ!!待っていたじぇい!!この時をよぉぉぉ!!」

「天子くん!!天子くん!!飛ばしすぎだよ!!」

 

後ろから何やら天子と出久の声が聞こえ、オールマイトはニヤリと笑みを浮かべる。

 

「やあ!!千手少年!!元気だったかな?オールマイトおじさんだよ!!

そして緑谷少年!!会いたかったぞ!!……へ?」

 

いざ、振り替えると…そこではバイクに変形できるポケモン ミライドンに跨がり、後ろに出久を乗せた天子が華麗にドリフトを決めてスタイリッシュに帰宅してきたのだ。

 

「バイク!?バイク!?千手少年!!君はまだ免許は無いでしょ!!」

「だいじょーぶ!!ミライドンはポケモンだから」

「ポケモンってなに!?うぉ!?バイクがドラゴンに変化した!?」

 

オールマイト…ポケモンを知る。

 

 

 

 

 

時は流れて10ヶ月後。オールマイトが出久にワンフォーオールを分け与えてから時が流れ、雄英高等学校の一般入試前日。

 

「彼等は元気かな?」

 

オールマイトは今年の4月から雄英高等学校の教師として赴任する事も有ってか、再び静岡にやって来た。なに、雄英高等学校では扉間の代わりに天子と出久をみっちりと鍛えるつもりである。

 

「そう言えば…扉間から聞いたけど。個性の練習も兼ねてか、緑谷少年は個性を維持しながら千手少年と共にゴミだらけの海岸の掃除だったな」

 

いざ、彼等が修行している海岸を見ると…数多のゴミは全くなく綺麗な海岸と成っていた。そして……

 

「うわー、出久!!なんで空飛べんの?」

 

舞空術を用いて空を飛ぶ天子の隣で出久も空を飛んでいたのだ。

 

「精神世界で志村さんから教えて貰ったんだ。あと、天子くんみたいにスパイダーアクションも出来るよ。これは五代目からだね」

 

緑谷少年。歴代のワンフォーオールの個性を使うことが出来る模様。

 

「うぅぅーん!!ジーザス!!」

 

(俺、推薦入試で良かった)

 

そして空を飛ぶ天子と出久を見上げ、大規模水蒸気爆発の練習を行っている轟少年は思うのであった。

 

扉間&オールマイト以来のヤヴェー入試の再演まで残り、24時間。




次回!!ヤヴェー入試。

オールマイト「君達…ちょっと自重しても良いんだよ?」
根津校長「あーれ…可笑しいな。扉間くんと八木くんが在籍してた頃とデジャブ」

番外編書くとしたら?

  • 扉間&オールマイトの過去
  • チームアッセンブル 変態
  • チームアッセンブル ハジケ
  • チームアッセンブル 糖分
  • チームアッセンブル エロ仙人
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