きりたん砲発射! 作:きりたんミサイル
どもー、東北きりたんです。
今日は、大人気アイドルのずん姉様が出演するテレビがあるので、絶対に生で見たかったのですが……残念。雄英の受験日2日目と被ってしまいました。ズーーン
悲しいですが、帰ってから録画を見ることにします。すぐ見ます。絶対見ます。
とりあえず、雄英の校門近くまで到着しましたが……。ぅにゃ……。人が多すぎです。
今日はヒーロー科志望の人だけなので、昨日ほどではないのですが、う〜〜……。
根っこが引きこもり気質の私には、少し憂鬱……というか。
小学の頃よりは成長しましたが、それでも同年代と比べると小柄な私では人波に呑まれて、不快です。
と、うわっ! ブヘッ……
イテテテ……転んじゃいました。
「ケロ、あなた大丈夫?」
女の子が手を貸して起こしてくれました。
同じ受験生でしょうか。
「! ……ありがとうございます」
「怪我はないかしら……、ケロ、放って置けないわ。待機場所まで一緒に行きましょう」
「わわっ! 怪我はないです。ありがとうございます」
優しいです。
…………それによく見てみれば、素晴らしい太ももの持ち主でした。そりゃ優しいわけですよ。
二人で、事前に届いた案内にあった待機場所まで歩き出します。
「わたし、蛙吹梅雨よ。今日は頑張りましょ」
「はい! 私は東北きりたんです。二人で合格できたら絶対仲良くしましょう!」
「ケロ、頑張らないといけないわね」
話しているうちに、指定された待機場所に到着しました。
受験番号の通りに指定された椅子に座るようで、蛙吹さんとはここでお別れです。
手を振ってお別れしたあと自分の席を探します。
C1Bの……いち……に……さん……よん……。
ここですね。
ここでは説明があるらしいのですが、開始時間まではまだ……15分ほどあります。
隣の席にはまだ誰もきてませんね……。
ふぁ〜ぁ。
昨日はずん姉様のでた番組を繰り返し見ていたせいであまり眠れていません。
アレはずん姉様の太ももを映したカメラマンさんが悪いです。
グッジョブです。カメラマンさん。
アレは素晴らしいものでした……
…………
「エビバディセイヘイ!」
……はっ! 寝てません! 寝てませんよ!
はぁー、びっくりしたぁ。
急に大きい声を出し過ぎです。
まぁ、助かりましたけど……。
危なかったです。……いや、全然危なくなかったんですけど?
声の大きい先生の説明によると、試験の内容はロボットを倒すものらしいです。
倒すロボットには3種類あって、それぞれポイントが違うようです。
そして4種類目のロボットは0ポイントらしく、倒す必要がないとありましたが…………
別に、倒してしまっても構わんのだろう?
エヘヘ、言ってみただけです。
試験会場に移動してきました。会場内は市街地みたいになっていて、ここでロボットと戦うようです。
周りを見渡してみましたが蛙吹さんはいません。別の会場みたいです。
少し残念ですが、合格して最高の再会をしてやりましょう!
とにかく、そろそろ始まるので背中のきりたん砲の調子を確認します。ヨシ
FPSで鍛えたエイム力を存分に発揮して、ボッコボコにしてやりますよ。
『はいスタート』
声が聞こえるなり、私は走り始めました。
唐突な開始宣言に戸惑っている他の受験生を置いて試験会場に入っていきます。
ふっふーん、ゲームで反応速度は鍛えられているんですよ!
『どうした!? 実戦にカウントダウンなんざねえんだよ! 走れ走れ──』
一番乗りは頂きですね。
走っているとビルの影から3pロボットが出てきました。
『ヒョウテキハッケン』
「標的発見♪ きりたん砲、発射!!」
出会い頭にきりたん砲をお見舞いしてやります。
私の個性は【きりたん砲】背中のきりたん砲から味噌を発射できます。中に入れれば人やずんだも飛ばせます。
かなりの速度で発射された味噌は弾丸となって、ロボットを吹き飛ばします。
味噌なので貫通力はありませんが、持ち前の粘性と、質量で強力な打撃を与えることができるのです。
「3pもこの程度ですか、クォレは勝ちましたね」ニヤリ
その後も順調に撃破を続けていき、試験終了も間近に迫ったその時.
「うわぁぁぁ!! ヤベェって!」
「逃げろぉ!!」
「0ポイントだぁぁぁ!!」
受験生が逃げてきています。
「……ふふふ、ようやくですか」
ここまで楽勝で、ばんばん倒してきましたが、ようやく私の出番が来たのですね!
こんなザコロボットばっかりでつまらなかったんですよね。
ここは、このきりたんがカッコよーく倒してやりますよ!
まぁどうせこのきりたん砲にかかればザァーコですよ。ワンパンです、ワンパン。
人の流れに逆らって、倒しにいきますよ〜!
「よーし、倒s……へぅっ……」
ビルくらいの大きさのロボットが建物を破壊しながら近づいてきています……。
…………。
……なんですかアレは!!
無理です! ムリムリムゥですよ!
受験生に相手させるものじゃないでしょ!
バカじゃないんですかぁ! もぉー!!!
こんなの逃げますよ! えぇ、逃げますとも。
わたしは走って逃げ出します。
「……キャッ」
後ろから小さな悲鳴が聞こえました。
ギリギリ聞こえるか聞こえないかぐらいの小さな声です。
振り返ると、女の子が巨大ロボットの前で転んでしまっています。
他の人は気がついていないようで必死に逃げていました。
その瞬間、危険だとは分かっているのに、体が勝手に動きだします。
巨大ロボットは倒せなくても、いいんです。あの子を救うことだけできれば。
きりたん砲を反転させ、最大出力で地面に向けて発射、そして反動で跳んだわたしは高速で女の子の元へ向かいます。
「大丈夫ですか!」
「ありがと……イッッ! ……うぅぅ」
駆け寄って起こしますが、女の子は足を捻ったようで、走れないようです。
仕方ないですね!
「ここに入ってください」
女の子をきりたん砲に入らせます。
「舌噛まないようにしてくださいっ!!」
「へっ!?」
「発射!」
バビューン!
「うわぁぁぁぁ!!!」
と、わたしも走って逃げないと……。
突然、わたしのいる場所が影になります。
これじゃ、頭上に何かあるみたいじゃ……。
ロボットの足が、今まさにわたしを踏み潰そうと降りてきています。
「あっ、コレ……」
死んだかも……。
ずん姉様。ごめんなさい。
タコ姉様も。
帰ってから、ずん姉様のドキドキバレンタイン特集が、見たかった……。
タコ姉様と尊さを語り合いたかった。
もう死──ー
『危険を察知、停止します』
「…………へ?」
『しゅーりょ──────!!!!!』
ボイロ×ヒロアカ少なくない?
みんなもっと書いて()
これは勢いで書いたやつです。
評価されたら嬉しくて続きます。
厳しいコメントは、送信ボタンを押す前にきりたんの顔を見て癒されてください。