喰種のヴィランアカデミア   作:パンダ丸

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8話 粛清者は相容れない

 

 

 雄英襲撃作戦実行日から数日後。

 

 俺は夕方から裏路地を移動してヒーローが落ちていないか探している。

 というのも、脳無を喰って強化するという不思議現象を面白がった先生に実験の授業を言い渡されたのだ。ヒーローなら確実に個性を持っているし調べれば個性の詳細が分かるので実験向きとのことらしい。ちなみにムカデっぽい赫子はあれから出ていない。

 

 

 

 

ーー先生とドクターもといヤブ医者との会話を思い出す

 

「脳無を失ったか。」

「まぁ仕方ないか……じゃあ赤赤孿、お主の解剖で我慢してやろう。」

「ハッ、さっさとくたばれよクソジジイ!」

「前から思っていたがワシにだけ口悪いな。」

 

 先生によって紹介されたときから何となく好きになれなかった。俺は嫌いなものがないので嫌いではないはずだが、実験用のモルモットを見るような目で俺を観察するので関わりたくはない。

 

「そういえばレンのパワーアップは何だったんですかね?脳無のようなパワーとスピード……やはり脳無を食べたことによる強化ですか?」

「赫子も脳無の色に変わっていたしな。」

 

 黒霧と弔に聞かれる。俺も心当たりが全くない。

 

「知らね。そう言えば体の再生の調子も良かったな。」

「レン、それは君の個性の効果の一つかい?」

「だから知らないって。でも、今はその効果も消えてるみたいだな。」

「なるほど、一時的なものか。面白いね。」

「ますます興味が出てきたわい。」

「……」

 

 無言でクソヤブ医者に中指を立てる。モニター越しなので見てるかは分からないが。

 

 

 

 

 

 どうでもいい回想を終えると人通りのない薄暗い場所から光の当たる場所に変わっていた。

 

「ヒーロー……ついでにヴィラン(馬鹿)も見っけ。」

 

 前を向くと、そこは人通りの多い交差点だった。もうコソコソせずに表通りでヒーロー食おうと思っていると大型のヴィランが暴れていた。

 

「追ってきたらこの幸せな家族ブッ殺してやるからな!いいかあ俺を追うなよ、ヒーロー共!!!」

 

 どうやらヴィランが一般人を人質にとっていてヒーローたちは手が出せないようだ。

 

「待てっ、シャドウ!」

「どうしよう、人質がいるから追えないわ……!」

 

 男女コンビのヒーローは人質以外の周りの人間を庇うのが精一杯のようだ。そして、シャドウと呼ばれたヴィランは背を向け逃げようとした。

 

「お前の思い通りにはさせないッチュ!

___必殺前歯(ラットFT)!」

 

 どこから出てきたのか俺の身長の半分くらいのサイズの生き物がヴィランに突撃した。ジャンプしてヴィランの頭を大きい歯でアタックという衛生面が心配になる攻撃だった。

 

「痛っ!……んだお前どこから出てきた。」

「お前の足元にくっチュいていたんだ!」

 

 ユニフォームのような赤いタンクトップにズボン、大きな耳の二足歩行ネズミ……小さいから誰も気づかなかったようだ。立ち止まっていたヒーローが謎の生き物に問う。

 

「おいそこの!コスチューム着用ということは君もヒーローか?」

「いかにも

___小鼠ヒーロー"マウスピース"だチュッ!」

 

 なんと変な生き物はヒーローであり人間兼ネズミのようだ。この世界は本当に不思議なことが多くて面白い。

 

「聞いたことがあるぞ。誰も姿は見たことがないのに颯爽と事件を解決する敏腕ヒーローだ……!」

「こんなちっちゃくて可愛かったなんて!」

 

 周りの人間は目の前にヴィランがいるのも忘れてマウスピースを賞賛する。

 

「ハッ、ヒーローが増えようが関係ねえ!俺は逃げ足だけは速いんだ。」

 

 そう言うとヴィランと人質の姿が消えた。だんだん姿が薄くなっていったのであのヴィランの個性だろう。

 

「___鼠探知機(ラットサイン)

 

 チッチッチッチッ……チュチュチュチュッチュと、合図のような音を出して何かを探っている。

 地面に顔を向けながら右往左往していたがふと顔を上げるとその姿からは想像できない程のスピードを出して何もない空間に突っ込んでいった。

 

「見チュけたッ___弾丸熊鼠(ラットシュート)!」

「ウグッ!」

 

 さっきまで誰も居ないはずの場所にヴィランが現れた。どうやら姿を消したヴィランの気配を探り、その顎に頭突きをかましたらしい。

 プロヒーロー・マウスピース、見た目の割に強い。

 

 急所に攻撃を食らったヴィランは気を失って倒れた。その隙に男女コンビヒーローが人質を解放、ヴィランを拘束した。

 

「後は頼みますね、他の仕事チュウなので。」

「了解です!」

「助けてくれてありがとう、ヒーロー!」

 

 マウスピースは後片付けを他のヒーロー任せて俺がさっき通った裏路地に入っていった。

 

「ネズミ……実験にぴったりだな。」

 

 優れた聴覚、小回りがきく体格とスピード、そして硬そうな前歯……アイツの個性はある程度把握できたので喰って強化された場合変化が分かりやすいだろうと考え、コッソリ後を追う。

 

「……そこの学生さん。僕に何か用かな?ファンには見えないでチュけど。」

 

 気配を探るのが得意なようだったのでその内バレるだろうと思っていたが、裏路地に入った瞬間声をかけられた。俺の視線に気づいていて民間人から離すために裏路地に誘導したのか、偶然目的地がそこだったのか分からないが一般市民と思われていないのは確実だ。

 

「理科の実験中なんだ。」

 

 そう言いながら赫子を体に隠れる範囲で出し、足に沿えて地面に潜り込ませた。

 

「その顔、どこかで……」

「実験体はお前、ヒーローなら手伝ってくれるよな!?」

 

 赫子をマウスピースの足元から出して体を貫こうとするが上に飛び上がり避けられる。ジャンプ力もあるようだ。

 

「危なかった……」

「ハァ、今はあんま目立つなって言われてるんだよね。」

 

 次の作戦を準備しているらしい弔に怒られるから早めに終わらせて帰りたかったがまだ無理そうだ。

 

「思い出した……君は"喰種"だね?ケイサチュから共有された要チュウ意リストにあったよ。僕が今ここで捕まえる!」

「それはどうも___鱗赫(りんかく)

「……ヂュッ!?」

 

 麻痺毒を含ませた鱗を飛ばしたら思いの外簡単に当たった。たまに俺に毒入りの肉を喰わせていたという先生(クソ野郎)の悪戯に関してはこの前聞いていたので鱗の追加効果は把握していた。胃が強いのか特に問題はなかったので戦いに行く前には毒入りの肉を食べるようにしている。そのおかげで戦い方の幅が広がった気がする。

 

「う、動けない……止め、」

「んじゃあ、悪いな。」

「ンヂュッ……」

 

 動けないマウスピースの体を赫子で貫いた。

 その場で首から下を食って少し待ってみたが特に変化は起きなかった。どんなネズミ効果があるのか楽しみにしてただけに残念だった。

 

「変化なし……帰ろ。」

 

 赫子で移動しながら、先生のお土産にしようとマウスピースの生首を持ってBARに帰った。

 

 

 

 

 

 後ろに追手がいないことを確認しつつ扉を開けた。

 

「ただいま……っと、何?」

 

 BARの扉を開けるとゆったりとした時間が流れている筈の空間で、弔がボロボロの包帯を巻いていかにも堅気ではない男に押し倒されて修羅場と化していた。

 

「貴様らの一団に俺も加われだと?何を成し遂げるにも信念……思いがいる。ない者、弱い者が淘汰される。だからこうなる。」

「ハッ、ハハ。いってえ強すぎだろ。」

 

 弔はナイフで肩を刺されていた。黒霧は男をワープさせようにも体が動かないらしい。男の個性だろう。

 

「ヒーローが本来の意味を失い偽物が蔓延るこの社会も悪戯に力を振り撒く犯罪者も粛清対象だ

…………お前もな、喰種!」

 

 黒霧にヒーロー殺しと呼ばれた男は元から気づいていたのかこちらに視線も向けずナイフを投げつけてきた。狭い所なので赫子は出さずにバク転して避けた。

 

「何で知ってんだよ、気持ち悪い。」

 

 二、三日報道されただけのヴィランの名前と顔を把握している。見た目によらず忠実(まめ)なようだ。

 

「素の身体能力が高いのか……」

「良い挨拶だなァ?」

「止めろ。考えなしのお前が暴れたらここが壊れる。」

 

 戦うしかないと本格的に構えをとるが弔に止められる。動けるようになったのか自分に刺さったナイフを壊して言う。

 

「ハァ、信念?んな仰々しいもんないね

……強いて言えばオールマイトだな。あんなゴミが祭り上げられているこの社会をめちゃくちゃにぶっ潰したいなとは思ってるよ。」

「あ……」

 

 BARの壁に貼られたボロボロのオールマイトのポスターを見ながら言った弔の異質な悪意にヒーロー殺しは反応した。さっきの敵意が少しだけ収まり、弔に興味を持ったようだ。

 

「せっかく前の傷が癒えてきたところだったのにさ、こちとら回復キャラいないんだよ。むしろ体穴だらけで帰ってくる馬鹿の面倒を見てやってんだ。」

 

 と、弔は俺を指して言った。最近どんどん俺の扱いが雑になってきてる気がする。

 

「肉喰えば再生できんだからいいじゃん。」

「つーかお前が持ってるその生首は何だ?」

「先生へのお土産。喰ったけど前みたいに変化なかったよ、無駄骨だな。」

 

 肩をすくめて返事をして、バーカウンターに生首を置いた。マウスピースの肉も骨も、俺の一日も無駄になってしまったなと考えながらその頭を撫でる。

 

「食う……そうだ、喰種。お前に会ったら聞きたいと思っていたんだ。お前は何故人を食う?」

 

 ヒーロー殺しの興味がこちらに移った。

 

「生きるため。」

「は、それが生きがいとでも言うのか……?」

「違う。人間は米が主食だろ?それと同じだ。何もおかしくないだろ?」

「人間しか食べれないと……」

 

 ヒーロー殺しの言葉に頷く。そいつから敵意は無くなったがどうやら考え込んでいるようだ。

 

「弔くん、俺コイツ好きじゃない。まさか仲間になったりしないよな?」

「ああ、しねえ。黒霧コイツ戻せ。」

「二人とも落ち着いてください。彼が加われば大きな戦力になります。」

 

 黒霧がすぐに感情的になる俺達を諌める。いつもの光景だ。

 

「異質だが……思い、いびつな信念の芽がお前には宿っている。」

 

 俺達と協力し合う仲間になるか考え込んでいたであろうヒーロー殺しは首を掻きむしる弔に向かって言う。

 

「喰種……お前が何故そこまで異端の自分を受け入れられるのかは分からん。しかしお前らの悪意がどう芽吹いていくのか、始末するのはそれを見届けてからでも遅くはないかもな。」

「始末すんのかよ……」

「こういう賢いぶってる奴無理。」

 

 弔と俺でヒーロー殺しの参加を否定するが、黒霧の中では決定事項なようで参加を認める言葉を言う。

 

「交渉は成立しました。」

「要件は済んだ。さぁ俺を保須へ戻せ……あと喰種、お前も来い。時間がないから近くで見極めてやる。」

「うげっ……」

 

 ご指名のようだった。次の仕事について来いということらしい。

 

「ただ、認められなかったら殺す。」

 

 殺すのかよ、というか認めた後も最後は始末すると宣言していたから今ここで殺し合った方が早い気がするのに。

 

「ハハッ、レンざまぁ。」

「あ?」

「ハイハイ、行きますよ。」

「は?無理!ヤダ!」

 

 首をブンブン横に振って強く拒否を示すがヒーロー殺しと共に黒い靄に飲み込まれる。ワープ地点に着地する前に二人の声が聞こえた。

 

「この前暴走したからな、嫌がらせ(ペナルティ)だ。」

「あー……交換留学くらいに考えましょう。頑張ってください、レン。」

 

 それは大事な仲間に言ったとは思えない適当な言葉だった。怒りが湧いたが仕事の隙を見てヒーロー殺しを殺そうと決め、今は大人しく着いていくことにした。

 

 

 

 

 

 

 

___保須市

 

 

 そこは人口が多く栄えていた。陽が沈んでいるのに人通りが多い。こんなところで事件を起こしたら大パニックになるだろう。

 ヒーロー殺し……(ヴィラン)名"ステイン"と名乗ったソイツはビルの屋上から街を見下ろしている。

 

「ハァ……何すんの?」

「この街を正す。それにはまだ犠牲がいる。

___ヒーローとは、偉業をなした者のみ許される称号!多すぎるんだよ、英雄気取りの拝金主義者が!この世が自ら誤りに気づくまで俺は現れ続ける。」

「人殺しが偉そうに……俺が見たヒーローはちゃんと()()()()だったけどな。」

 

 自分の命をかけて最後まで人を守る、コイツの言うヒーローはそういうものだろう。俺が出会ってきたヒーローはそんな生優しい()()()()()生き方だった。この俺を殺すのを躊躇するくらいには。

 

「駄目だ……()()が多すぎる。」

「じゃあお前がやれよ。お前が()()のヒーローになったらいい。」

「俺一人がなったところでこの社会は変わらない。」

「自分でできないから諦めたんだ?……弱虫め。」

「……」

 

 まぁどこでどのヒーローが殺されようと、コイツがヴィランであろうがヒーローであろうがどうでもいいかと思い直したのでそれ以上は言わなかった。

 ステインもこれ以上言い争っても無駄だと判断したのか、俺を一瞥してからついて来いと言い、裏路地に入って行った。そこで獲物を探すんだろう。

 

「雄英でヒーローを殺したそうだな、実行犯はお前か?」

「あーあの女か、喰ったのは俺だな。」

「それも生きるため、か?」

「授業の一環だよ。」

 

 課外実習な、と説明した。俺の言葉にステインは眉根を寄せる。不快を感じているんだろう。

 

「やはり、お前の言葉には意志を感じない。」

「また信念がどうとかの話か?化け物にそんなもん求めるなよ、人間。」

「ハァ……駄目だ、お前は……信念の欠片も無い。」

 

 見極める時間など必要なかった、と言いステインはナイフを取り出す。

 

「同感だね、お前も駄目だ。人に生き方を強要する不自由な奴は見てて殺したくなる。」

 

 俺も赫子を出して戦闘態勢をとる。

 

「まだ他にやることがあるというのに……」

「ハハッ、シンプルに行こう!お互い気に食わない。じゃあ殺すしかないよな!?」

「知性のない化け物め……!」

 

 裏路地で人通りはない。殺し合いにはぴったりだ。お互いの武器がぶつかり合う……

 

「おい!こんなところで何をしている!?喧嘩なら見逃せないぞっ!」

 

 その前に邪魔が入った。暗いカーキ色の髪に同色の瞳、そしてインディアン風の服装……コスチュームのようだからヒーローだろう。タイミングが悪かった。

 

「血のように赤い巻き物と全身に携帯した刃物

___ヒーロー殺しか?」

「偽物……見つけた。」

 

 ステインは今日の仕事相手を見つけたらしい。このインディアン系ヒーローは粛清対象のようだ。

 

「喰種、貴様は後でだ。逃げても見つけ出して殺す。」

「逃げるかよ、お前を殺すまでは帰らないでやる。」

 

 ヒーローを始末してから殺し合いをすることを決めた。俺はステインとヒーローが見下ろせる低めのビルの屋上の淵に腰掛けた。

 

 暇だったのでアイツの弱点を探そうと、先生からプレゼントされたカッコいい黒のスマホで"ステイン"と検索する。検索して出てきたサイトはステインの起こした事件に対する報道や今までの悪行をまとめたものなどがあった。

 

 

『独自の倫理観や思想に基づき各地でプロヒーローを襲撃してきた凶悪犯。通称"ヒーロー殺し"。17人のヒーローを殺害、そして23人のヒーローを再起不能に追い込んでいる。思想犯だと思われ、彼を支援する人も少なからずいるとの噂。』

 

 

 マイナー雑誌の切り抜きであろう画像に書かれていた。前世では世間というものに馴染みが無かったため、犯罪者を応援する人間がいることに驚いた。

 

 他のサイトも見てみるとステインという単語自体の意味が書かれているものも検索に引っかかっていた。

 

 ステイン……しみ、汚れ。

 

「粛清マンに付ける名前にしては真逆……皮肉か。」

 

 確かに格好は不潔で汚れているけどな、と思いそのサイトをスクロールすると他の意味も載っていた。

 

 ステイン……着色剤、染料。

 

 なるほど、こっちの方が合っていると思った。自分の思想で社会を染める、ということだろう。

 しかし調べても弱点の方は大して分からなかった。

 

「ゔっ、」

 

 俺がスマホを見ながら頷いているとヒーローの呻き声が聞こえた。

 

「……口だけじゃなく強いな。」

 

 ステインはヒーローを圧倒していた。上から見てると戦いの状況が分かりやすい。最初はステインのナイフの攻撃を避けていたヒーローも刃が腕に擦り、そのナイフをステインが舐めてから体の動きが止められていた。

 

 対象に当たったナイフを舐めると発動する個性か、と思ったがそれだと条件が不透明すぎる。光るナイフにつたう血液……対象の血を摂取することで相手の身体の自由を奪う。この説が一番可能性が高いだろう。

 

 先生から個性の授業を受けていて良かった。さっきはステインに知性がないと馬鹿にされたが、俺は学校に通っているので頭良くなったはずだ。

 

「個性より戦闘技術の方を警戒するべきだな。」

 

 俺は今までほぼ本能で戦っていたのでステインの戦い方を参考にしてアイツを殺してやろう、と考える。

 

 戦闘を眺めていると辺りが騒がしくなっていた。遠くが明るくなっている……火事のようだ。故意か事故かどちらにしても表通りでは街の住人であろう人々が叫んでいて、そのうち警察やヒーローも駆けつけて来そうだ。

 

 そして、こちらは決着がついた。

 

「騒々しい。阿呆が出たか?後で全部始末してやる。今は……俺が為すべきことを為す。」

「クソが……身体が動かねえ。死ねえ!」

「ヒーローを名乗るなら死に際のセリフは選べ。」

 

 死ね、とヒーローらしくない最後の言葉を放つヒーローにステインは言った。俺は初めてコイツの言葉に納得した。今まで出会ったヒーローは自分が劣勢であろうと殺されそうになろうとそんなことは言っていなかった。こういうヒーローを粛清したいのだろうとやっと理解した。しかし俺は自由が好きなので全く共感はできないが。

 

「……!?」

「ンンッ、グッ!」

 

 ついにステインがヒーローを殺すかと思ったその時、どこか見覚えのある白アーマーが後ろから蹴りを放った。しかし、避けられた上に反撃されていた。

 

「前に見たな……ああ、ヒーローの卵か。」

 

 USJで見た雄英生徒だった。声が大きかったのとたくさんのプロヒーローを連れてきた元凶だったので記憶力がカスな俺でも覚えていた。

 

「スーツを着た子供……何者だ?」

「その格好、ヒーロー殺しステインだな?そうだな!」

「消えろ、子供の立ち入っていい領域じゃない。」

「お前を追ってきた、こんなにも早く見つかるとは。僕は……」

「その目は敵討ちか?言葉には気をつけろ。場合によっては子供でも標的になる。」

 

 二人の会話によるとステインが殺したヒーローの身内だろうか。敵討ち……復讐。まだ卵だとしてもヒーローが人殺しをするのは見てみたい。

 

「面白くなってきたなァ……」

 

 

 





オリジナルヒーロー"マウスピース"
個性「クマネズミ」
クマネズミっぽいことは大体できる。耳が大きい、鼻先が長い、前歯が頑丈。
ヒーロー名の由来ーーマウスで平和(ピース)をつくる。

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