「さて、どこだよココは。」
辺り一面草原
スマホ・・・あ、圏外だ
そのスマホがなぜか鳴る
「うぇ~。」
宛は『神様w』
仕方ない出るか
「はい、___です。」
あれ?俺、自分の名前言ったよな?
『ごめんね~、色々立て込んででさ、
急ぎで〈再構成〉しなきゃならなかったからさ』
「・・・ぁ~、俺、死んだんですね?」
『そ、寝たまま心不全で』
「・・・そぅ、ですか。」
『んで、キミを呼んだ理由なんだけど
説明、いる?』
「まぁ、一応。」
『一つ目、《いずれ産まれるであろう勇者を殺して欲しい》』
「どこぞの暗殺貴族ですか?」
『残念だけど、その世界は
《大洪水》の後だから、ろくな国は残って無いよ?』
「へ~、地球で言う『ノアの方舟』クラスって事ですか。」
『せいか~い、流石、売れない小説家』
無駄知識は大丈夫だね』
「・・・二つ目をどうぞ。」
『お、いいの?
二つ目は、《魔法以外の技術の普及》だね、
僕がこの星に制裁を加えた理由が《魔法》に頼り過ぎて
《生死の垣根が崩壊しかけた事》
《蘇生魔法》のせいなんだ。』
「ほいほい復活されると、
ほぼ、不老不死みたいなもんですからね。」
『うん、お陰で《元人神(げんじんかみ)》
人の器でありながら神の所業が
出来るようになっちゃったんだ。』
「そいつは人じゃねぇですね。」
『そ、だから、全部を一度押し流したんだ、
三つ目もいい?』
「どぞ。」
『キミに、ちゃんと家族を持って貰って
《子孫》を残して欲しいんだ。』
「・・・俺に、出来ますかね?」
『大丈夫!
キミの大好きなケモミミもいるし、エルフ耳もいるよ?』
「・・・人耳も?」
『まぁ、この星のどこかに生き残りは居るだろうけど、
おススメは出来ないねぇ、
事の発端が、人耳種族が原因で
種族間戦争にも発展したからね、
また洪水で流すと
《死者》の扱いが大変なんだよ、
世界を維持するエネルギーは
《あり過ぎても少なすぎてもいけなくてさ》
常に調整が必要なんだよ。』
「へ~。」
『あ、だからと言って
普通に人耳で子孫を残しても大丈夫だよ?
恐らく、キミの欲望と性欲に耐えられる娘が
必然と寄って来るだろうから。』
「・・・他には?」
『自殺も止めて欲しいねぇ。』
「・・・手が届く範囲で?」
『うん、自殺されると、
その土地に《思念》がこびりついちゃって
その魂は《エネルギーに変換できなくなっちゃうし》
次の赤ん坊へ移す事も出来なくなる、
つまり、世界が滅ぶ。』
「それは厄介ですね。」
『それでさ、
何かしら力はいるよね?』
「・・・絶倫と、強靭な肉体、
《スマホ》を介して地球の知識をこの世界に応用、
後は、《アッチの錬金術》ですかね。」
『ぜ・・・絶倫って言うけど、
この星の中じゃ、キミの精力に叶う男は居ないよ、
元居た《地球の標準》が、
この星じゃ絶倫扱いだからね、
強靭な肉体は必然とそうなる、
スマホを介しては、《必要時、僕と連絡が取れる》
これも大丈夫だね、技術の開拓にも適ってる、
ただ。』
「ぁ~、ダメっすか?」
『手を合わせて循環、
《理解》《分解》《再構築》は良いんだけど、
《必要なエネルギー》をどうするか。』
「その世界を維持する余剰分で賄えませんか?」
『頻繫に使う?』
「その都度連絡しますよ。」
『解った、程々に使うなら良いよ、
質量的に~、ん~、こんくらい?』
目の前で《富士山》が再現される
「でっか、てか、大丈夫なんですか?」
『あくまで岩石成分だからね、
他にも混ざるとその分小さくなるって考えて貰えればいいよ。』
「・・・了解っす、《衣食住》は?」
『ストレージと言ってくれれば
なんでも出し入れできるよ、
ただし、《生きている物は入らないよ?》』
「仮死状態は?」
『それもダメ、氷結封印とかしててもダメ、
ストレージは《世界の隙間に空間を作って収納してるから》
まぁ、それも人耳がやらかして、
《次元断層》が出来ちゃって、
魂が2億個程消滅して、
危うくこの星が消え去る所だったよ。』
「そうすると、発酵食材系統は駄目ですか。」
『ん~、微生物に関しては
なんとも言えないのが現状、
なんせ、人間一人で、その次元断層が出来ちゃったから、
《魂の欠片》で出来ている微生物は、
正直、試して欲しくないし、
やらないで欲しい、キミも消え去るだろうし。』
「う~ぃ。」
『色々話したけど、覚えてられる?』
「おまけで、記憶の絶対保持で。」
『うん、覚えてて貰わないと
うっかりミスで消えちゃうからね、いいよ。』
「うし、んじゃ嫁さん探しに行きますか。」
『ごめんね~、
《キミが居た世界があと3日で消滅するから》
バタバタしてたんだ、それじゃ、後は頼んだよ?』
・・・え?
「あ、切れてる。」
最後の最後にぶっこんで来たなぁ
▽
とは言え、辺りは草原しか見えない
「早速、やってみるか。」
手をパン!
「気象観測衛星搭載ロケット。」
まぁ、御察し下さい
▽
「あ゛ぁ゛~、死ぬかと思った。」
全身が裂けだして、血が止まらん止まらん
ストレージにある回復薬を頭からかぶって
かぶりまくって、20本目で漸く楽になった
スマホが鳴る
「う~ぃ。」
『言った側から何してんのさ?』
「さ~せん。」
『ったく、そんな機械に頼らなくても
《ワールドサーチ》って言う探知魔法があるのに。』
「あれ?俺、魔法使えるんですか?」
『・・・そういえば、
ストレージ、使えるんだよね?』
「はい、使え無かったら死んでましたね。」
『あれぇ?なんで使えるの?』
「さぁ?わかんね~っす。」
『ん~、取り敢えず保留だね、
ちゃんと事前連絡してよね?
急に維持エネルギーが
ギリギリになったから焦ったよ。』
「一通り試して見ますね。」
『お願いだから、
やり過ぎないでよ?ボクの存在も
この世界の維持エネルギーで賄ってるんだからね?』
「・・・気を付けます。」
『よろしい、そんじゃね、
忙しいんだからちゃんとアポ取ってよね?』
あ、また切られた
アポ取れって・・・メールでもすればいいのかな?
すると、衛星軌道に無事載った衛星から
電波を受信したとスマホが鳴る
「・・・うわ~ぉ。」
その写真には
巨大な大陸が4つもあるのと
現在位置がその内の一つの
ど真ん中だと言う事がわかった