寝て起きたらスーパーアースの草原でした   作:扶桑畝傍

14 / 20
第14話 道中と増えたメンバー

街から少し離れた所で

 

「さて、今日の移動手段は~。」

「は~?」

 

錬成!!

『ヤマハ・ツーリングセロー』

 

「えっと・・・馬?」

「バイクって言う乗り物で

 悪路に強いヤツ。」

「ほぇ~。」

 

両サイドに小型収納箱を装備して

後ろは座席補助部品を着けてある

 

パゥン!

 

「ん~良き音。」

「く、車とは違うんだね。」

ヘルメットはお互いに半ヘル

フルフェイスだと耳が痛いそうだ

「背中から抱き着いてな?

 じゃなきゃ落っこちるから。」

「うぅ~。」

 

むに

 

「・・・な、慣れてきたら

 そこに付け足した手すりを掴んでな?」

「ぅ///うん///」

 

 

パゥ~ン

 

「いや~、早い早い。」

「ね~!」

 

あっという間に慣れて

手すりを片手に姿勢を維持している

・・・柔らかいってマジで良い物なんだな

 

「お?」

「キイ?」

「ちょっと止めるぞ?」

「わかった。」

 

「ほれ、これで覗いてみ?」

「なにこれ?」

「双眼鏡。」

「そーがんきょー?」

「まぁ、良いから良いから。」

 

「わっ!遠い物が見えるよ!!」

「どうだ?」

「誰か襲われてる!!」

「うし、掴まれ!」

「急いで!!」

「りょ~かい!」

 

 

「くそっ、聞いて無いぞ!」

 

オオカミ型に囲まれた

「き、貴様ら!お、オデを守れ!!」

(ったく

 うるせえ依頼ヌシなこって

 こっちは『軽装備』なんだぞ?

 単体なら兎も角

 『群れは』キツイ所か

 無茶振りも良い所だ!!)

「どうにかして突破しなきゃなぁ。」

「はぁ、私達の冒険も此処までね。」

「ハァ、きっと

 服を破かれてオオカミのイチモツで

 犯されるんだ、そして孕まされて

 最終的には食べられて死んじゃうんだ。」

「お前ら!良いから戦えよ!!」

「え?」

「私達、後衛、アナタ前衛、

 役割分担出来てる。」

「そう言う問題かよっ!!」

「ミミ!

 飛んでパーティーメンバーにシールド!!」

「よし!」

手すりを器用に掴み座席で飛び出す姿勢を整える

「いいよ!」

「それじゃ!」

 

「バイクは引き逃げ上等!!

 アターック!!」

「トゥ!」

 

ミミがジャンプし

俺は一番近いオオカミに

バイクをジャンプさせ『ドついた』

 

グキッ

 

「おほほっ!?滑る滑る!!」

 

車体を上手く接地させスライドしながら止まる

 

「さて、上手くやれるかな?」

 

『ウインチェスターM1887』を左手に構え

ヴォン!!

 

レッドゾーンまでバイクをぶん回す

 

「レッツパーリィイ!!」

ヴァ゛ア゛ア゛ア゛ッ!!

 

「な、なん、なんだ。」

 

奇声を上げる乗り物に乗った男に

 

「我らの身を守れ

 ラウンドプロテクション!!」

 

エルフの女が障壁を張る

 

 

最後の一体を倒した頃には

大分返り血を浴びていた

 

「うぇ~、きったね、

 風呂入りてぇ。」

「ね~。」

 

「あ、アンタ達は?」

「あぁ、冒険者だ

 依頼を受けて『グォフ』に向かってる途中だ。」

「アナタ達こそ何者?」

「あ、あぁ、俺達は

 『グォフ』に護衛でここまで来てたんだけど、

 オオカミの群れに襲われちまってな、

 出来るなら、一緒に向かって

 護衛を助けて貰えないだろうか?」

「キイ?どうするの?」

「まぁ、このまま見捨てても

 コイツ等の装備不足が原因だしな、

 俺らにメリットは無い。」

「まっ?!」

「別に行かねぇなんて言ってねぇだろ?

 そっちの依頼ヌシに聞きたい事がある。」

「依頼ヌシに?」

「な、なんだね?」

「『依頼不正に基づき』

 アンタはギルドから手配が掛かってるんだ、

 『グォフ』に着こうが着くまいが、

 『見捨てて良い』と、

 受付さんから教えられたんだ。」

「いっ?!『依頼不正』だったのかっ!?」

「だから言ったのに。」

「ねー。」

「アナタ達は気づいてたんだ?」

「えぇ、ただ、この人。」

「言っても気づかないぐらい。」

「「バカ。」」

「うわっ。」

「てめっ?!」

「・・・まぁ、生け捕りしても良いし

 『首』だけでも良いって言われてるからな

 早速切り落とすか?」

「かかっかっ!?金なら出す!!

 いくらだ!!いくら欲しいんだ!!」

「だってよ、ミミ。」

「キイ、私に聞かないでよ。」

「じゃぁ、アンタらか?」

「私はパス、こっちの命も掛かってるからね。」

「同じく。」

「え?ちょ、お前ら!?」

「お前を護衛するしないで、

 反対が4人、保留?が一人だ、

 あの世があるんなら

 そこで反省するんだな。」

「たっ、頼む!!商談があるんだ!!

 これをやらないとオデの家族が殺されるんだ!!」

 

「ホント、かなぁ?」

「ミミ、ちょっと向こうに行ってて?」

「他の人も?」

「あぁ。」

 

「わかった。」

 

 

「ねぇ?」

「なぁに?」

「あの人、何者?」

「キイ。」

「名前は聞いたわよ、

 出生とかそう言うのよ。」

「気になる。」

「だ、大丈夫なのか?あの人は?

 それに一応依頼ヌシだし。」

「「「あんた、ほんとにバカ?」」」

「ひでぇっ!?」

 

ギャァ~ッ!?

 

「ちょ!?」

「ダメ。」

(なっ!?エルフだってのに

 なんだこの力っ!?)

「別に殺すつもりはないんでしょ?」

「そうなの?」

「ぁ~、お姉さんは解るんだ。」

「そぅ、ね、

 押さえてる方なんだろうけど、

 『溢れ出す威圧感』と

 『溢れ出る危機感』は本物、よね?」

「___震えてる。」

「___大丈夫なのかっ!?」

男の人耳が

豊満な胸のお姉さんを抱きしめる

(けっ、デカけりゃいいってもんじゃないデショ!!)

「エルフさん?」

「アナタ。」

 

グ!(私もわかる!)

グ!(同士!!)

 

人耳の小柄な女性は私と変わらないか

少し小山だった

 

「アナタ、ミミ、って言ったわね?」

「うん。」

 

『どうして平気なの?』

 

「私に向けられてる物じゃないし

 私を守ってくれてるから、かな?」

「そ、そぅ、彼は

 アナタとそう言う関係なのね。」

(あ~ぁ~、顔が真っ青、

 そんなにコワイかなぁ?

 お肉くれるし美味しいご飯くれるし

 ・・・一緒に居れて嬉しいし、

 だ、大好きだもん///)

 

「なんでクネクネしてるの?」

「えへへ~///なんでもないよぉ~///」

「・・・どうかしてるわ、

 ___彼に依頼を任せましょう、

 私達は『グォフ』に着いたら

 ギルドに報告して、

 違約金を貰って離れましょう。」

「___何言ってるんだ?

 俺は。」

「あ、キイ!お帰り~っ!」

「はぁ、色々面倒くさい事になりそうだ。」

「え~。」

「コイツは白だ、

 どうやら商談相手が黒っぽいな。」

「なっ?!」

「えーめんどくさーい。」

「・・・私は手をひきたいわ。」

「___?ほんとにどうしたんだ?」

 

「アナタは解らないのっ!?

 どうして

 こんなバ「お姉さん、それは言わないで?」っ!?」

エメラルドグリーンの瞳が

赤く、ルビーを超えていた

 

「ミミ、良いんだ。」

「でもっ!!」

「あぁ、ようやく俺でもわかった、

 アンタはやべぇってのが。」

 

「じゃぁ、私はこの人達に着いてく。」

「え?」

「私はスピネルミャン、

 魔導士、貴方のパーティーメンバー入りたい。」

「・・・理由は?」

「面白そう。」

「まぁ、いいよ。」

「え?」

「ミミ?俺はミミが居るからな?

 スピネルミャンは、多分。」

「キイ、さん、の

 魔力量がヤバいから

 それを知りたい。」

「魔導士として極めたいんだろ?」

「そう、正解。」

「そ、そっちか~。」

「ミミさん?

 奥さんでしょ?」

 

「・・・こ、これからだ。」

「ぅ、うん///」

「うふふ・・・その子供と子供を作って

 最高の魔導士を///うふふふ///」

「「え?それは遠慮したいんだけど。」」

「えー。」

 




『グォフ』の町

「___大丈夫か?」
「ごめんなさい。」
「いや、良いんだ、お前が俺は大事だからな。」

「ねぇ。」
「なんだ?」
「子供、欲しい。」
「・・・俺で良いのか?」
「もぅ、冒険者を続けられる自信は無いの、
 あんな『バケモノ』が
 冒険者に居るってわかったから。」
「・・・なぁ。」
「なによ?」
「つい流れで言ったんだけど、
 どんな風にアイツはバケモノなんだ?」
「アナタ、本気で言ってるの?」
「すまん、マジでわからん。」

おーっと!痛烈なアッパーが炸裂した~っ!!

「ホントに馬鹿!!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。