寝て起きたらスーパーアースの草原でした   作:扶桑畝傍

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第14話 道中と増えたメンバー

街から少し離れた所で

 

「さて、今日の移動手段は~。」

「は~?」

 

錬成!!

『ヤマハ・ツーリングセロー』

 

「えっと・・・馬?」

「バイクって言う乗り物で

 悪路に強いヤツ。」

「ほぇ~。」

 

両サイドに小型収納箱を装備して

後ろは座席補助部品を着けてある

 

パゥン!

 

「ん~良き音。」

「く、車とは違うんだね。」

ヘルメットはお互いに半ヘル

フルフェイスだと耳が痛いそうだ

「背中から抱き着いてな?

 じゃなきゃ落っこちるから。」

「うぅ~。」

 

むに

 

「・・・な、慣れてきたら

 そこに付け足した手すりを掴んでな?」

「ぅ///うん///」

 

▽

 

パゥ~ン

 

「いや~、早い早い。」

「ね~!」

 

あっという間に慣れて

手すりを片手に姿勢を維持している

・・・柔らかいってマジで良い物なんだな

 

「お?」

「キイ?」

「ちょっと止めるぞ?」

「わかった。」

 

「ほれ、これで覗いてみ?」

「なにこれ?」

「双眼鏡。」

「そーがんきょー?」

「まぁ、良いから良いから。」

 

「わっ!遠い物が見えるよ!!」

「どうだ?」

「誰か襲われてる!!」

「うし、掴まれ!」

「急いで!!」

「りょ~かい!」

 

▽

 

「くそっ、聞いて無いぞ!」

 

オオカミ型に囲まれた

「き、貴様ら!お、オデを守れ!!」

(ったく

 うるせえ依頼ヌシなこって

 こっちは『軽装備』なんだぞ?

 単体なら兎も角

 『群れは』キツイ所か

 無茶振りも良い所だ!!)

「どうにかして突破しなきゃなぁ。」

「はぁ、私達の冒険も此処までね。」

「ハァ、きっと

 服を破かれてオオカミのイチモツで

 犯されるんだ、そして孕まされて

 最終的には食べられて死んじゃうんだ。」

「お前ら!良いから戦えよ!!」

「え?」

「私達、後衛、アナタ前衛、

 役割分担出来てる。」

「そう言う問題かよっ!!」

▽

「ミミ!

 飛んでパーティーメンバーにシールド!!」

「よし!」

手すりを器用に掴み座席で飛び出す姿勢を整える

「いいよ!」

「それじゃ!」

 

「バイクは引き逃げ上等!!

 アターック!!」

「トゥ!」

 

ミミがジャンプし

俺は一番近いオオカミに

バイクをジャンプさせ『ドついた』

 

グキッ

 

「おほほっ!?滑る滑る!!」

 

車体を上手く接地させスライドしながら止まる

 

「さて、上手くやれるかな?」

 

『ウインチェスターM1887』を左手に構え

ヴォン!!

 

レッドゾーンまでバイクをぶん回す

 

「レッツパーリィイ!!」

ヴァ゛ア゛ア゛ア゛ッ!!

 

▽

「な、なん、なんだ。」

 

奇声を上げる乗り物に乗った男に

 

「我らの身を守れ

 ラウンドプロテクション!!」

 

エルフの女が障壁を張る

 

▽

 

最後の一体を倒した頃には

大分返り血を浴びていた

 

「うぇ~、きったね、

 風呂入りてぇ。」

「ね~。」

 

「あ、アンタ達は?」

「あぁ、冒険者だ

 依頼を受けて『グォフ』に向かってる途中だ。」

「アナタ達こそ何者?」

「あ、あぁ、俺達は

 『グォフ』に護衛でここまで来てたんだけど、

 オオカミの群れに襲われちまってな、

 出来るなら、一緒に向かって

 護衛を助けて貰えないだろうか?」

「キイ?どうするの?」

「まぁ、このまま見捨てても

 コイツ等の装備不足が原因だしな、

 俺らにメリットは無い。」

「まっ?!」

「別に行かねぇなんて言ってねぇだろ?

 そっちの依頼ヌシに聞きたい事がある。」

「依頼ヌシに?」

▽

「な、なんだね?」

「『依頼不正に基づき』

 アンタはギルドから手配が掛かってるんだ、

 『グォフ』に着こうが着くまいが、

 『見捨てて良い』と、

 受付さんから教えられたんだ。」

「いっ?!『依頼不正』だったのかっ!?」

「だから言ったのに。」

「ねー。」

「アナタ達は気づいてたんだ?」

「えぇ、ただ、この人。」

「言っても気づかないぐらい。」

「「バカ。」」

「うわっ。」

「てめっ?!」

「・・・まぁ、生け捕りしても良いし

 『首』だけでも良いって言われてるからな

 早速切り落とすか?」

「かかっかっ!?金なら出す!!

 いくらだ!!いくら欲しいんだ!!」

「だってよ、ミミ。」

「キイ、私に聞かないでよ。」

「じゃぁ、アンタらか?」

「私はパス、こっちの命も掛かってるからね。」

「同じく。」

「え?ちょ、お前ら!?」

「お前を護衛するしないで、

 反対が4人、保留?が一人だ、

 あの世があるんなら

 そこで反省するんだな。」

「たっ、頼む!!商談があるんだ!!

 これをやらないとオデの家族が殺されるんだ!!」

 

「ホント、かなぁ?」

「ミミ、ちょっと向こうに行ってて?」

「他の人も?」

「あぁ。」

 

「わかった。」

 

▽

 

「ねぇ?」

「なぁに?」

「あの人、何者?」

「キイ。」

「名前は聞いたわよ、

 出生とかそう言うのよ。」

「気になる。」

「だ、大丈夫なのか?あの人は?

 それに一応依頼ヌシだし。」

「「「あんた、ほんとにバカ?」」」

「ひでぇっ!?」

 

ギャァ~ッ!?

 

「ちょ!?」

「ダメ。」

(なっ!?エルフだってのに

 なんだこの力っ!?)

「別に殺すつもりはないんでしょ?」

「そうなの?」

「ぁ~、お姉さんは解るんだ。」

「そぅ、ね、

 押さえてる方なんだろうけど、

 『溢れ出す威圧感』と

 『溢れ出る危機感』は本物、よね?」

「___震えてる。」

「___大丈夫なのかっ!?」

男の人耳が

豊満な胸のお姉さんを抱きしめる

(けっ、デカけりゃいいってもんじゃないデショ!!)

「エルフさん?」

「アナタ。」

 

グ!(私もわかる!)

グ!(同士!!)

 

人耳の小柄な女性は私と変わらないか

少し小山だった

 

「アナタ、ミミ、って言ったわね?」

「うん。」

 

『どうして平気なの?』

 

「私に向けられてる物じゃないし

 私を守ってくれてるから、かな?」

「そ、そぅ、彼は

 アナタとそう言う関係なのね。」

(あ~ぁ~、顔が真っ青、

 そんなにコワイかなぁ?

 お肉くれるし美味しいご飯くれるし

 ・・・一緒に居れて嬉しいし、

 だ、大好きだもん///)

 

「なんでクネクネしてるの?」

「えへへ~///なんでもないよぉ~///」

「・・・どうかしてるわ、

 ___彼に依頼を任せましょう、

 私達は『グォフ』に着いたら

 ギルドに報告して、

 違約金を貰って離れましょう。」

「___何言ってるんだ?

 俺は。」

「あ、キイ!お帰り~っ!」

「はぁ、色々面倒くさい事になりそうだ。」

「え~。」

「コイツは白だ、

 どうやら商談相手が黒っぽいな。」

「なっ?!」

「えーめんどくさーい。」

「・・・私は手をひきたいわ。」

「___?ほんとにどうしたんだ?」

 

「アナタは解らないのっ!?

 どうして

 こんなバ「お姉さん、それは言わないで?」っ!?」

エメラルドグリーンの瞳が

赤く、ルビーを超えていた

 

「ミミ、良いんだ。」

「でもっ!!」

「あぁ、ようやく俺でもわかった、

 アンタはやべぇってのが。」

 

「じゃぁ、私はこの人達に着いてく。」

「え?」

「私はスピネルミャン、

 魔導士、貴方のパーティーメンバー入りたい。」

「・・・理由は?」

「面白そう。」

「まぁ、いいよ。」

「え?」

「ミミ?俺はミミが居るからな?

 スピネルミャンは、多分。」

「キイ、さん、の

 魔力量がヤバいから

 それを知りたい。」

「魔導士として極めたいんだろ?」

「そう、正解。」

「そ、そっちか~。」

「ミミさん?

 奥さんでしょ?」

 

「・・・こ、これからだ。」

「ぅ、うん///」

「うふふ・・・その子供と子供を作って

 最高の魔導士を///うふふふ///」

「「え?それは遠慮したいんだけど。」」

「えー。」

 




『グォフ』の町

「___大丈夫か?」
「ごめんなさい。」
「いや、良いんだ、お前が俺は大事だからな。」

「ねぇ。」
「なんだ?」
「子供、欲しい。」
「・・・俺で良いのか?」
「もぅ、冒険者を続けられる自信は無いの、
 あんな『バケモノ』が
 冒険者に居るってわかったから。」
「・・・なぁ。」
「なによ?」
「つい流れで言ったんだけど、
 どんな風にアイツはバケモノなんだ?」
「アナタ、本気で言ってるの?」
「すまん、マジでわからん。」

おーっと!痛烈なアッパーが炸裂した~っ!!

「ホントに馬鹿!!」
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