街から少し離れた所で
「さて、今日の移動手段は~。」
「は~?」
錬成!!
『ヤマハ・ツーリングセロー』
「えっと・・・馬?」
「バイクって言う乗り物で
悪路に強いヤツ。」
「ほぇ~。」
両サイドに小型収納箱を装備して
後ろは座席補助部品を着けてある
パゥン!
「ん~良き音。」
「く、車とは違うんだね。」
ヘルメットはお互いに半ヘル
フルフェイスだと耳が痛いそうだ
「背中から抱き着いてな?
じゃなきゃ落っこちるから。」
「うぅ~。」
むに
「・・・な、慣れてきたら
そこに付け足した手すりを掴んでな?」
「ぅ///うん///」
▽
パゥ~ン
「いや~、早い早い。」
「ね~!」
あっという間に慣れて
手すりを片手に姿勢を維持している
・・・柔らかいってマジで良い物なんだな
「お?」
「キイ?」
「ちょっと止めるぞ?」
「わかった。」
「ほれ、これで覗いてみ?」
「なにこれ?」
「双眼鏡。」
「そーがんきょー?」
「まぁ、良いから良いから。」
「わっ!遠い物が見えるよ!!」
「どうだ?」
「誰か襲われてる!!」
「うし、掴まれ!」
「急いで!!」
「りょ~かい!」
▽
「くそっ、聞いて無いぞ!」
オオカミ型に囲まれた
「き、貴様ら!お、オデを守れ!!」
(ったく
うるせえ依頼ヌシなこって
こっちは『軽装備』なんだぞ?
単体なら兎も角
『群れは』キツイ所か
無茶振りも良い所だ!!)
「どうにかして突破しなきゃなぁ。」
「はぁ、私達の冒険も此処までね。」
「ハァ、きっと
服を破かれてオオカミのイチモツで
犯されるんだ、そして孕まされて
最終的には食べられて死んじゃうんだ。」
「お前ら!良いから戦えよ!!」
「え?」
「私達、後衛、アナタ前衛、
役割分担出来てる。」
「そう言う問題かよっ!!」
▽
「ミミ!
飛んでパーティーメンバーにシールド!!」
「よし!」
手すりを器用に掴み座席で飛び出す姿勢を整える
「いいよ!」
「それじゃ!」
「バイクは引き逃げ上等!!
アターック!!」
「トゥ!」
ミミがジャンプし
俺は一番近いオオカミに
バイクをジャンプさせ『ドついた』
グキッ
「おほほっ!?滑る滑る!!」
車体を上手く接地させスライドしながら止まる
「さて、上手くやれるかな?」
『ウインチェスターM1887』を左手に構え
ヴォン!!
レッドゾーンまでバイクをぶん回す
「レッツパーリィイ!!」
ヴァ゛ア゛ア゛ア゛ッ!!
▽
「な、なん、なんだ。」
奇声を上げる乗り物に乗った男に
「我らの身を守れ
ラウンドプロテクション!!」
エルフの女が障壁を張る
▽
最後の一体を倒した頃には
大分返り血を浴びていた
「うぇ~、きったね、
風呂入りてぇ。」
「ね~。」
「あ、アンタ達は?」
「あぁ、冒険者だ
依頼を受けて『グォフ』に向かってる途中だ。」
「アナタ達こそ何者?」
「あ、あぁ、俺達は
『グォフ』に護衛でここまで来てたんだけど、
オオカミの群れに襲われちまってな、
出来るなら、一緒に向かって
護衛を助けて貰えないだろうか?」
「キイ?どうするの?」
「まぁ、このまま見捨てても
コイツ等の装備不足が原因だしな、
俺らにメリットは無い。」
「まっ?!」
「別に行かねぇなんて言ってねぇだろ?
そっちの依頼ヌシに聞きたい事がある。」
「依頼ヌシに?」
▽
「な、なんだね?」
「『依頼不正に基づき』
アンタはギルドから手配が掛かってるんだ、
『グォフ』に着こうが着くまいが、
『見捨てて良い』と、
受付さんから教えられたんだ。」
「いっ?!『依頼不正』だったのかっ!?」
「だから言ったのに。」
「ねー。」
「アナタ達は気づいてたんだ?」
「えぇ、ただ、この人。」
「言っても気づかないぐらい。」
「「バカ。」」
「うわっ。」
「てめっ?!」
「・・・まぁ、生け捕りしても良いし
『首』だけでも良いって言われてるからな
早速切り落とすか?」
「かかっかっ!?金なら出す!!
いくらだ!!いくら欲しいんだ!!」
「だってよ、ミミ。」
「キイ、私に聞かないでよ。」
「じゃぁ、アンタらか?」
「私はパス、こっちの命も掛かってるからね。」
「同じく。」
「え?ちょ、お前ら!?」
「お前を護衛するしないで、
反対が4人、保留?が一人だ、
あの世があるんなら
そこで反省するんだな。」
「たっ、頼む!!商談があるんだ!!
これをやらないとオデの家族が殺されるんだ!!」
「ホント、かなぁ?」
「ミミ、ちょっと向こうに行ってて?」
「他の人も?」
「あぁ。」
「わかった。」
▽
「ねぇ?」
「なぁに?」
「あの人、何者?」
「キイ。」
「名前は聞いたわよ、
出生とかそう言うのよ。」
「気になる。」
「だ、大丈夫なのか?あの人は?
それに一応依頼ヌシだし。」
「「「あんた、ほんとにバカ?」」」
「ひでぇっ!?」
ギャァ~ッ!?
「ちょ!?」
「ダメ。」
(なっ!?エルフだってのに
なんだこの力っ!?)
「別に殺すつもりはないんでしょ?」
「そうなの?」
「ぁ~、お姉さんは解るんだ。」
「そぅ、ね、
押さえてる方なんだろうけど、
『溢れ出す威圧感』と
『溢れ出る危機感』は本物、よね?」
「___震えてる。」
「___大丈夫なのかっ!?」
男の人耳が
豊満な胸のお姉さんを抱きしめる
(けっ、デカけりゃいいってもんじゃないデショ!!)
「エルフさん?」
「アナタ。」
グ!(私もわかる!)
グ!(同士!!)
人耳の小柄な女性は私と変わらないか
少し小山だった
「アナタ、ミミ、って言ったわね?」
「うん。」
『どうして平気なの?』
「私に向けられてる物じゃないし
私を守ってくれてるから、かな?」
「そ、そぅ、彼は
アナタとそう言う関係なのね。」
(あ~ぁ~、顔が真っ青、
そんなにコワイかなぁ?
お肉くれるし美味しいご飯くれるし
・・・一緒に居れて嬉しいし、
だ、大好きだもん///)
「なんでクネクネしてるの?」
「えへへ~///なんでもないよぉ~///」
「・・・どうかしてるわ、
___彼に依頼を任せましょう、
私達は『グォフ』に着いたら
ギルドに報告して、
違約金を貰って離れましょう。」
「___何言ってるんだ?
俺は。」
「あ、キイ!お帰り~っ!」
「はぁ、色々面倒くさい事になりそうだ。」
「え~。」
「コイツは白だ、
どうやら商談相手が黒っぽいな。」
「なっ?!」
「えーめんどくさーい。」
「・・・私は手をひきたいわ。」
「___?ほんとにどうしたんだ?」
「アナタは解らないのっ!?
どうして
こんなバ「お姉さん、それは言わないで?」っ!?」
エメラルドグリーンの瞳が
赤く、ルビーを超えていた
「ミミ、良いんだ。」
「でもっ!!」
「あぁ、ようやく俺でもわかった、
アンタはやべぇってのが。」
「じゃぁ、私はこの人達に着いてく。」
「え?」
「私はスピネルミャン、
魔導士、貴方のパーティーメンバー入りたい。」
「・・・理由は?」
「面白そう。」
「まぁ、いいよ。」
「え?」
「ミミ?俺はミミが居るからな?
スピネルミャンは、多分。」
「キイ、さん、の
魔力量がヤバいから
それを知りたい。」
「魔導士として極めたいんだろ?」
「そう、正解。」
「そ、そっちか~。」
「ミミさん?
奥さんでしょ?」
「・・・こ、これからだ。」
「ぅ、うん///」
「うふふ・・・その子供と子供を作って
最高の魔導士を///うふふふ///」
「「え?それは遠慮したいんだけど。」」
「えー。」
『グォフ』の町
「___大丈夫か?」
「ごめんなさい。」
「いや、良いんだ、お前が俺は大事だからな。」
「ねぇ。」
「なんだ?」
「子供、欲しい。」
「・・・俺で良いのか?」
「もぅ、冒険者を続けられる自信は無いの、
あんな『バケモノ』が
冒険者に居るってわかったから。」
「・・・なぁ。」
「なによ?」
「つい流れで言ったんだけど、
どんな風にアイツはバケモノなんだ?」
「アナタ、本気で言ってるの?」
「すまん、マジでわからん。」
おーっと!痛烈なアッパーが炸裂した~っ!!
「ホントに馬鹿!!」