流石に半日の距離で着陸し
馬車にしようにも
街道は舗装されていないし
しいて言いうなら
「ただのあぜ道なんだよなぁ。」
「お尻痛いのは嫌かな~。」
「快適な移動手段を求む!」
あぁ、彼は再度眠らせてるから
後は『ポーションを無理矢理飲ませると』
一応空腹は治るそうだ
「快適、ねぇ。」
街に近いから歩く・・・
あ、ダメだコレ
この娘ら隠す気ゼロだ文明の利器に
どっぷりハマってらっしゃる
〔神様~〕
〔はいよ〕
〔一日の錬成制限は何回でしょ?〕
〔ん~、キイ君の魂の容量だと、
大体6回かな~、
規模に寄るけど大きいのは1回かな〕
〔ぁ~、じゃぁ、今日は?〕
〔空飛ぶ箱で4回分だね〕
〔アレで4回ですか〕
〔そもそも、この世界の
『余剰エネルギーを』使ってるの忘れないでね?〕
〔ん~、
コレはいけますか?〕
〔どれどれ〕
〔ん~・・・これ創ったら
今日はしないって約束してくれるなら〕
〔ですよねー〕
〔どうしたのさ?〕
〔いえ、彼女達に
『快適な移動手段』とせがまれまして〕
〔まぁ、新しい物に
ハマって何度も乗りたいのは解るけど〕
〔どうしましょ。〕
〔ってか、キイ君〕
〔はい?〕
〔ストレージ、ちゃんと整理してる?〕
〔ストレージですか?〕
〔そうだよ?
元々、キイ君に合わせた
『必要と思われるは入ってる筈だけど』
・・・見て無いね?〕
〔すいませんでした〕
〔まぁ、言ってなかった僕もアレだけど、
ちゃんと確認してね?
それと、暫く返信出来ないかも〕
〔ヤバい?〕
〔地球の神様が協力してくれるから
なんとか、ね〕
〔俺は?〕
〔次元が違うからねぇ
キイ君が『コッチ』に来るには
『人間辞めました』的になるから勘弁して〕
〔了解っす〕
〔それに、こうして
『着飾らないで喋れる相手は貴重だからね』
簡単に死なないでよ?〕
〔寿命で死ねるように抗い続けますよ〕
〔うん、それじゃ〕
〔錬成も暫く止めます〕
〔ありがと〕
▽
「ふむ。」
「キーイー?」
「早く見せるのです!」
あ、これで良いか
『ケッテンクラート』
「んん?」
「コレは?」
「ケッテンクラート、
牽引車に密偵君乗せるから。」
(あれ~?もっと良い物って思ったのに)
(なんだろう、コレじゃない感がする)
「神様から怒られたから
暫く錬成出来ないの。」
「あぁ。」
「え?神様?」
「そうだ、言ってなかったな。」
「そうそう、キイ君『使徒』なんだよ。」
あ、固まった
「あれ?なんか不味かったか?」
「そうだ!忘れてた!
魔導士って『教会』と仲悪いから。」
「ぁ~。」
▽
ドドドド
「お~、思ったより快適!」
「精々40㎞/hだからな、風が気持ちぃぜ。」
固まったままのミャン
強制的眠らせてる密偵君を引き連れ
街に戻って来た
▽
「こんな夜更けに何でしょうか?」
相変わらず目つきの悪い受付のお姉さん
「依頼達成とオマケの報告です。」
「拝見します。」
井戸掘りに関しては
錬成で横着した
恐らくコレが頭痛の原因なんだろうなぁ~
手回し式井戸
小さい桶が連なり
一定の深さまで滑車を伝い
水をすくって上がって来て
取り口に桶を傾け水を吐き出す構造で
非力な子供でも出来るようにした
コレを一番干ばつの影響が酷い所に採用した
その村では『大人は遠く離れた川』を探しに行って
半数がモンスターに襲われ未帰還
餓えた子供ばかりだった
命からがら帰って来た大人達も
『治療できず死を待つだけだった』
ここに手間が掛かり
残り2件を手早く済ませる為に
錬成を使いまくったのだ
蓋と畑に直通する水路も整備し
大人の治療、食料品の供与で
また色々あったが割愛する
ただ、不思議に思ったのが
『古井戸の深い穴を掘る技術』を
誰も持っていなかった事だ
良くそんなんで畑を広げようと思ったもんだ
他の2件は、比較的マシな方で
『川』はあったが
『水害が続き』
常に泥水が流れていた
最初の村よりましな健康状態だったので
『手押し式ポンプ』で対応
呼び水は『川』から少しだけ水を引いて
『ろ過設備』を造った
『砂利→土→水を通しやすい木材→布』で
大分綺麗になったので
『呼び水』や『洗濯用』に使えるようになった
「はい、書面にも『捺印とサイン』を
確認しました、
『井戸掘り』3件達成です。」
ぽん、と大きなハンコで『済』と判を押される
「それでな?」
「オマケ、でしたね。」
商人の件とこの密偵君の話をして
商人さんはそのまま『移住』し
そこを拠点とする旨を書いた
『書面と証文』『土地の利権書』を渡す
「・・・そうでしたか。」
寂しそうな顔をする
聞く所によると
『親戚』だそうで
その奥さんと娘さんとは付き合いがあったそうだ
「では、報酬を
町に留まったお二人に送金で?」
「そうして。」
「わかりました。」
ミャンはパーティーが解散した事、
二人は町に残った事
新規に俺達の
パーティーメンバーになった事を報告した
「せめてもの結婚祝い。」
「だな。」
「確かに受領いたしました、
ですが。」
「はい?」
『今度はお早い報告をお願いしますね?』
夜分遅くにすいませんでした~