色々メールでやり取りする
〔こう言うのは?〕
〔どれ~?〕
〔写真・・・あ、念話的なの使えるんだっけ?〕
〔ぁ~、念写か、そっちのスマホで
キミが撮った写真とか無いかな?〕
〔おk、ちょい探す〕
〔りょ〕
▽
〔あった~〕添付
〔はいよ~〕
〔あれ?〕
〔ん~、燃料どうするの?
生成施設なり貯蔵タンクもいるでしょ?〕
〔あ〕
〔当面は、魔力燃料で我慢して貰える?〕
〔デスヨネー〕
〔まぁ、思入れがある乗り物なんでしょ?〕
〔もちろん〕
〔即答か〕
〔作っても良い?〕
〔うん、地球の知識はキミのスマホと
キミ自身にインストール出来たから
お好きにどうぞ?
でも、絶対大きい物を作る時は
声かけてね!!〕
〔うへ~い〕
「さて、
『マツダAZワゴン・ターボ』」
地面に手をパンしてから両手を着く
「お~。」
某錬金術師のアレ見たく
下からずぞぞっと、構築されていく
チャラ
「さてはて、この鍵でちゃんと動くかな?」
そのカギは生前使っていた物を再現しただけだ
ピッ
「お、ロック解除出来た。」
つまり?
キュキュブォン!!
「・・・やべ、泣きそう。」
愛車のエンジン音がこれほど嬉しい事は無い
何よりも
SDカードに入っている曲も聞ける!!
「ナビ・・・デスヨネー。」
大陸のど真ん中なので
何処に行こうか迷う
「一応アレンジも効いてるな。」
ナビに関しては
先に撃ちあげた・・・
打ち上げた気象観測衛星からのGPSが
ちゃんと受信出来ていた
「草原はやや緑色、
道らしきものは白線、
町は・・・あ、ちゃんと出て来た。」
ナビをピコピコ弄り、
一番近い町に目的地を設定する
「・・・直線はルート案内って言うのか?コレ。」
現在位置周辺に道と判別される物は無く
その町まで一直線にルートが伸びている
「ま、いっか。」
ブォン
「ん~!実に快調なエンジン音!」
草原なので多少ガタガタするけど、
愛車の安心感が溜まらない!!
「ん?」
ナビになんか映った?
「あ。」
どうやら『モンスター』と戦っている
冒険者?パーティーが見えた
「どすっかな~。」
極力関わりたく無いんだけど
「見ちまったからな~。」
モンスターは複数
冒険者の誰かが『緑色に発行する魔法陣で』
なんとか攻撃を防いでるみたいだけど、
かなりきつそうな顔をしていた
「はぁ。」
一旦車を止める
「神様にメールっと。」
〔愛車はストレージに入るの~?〕
〔・・・多分、大丈夫〕
「多分って・・・。」
〔だって、この世界じゃ初めての車だからね、
誰も試した事無いし〕
〔ですね~〕
〔一応無機物だし、
魔力燃料だから行ける!と、思いたい〕
〔それじゃ、試して見ますね〕
〔りょ〕
「うし、『収納』」
ストレージを確認する
「お、入ってる入ってる。」
〔こっちも確認出来たよ~、
うん、大丈夫、この感じだと、
『そのサイズの3台』までは入るね〕
〔了解っす〕
〔そんじゃね~〕
〔う~ぃ〕
「『常時発動・翻訳』
・・・あ、防具とかどうすっか。」
スマホの写真なりウィキをあさる
「ん~、これかな。」
戦国武将武田軍の真田家で使われた
『赤ぞ萎え?』だっけ?
取り敢えず『錬成』して見る
「ぉ、意外といけそう。」
軽く準備運動をして見る
「はぁ~、よく考えて作られてるんだな~。」
甲冑を作った人には感謝だね
「・・・ま、使う武器がアレだけど。」
これも『錬成』した
「ガンランス、行けるもんだな。」
ガシャ
この重苦しい音は頼もしさを感じる
「・・・飛ぶ、しか無いよなぁ。」
そこそこ距離があるので
飛んで行かないと間に合わない
「うし。」
砲身を後ろに向け
『噴射』
ドガン!!
轟音と共に
「うっひょ~っ!?」
飛べた
▽
「くっ、だ、め、もぅ、もたない。」
ひび割れたロッドで必死に魔力を送る
「ごふっ、ごめんな、
おれも、傷が、塞がんねぇ。」
「・・・ここまでか。」
ローブを羽織る深緑の髪のエルフ耳
大剣を杖に膝を着く黒髪の人耳
犬耳茶髪のショートソード持ち
このパーティーが全員うなだれ諦めかけた時
ドガン!!
その音の咆哮を見る
「なっ!?」
「は?」
「とんで、くる。」
新手が来た
そう思った矢先
「どっせぇいっ!!」
その切っ先をモンスターに向けて落ちて来た
ブシュ
砲身が突き刺さり
「しゃぁっ!!」
バガン!!砲弾を撃ち込む
「うひっ!?」
その反動で跳ね飛ばされる
どしゃ
「あだっ!?
っとと、痛ってぇ~・・・
まだ戦えるか?」
「ま、魔力が。」
援軍
「魔力か、これでいいのか?」
ストレージから取り出される瓶、
その薄っすら蒼い液体は
『最高級の魔力回復薬』だった
「へ?」
その一本で
土地付一軒家が買えてしまう高級な物を
「ほれ、飲んだ飲んだ。」
躊躇いもなく蓋を外し、口に突っ込んで来た
「ひゅんむっ!?」
変な声をあげるが
間違い無くその魔力回復薬は効果を発揮する
「んんっ//ぷはっ、
『物理障壁』張り直します!!」
凄い、流石高級回復薬
「へ~、それで発動してるのか。」
「あ。」
ひび割れたロッドに更に亀裂が走る
「え~っと。」
謎のヒト?は、またストレージに手を突っ込んでいた
「先ずは、そっちの人に傷薬。」
ぽいっと、投げないでっ!?
それも高級品じゃないのっ!!
「ぐはっ!?
てめ、俺に止めを刺す気かよ!!」
その瓶は当たると割れるようになっているけど
『少量とは言え物理ダメージが入る』
それが原因で
『死亡する事例がそこそこあるのが現実だ』
「あ、これかな?はい、ロッドの代わり。」
金細工が施された錫杖を掴まされる
「ちょ・・・国宝級。」
魔力の変換率は
実用化されている範囲で
『金』が一番効率が良い
しかし、純金でなければその
変換効率は発揮されないので
普通の冒険者には手が届かないどころか
『国宝』となるので
先ず手にする事すら無かった
「貸すだけだから。」
先端の金細工が凄いし
装飾も凄く細かい
持ちての材木なんて、
『神木』じゃないコレっ!!
「キミは一体。」
比較的まとも?な犬耳さんが聞いて来るけど
「今はモンスター。」
障壁からでて
ガンランスの盾で攻撃を防ぐ
「う゛ぉ゛お゛~・・・痺れる~。」
どうやらモンスターにとって
受け止められるのは想定外だったようで
『お互いに痺れている』
「っ!?はぁっ!!」
ショートソードで切りかかるが
浅い切り傷しか付けられない
「くそっ。」
既に長時間戦っているので
ショートソードを手放さないだけでもギリギリだった
「大剣の人、大盾は使った事ある?」
痺れが大分楽になった
「おれ?まぁ、使えない事はねぇけど。」
「んじゃ、これ、貸すだけだから。」
『某プレイヤー殺しの洋ゲー』で使う
棘付きのタワーシールドを投げ渡す
「だぁっ!?てめぇ!!
さっきから俺を殺す気かよ!!」
いや、なんとなく弄り易かったから
「取り敢えずそれで、
一度モンスターの攻撃を耐えて。」
そうすれば
ガンランスのアレが行ける
「しょうがねぇな、
きっりち決めやがれよ!!」
「私は陽動、ですね?」
犬耳が聞いて来る
「お願いします、
どうしても、一時的に無防備になるので。」
刺突、竜撃槍、フルバースト、
新・龍撃砲のフルコンボ技だ
「きます!」
あ、この娘、エルフ耳だ
ココで漸く気づいた
「こいやぁっ!!」
大剣の人耳が地面に
タワーシールドを突き刺し構える
「っ!?冷や汗ものですね。」
犬耳茶髪が辛うじて避けながら
タワーシールドへ向かう
モンスターはそのままタワーシールドに
『刺さった』
「うらぁっ!!」
刺突
「竜撃槍!!」
バチバチと火花を吹き出し爆発する
「フルバースト!!」
その開いた傷口に砲身を突っ込み
傷口をより広げる
「全員!!離れろ!!」
ガンランス最大の一撃
「新・龍撃砲、発射ぁあっ!!」
その威力は遺憾なく発揮され
巨大な傷口は反対側を見通せた
▽
「ふひ~、づがれだ~。」
「ですね。」
「もう勘弁だぜ。」
「ぁ、あの。」
エルフ耳ちゃんだ
「貴方は?」
「おれ?根無し草の冒険者なり立て。」
「え?てっきりA級冒険者様かと。」
「そう見えるの?」
「・・・ぁ~。」
見えないらしい
「しかし、なんだ?
お前さんあの戦い方、何処で習ったんだ?」
「え?まぁ、独学。」
ゲームで覚えたって言えないし
「独学かぁ。」
「御仁、その武器は一体。」
犬耳さんね
「これ?ガンランスって言って、
『ランスの特徴を持ちつつ
砲撃によるダメージもこなせる』
超重量級の武器だね。」
「持って見ても?」
「重いよ?」
ガンランスの
ランス部分だけでも相当重い
そりゃそうだ
『ランス部分は全てが金属部品』
さらに
『砲身・砲弾・機構』これらも追加される
案の定
「ぐぇ。」
潰れた
「どれどれ。」
ヒト耳が持ち上げようとするけど
「は・・・こんな重さ、初めてだ。」
僅かに持ち上げられたが構えられない
「ぶはっ、助かりました、
よく、お持ちになれますね。」
「まぁ、使用者を選ぶ武器だからね、
俺は気に入ってるし、
一番使って来た相棒だからな。」
「・・・あ、剥ぎ取りしなきゃ!!」
「そうだ、討伐証拠採んねぇと。」
「角、残ってますよね?」
とあるスタミナを回復するドリンクを飲みつつ眺める
どうやら頭に生えている角が討伐証明になるそうだ
あ、角が取れたと同時に本体?が消えてく
「へ~。」
ん?なんか落ちてる
「えっと、犬耳さん、コレは?」
「お、珍しくドロップアイテムですね、
でも、我々では使えない見たいです。」
ん?どうやってわかるんだ?
「あぁ、『ステータスオープン』」
・・・普通に使ってる
「こうして、ストレージに入れば
私達パーティーの誰かが使える物と
判断出来るのですが、
入らないので、恐らく貴方に使える物かと。」
「なるほど。」
『ステータスオープン』
・・・うん、数値は見なかった事にしよう
さてさて
「・・・竜撃槍の素材って出たな。」
「りゅうげきそう?」
「あぁ、このガンランスの機構の一つで、
ほら、ランス部分の先に付いてるだろ?」
「・・・何処から補充されるのですか?」
「さぁ?」
コレは俺もわからん、
ゲームでもリロードで復活してたから
多分、ハンターが腰辺りに予備弾倉でも
ぶら下げてたんだろうよ
「御仁、出来れば我々の拠点まで
ご一緒願えますか?」
「面倒なんで、乗って来ます?」
「「「は?」」」