キュキュブォン
「ぁ、やっぱり乗ってくの?」
「え?だめ?」
「いや、まぁ、良いけど。」
なぜかクラシック曲は受け入れられたけど
他のアニソンやゲーム曲、アレンジは
嫌がられた・・・解せぬ
「それに、___がついて来そうだったから。」
「あ。」
「だろ?」
「そうね、でも。」
「ぁ~・・・はいはい、
隣の街に3日ぐらいの所までね。」
「よろしい。」
なぜだ・・・
▽
「さて、今更だけど、本名は?」
「ぁ~・・・。」
「ん?まぁ、俺は前世引継ぎだけど、
『一度死んでこの世界に来てるから』
元の名前は使えないんだ。」
「まって、
さらっと何言ってるのか
全然理解できないんだけど?」
「ぁ~、ちょっと一旦止めるよ?」
「ぇ、えぇ。」
〔神様~〕
〔はいはい〕
〔彼女に俺の出自と神様について話しておk?〕
〔おk〕
〔いいの?〕
〔だってその娘を嫁さんにしたいんでしょ?〕
〔・・・YES〕
〔なぜにそう返したの?〕
〔ごめんなさい〕
〔まぁ、いいや、
〔ちょっとだけ時間あるから
そっち行くね?〕
〔は?〕
▽
「ちょ、ねぇ、コレ。」
「・・・宇宙船だねぇ。」
(しかも古い方の円盤って言われる方だ)
「いや~、大分復興が進んでる所があってね、
『潰して来たから』遅くなっちゃったよ。」
「さいですか。」
あれ?エルフ耳ちゃんが跪いてる?
「どったの?」
「・・・せ、精霊達も跪いているのよ、
わ、私が頭を上げられる訳ないでしょ。」
「その姿勢じゃ辛いでしょ?
『楽な姿勢で良いよ?』」
「ひっ!?」
「お~、こわ。」
神様に向けているのはロングソード
「これで傷が付くとは思えないけど、
俺の好きな人が怯えてるんだ、
割って入るのは当然だと思うけど?」
「はぁ~、よっぽどこの娘が
気に入ったんだね~、感心感心。」
「はぁ、その威圧感何とかしろよ、
話が進まねぇだろうに。」
「そだね、ん~・・・!せい!」
「ど?」
「だ、だいぶ、はい、なんとか、耐えられます。」
「それじゃ、サクサク話すね?」
▽
「・・・私が彼の。」
「そ、一人目の『候補』だね、
実際、ハーフエルフの時点で
『妊娠する確率は極端に低いよ』
ただでさえ『エルダーエルフ』
『フォレストエルフ』『ハイエルフ』の種族は
超々寿命、ざっくり5万年は普通に生きられるよ?
ただし、『衣・食・住』が
充実しているって言う条件付きだけどね。」
「ながっ、
神様さ、なんでそんなに長い寿命の『人型を?』」
「ま~、『地球のアダムとイブ』って言えばわかるかな?」
「成程、何となく把握。」
「それ、採用ww」
「えっと。」
「ぁ~、
エルフ耳ちゃんさ、
『人型種の起源』が
『神様の泥遊び』って言ったらどうする?」
「ぁ~、ごめん、言わない方が良かったね。」
真っ青な顔は
恐らく『エルフ耳ちゃんの故郷で聞いていたんだろう』
「おっと、もう時間だね、
この調子で『候補』を増やして
頑張って『子孫を残してね?』
後、『産まれて来る事が
確実になった勇者を殺すのも』」
「はいはい。」
彼女を抱きしめ、頭を撫でてあげる
(エルフ耳ちゃん)
(ひぃっ!?)
(彼を支えてあげてね?)
(え?)
(君が一番側に居てあげられるからさ)
(でも)
(大丈夫、神様からお墨付きを上げるね?
『キミは子宝に恵まれる星に生まれているんだ』
コレは僕が一番望んでいる事だし
『確定している未来だ』)
(・・・私が・・・母になれるのですか?)
(うん、僕は
この『世界を維持する調停神』
そして、『確定』された未来を見る事が出来る)
(・・・他の方とは?)
(これは見えない、
僕が『見れるのは』
『確定している事』と、
精々『一個人』なんだ、
時間だ、ほんとに彼を支えてよ?
僕が態々身を削って
『地球から拾って来たんだからさ』)
(・・・はい)
「よし、そんじゃまたね~!」
すっと消えたら キュバッ!!
と、表現するのも足りない勢いで
宇宙船?は、消えて行った
「今日はここで休む?」
辺りは薄暗くなり
下手に動かない方が良かった
「そぅ、ね、薪になりそうな枝はありそうかしら?」
「・・・ないね~。」
そう
まだ、草原のど真ん中に変わりが無かった
マジで『ナビ』が無かったら
『草原で遭難する所だった』
▽
「なに、コレ?」
「BBQセットコンロ。」
「燃える気体?それに
精霊が不思議そうに見てるわ。」
「まぁ、魔力変換じゃ無いからねぇ、
火力調整も簡単だよ。」
「え?それ・・・。」
「あれ?やっぱり
『エルフ』って、『お肉』食べれないの?」
「違うわよ!!
何よコレ!!ここまで綺麗なお肉
初めて見たわ!!」
「お、食べれる?」
「食べるわよ!!」
「よっしゃ。」
ジュ~
「(まだかしら?まだかしら?)ごきゅっ!」
(本音と建前が逆転してる)
「あと、焼肉のタレね。」
(甘口が好きなので)
小皿にタレを入れ
「はい、これでつまんで?」
お箸は無理そうなので細いトングを渡す
「はわわぁあぁ///」
「はい、お米。」
やや少なめに盛りつけたご飯茶碗に
『カルビ』を乗せてあげる
「おぉ~っ!!」
(ん?なんか浮いてる?)
小さな緑色に光るヤツ、ホタルか?
料理ハサミで細かく切ってあげ
タレ皿にちょっとずつよそってあげる
あ、めっちゃ小さいゴキュ!!って聞こえた
「ふふっ、どうぞ、召し上がれ!」
▽
さて、俺はわずかに残ったタン塩を焼いて
少し残ったご飯を食べ始める
隣にはたっぷり食べて
お腹が膨らんだ彼女と瞬くホタルの光が幾つか
「ま、今日はこれでいいか。」
幸い、季節は『夏季』らしいので
夜でも暖かい・・・いや
「若干暑い。」
彼女が放してくれないのだ
「あ。」
ぶぉ~
首振り扇風機をなんとか錬成し
電気の代わりに魔力を収集し使用する
「ん、これでいいか。」
車に彼女を寝かせ(後ろの椅子は畳んである)
「イヤホン。」
スマホに残してある曲を一番小さい音で聞く
「『侵入防止結界』範囲、200m圏内、
『対物理結界』同200m、
『対魔法結界』同200m。」
あとは
「錬成『パラソル』」
後部扉に引っ掛けてパラソルを開く
「これなら日差しも多少は防げそうだな。」
くぁっ と、欠伸をし
「寝るか。」
彼女の頭を撫でながら眠りについた