「それは私のよ!リンリン!」
「うるせえ!死ねルナ!」
ロックス海賊団では仲間同士での殺し合いがたえない。弱者は死に、強者だけが生き残る。そして生き残った強者は更なる強者と戦い、より強くなる。だからこそ彼らは最強の海賊団なのである。今船内ではルナとリンリンがお菓子を取り合い殺し合いをしていた。
「ギャハハ!いいぞどっちも死ね!」
「いいぞ!もっと殺れ!」
普段彼女達に煮湯を飲まされている、船員達はどっちも死ねと野次を飛ばす。
「なぁどっちが勝つか賭けようぜ?ニューゲート」「そうだな、当てたら酒を奢れよシキ」
後の伝説の海賊であるシキこと金獅子とニューゲートこと白ひげは2人の殺し合いを見て賭け事をしていた。
「俺はルナのやつが勝つに賭けるぜ。ニューゲート」「なんだと。それじゃ賭けが成立しねぇじゃねぇか。俺もルナに賭けるからな」
真の強者である2人はどちらもルナに賭けていた。
「ほう、2人とも見る目があるじゃねぇか」
「おうお頭じゃねぇか!」
「なんだロックス、オメェもルナが勝つと思ってんのか」
「当たり前だ、なんたって俺の娘だからな。オメェら2人と妻はともかくリンリン程度に負けたらお仕置きだ。」
「ゼェゼェ、クソおめぇホント人間かい?ルナ」
「あなたの体力がなさすぎるのよ、子育てばっかしてないでもっと鍛えなさいリンリン」
二人の殺し合いはルナの勝利で終わった。
「約束通りお菓子はいただくわ、リンリン」
「クソ、テメェ次やる時は絶対殺してやるからな!」
ルナは戦利品のリンリンのお菓子をリンリン背中を椅子がわりにして、頬張っていく。それをされたリンリンは鬼の形相になり、次は殺すと怒りに燃えていた。
「勝ったわよ父さん!」
「おう、よくやったなルナ」
お菓子を食べ終えたルナはご褒美にロックスに頭を撫でて貰ってとても嬉しそうにしていた。
「グラララ、あれだけの戦いをしてみせた怪物も父親を前にしたらただの12歳の小娘だな」
「ジハハ、全くだデタラメな野郎だぜ!」
ルナは12歳でありながら既にロックス海賊団の最高幹部の一人に位置する存在だった。親譲りの戦闘センスはもちろんのこと、覇王色、武装色、見聞色を全て高次元のレベルで操り悪魔の実の能力も覚醒させていた。
「文句なしの戦闘だったと言ってやりてぇが、能力に頼りすぎだなルナ。」
ロックスはリンリンを倒したルナをひとしきり誉めた後戦闘についての、改善点を丁寧に教えていた。
「だって能力を使って戦った方がやりやすいんだもん。リンリン相手だったら全然能力の攻撃でダメージも通るし」
「確かにおめぇの能力はとてつもないが、能力頼りだといずれ足下を救われるぞ。それだとシキやニューゲートにはまだかてねぇな。船員をこれ以上殺されるとそろそろやばいから強くなってくれ。」
「分かったわよ、父さん。最弱の最高幹部なんて言われないためにも注意して戦うわ」
ロックス海賊団の最高幹部はシキ、ニューゲート、ルナの三人である。ルナはこの中だと最弱であるため、裏では最弱の最高幹部などと、不名誉なあだ名で呼ばれることがあった。そのあだ名で呼ばれるたびに、呼んできた者を全員殺しているため、ルナが最高幹部になってからは死者が急増しているのがロックスのちょっとした悩みであった。
次回はルナの能力についてや、ロックスの妻について書こうと思っています。