少し内容少なめです。
「助けてくれて本当にありがとうございます!」
「ありがとう!お姉ちゃん!」
「えへへー♡私は当然のことをしたまでよー♡」
レイは貴族を殺した際ついでに奴隷達を解放していた。
いつも人に感謝されることなどない彼女は分かりやすく浮ついていた。
「自由になったのはいいことだけどあなた達これからどうするの?」
「それは...」
奴隷達はレイの質問に答えられなかった。一度奴隷になってしまった以上背中の烙印は消せず、海軍や世界政府から追われる立場になってしまう。
「もし行くところがないなら私達の島で働かない?安全と人並みの暮らしは保証するわよ。」
「いいんですか!?」
「もちろんよ。ちょうど今人手が足りていなかったのよ。」
奴隷達は皆レイの提案を受け入れた。
「なぁ、副船長は頭がおかしくなったのか?」
「こりゃあ槍でも降ってくるんじゃねぇか。」
ロックス海賊団の船員達はレイが多くの奴隷を解放し、しかも自分達の島で働かすと言われ困惑していた。
「みんなの気持ちも分かるわ。私だって母さんが人助けするところなんてほとんど見たことないし。」
レイの行動にルナでさえ困惑していた。
「ハハ!ひでぇ言われようだな!」
「父さんはあんなことをする母さんを見たことあるの?」
「まぁ何度かな、だが常に人助けするような奴ではねぇな。」
「どんな時だとするの?」
「あいつは気まぐれなんだよ。トランプで負けた腹いせに平和な国を滅ぼしたこともあれば、酔ったテンションで飢餓状態の国に莫大な食料と金を渡したことだってある。」
「流石母さんね。」
ルナは改めて自分の母親の異常さを理解した。
「ふざけんじゃねぇよ!なんで俺の飯がこれしかねぇんだ!?」
リンリンは自分の食事がいつもより少なくなっていることに激怒していた。
「仕方ないじゃない。人が多いんだから。」
「レイ!おめぇが見ず知らずの奴らを船に乗せたからだろうが!」
「リンリンあなた人助けを否定する気?」
「おめぇが人助けとかいってんじゃねぇよ!さっきニューゲートとの飲み比べに負けた腹いせに一島まるごと吹き飛ばしてたじゃねぇか!」
「あれは島を吹き飛ばしたい気分だったのよ。文句があるならニューゲートに言いなさい。」
「おいおい、俺を巻き込むんじゃねぇよ。」
「イカレ女が!今ここでぶち殺してやる!」
レイのめちゃくちゃな行動にリンリンはとうとう刀を持ち出し襲い掛かった。
「面白い。来なさいリンリン!」
レイとリンリンの喧嘩の余波により何人かの船員は命を落とした。
「くそ!お前とルナはいつか必ず殺してやる!」
「ふふ。少し期待してあげるわ。」
喧嘩はレイの圧勝に終わった。リンリンは骨が何箇所か折れており、勝者であるレイにお姫様抱っこで医務室に連れてかれるという屈辱的な目にあわされた。
「副船長!ハチノスが見えてきたぜ!」
「了解。ここまでありがとうシキ。」
「ジハハ!こいつは貸しにしとくぜ!」
ロックス海賊団は奴隷達を乗せてシキのフワフワの能力で本拠地海賊島ハチノスに向かっていた。
「さぁ!みんな!ここが新しい職場よ!」
「お姉ちゃん怖いよここ。」
「そうだよ姉ちゃん。危なそうな人たちがいっぱいいるよ。」
子供達はハチノスにいる海賊達に怯えていた。
「大丈夫よみんな。ここの海賊はカタギの人間には絶対に手は出してこないわ。」
「本当に?」
「えぇ。だって世界一強い男がそう決めたんだから。」
「ハハ!レイの言う通りだガキ共。この島では俺がルールだからな。俺の決めたことを守れねぇ奴は死ぬよりも痛い目に合うことになる。それに政府の奴らもここには来ねぇ。だから安心しな。」
「うんわかった!ありがとうおじちゃん、お姉ちゃん!」
子ども達はレイとロックスの言葉を信じ安心していた。
「ふふ。おじちゃんですってジーベック。」
「今度島のルールにおじちゃんって言った奴は極刑も加えるか。」
ロックスはおじちゃんと言われたことにショックを受けた。
「本当にありがとうございました。この恩は絶対忘れません。」
「ありがとう!お姉ちゃん達!」
「ふふ、気にしなくていいわよ。新しい環境に慣れるのは大変でしょうけど頑張ってね。」
奴隷達はレイとロックス海賊団に改めて感謝の言葉を伝えた。
「たまには人助けもいいわね。」
「ハハ!そうだな。感謝されるってのは気分がいい!」
「父さんと母さんにもそんな感情があるのね。」
「失礼ね!ルナ!」
「そうだ!そんな風に思われてたなんて心外だ!みんなもそう思うだろ!」
「「みんなルナと同じ気持ちだよ!!」」
船員達は一斉につっこみを入れた。
一話目以来の日常回です。
次回からは戦闘描写を描く予定です。