居たぞ!!怪人だ!ボトルにしちまえ!!() 作:Orpheus@失踪主
「ここは……?何処だ……?」
目が覚めると、俺は不思議な場所に居た。
それは 不思議な世界だった。周りには草や木が無く、ただ薄い霧のような煙が足元に立ち込め、目の前には大きな扉があった。
そして、台座。その台座からは特殊な雰囲気が漂い続けていた。特に台座に置かれた「箱」いや、何かが刺さった箱と言えるだろうか。
「ここから抜け出していつ……あれ、『いつも通り』って…なんだ……?…俺は誰だ……?」
口から自然に出てくる言葉、でもそれは分からなかったんだ。俺自身の名前、そして【俺の歴史】だって……
その箱に導かれるように歩いて行く、するとノイズが頭の中を迸る。それは「人」の記憶。頭が痛い。
頭が揺らめき、1歩歩く度に頭をハンマーでぶん殴られた程の痛みがズキズキと蝕む。
また1歩。
苦しい
もう一歩。
痛い
「まだま…だッ!!……まだァ!!」
それでも俺は止まれなかった、いや、「止まってはならない」気がしたんだ。
分からない、何故か知らないけど記憶が無い。
ただあの箱は「手に入れなければならない」と、言いかけるんだ。肉体が箱を求めて手を伸ばす。
あの箱に近くなる度に、ノイズがもっと酷くなる。
そして俺は膝を着いた。何度も殴られるその痛みによって。
だけど届きそうな位置まで来る。
手を伸ばす、もっと。もっと。その箱に近づく為に足を踏み出すんだ。
そして俺はガシッとその箱を掴み上げた。
「うっ…ッ!!ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」
痛い。痛い。辛い。苦しい。痛い。
それは【憎しみ】だろうか、人の怨念か何かが俺に流れ込んでくる。
だが、その中に何かを感じた。【希望】だ。
そして流れ込んでくる【知識】
「あ…っ……ああ……」
ああ、思い出した。俺は……そして、この箱を。
そう思いながら、俺は力尽きた。
そして俺は新たに目覚めたのはとある…裏路地っぽい所だった。
あの箱「パンドラボックス」について。
そして、
「パンドラボックス」仮面ライダービルドに登場した火星にあった謎の箱。計6枚、そして「フルボトル」と呼ばれた特殊なボトルで1号ライダーである仮面ライダービルドや、クローズ達が変身する為に必要な変身アイテムを装填してこそ使える箱なのだが、この箱はある意味禁忌の箱だった。この箱により「スカイウォール」と呼ばれた壁ができたり、戦争の原因を作り出したとか言う「
そんなパンドラボックスを俺は触れた事だ。
確かにあの白い空間の中で俺は確かに触れたんだ。
だけど、今俺の手元には無い。
そして「記憶」も。消えたのは「記憶」。
俺の中には「知識」も「勇気」もあった。
でも、名前や自分の経歴が思い出せれないんだ。
俺は誰だったかなんて分かりゃしない……
「くっそ……こんな時に「ビルドドライバー」なんかあれば……ってぅぇ!?」
俺は「ビルドドライバー」と呼ばれた変身アイテムの名を呼ぶと、腰にそのビルドドライバーが現れたのだ。
「……って事は…「ラビット」、「タンク」とかも……って本当に出てきたァ!?」
俺の手から光が凝縮され何かが落ちた、コロンッと落ちたそれは「ラビット」と「タンク」のフルボトルだった。
そうか、パンドラボックスは俺の中に吸収されたのか!!(名推理)
なるほど、確かに……ってなるかい、何故ボトルが俺の掌から出てくるんだ?
もしかしてエボルトの遺伝子継いだ?やべぇ自滅しなきゃ……あの野郎をこの世界に復活させるべきじゃ。
いや、きっと理由があるはずだ、記憶を無くしてこのビルドドライバーを持って、ボトルを持ってる。
つまりだ、俺は今「
赤いボトルを捻る。
ベストマッチ!!
「変身ッ!!」
「……勝利の方程式は決まった ……なんてね」
これが仮面ライダービルド ラビットタンク……うん、凄いな、ヤバい。語彙力が皆無。まさかこんな感じになるなんてね。
赤と青の2色に別れたアーマーは「有機物」と「無機物」の2つの特定の組み合わせをベルトに差し込む事によってこんな感じに変身できるのだ。
だから、今回は「ラビット」つまりは兎と「タンク」戦車の力を持ったフォームだね。
「ラビットとタンクも出るなら…、俺が好きだった…」
そのフルボトルの名を心のなかで唱えると、手のひらにやはり赤と灰色のボトルが出てきた。
「「フェニックス」「ロボット」うん。他のボトルも出せれるようだ。」
その事を確認して、ビルドドライバーからラビットとタンクのボトルを抜いて変身解除する。
元の体に戻ると、ボトル達は塵になりながら俺の身体の中に戻って行った。
「これさ、もしかしてなんだけど。俺自身がパンドラボックス?って事は「白黒のパンドラボックス」なんて……ホギャァァァ!?」
独り言。それから喋ると言った通りに光の中から半分に色分けされた「白黒のパンドラボックス」が産まれたのだ。
しかも見慣れないボトルも着いてるし。何お前。
「なにこれ?「クトゥルフ」?「ブレイド」?「クロック」?「ノベル」?「フュージョン」?何だこの禍々しいパンドラボックスは……って!?なんで今ボトル名前分かったんだ!?」
その白黒のパンドラボックスに付いた不思議なボトルの名前が頭の中に次々と出てきた。てか、なんて能力なんだよこれ。本当に……
とりあえず、分かった事を言おう。
俺はパンドラボックスにある全てのボトルを使えるだけではなく、新たなパンドラボックスの1面、そしてビルドドライバーやトランススチームガン、スクラッシュドライバー、更にはエボルドライバーそして俺がいちばん恐れていたハザードトリガーさえ出せてしまう。頭おっかしぃ!?何?ハザードトリガーぶっ刺して変身して暴走しろってか!?
いや、問題点はそこではない。実は、裏で変身してみたんだが、どうやらエボル、クローズ、グリス、ブラッドスタークなどサブライダー含めて全キャラ変身可能だったし、何故かパーフェクトキングダムやらブリザードナックルまで生み出せたんだ。やばくね?
まぁとりあえず検証は終わりだ、この世界の事を知らなければならないんだ。
そう思い、俺は路地裏を抜けた。
そこに広がるのはビル群。The現代日本の世界、ここで思えるのはこれによりこの世界は
スカイウォールらしき物も無いし、それにこんな多くのビル群は見た事すらない。東京の様な人混みの中だよ…本当に。
パーカー付きコートに手を手を突っ込みながらゆったり歩いていると、都会でよく見る大型のテレビモニターがあった。
「やっぱあるか…」
そう口からポロリと言うと、俺はテレビを見る為に近くの椅子に座って見る。
は?怪人?この世界にも怪人なんているのか?
一体どんな怪人なんだ?いいや、それよりも「ガーディアン」だって?何?この世界「ブラ○レ」みたいな世界なんか?
なんだそりゃ…
「きゃああああ!!」
「!?」
すると、女性の叫び声と共に爆発音が聞こえて来た。
駆けつけるとそこには、鈍器っぽい物を振り回す化け物共が居た。黒一色のまるでショッカーの様な怪人と赤いまるでミノタウロスの様な怪物が。
その姿を見た、市民の人達は一斉に逃げ始めていた。
黒いパーカーを頭に羽織り、俺はビルドドライバーでは無く「スクラッシュドライバー」を装着する。
「…一海さん。力、借ります…」
手元に出した「ロボットスクラッシュゼリー」をはめ込み、レンチを下に下げた。
【スクラッシュドライバー!!】
【ロボットゼリー!!】
「変身ッ!!」
【潰れる!!流れる!!溢れ出る!!】
【ロボットイングリス】
【ブラァ!!】
「心火を燃やして…ぶっ潰す…ってなぁ!!」
仮面ライダーグリス ロボットスクラッシュゼリー
仮面ライダービルドより「猿渡一海」が変身する仮面ライダー。プロジェクト・ビルドの最高傑作「スクラッシュドライバー」に「ロボットスクラッシュゼリー」を差し込んで変身出来る姿だ。
そして、俺が1番好きな仮面ライダーだ。
初戦闘推しで活躍するのは当然だよなぁ!?
「なんだお前ぇ!!」
お決まりの如く、赤いミノタウロスっぽい奴が話しかけてきやがった。
「俺か?俺は仮面ライダーグリス、通りすがりの「仮面ライダー」だ」
「ほお?我は秘密結社「アーカイブ」にて産み出された「エリュシリエ」様だ!!なんだ貴様、アーカイブに興味があるのか?」
「いや、全く無い。お前をぶちのめす事以外はなぁ!!」
とりあえず、先手必勝!!
ザコ敵が群がろうとも俺にはこの力がある!
「ドリャァァァァァァァァァ!!」
右手に持った「ツインブレイカー」をザコ敵にぶっ刺す。このスクラッシュドライバーで変身するライダー限定武器なんだが、このパイルバンカーの様な形態が意外と強い。
ほら、突き出してぶっ飛ばすだけで周りのザコ敵がぶっ飛んじまう。
「ふんっ!貴様良くも手下達を!!」
「なら大将自ら出てくるんだな、部下を思う気持ちは悪役には向いてねぇがその心好きだぜ?」
「何!?」
(見た事もねぇボトルだけど、使ってみる価値は大ありだな。)
そう思うと、俺は白黒のパンドラボックスから生み出した「クロック」のボトルとロボットゼリーを出す。そしてスクラッシュドライバーにセット。さぁ、必殺の時間と行こうか。
【シングル!!】
パイルの先に溜まったエネルギー弾をぶつけると、周囲がゼリーのドームに囲まれる、すると怪人はぶっ飛ばされてたはずなのに動きがゆったりと落ちていた。
なるほど、クロック…「時」ねぇ。
【ダブル!!】
ロボットゼリーを差し込んで、さて突き出すのは、パイル。切り裂くのは己の力!!
拳に力を込めて…
「俺の糧になりやがれええええええええ!!!」
【ツインフィニッシュ!!】
肩のアーマーから噴射するゼリーが、勢いを付けて。ツインブレイカーで、刺突する。
「どりゃあああああああああああああ!!」
そのまま貫通する様な形で怪人の腹を突き抜け、周囲を囲んでいたゼリーごと大爆散。仮面ライダーっても、こんな力があるなんてな…恐ろしいよ、本当に。
俺は、赤いミノタウロスの様な怪物の元に向かうと、痺れる様に倒れていた。粒子が溢れており、俺はそのまま無色のボトルを捻ると怪物の身体はそのボトルによって回収された。それに対応する様にボトルもなんか膨れたボトルになった。
「…やっぱり取れるのか…って…人居んのかよ。」
一騒動した後の後ろを見ると、スマホを構えて俺の姿を撮る人間や歓声をあげる人間の姿が。どうやら、襲われた人間の半分は近くに残ってたようだな。はぁ…避難しろよ。
呆れながら「トランススチームガン」を取り出して「クロック」のボトルを捻る。煙を纏う、やっぱこれが1番去る際には丁度いいよな。チャオ!!ってな。
【次のニュースです。昨日、芦名区にて怪物の襲撃があり、「仮面ライダー」と名乗る人物が怪人を倒すや否やその怪人を謎の光によって消滅させると煙に紛れて逃げたと言います。国務防衛省は「仮面ライダーと言う存在は知らない」と言っており、身元の確認を進めています。】
俺はその後、目覚めた路地裏に変えると食べ物も無いしやることも無いので服と一緒に落ちてたダンボールを敷いて毛布の中に包んで寝た。
そして朝、ビル街の中にあるテレビを覗きゃあ、俺自身が映って居たことに少し心の中で悲しい感情が少し出てきた…パンドラボックスの影響か。はたまた、俺個人の影響か…知らないけど、人混みの中、ビルの間を俺は抜けて行く。
(そういえば、そろそろやばくね…俺。バイクと着替えの服以外なんもねぇからな……なんか飯作ってる所とか探さねぇと…)
そこら編をブラブラと、歩き始めるのであった。
「そういえば、あの怪人のボトルって…今…!?浄化してる?」
昨日手に入れた怪物から作られた謎のボトル。
彼はそれを手にしてよくよく見るとミノタウロスの様な絵柄が着いた赤いボトルへと姿を変えていた。
「…しっかし。少し暴れすぎたか。反省反省っと……」
彼は知らないだろう仮面ライダーと言う正義の味方が後に世界に大きな影響を与えるなんて。
『本当、そうだよな。お前自身危ないかもしれないかもな?』
「!?」
主人公くん:仮面ライダーが好きだった一般人、謎の部屋でパンドラボックスを触れると、パンドラボックスが体内に。ついでにエボルトの遺伝子も。パンドラボックスやらボトルやらを沢山作り出せるドチートを手に入れてしまったが現在実質無職である。
謎の声:みんな大好きチャオの人
【あとぅがきぃ】
はい、失踪者です。
ボンドルド卿の小説を書きながらこちらもできるだけ続けるような形で書いていこうと思います。
良ければ、今後も楽しみに読んでいただけると幸いです。