リコリコ ボツ 二次創作   作:白ノ宮

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供養中...


4話 前編

パフェを食べ終え、温いコーヒーを口に含んで一息ついていると再び千束がぱたぱたとやってきた。

 

「それで、何の用かな?」

 

「時間があればで良いんだけど、模擬戦の相手してくれないかな?お願いっ!」

 

と言って手を合わせて頭を下げる千束。

 

まぁ、任務の受注は夜にする予定だから別に構わないか。

とはいえ全力は絶対に出さないがな、横腹が痛くなる。

 

「構わないが、こちらも夜に依頼があってね。本気は出せないがそれでも良いのであれば引き受けよう」

 

「ありがとう!ジークがどう言う戦い方をするのか見ておきたかったんだぁ♪」

 

そう千束は嬉しそうに言うが、ジークの戦い方は隊員によって全く違う。

 

リコリスやリリベルは主に銃撃戦で戦い、格闘戦も熟せるが1番スキルが高いのは銃撃。それに対してジークはリコリスやリリベルと同じような銃撃戦主体の人もいれば、接近武器オンリーで戦う人間や特殊な技法(気配遮断、光学迷彩)で挑む人間もいる。

 

[統一性がない戦い方]強いて言うのならばコレがジークの戦い方なのかもしれない。

 

自分が以前大規模作戦で見て驚い戦い方はトリッキーなものではないのだが、狙撃銃を持って前線へ飛び出していく隊員だ。FPSなどでは凸砂と云われている戦法だが、まさか現実でそれをやるような奴がいるとは思わなかった。

 

それに比べて自分の戦法は接近武器を主体に戦い、銃は牽制用に使うと言った面白みのかけらもないものだ。

面白ければ良いと言うわけではないがそう言ったシンプルな戦法はフュンフで多く見られ、フィーアでは少ない。結果的に容姿も相まって総合模擬大会ではよく目立つ。

 

総合模擬大会とは、ジークフリート内で開催される模擬戦の大会で、優秀な成績を残すと賞与が1.5倍になるというものだ。コレによって金にがめつい隊員は死に物狂いで己を鍛える。結果的に生存率や昇格までにかかる時間が減って高難易度の任務に参加できる人員が増える...といったようにFAとしては願ったり叶ったりな行事なのである。

 

現時点で満足してしまっている自分は一回も大会に参加したことはないがな。

 

「お〜い!何してるの〜!はぁやぁくぅ!」

 

あ、そうだ。

千束と模擬戦をやるんだったな。

 

僕はカバンを背負って千束の後に続いて歩き、地下の訓練施設に来た。

 

用意されている拳銃(ペイント弾)を一丁手に取り、訓練用の的に向けて構えて一発撃つ。

 

(ブレは許容範囲内、弾速も申し分ないな。あとは...)

 

シリコン製の警棒を装備する。

 

「千束、準備完了したよ」

 

すると千束は不思議そうな顔をして

 

「あれっ?準備体操とかしなくて良いの?」

 

と聞いてきた。

 

「模擬戦とはいえ実戦だっていきなり戦う事になるんだ。準備体操しないとまともに戦うことができないなんてことは栄光あるジークにはあってはならない。...なんて冗談だよ。本気で動くわけではないから準備体操は必要ないって事かな」

 

すると不満そうに

 

「怪我しても知らないよ〜?」

 

と言うが

 

「なるべくそちらも軽くやってくれるとありがたい」

 

「情けないお願いだねぇ?いいよ、こっちも手加減したげる」

 

「助かる」

 

そうして千束とは別の入り口からフィールドに入った。

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