whiter than white(PSYCHO-PASS)   作:鈴夢

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彼女の嗅覚

 

 

 

 

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霞ヶ関 三丁目―――

 

 

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規制線が張られた物々しい囲いの中に

舞白を除いた、行動課の特別捜査官が集まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……"してやられたな"」

 

狡噛の目の前でひっくり返った護送車。黒い煙が天へと登っていく光景から、かなり派手で大きな事故だったという事を物語る。

 

護送車に猛スピードで突っ込んできたのは燃料を乗せた大型トラック。そのトラックの運転手は無人。ドローンにより完全に制御されたそのトラックが事故を起こすことはかなり珍しい。

 

"外部から、なんらかのハッキングがない限り"―――

 

 

 

 

 

 

「些々河は即死。死体も見れたもんじゃない」

 

宜野座は傍らに"落ちている"些々河を見下ろせば、眉を顰めていた。

衝撃で体は木っ端微塵。些々河の内臓があちらこちらに散りばめられていた。

 

「……周辺の人々に危害が及ばなかったのは不幸中の幸いですね。この規模の事故であれば、もっと犠牲者が出てもおかしくないはずです……」

 

事故の被害者は些々河のみ。周辺に歩行者は居たものの、誰一人として怪我を負った者もいない。

須郷は事故の情報を集めるために、鑑識ドローンを操作する―――

 

 

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「はぁっ……はぁ……」

 

外務省本庁の駐車場に車を停め、事故現場へ向けて走り抜ける舞白。黒い煙が昇る光景が見えると苦しげに眉を顰める。

 

 

規制線外に集まる野次馬。壁のように群がり、簡単には通り抜けができない。

 

「すみません!通してください!」

 

大勢の人々をかき分け、規制線を張るドローンロボットに身分証を翳す。ドローンは舞白の身分証を確認し、ホログラムの壁が解除されると、舞白は規制線内に無事辿り着く―――

 

 

 

 

 

 

 

 

「……はぁ……はぁ……」

 

数メートル先に派手に横転している護送車、そして大型トラック。そしてそれを取り囲む仲間達。

 

 

 

宜野座は人の気配を感じ、居るはずのない人物へと気づく。

 

 

「舞白?お前、今日は病院―――」

 

私服のまま現れた舞白に驚いた様子の3人。花城は来ることを分かっていた為か、至って表情を変えることはなかった。

 

宜野座は直ぐに駆け寄ると、病院に居るはずの相手に困ったような様子を見せる。

 

 

「何故ここに……」

 

「居てもたってもいられなくて……些々河が死んだって聞いたから……」

 

 

舞白は横転した護送車へと近づき、凄惨な現場を目にすると眉を顰める。地面に広がる真っ赤な血液、そして内臓、些々河の死に顔は凝視するのも応えるほどに酷いものだった。

 

 

「……自業自得だけど、こんな死に方……」

 

腹の奥から、酸がせり上がってくるような感覚に襲われかける。一般人が目にしたとすれば、色相は即悪化するだろう。

 

「旧友とやらも、体をバラバラにされかけたと聞いた。……まさか、同じ運命を辿るなんてな。」

 

舞白の隣に佇む宜野座。

青ざめていく舞白の顔色に気づくと、眉を下げ、背中を摩る。

 

 

花城は衝突してきたトラックを細かくチェックしていた。しかし、どこにも痕跡すら残されていない状況に、険しく眉を顰めていた。

 

 

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そして一旦、死体の周辺に全員が集まると、舞白が第一声を放つ。

 

 

 

 

 

「……異様すぎます。この事故はどう考えても"仕組まれた"としか考えられない。」

 

「狐の雇い主か……」

 

舞白の言葉に続けて、狡噛が口を開く。しかし残念ながら、トラックがハッキングされた痕跡も、事故に繋がった証拠すら何も残っていない。傍から見れば"AI自動運転の燃料搭載トラックがシステムのエラーで事故を起こした"としか見られないだろう。

 

しかし、行動課の5人は"計画的、意図的に仕組まれた事故"としか考えられない。

 

 

「そもそも、些々河の護送日も一部の人間にしか伝えられていないはずでしたよね?」

 

「あぁ、その通りだ。」

 

須郷と狡噛は、それなのに何故……と互いに頭を悩ませる。

 

 

 

「高度なハッキングで護送日の情報を盗み出した。そしてその痕跡をクラッキングして全てを消し去る……」

 

「いずれにせよ只者じゃない。常人にそんな高度な事が出来るはずがないからな。」

 

舞白と宜野座も同じく、様々な憶測をするも更に謎は増えていくばかり。

 

その様子を見ていた花城は両手を腰に当て、少ない情報を共有する。

 

 

「燃料タンクを積んだトラックの持ち主は"新東京コークス株式会社"。もちろん問い合わせもしたわ。この燃料トラックは本来であれば、八王子の中継地点に向かうはずだった……でも、何故か途中で大幅なルート変更が発生し、制御不能―――」

 

 

「……その様子だと、そっちのデータも全部クラッキングされてるって事だな。」

 

「えぇ、そうよ。痕跡は何も残っていない。"突然制御不能になった"、コークス株式会社は嘘はついてなさそうよ。」

 

 

完全なお手上げ状態。

 

その後、どんな微細な情報も逃さまいと全員で調べるも、結局何もめぼしいものは一切見つからなかった―――

 

 

 

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「小畑ちゃん、作戦は大成功。お見事……

やっぱり君の腕は俺が見込んだ通り―――」

 

「褒めんな、きもちわりー……。

それに近い、離れろ」

 

 

野次馬の中に混ざる2人の人物。野次馬の中でもやけに目立つ、高身長の梓澤、そしてロリータファッションを纏う小畑。

 

 

「これで、"セブンインスペクター"の席は空席だ。小畑ちゃんならすぐにでもセカンドインスペクターに昇格してもおかしくないのに〜。イレブンインスペクターは君には相応しくないね。」

 

小畑に更にワザと近寄る梓澤。それを鬱陶しいと言わんばかりに手で押さえつける。

 

「だから離れろって言ってんだろーが、梓澤!」

 

梓澤は彼女の反応を面白がるように行動を止めない。

 

そしてその視線は、微かに規制線内にいる行動課に向けられていた。

 

 

 

 

 

「((……情報を漏らされる前に、先手を打って正解だったねー……セブンインスペクターの些々河さん))」

 

男はニヤッと勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

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「あとは鑑識に任せて、私達は戻るわよ?」

 

規制線の外は、まだ野次馬で溢れていた。

些々河の死体は回収され、残りは車両の撤去のみ。

 

 

狡噛、宜野座、須郷は指示通り、車両に乗り込んで行く。舞白は何か気になる事でもあるのか、トラックの前でボーッと立ち尽くしていた。その後ろ姿を、車両に乗り込んだ3人はどこか落ち着かない様子で見ていると、花城が動き出す。

 

 

 

 

「―――舞白。あなたはこのまま帰りなさい?宜野座が言ってたわよ、投薬後は安静にしないと……」

 

 

「はい……、すみませんご心配をおかけして」

 

「仕事も大事だけど、体壊したらシャレにならないわ。」

 

花城は左手を腰に当てると、困ったように眉を下げ、小さく息を吐く。上司の心配する様子に、舞白も眉を下げ、大人しく帰ろうと心に決める。

 

しかし、舞白がふと規制線の外に視線を向けた瞬間、一気に顔つきが変わる―――

 

 

「……舞白?」

 

 

 

舞白の見つめる先には何十人もの人だかりで溢れていた。規制線のホログラムで立てられた電子壁がある為、ハッキリとは見えないが、誰かと目が合う。

 

 

その人物は間違いなく自分を一点に、じっと見据えているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

直感だ。

なにか感じる、

あの人物から―――

 

 

 

 

「……課長……すみません、」

 

舞白は咄嗟に規制線の外に向かって走り出す。車両から様子を伺っていた3人、そして花城はその突然の行動に驚いた様子を見せる。

 

 

 

「ちょっと!舞白!」

 

それを追いかけるように花城が後を追う。

大体こういった事が発生した時、花城は見過ごすことが多いのだが、今回の舞白の瞳の色に、様子に、何かを感じたらしい。

 

 

花城が追いかける姿に、車両で待機していた3人も黙っているわけにはいかない。

 

「舞白……、全く―――」

 

追おうとした宜野座。

しかし、それを制止するのは狡噛だった。

 

 

 

「ギノ、須郷、ここは俺が行く。先に戻っててくれ」

 

「狡噛さん!?」

 

勢いよく飛び出す狡噛。

どうやら彼も同じく、何かを察したようだった―――

 

 

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「梓澤、あの女がこっち見てるぞ」

 

「……勘のいいお嬢さんだ」

 

「お前がじっと見るからだろーが!」

 

2人はゆっくりと後退し、人混みの外へと外れていく。

 

 

「小畑ちゃん、一旦退くよ。顔をハッキリ見られるのはマズイからね」

 

「……言われなくてもわかってるっつーの」

 

 

 

かなりの距離が離れていたというのに、あの銀髪の女は自分たちに視線を向けていた。そして、一目散にこちらに向かって来ると察せば、2人は街中へと姿を眩ませる。

 

 

 

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規制線のホログラムが一部解かれると、舞白が飛び出す。その様子に驚いたら野次馬たちはギョッとした表情を浮かべていた。

 

 

「((確かに、誰かの視線を感じた、誰かと目が合った―――))」

 

野次馬達の波に逆らうように、人を掻き分け走り抜ける。何人もの肩がぶつかり合うと、その度に舞白は謝罪を述べながら、ひたすらに駆け抜ける。

 

 

「……っ…………」

 

 

続いて花城と狡噛も規制線から飛び出すと、舞白を追いかける。

 

 

「舞白……何を見たの?」

 

「分からないが、あの様子からして只事じゃない――」

 

兄の狡噛は妹の様子を誰よりも理解している。とくに、こういった事件での現場での舞白の嗅覚は、兄の自分よりも鼻が利く。その洞察力は何年経っても変わらない、寧ろ、更にその洞察力は強靭なものへと変わっていた。

 

 

「…………はぁ……はぁ……」

 

野次馬達から抜け出した舞白は、さらに街中のビル群へと駆け抜けていた。しかし、体がいつもより重く、火照る感覚が徐々に強くなっていく。

 

「((あー……もう!またこんな時に……。投薬後に安静にしろっていうのは、こういう事だったのね……))」

 

 

 

視界に靄がかかっていく。

 

「((……あと少し……

……この先に……"誰か"が――))」

 

 

咄嗟にビルの壁に手をつく。

方を大きく揺らしながら吐き出される呼吸は、すでに限界のようだった。

 

 

「……また、肝心な時に……」

 

 

目の前にその人物が逃げ込んだビルの隙間がある。

しかし、その先まで進むことは出来なかった―――

 

 

 

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「………………」

 

 

街中のビル群の間へと駆け込む梓澤。ある程度、あの女を撒いてからでは無いと車両に乗り込むのは危険だと考える。そして、その場に立ち止まるとら胸ポケットからデバイスを取り出し、誰かにメッセージを送信する。

 

 

"ここ一帯のスキャナ、防犯カメラのクラッキング、よろしくー"

 

「……頼んだよ、小畑ちゃん。君のハッキング、クラッキング能力は最大の武器だ」

 

くくくっと笑みを浮かべていると、すぐに返信が来る。

 

 

"もうやってるよ、クソ野郎"

 

 

 

「さすがー……小畑ちゃん」

 

メッセージを確認すると、梓澤は再びその場から駆け出す。気づけばビル群から離れ、撒いたことを確認すれば、自身の車両に乗り込み、その場から姿を消すのであった―――

 

 

 

 

 

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同日、午後22時過ぎ―――

―――自宅にて

 

 

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ベランダの椅子に腰掛ける宜野座。

 

寝室で横になっている舞白に聞こえないようにと、彼なりに気を使い、冷たい風が吹き抜けるその場所で、狡噛と連絡をとっていた。

 

 

 

『事故現場周辺のカメラのデータが全部改竄されてた。恐らく、事故を起こした関係者がクラッキングしたに違いない。』

 

"先に手を打っておくべきだった"と今更ながら後悔している様子だった。

 

 

「なら、舞白が追いかけて行ったのは……」

 

『間違いない。舞白は些々河の事故に加担した"誰か"を追っていた。あいつのあの様子は"そういう時"しか現れない。……ギノ、お前も分かってるだろう?』

 

「…………あぁ。」

 

現に、今日のような舞白の突発的な嗅覚で、対象を確保……なんて事は今までに何度もあった。しかし、宜野座は複雑な表情を浮かべていた。

 

 

 

『舞白は?』

 

「熱は下がった。薬も飲ませたし、明日にはピンピンしてるだろう。」

 

宜野座はベランダから室内のテーブルに視線を向ける。

 

舞白の鞄に入っていた、今日処方されたであろう大量の薬。確認すると2種類ほど薬が増えていることに気づいていた。そして、病院から送られてきた次回の予約表。いつもならひと月後なのにも関わらず、表示されていた日程は"来週"。

 

視線を再び外へと向けると、宜野座は深く息を吐く。

 

 

『…ギノ。舞白をあんまり責めないでやってくれ。』

 

「責めるつもりは無い。……ただ、心配なだけだ」

 

増えた薬、再検査の通知……

宜野座は、今のこの生活が本当に良いのか悩んでいた。

 

 

『手のかかる妹で悪いな。……ただ、あいつの事だ。妹も妹なりに、お前以上に悩みはあるだろう、心配事もな。』

 

「そうだな……」

 

宜野座は椅子から立ち上がり、ベランダの柵に手をつけば、目の前の眩しい夜景に目を細める。

 

『義兄からの願いだ。……ギノ、お前はあいつの一番近くで信じてやってくれ。』

 

「……お前に言われなくとも、分かってるさ」

 

『不要な助言だったな?

……まあいい、そろそろ戻る。また何かあったら連絡する』

 

 

そして、狡噛との通信が途切れると、宜野座は冷たい空気を吸い込み、吐き出す。白い息が靄のように広がる光景を目にすると、余計寒さを感じ、暖房の効いた室内へと戻っていく。

 

 

そして、真っ直ぐと寝室へと向かう。

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

 

恐る恐る扉を開く。

すると、ベッドのサイドテーブルの電気がつけられていることに気づくと、舞白が上半身を起こし、読書をしている様子が目に入る。

 

 

「……起きてたのか」

 

宜野座の声に気づくと、小さく肩を揺らし、持っていた本をパタンと閉じる。

 

「……………伸元さん」

 

「体調は?」

 

宜野座は少し素っ気ないような調子で舞白に問いかけると、ベッドの側へと向かい、舞白の額に手を当てる。

 

「完全に下がったな。」

 

「うん。もう大丈夫そう。薬も効いてるし」

 

舞白は若干気まずそうに俯くと、肩を落とし、小さく息を吐く。

 

 

 

「……あのね。薬の量増えちゃって――」

 

「分かってる」

 

「…あと、来週に、また投薬――」

 

「予約表が俺のデバイスにも届いた。担当医が気を利かせて俺にも送ってきたんだ」

 

「…………」

 

 

隠す間もなく、全部知られた事に舞白は何も言い返せない。どこか哀しい表情を浮かべる舞白に、宜野座は声をかける。

 

 

「そんな顔をするな。別に俺は怒ってるわけじゃない」

 

「……うん」

 

「お前はやるべき行動を起こした。お陰で、あの事故は仕組まれたものだと確証を得ることが出来た。……そうだろ?」

 

俯く舞白の頬に手を伸ばすと、彼女は視線をゆっくりと宜野座に向ける。

 

「全く……変わらないな、お前は」

 

宜野座は触れていた頬を、ギュッとワザと摘むと、舞白は驚いた表情を浮かべ声を上げる。

 

 

「っ……ちょっ……痛いひょ……伸元ひゃん……」

 

うーーーと顔を顰め、宜野座の突然の行動に内心かなり驚いていた。

 

 

 

「お前を、そこまで動かす理由は何なんだろうな」

 

そして頬を摘む指を離せば、宜野座はベッドに腰掛ける。舞白は頬を手で抑えると、彼の横顔をじっと見据える。

 

 

「……自分でもわかんないけど……

……ほぼ直感だし、」

 

無意識に突発的に嗅覚が反応する、ただそれだけ―――

 

 

 

「でも、目的があるから行動を起こせるんだと思う。……って当たり前か……」

 

"何か、言葉が出てこないや"と呟くと、宜野座の手をギュッと握りしめる。

 

「それに伸元さん、私のこと、前よりも信じてくれてるでしょ?」

 

危険な現場でも、以前のように自分に口煩く言葉を並べなくなった宜野座。

 

「だからこそ、信じてくれてるからこそ、私もある程度制御できてるんだと思う。その気持ちを、私は踏みにじりたくないから―――」

 

宜野座は舞白に視線を移すと、微かに口角を緩ませる。

 

 

 

「信じるって、私にとって最大の愛情だと思ってる。」

 

「…………上手く言うようになったな」

 

 

"敵わないな、お前には"と口にすると

宜野座は咄嗟に舞白を抱きしめる。

 

そして、髪の毛をクシャクシャと荒らしてやると、舞白は小さな悲鳴を上げ、何やら嬉しそうに笑っていた。

 

 

 

 

 

「愛おしいよ、本当に―――」

 

 

宜野座は舞白の首元へと顔を埋める。

柔らかないつもの甘い香りが漂う。

 

2人は、理由は分からないものの、

暫くクスクスと笑い合い、暖かい手を握りあっていた。

 

 

 

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