whiter than white(PSYCHO-PASS)   作:鈴夢

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Don’t take God’s name in vain

 

 

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―――公安局ビル 課長室

 

 

 

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「この情報、どこで手に入れたの?…イグナトフ監視官も如月執行官も連絡は取れないはず。どれもこれも、重要な証拠になるものばかり。」

「…それは秘密ということで。」

「しかも、イグナトフ監視官の配偶者を拉致するなんて……こんなこと許される筈がない―――」

 

"シーっ"と口元に人差し指を当てる仕草を見せる慎導。デスクのモニターに次々と映し出される証拠の数々に霜月は視線を向けながらも、その更に中身の詳細を目にして眉を顰ませていた。

 

 

「それにこのデータ。外部介入できないように全部暗号化されてるじゃない。常人ができる事じゃないわ。」

「…………」

 

 

チラッと慎導に視線を向けるもにこやかに微笑むだけでダンマリ……。何を言ってもこのデータの出処を口にしないだろうと察せば、霜月は改まった様子でじっと目の前に立ち尽くす慎導に目を向ける。

 

 

 

 

「"あの子"に何を言われたの?慎導監視官」

「ん?何のことでしょうか?」

「とぼけないで。…こんなことが出来るのは―――」

 

"舞白"しかいない。

それに間違いなく潜入捜査に加わっているのは分かっていた。

 

恐らく内部から情報を送り込んだのだろう。

でも……何故なのかは分からない。

 

意図的に、私じゃなくて"あえて"慎導監視官に送られたものなのか。

それとも本当にたまたまなのか―――

 

「"他言無用"。俺と課長だけの秘密ですよ。」

「……"他言無用"…ね」

 

肩肘を立て、怪訝な顔色を浮かべる。

怠そうに手元に顎を預ければ、再び深くため息を漏らしていた。

 

 

「……じゃ、俺は今から"シスター陵駕"と話してきます。」

「私はその間に、強制捜査の最後の詰めね。……さすがにこれだけの証拠があれば局長の許可も下りるはずよ。」

「それは良かった♪よろしくお願いします。霜月課長。」

 

ニッコリ笑みを浮かべたまま慎導は踵を返し、扉へと向かう。そんな後ろ姿を怪訝に見据える霜月は一瞬聞くのを躊躇ったが、不意に慎導を呼び止める。

 

 

「……ねぇ、慎導監視官」

「なんでしょう?」

 

「―――あの子、様子は?」

 

"友人として"気になってる。

霜月の見せる微かなその言動に、慎導はよっぽど舞白の事を案じているんだろうと即座に察していた、

 

あまり他人に情けをかけない……というか、どちらかというと興味なさげに振る舞うその言動はかなり予想外。

そして頑なに"あの子"と口にする様子に、何故か面白く感じてしまう。

 

絶対に言うな、と舞白に口止めされていたものの、どうやら当の本人はその存在に既に気づいている様子だった。

 

「うーん……そうですね……

―――"何かを恐れてる"、そうとしか言えません。」

 

「…………そう」

 

霜月の表情が曇っていく。その表情を確認した慎導も同じく悲しげな様子を見せるも、霜月相手にこれ以上深入りする必要はないと考え、そっと部屋から出ていく。

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

クルッと座っている回転イスを回し、背後の大窓に視線を向ければ雨が降り注ぐ外の景色をじっと見下ろす。

 

 

「……あんたの身に、何が起こってるの……"舞白"」

 

 

 

 

 

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雨が降り注ぐ首都高速道路。

梓澤がハンドルを握る車内に、裁園寺の姿。

 

彼は裁園寺宛にかかってきたトーリの通話にじっと耳を済ませる―――

 

 

 

 

 

『厚生省信者の関係者からの情報によると、もう間もなくここに強制捜査が入ります。』

「随分予定より早いのね。…まさか、信者が捜査の鍵になる"何か"を漏らしたのかしら?」

『それはあり得ません。……ですが、公安局の捜査のスピードに、正直私も驚いてます』

 

どうやらその会話を聞く限り、強制捜査は秒読みらしい。

梓澤自身も、早くても明日以降だと踏んでいたが……何かおかしいと考える。

 

 

 

「まあ教団は、もう十分役目を果たしたわ。あなたは歯車に、最後の目的を達成させなさい。強制捜査にあなたは巻き込まれないように上手く逃げなさい。」

『はい、母さん。』

「それに、間もなくビフロストの席がひとつ空く。……あなたの席よ?そうなれば、あとはどうにでもなる。」

『はい。』

 

ビフロストの席―――

裁園寺の言葉通りであれば、今現在のコングレスマンの1人がビフロストに執行され、消されることを意味する。

おそらくその席は、代銀でも、裁園寺でもないだろう。

 

「かつて、"法斑"が奪った兄の席。それをあなたが継ぐの。――このゲーム、必ず私たちが勝つ。」

『……勿論です。母さん。』

「とにかく、あなたはその為に最後の最後まで手を尽くすのよ―――」

 

終了する通話。

裁園寺は額に手を添え、少し疲れた様子を見せていたら、

 

息子のトーリの為に動く母親の裁園寺。

コングレスマンの過剰すぎる介入……これは明らかに"ルール違反"。

しかし、息子をコングレスマンに仕立て上げる為ならば……と当の本人は考えていた。

 

 

 

 

「強制捜査…予想以上に早かったわね。」

「……焦りますか?」

「そんな訳ないわ。…本当に、トーリは詰めが甘いのよ。」

 

「―――では、後は俺におまかせを。」

 

「好きにして。もう結果は分かってるんだから。」

 

ギュッとハンドルを握る手に力が込められる。

梓澤は、どこか興奮にじっとしてはいられないような顔つきを浮かべていた。

 

 

 

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―――同時刻

都内 某倉庫―――

 

 

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『犯罪係数 40 執行対象ではありません

トリガーをロックします――』

 

古びた倉庫に侵入するのは

慎導、雛河、入江、廿六木―――

 

そして慎導が構えるドミネーターの先に静かに佇む女性。

 

 

 

 

 

「会えると思ってました。シスター陵駕。」

「…………」

 

女性はドミネーターを向けられても、そして公安局の人間が現れても動じる様子は無く、ただただ4人を静かに見据えていた。

 

 

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「監視官。久利須への移植手術記録を確認しました。」

 

倉庫に潜入して約10分後。

執行官たちをはじめ、慎導も辺りを捜査していた。

 

すると雛河がデバイスを片手に、久利須の怪しい履歴を見つけ出すのであった。そこには間違いなく、久利須に爆発物が移植されたデータが残されていた。

 

―――第6の爆破テロが起こる―――

次は久利須が爆発……

 

 

 

 

「――なぜ私がいると考えたの?」

「あなたは久利須を助けようとしていますから。」

「……ここに居るのが彼だったらよかったのにね。」

 

椅子に腰を下ろすテレーザ。

その傍らで彼女を見下ろす慎導。

この事件の全容を、2人は語り始める。

 

 

「事の発端は、あなたと久利須、アウマ、仁世の4人が立てた計画だった。入国者への犯罪を告発するために。」

「ええ、その通りよ。」

 

「……何言ってんだよ?アウマこそ武器密売人の犯罪者じゃねえか!」

 

入国者への犯罪告発、その言葉の矛盾に廿六木が声を上げる。彼の言うとおり、アウマ上人が武器を隠していたことは事実―――

 

 

「……あの武器は"一定期間使ったら壊れる"ようにできている。」

 

それに対し、テレーザは冷静に、静かに反論を示す。慎導もその真意を理解した上で畳み掛けていく。

 

「紛争国での武器流通をするコントロールするため……あえてアウマがやっていたことなんですね?――そしてその資金をあなたが出していた。」

 

「対処療法よ。お金も時間もかかるけど効果はあった。」

 

「……そして、もっと効果的な手段を考えた。――入国者そのものが排除されないよう、爆弾テロで悪党を排除し、犯罪を暴露する――」

 

今までの5つの爆破テロ。

それは全てを開示するための手段だった。

 

 

 

「私たちは"終末救済プラン"と呼んだわ。」

「…それは、実行すべきでは無いプランです。」

 

慎導の瞳に角が立つ。

キッと睨むようにテレーザを見据えると、彼女は表情ひとつ変えず、ある人物を脳裏にうかべる。

 

「――そう、……かつて"あなたのお父さん"も同じことを言っていた。」

「……俺の……父……」

 

微かに感じる、慎導灼から見える父親の面影。

テレーザは慎導の顔をじっと見つめれば、再び落胆的な表情へと変わっていく。

 

「…だけど、計画は利用された。私たちの想像を超える力によって。」

 

「それは何ですか?」

 

 

 

 

 

テレーザの真剣な眼差し。

一点を強く見つめる―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――"ビフロスト"……それは、狐と呼ばれる集団を統括する強大な力を持った組織。トーリもビフロストに関わっている可能性が高いわ。」

 

聞きなれない言葉"ビフロスト"

そして外務省が追い続けている"狐"との関わり―――

 

 

 

「そいつが黒幕……ですね」

「恐らく。…でもこれ以上は私も知らない。」

 

重要な内実を知ることが出来た。

しかし、慎導はもう1つ引っかかっていたことがあった。

 

「1つ教えてください。久利須の息子を僕たちに保護させたのは何故です?」

 

「―――それは……」

 

テレーザが口を開いた瞬間。

傍らに置かれていたドローンが突如反応すると、聞き慣れない男の声が発せられた。

 

 

 

『あの子は……私とテレーザにとって弱点だからだ。』

「……久利須…あなた……」

 

今までの会話はドローンを介して彼にすべて流れていたらしい。テレーザはそれを知らなかったのか驚いた様子でそれに目を向けていた。

 

そして久利須とテレーザは慎導の問いについて語り始める。

 

 

 

『息子が生まれ、すぐ妻に先立たれた。それ以来テレーザが我が子のように面倒を見てくれた。…愛してくれた……』

 

植物状態となった最愛の息子、羽利須=生・フラナガン。彼は誰よりも平和を、そして入国者のことを想っていた。

 

「あの子はとても優しい子。私たちの希望だった――だけど……あの子は、入国者の現状を改善したいと言って"仁世"の元に行ったの。だけど……それが全てを狂わせた。」

 

4人は静かに2人の会話に耳を傾ける。予想以上に闇の深い内容に眉を顰ませていた。

 

 

 

『――全ての元凶は"トーリ"だ。仁世さえ無事なら、こうはならなかった。』

 

ヘブンズリープ、教祖代行

トーリ・S・アッシェンバッハ―――

 

やはり彼がこの一端を引き起こした張本人。

彼が久利須を利用しているのは確実だ。

 

 

「あなたは救済ではなく、差別を生む社会そのものへの復讐を誓った。そうですね?」

『……さすが、"慎導篤志"の息子だ。――会ったこともない相手の心をそこまで読むとは……』

「自爆犯はあなたが洗脳した。息子さんの報復として。」

『その通りだ。宗教の名を借りて息子を虐待した連中は"粉々になった"』

 

 

全ては"息子の為―――"

捨て駒として扱ったヘブンズリープ教団を心の底から恨んでいた。

 

 

 

「あなたのガンも人為的なものだった可能性が高い。」

『知っているさ。……望んだ病では無いが、生きる理由を明確にしてくれた。』

「……そこまでして……」

 

どこか誇らしげな声色の久利須。対し慎導はグッと拳を握りしめ、苦しげな表情を浮かべていた。

 

 

「やめて久利須…」

『もういい、テレーザ。』

「あなたは……生き――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

刹那、耳を塞ぎたくなるほどの大きな銃声が鳴り響く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それと同時に、慎導の目の前に立っていたテレーザの腹部がじわじわと衣服を伝って真っ赤に染っていく――

 

 

「あ……ああっ!」

 

そしてもう1発、

今度は胸元に弾が命中すると、その場に倒れ込むテレーザ。

 

慎導は即座に庇うも、時すでに遅し――

次々と弾丸の音が響けば、その弾は一係全員に向けられていた。

 

まるで雨のように降り注ぐ弾丸の数に全員がその場に隠れることしか出来ない。

 

 

「クソっ!!監視官!!無事か!?」

「……っ!俺は大丈夫です!でも……」

 

ズルズルとテレーザを物陰に隠す慎導。テレーザは虚ろな瞳で慎導を見上げ、徐々に呼吸が浅くなっていく。

 

 

 

「慎導灼……あなたは……」

 

「ダメだ!死んじゃダメだ!!!」

 

「……私たちや……あなたの"お父さん"のようには……

ならないで――」

 

「……ッ……」

 

 

 

ゆっくりと光を失う瞳。

彼女もまた、命を落としてしまった―――

 

 

 

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「ターゲットは始末した。

……撤退する――」

 

 

大型の機関銃を片手に長身の老爺はその場から足早に立ち去る。

 

浅黒い肌をした白髪のその人物。

 

 

―――ピースブレイカーの生き残り

それは"パスファインダー"と名前を変え、駒として動いていたのだった。

 

 

 

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教団内部にて響き渡るトーリのアナウンス、そして警報音―――

 

 

 

 

 

 

 

 

『―――危険なボトムが脱走しました。

ボトムたちはドクターの装束を盗み目の不自由な女性を人質にしています。見つけ次第、近くのドクターに通報を――』

 

 

 

 

 

 

「………まずい事になったな。」

「なんとか上手く逃げ延びて………」

 

慌ただしく駆け回る信者たち。

そして流れ続けるトーリのアナウンス。

 

それは間違いなくイグナトフ達が逃走したことを意味していた。

 

 

 

「見張りも、周辺の信者の数も上手く減らしていたんだけど、やっぱり難しかったね。」

「これだけ内部に人間がいれば、それだけ監視の目も多い。」

「――どうする?伸元さん。」

 

通路の片隅で全身ホロを纏ったまま2人はこの状況をどうするか?と考え込む。予想以上に見つかるのが早かった。それはこちら側にもミスがあったと悔やむ様子を見せる。

 

 

「アイツら次第だが、状況によっては俺たちが抜けるタイミングでもう一度助け出す。」

「了解。」

 

この教団から抜け出すことはほぼ困難だ。自分たちのように、入念に脱出ルートや細かな施設内部のマップも把握していないだろう。

 

バタバタと武器を手にした信者たちが真横を駆け抜けていくと、宜野座はずっと引っかかっていたことを口にする。

恐らく、この時間を逃せば―――

 

 

「そういえば、お前が言いかけた事―――」

 

 

刹那、そんな宜野座の言葉を遮る通信音。

"チッ"と珍しく苛立った様子を見せると、仕方なくデバイスに触れ、通話に応える。

 

 

相手はトーリだった。

 

 

 

 

『対象者3人を見つけました。すぐに応援に来て下さい。』

 

そして一方的に切られる通話。

 

……どうやら、呆気なくあの3人は捕まったらしい。

 

 

 

「……行こう。伸元さん。」

 

舞白はその場から一気に掛け出す。

そんな背後を見据えることしか出来ない宜野座は拳に力を込めていた―――

 

 

 

 

 

 

 

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―――公安局ビル

分析室ラボ―――

 

 

 

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「慎導監視官。……このデータ……どこで……」

 

モニターに映し出される情報に唐之杜は唖然とした様子だった。

 

 

シスター陵駕、アウマ、久利須、仁世。

4人の計画同期用サーバの記録を慎導は唐之杜に手渡したのだ。

 

そして、それは舞白から提供されたもの―――

 

 

 

 

「これがシスターが言ってた"終末救済プラン"です。」

 

慎導はその場にいる全員に視線を向けると、執行官3人組も唐之杜と同じく、そのデータ量に唖然としていた。

 

「爆破テロ現場のマップ、それに関係者のID………。」

「すげー大掛かりな計画だな。」

「そうでもしねぇと、こんな大掛かりな事できねえだろ?」

 

雛河、入江、廿六木。3人は画面に食い入る。

 

今までの爆破テロの計画、その場所、関係者一覧、他にも様々。

ありとあらゆる情報がモニターに次々とブラウジングされ、慎導は一つ一つ目で追っていく―――。

 

「まあ、正確に言えば、久利須が今回の事件に変換した計画表って事ですが……」

「……ねぇ。」

「どうしましたか?」

 

「まだ"未達成"の目標が1つある。」

 

唐之杜は1つの残されたデータを見つけると、それを映し出す。

モニターに映し出されたのは演説をする"小宮カリナ"の姿。

 

「小宮都知事。

――そうか、最初の爆破で殺す予定だった……だから"6つ目"が必要に。」

 

6つめ……それは久利須の体内の中。

 

「入国管理局オブザーバーが都知事を爆殺。それが本当に起これば、入国者問題を象徴する事件になります。まずいですね…監視官。」

 

入国管理局オブザーバーの久利須。その人物が小宮を殺せば、世間の目は一気に入国者問題へと向けられるのは明確だ。

 

「……久利須は全ての罪を背負うつもりです。――これだけの事件、犯人が死ななきゃ終わらない。」

 

 

ギリッと歯を噛み締める。

怒りに満ち溢れた瞳をモニターへと向ける―――

 

 

小宮、久利須、トーリ―――

残すはこの3人。

 

 

 

「…………小宮候補と接触しましょう。

そして久利須を止める、……トーリは―――」

 

 

その瞬間、慎導のデバイスから通話通知音が鳴れば、すぐさま応答する。

―――予想通り、ナイスタイミングだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『慎導監視官。教団への強制捜査の許可が下りたわ。』

 

「……ということで、トーリは課長にお任せます。」

 

『…そのつもりよ。私が教団へ向かうわ。外務省の件もあるし、適任は私でしょう?そっちは任せたわよ、監視官。』

 

「了解!」

 

 

 

一連の爆破テロ、密輸―――

あと少しで全てに終止符が打たれる。

 

慎導は目を炯々と光らせ、恐ろしく厳粛した視線を真っ直ぐと3人の写真に向けていた―――

 

 

「神の名を虚しく利用した罪。…報復はここで終わらせます。」

 

 

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