whiter than white(PSYCHO-PASS)   作:鈴夢

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karman

 

 

 

 

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―――翌日 正午過ぎ

公安局ビル エントランス

 

 

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エントランスである人物を待ち構える霜月、慎導、イグナトフ。

3人の中で一際イグナトフだけが複雑そうに表情を浮かべ、その様子に相棒の慎導は声を掛けずとも心配そうにしていた。

 

 

「―――来たわよ。」

 

霜月が口にした瞬間、エントランスに現れた人物に軽く会釈をする3人。目の前には秘書官と思われる日本人の男性が2人。そして不服そうに眉を顰める年配の男。そして東京都知事、小宮カリナの姿があった。

 

 

 

「東京都知事の小宮カリナです。」

「知ってます♪」

「……ふふっ……」

 

元から面識のあった慎導と小宮。

2人は視線を交えると互いに笑みを零し合う。

その姿を、納得いかな気に険しい目付きでイグナトフは見据えていた。

 

 

 

「公安局へようこそ小宮都知事。こちらの都合にも関わらず、了承してくださりありがとうございます。」

「いえ、こちらこそよろしくお願いします。これからこちらでお世話になりますね。」

 

 

"梓澤が小宮を狙っている"

その事実に対抗すべく、暫く小宮カは東京本庁ではなく公安局で預かることに。物騒な事ではあるが快く引き受けてくれた小宮に感謝していた。

 

 

「では案内を―――」

「お待ちください。」

「……あなたは?」

 

霜月が庁内を案内しようと歩みを進めた瞬間。小宮の傍らでじっと佇んでいた年配の男が口を開く。表情を見る限り、何か訴えたいことがある様子だった。

 

 

「副知事の三森です。入国者政策の担当です。」

「……はあ。」

 

 

「――入国者を護衛につけるのはやめて頂きたい。」

「「!?」」

 

"入国者"

それはイグナトフの事を指す。

差別的にも感じるその発言に、霜月と慎導は驚きと同時に大きく目を見開いた。

 

 

「しかも"彼"、報道されている人物でしょう?奥さんは潜在犯だとか?」

「……ッ!妻は潜在犯じゃない!お前たちのせいで出られないだけだ!」

「炯!落ち着いて!」

 

 

三森は禁句を持ち出す。

イグナトフは相手に掴みかかる勢いで食いつくと慎導に体を押さえつけられる。

 

 

そしてそれを、小宮も同じく冷ややかな視線で見据えると彼女にしては珍しいほどに冷酷な発言をイグナトフに浴びせたのだった。

 

 

「入国者関連の事件で、今が難しい時期だということは監視官なら分かるでしょう?」

「くっ……」

「それに、"あなたのその態度"が問題を大きくすると気づきなさい。」

 

彼女の言う通りだ。

そとそも都知事という立場である以上、あの報道が真実であれば見逃す訳にはいかない。

彼女も彼女なりに、葛藤して発言していることを慎導は理解していた。

 

 

 

「なんだと!?」

「やめろ炯……」

「お前は都知事の味方か!?」

「やめなさい!イグナトフ監視官!――待機を命じます。」

 

 

収集がつかない現状に霜月の言葉が一刀する。

上司の命令、それにこれ以上都知事や入国者政策担当者の前で下手に動くことは許されない。

より自分の立場を悪くする事になる。

 

 

 

「……ッ……く。……はい。

―――申し訳ありません。」

 

 

 

悔しそうな顔をして諦めの色を浮かべる。

何も出来ない自分に、救えない最愛の妻に……

 

イグナトフはただ堪える事しか出来なかった。

 

 

 

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―――刑事課一係 オフィス

 

 

 

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招集された一係の面々たち。

今後の作戦や都知事への対応方法などが話される中、焦点が先程の小宮の言葉に集中していた。

 

 

 

「――ということがあって。都知事側の要望は無視できないわ。」

「政治的な判断か。…それなら、納得するしかねぇんじゃねぇの?」

「……嫌なもんだな。」

 

入江と廿六木は都知事側の対応に苦言をするも、相手が相手だと考えると仕方がないことだと眉を顰めていた。

政治的なものが絡むとけ、どうしても反抗することはできない。

 

 

 

「イグナトフ監視官と廿六木、如月は狐狩りを担当。慎導監視官、入江、雛河は都知事を護衛。」

 

霜月は一係のメンバーを2チームに分け、それぞれに指示をする。

パワーバランスなどを加味し考えられたその配置にイグナトフが再び横槍を放つように台詞を吐く。

 

 

「都知事護衛は慎導監視官ひとりで十分でしょう?都知事は執行官を嫌ってます。」

「でも、それが敵の狙いなら?入国者や潜在犯への差別を利用して都知事を孤立させる気かも。」

「なら差別を撒き散らすことを政治だと思っている連中をお前が誘導しろ!人の心を操るのは得意だろう!?」

 

「なっ……」

 

 

先程のことで未だに気が立っている様子のイグナトフ。慎導にそれをぶつけるかのように嫌味を含んだ発言に対し、雛河と如月が止めに入るように立ち上がった。

 

 

「ちょ、…監視官……」

「落ち着いてください!」

 

一方的に食いつくイグナトフ。

そんな光景に、霜月はメンタル剤を口に含むと怒号を飛ばした。

 

 

「あー、もう!あなた達!いい加減にしてよ!!また停職を言い渡されたい!?」

 

 

 

 

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「炯。気が立つ気持ちも分かる。だけどこのままじゃ捜査どころじゃなくなるよ。」

 

 

あれからオフィスに残った2人。

慎導はイグナトフの気持ちを理解し寄り添おうとしていた。

それでも彼の気持ちは晴れることはない。

 

そしてその怒りの矛先は予想外の方向へと向けられる―――

 

 

 

 

 

 

「外務省……アイツらも何を考えてるのか。」

「急にどうしたの?」

 

じっと外の景色を肩を並べて見据える2人。

突如"外務省"というワードを口にしたイグナトフに慎導は不思議そうに視線を向けた。

 

 

「―――宜野座舞白。あの女は相変わらず行方不明で、オマケに梓澤の手下のような事をやってるんだろ?」

「何言ってるんだよ炯。彼女はそんな…」

「いいよな。"入国者枠"じゃない純日本人は。俺たちのようにお咎めもない。」

「ちょっと待ってよ!それはただの八つ当たりだ!」

 

イグナトフの八つ当たりとも取れるその発言に、さすがの慎導も黙っていられなかった。怒りに身を任せ、酷な言葉を吐き続ける相棒の姿に温厚な慎導の表情は険しいものへと変化していく。

 

 

「舞白さんは危険を顧みずヘブンズリープから炯達を助ける手だても、征陸さんも身を呈して救い出したんだ。」

「……ッ…」

「……もし本当になにか後ろめたいことがあるとするなら、そんな危険な事に自ら飛び込むとは考えられない。……彼女は絶対に裏切るようなことはしない。」

 

ヘブンズリープの強制捜査があと少しでも遅れていたら。想像するだけでも恐ろしい事だった。

 

強制捜査を早く進めることが出来たのも、ひとえに舞白が秘密裏に慎導に流した情報があったからこそ。

 

そして慎導にはもう1つ。心の奥底に引っかかっている事があったのだ。

 

 

 

「舞白さん本人だけじゃない。…旦那さんの宜野座さんだって、どんな思いをしてるか。炯だって分かるだろ?―――それを分かった上でそんな事を口にできるの?」

 

 

 

 

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昨日の外務省との会議のあと。

征陸の病室に立ち寄った行動課の3人。

 

そして暫くすると狡噛と須郷は席を外し、室内には"親子"だけの空間が訪れた。

 

 

ロック解除され、開けっ放しになっていたその扉の外に慎導の姿があったのだった。

盗み聞きなんて彼らしくないことだが、珍しいそのツーショットの会話に興味を示していた。

 

 

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「調子は?」

「ああ。見ての通り"ピンピン"だ。」

「…どこが"ピンピン"なんだか……」

 

 

親子らしい会話。

外務省の"宜野座"という男は親の前では普通の男だった。

過去はいがみ合っていたなんて事も聞いたことがあるが、どうやら今の関係性は良好らしい。少しながらも、それは娘にあたる舞白のお陰もあるのだろう。

 

 

「お前は?元気か?」

「俺は何も。アンタみたいに怪我もしてない。」

「そうじゃない。"こっち"の事だ。」

 

征陸は自身の胸をトントンと指で叩く。

その行動に宜野座は困ったように眉を下げ、視線を手元に落とし俯いていた。

 

「変わりないさ。」

「…………そうか。」

 

そんな訳が無いだろう。と

すぐにでも口走りそうになったが征陸は口を瞑る。

しかし、重い沈黙が漂うその空間に征陸は言葉を放つのだった。

 

 

「…久しぶりに"あんな"舞白ちゃんを見たよ。」

「……」

「血走った瞳。冷静さを失った言動。……まんま昔のコウの姿だ。」

「……」

「そんな"娘"に俺は救われた。…昔のように体が動けば、俺も舞白ちゃんを救えたかもしれんのにな。―――老いることをここまで恨んだことはないさ。」

 

 

宜野座の心の内を暴くかのように征陸はあえて舞白の事を口にしたのだ。

そうでもしないと息子の性格上、自分に悩みを打ち明けるようなことはしない。

 

再び訪れた沈黙。

すると征陸の狙い通り、宜野座が重い口を開いた。

 

 

 

「……なあ。親父。」

「なんだ。」

「俺はどうすればいい?」

 

 

ギュッと両手に力を込めると革手袋特有の擦れる音が漏れる。

 

 

「俺は舞白を信じてる。あいつを待つと、あいつの行動に口を出すつもりもなければ、"ただ生きてくれればいい"。そう考えてる。」

 

数日前に霜月にも言われた事だ。

"舞白を信じて"

今まで何度も何度も言われ続け、自らも念じるように言い聞かせてきた。

 

 

 

「だが。……いっその事、"この手で殺してやりたい"。俺の手で楽にしてやりたい。そんな歪んだ気持ちがまた現れるんだ。過去と同じように。」

「…………」

「……2年前、俺はそれを"やりかけた"。あいつの首に手をかけた瞬間、一瞬だけ楽になった事を思い出す度に、俺はあいつに手をかける夢を見続ける。―――俺は狂ってるのか?……どうすればいい?」

 

思いがけない宜野座の言葉に征陸も。そして外にいる慎導も気難しそうな憂鬱な顔を浮かべる。

 

 

 

「まだ、舞白が隣にいた時。つい数ヶ月前の話だ。」

 

宜野座の両手が微かに震え始める。当時のことを思い出し、その時の"感触"に苦しげな表情をすれば、強く唇を噛み締める。

 

「……舞白が隣で眠っている時、俺はあいつの首に手をかけたことがある。」

「……」

 

 

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穏やかな夜更け。寝室のカーテンから漏れる月の光に照らされる舞白の寝顔。宜野座は我を失ったかのようにそんな彼女に跨がれば、そっと両手を舞白の細い首に伸ばす。

 

幸せそうに寝息を立てるその姿。昔と変わらない幼い寝顔。

 

愛おしくてたまらない。

 

しかし首に残る大きな傷、無機質な右腕、左肩には昔の大きな傷、胸元には焼印。

 

今までの壮絶さを、その体が代弁しているかのようだった。

いっそのこと、自分の手で殺して、その連鎖を止めることが出来るならば―――

 

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「……傷が増える度に俺も胸が痛む。あいつの痛みに比べたら大したことないのは百も承知だ。……だが、あいつは耐えられても、俺はこれから先も耐えられるのか……」

 

 

結局、手をかけただけで息の根を止める止めることは出来なかった。その時の首に手をかけた瞬間の感触が離れない。

 

「みんな口を揃えて言う。"舞白なら大丈夫だ。あいつは強い。待っていれば必ず戻ってくる"と。」

 

かけられた言葉に勇気づけられたのは事実。

その度に自身にも言い聞かせていた。

 

しかし―――

 

 

 

「舞白は誰よりも弱い。親友の死を未だに抱え続けている普通の"女の子"なんだ。体は強くても誰よりも優しいその心が、永遠に舞白の足枷になってるんだ。」

 

たまに見せる彼女の弱さを、宜野座だからこそ分かっている部分があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それはお前の"独りよがり"だ。」

「……っ……」

「……ったく。……いくら歳をとっても、お前は舞白ちゃん絡みになると弱ったもんだ……」

 

"相変わらず、何を言ってるんだか"と言いたげにため息を吐くと、困り果てたような曇った表情で真っ直ぐと宜野座に視線を向ける。

 

 

 

「俺も過去に何度も思ったさ。潜在犯認定された時、周りに阻害される家族を目の前に俺も苦しんだ。……過去に、お前に向けられた憎しみに染った瞳。それは今も忘れることも無い。永遠に俺の心の奥底に刻まれている。―――だがな。俺は家族に手をかけようなんざ考えたことは無い。」

 

征陸の過去。元はシビュラシステム稼働以前から警察官として第一線で活躍し続けてきた。しかし、治安維持と秩序の安定という責務をシビュラシステムにすべて奪われたことにジレンマを抱えサイコパスを濁し、潜在犯認定されることに。

 

潜在犯として処理された当時、まだ潜在犯への正しい認識が薄かったことから彼の家族は世間から酷く冷遇されていたのだった。

 

まだ幼かった息子に向けられた憎悪の瞳は未だに忘れる事は出来なかった。

 

 

「確かに…楽だろうな。手を掛ければ、その人間が抱えていたもの全てから開放される。だがな、そんなものは片方の身勝手な考えが生み出す誤った選択だ。」

 

「……」

 

「そう思えたのは、"共に同じことを抱えてる、自分だけじゃないと"常に考えていたからだ。……舞白ちゃんは怪我をして血塗れになっても、必死に歩き続けている。―――その本人も、もしかしたら心のどこかで投げ出したい気持ちがあるかもしれんがそれでも必死に食らいついてる。そうだろう?」

 

 

根源となるものを消し去れば、無いことにしてしまえば苦しみから開放されるのは当たり前だ。しかしそれは単なる"エゴ"。一方的に自身の苦しみを他者の死によって補うなど許されない。

 

そんな言葉を実の父親から問いただした宜野座の表情は変わらず、納得した様子は全く感じられず、不服そうに眉を顰めるだけだった。

 

 

「結局、親父も"舞白を信じろ"なんて、ありきたりな言葉で終わらせるつもりだろう?アンタに問いただした俺が間違いだった。」

「いいや。俺はあえてその言葉は使わない。―――いいか?伸元。」

 

 

"いいか?"という言葉を放ったと同時に、征陸の表情は恐ろしく厳粛な顔つきに変化し、宜野座はその様子に息を飲む。

 

 

「舞白ちゃんは紛れもなく"コウ"と同じ血が流れてる。危険な道を選ぶのも、無茶をするのも十八番だ。……正直、俺もあの子の全てを知ったつもりで"知らない部分が多い"。だからこそ、俺は信じてやれとは口にはしない。」

 

征陸の無機質な左手が宜野座の右腕を掴む。

 

「その時が来たら選択するのはお前だ、伸元。……お前のその手が、血に濡れないことを―――父親の俺は願うだけだ。」

 

 

実の父親が話す言葉に今までにないほどの重みを感じていた。

 

強く握られている腕はジンジンと血が上るように熱を帯び、金縛りにあったかのように体が動かない。父親の"自分と同じ鋭い目つき"の奥底から、ただならぬ気迫を感じさせられるのであった。

 

 

 

 

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その様子を壁ひとつ挟んだ通路で密かに盗み聞きしていた慎導。

 

その言葉の重みを彼自身もまた、刻みつけられていた。

 

 

 

 

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「みんな様々な葛藤と戦ってる。目の前の見えない敵に立ち向かってる。それを見つけるまで、例え全員の過程が違ったとしても―――」

 

 

慎導の温厚さの中に隠された信念の瞳がイグナトフを捕らえる。

 

「追い求めるものは皆同じ。……そうだよね?炯。」

「…………それぞれの葛藤、過程……求めるもの……」

 

脳裏に浮かぶのは舞子の姿だ。

イグナトフにとって舞子が全てなのは変わらない。

 

しかし、それを思うのは皆同じだ。

皆それぞれ、内に秘めた葛藤がある。

 

 

 

 

「想い、葛藤、仲間、宿命……何でもいい。とにかく互いを信じること。点と点が自分の歩んでいく道の途上のどこかで必ずひとつに繋がっていく。―――舞白さんが命をかけて繋いだバトンを、次は俺たちが繋ぐ番なんだ。そのバトンは必ずこの事件の犯人に繋がる。」

「……ん……」

 

「――炯。」

 

 

慎導のいつもの優しい穏やかな声が隣の相棒の名を呼ぶ。

そしてその顔の奥に明るい灯火が点ったような朗らかな笑みを浮かべると、そっとイグナトフの肩に手を添えた。

 

 

 

 

「俺も課長も一係の皆も行動課のみなさんも、そして舞白さんも、みんな向かう先は同じだよ。……その過程の中に、舞ちゃんを救う為の手立ても必ず見つかる。」

「……灼。」

 

散々酷い言葉を放った自分に対し、隣の相棒はそれでも自分の手を離さない。身勝手な発言を心の中で強く非難していた。

 

 

「舞ちゃんの入院延長。それに、炯をターゲットに報道されてる内容も明らかに怪しいって思ってる。誰かが意図しているとしか考えられない。」

 

 

このタイミングで度重なる"違和感"。

何者かが意図的に行っていることだと、慎導は直感的に感じ取っていた。

 

 

 

「"悪事によって得たものは、必ず悪事の報復を受ける"。……甘い蜜を啜り続ける悪者を、俺は決して逃がさないよ。」

 

 

 

 

相手の目から視線を逸らす事の無い慎導。彼はイグナトフに誓うように言葉を放ったのだった。

 

 

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