とある軍人は世界最強   作:湯タンポ

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こんちゃー!北朝鮮が間違えてロシアか中国にミサイル飛ばさねぇかなぁ〜と思っている湯タンポです。

書きたくなったので書きました。他の作品の更新?ナニソレ( ˙꒳˙ )?オイシイノ( ˙꒳˙ )?


じゃあどぞーー。

ああ、これ言っとかなきゃ、




この作品は二次創作です。実在の人物、団体場所等とは一切関係ありません。






弟の式典に行くことになった話

 

 

 

 

 

十月の初め。夏の蒸し暑さが流れ、長袖を着なければ寒くなって来る今日この頃。

 

僕、南雲ハジメは神奈川のYOKOHAMA☆にいた。その理由は……

 

 

 

『皆様、本日はお足元の悪い中、自衛隊創立七十周年、及び戦略自衛隊創立十周年記念式典にご来場いただき、誠にありがとうございます。』

 

 

……つまりそういう事(弟関係)である。なのだが……。

 

 

 

「うぉぉぉおお!空母赤城に加賀!蒼龍!飛龍!大鳳!瑞鳳!それに鳳翔まで!しかも載っているのはF-15やF-35、そして世界初の第6世代戦闘機、i3 FIGHTER!隣には戦艦大和に武蔵じゃないか!」

 

その割には珍しく、僕は滅茶苦茶テンションが上がっていた。

 

それもそのはず。ミリタリー好き……それも旧日本海軍、戦闘艦船好きなら一生の内に一度は見たい、第二次世界大戦で作られ、失われたはずの空母や戦艦大和などの実物が目の前にあるのだから。

 

 

しかも、現日本の変態的技術を駆使して、見た目は出来る限りそのままに、しかし設備と実用性は最新のものに改修された物が見れるのだ。これで喜ばない男はまず居ない!……と、思う。

 

だがそんな僕の横では、何故か白けた表情を浮かべている奴がいた。

 

「なんだよ、お前ももっと興奮しろよ。」

「いや、訓練で嫌という程見てるんだが……少しは落ち着け兄貴」

 

そう、うちの弟である。

 

 

確かにこいつはもう既に何度も乗った事があるだろうし、と言うかむしろ製作者コイツだし、この程度なら見慣れていてもおかしくは無いのだが、それでももう少し感動しても良いと思うんだけど。

 

「……まぁ確かに懐かしいな、俺が初めて来た時はこれよりももっとしょぼかったが……」

「そうだね。確か当時は護衛艦だけだったけど、今は空母もあるし、他の艦種も増えてるから。」

 

僕達が話している間にも式典は進んでいく。まず最初に挨拶した

のは、壇上に立つ若い女性自衛官だった。

 

「皆さんこんにちは。私は今回司会進行を務めさせて頂きます、海上自衛隊横須賀基地所属、第5護衛隊群第8護衛艦隊所属の護衛艦いずもの艦長、山本真奈美 1等海佐です。以後お見知り置きを。」

 

彼女が挨拶すると会場内からは拍手が上がる。どうやらかなり人気者のようだ。

 

「さて、今回は私達自衛隊のこれまでの歩みをお話ししようと思います。」

 

そう言うと彼女は手元の資料を見ながら話し始めた。

 

 

 

「〜〜〜〜というようなことがありました。そして、十年ほど前まで、私達自衛官は後ろ指を指される事もよくありました、被災地に向かって救助活動を終え、食事をしていると『サボっている』等と心無いことを言われ、ネットに晒し上げられたこともありました……。

 

 

しかし!2012年4月、我々はその時から変わりました。『憲法』『自衛隊法』の改正、『国防軍法』、『国際平和協力法』の制定、そして戦略自衛隊の創設により、世界最強の軍隊として生まれ変わったのです!そして今年の10月には、新たな法律が施行されます。これは日本だけでなく、アメリカやイギリス、フランスなどとも協力して作られた物で、その名も『国家緊急事態対処法案』です。これは有事の際、国民を守るための法律であり、例えば核ミサイルが発射されそうになった場合、迎撃、反撃の為に出動する事が出来たりします。」

 

そこまで話すと彼女は一息ついた。

 

「……しかし、未だに我々自衛隊を拒絶する方や、軍備増強について反対する方が多いのもまた事実です。

 

……ですが!それでもどうか信じて欲しいのです。我々自衛隊は必ず貴方達日本国民の味方であることを!」

 

彼女の演説が終わると、会場からは割れんばかりの拍手が上がった。流石だなと思いつつ、僕は壇上の彼女を見つめていた。

 

 

「……ふむ……彼女、どこかで見覚えが……」

 

隣ではでかいの(弟)がなんか言ってた。

 

「さて、次は我らが日本国総理大臣、安倍晴明総理のお言葉となります。総理お願い致します。」

 

司会者の声と共に舞台袖から一人の男性が姿を現した。

彼はマイクを手に取り口を開く。

 

「皆様、本日は誠にありがとうございます。内閣総理大臣、安倍晴明であります。」

 

彼が自己紹介を終えると会場からは大きな拍手が送られた。

 

「それでは早速、私のスピーチを始めようと思います。まず初めに……。」

 

それからは総理による長い長い演説が始まった。

内容は主に憲法改正と国防強化についてだった。

 

特筆すべき所も無いので飛ばそう。ただ、この総理は現日本の立役者であり、素晴らしい総理である。

 

 

「……では、最後に、今回自衛隊七十周年記念式典ということで、特別にある方にご来場頂いております。」

 

山本さんにマイクが戻ると、彼女はそう言い出した。

 

 

一体誰が来るのだろうか?と思っているとその答えはすぐに分かった。

会場内の照明が落ち、スポットライトがステージ中央に当てられる。そして、そこに現れたのは……

 

「……え?」

 

思わず声が出た。何故ならそこには、僕のよく知る人物が立っていたからだ。

 

「……龍驤!?」

 

「陸海空 自衛隊 統合幕僚総監部 特等一佐、及び戦略自衛隊 参謀本部付き特殊部隊総括司令官、及び戦略自衛隊 特務師団 師団長、並びに戦略自衛隊 参謀本部 特別級大将、南雲龍驤様です!」

 

……そう、うちの弟、南雲龍驤がそこには居たのだ!うん、いつの間にそこに居たん?

 

「どうも皆さんこんにちは、…ちょっと長いので省略して、戦略自衛隊参謀本部 特別大将、南雲龍驤です。」

 

会場内から大きな拍手が送られる。

 

「では、今回の主役、南雲大将にお話を伺いたいと思います。」

「はい、ではまず……」

 

その後、彼の話は続いた。

内容は主に憲法と国防軍法についてだった。

 

「……という訳で、総理らと共に憲法の改正と自衛隊法の改正、そして『戦略自衛隊』の設立に至りました。これからも我が皇国の発展の為、微力ながら尽力させていただきたいと思っております。」

 

「南雲大将、ありがとうございました!……それでは式典はこれにて閉会となりますが、見学やイベントはこのあとも残っておりますので、ごゆっくりお楽しみください。」

 

こうして、僕達にとっての長かった1日は(とりあえず)終わりを告げたのであった。

 

てか後半僕達ほぼ空気だったんだけど?

 

 

 

 

 

「どうだ、父さん、母さん、兄貴、兼定、楽しめたか?」

 

 

 

 

 

式典終了後、僕達は食堂にいた。海軍カレーうまうま。

 

「楽しかったわよ!これで漫画ネタが増えるってもんよ!。」

「私も楽しかったです!」

「俺も結構楽しかったぞ!やっぱりあの艦船達をまで興奮するのは男の性ってもんだしな!……それに山本真奈美って人、めっちゃ綺麗だったな……」

「あなた?」

「ああ、僕も思った。あれは良い女だ。」

「お前ら何言ってんだよ……彼女は……。」

 

僕達がそんな話をしていると、弟の肩を誰かが叩いた。振り返るとそこには……

 

「あ、あの……。」

 

先程まで壇上で話していた女性がいた。

 

「あ!さっきの!」

 

「はい!私、海上自衛隊横須賀基地所属、第5護衛隊群第8護衛艦隊所属の護衛艦いずもの艦長をしている山本真奈美です。」

 

あ、それ毎回言うんだね……。

 

 

「どうした?山本一佐。」

 

それに対して、仕事モードの龍驤がそう聞く。

 

 

「あ、あの、私、前に南雲大将にお会いしたことがあると思うんですが、覚えていらっしゃりますか?」

 

その言葉を聞いた瞬間、僕は吹き出しそうになった。

 

「ああ、無論覚えている、元地上救難隊の一士だっただろ?」

 

「はい!そうです!」

 

「確か、俺がまだ一尉の頃だったな。」

「そうです!あの時は本当に助けて頂きありがとうございました。」

 

「気にするな。……それにしても、あの時ののろまな新兵が、DDHの艦長とはな。」

 

……話についていけなさそうなので後で問い詰めることにしよう。

 

「ええ、あの時の南雲大将のお言葉が無ければ、きっと今もノロマな兵士をやっていたと思います。」

 

「……そうか、まぁ、これからも頑張れよ。」

 

「はい、それで、もし……よろしければなのですが、また今度、個人的にお食事でも……「待ってください。」……なんでしょう、と言うかどちら様です?」

 

 

山本さんが、龍驤を食事誘おうとした時、今まで様子を伺っていた兼定がそう声を上げた。

 

 

僕もう帰っていいかな?この後の展開が読めるんだけど。

 

 

 

「初めまして、私は龍驤様の秘書をしている天城兼定と言います。先程龍驤様とお食事に出掛けたいと言った趣旨のようでしたが、龍驤様はご多忙の折、貴女と会食をする時間は無いかと。」

 

兼定がそう言うと山本さんは一瞬ムッとした表情になったがすぐに笑顔に戻った。

 

「あら、そうなんですね。……ですが私は今南雲大将と話しているのです、兼定さんはどうぞお気遣いなく。」

 

両者とも笑顔ではあるが、目線同士がぶつかり合い、火花を散らしているような気がする。

 

 

「いえ、そういう訳にはいきません。」

「どうしてですか?」

「それは……、私が秘書だからです。」

「……はい?意味が分からないです。」

 

うん、そうだよねー。僕も意味わかんないもん。でも本気なんだよね〜。

 

すると、ここで龍驤が口を開いた。

 

「……おい、兼定、そこまでにしておけ。」

「しかし、」

「山本一佐の言うように、俺は今彼女と話している、お前は仕事をしろ。」

「……承知しました。では、失礼します。」

 

兼定はそう言うとスタスタと歩いていった

 

それに対し龍驤は、ため息をつくと山本さんに向き合った。

 

「……すまんな山本一佐、彼女は優秀なんだが、偶にあんな風に謎の暴走をしてな……。」

 

「……いえ、大丈夫です!それよりも南雲大将、先程のお返事は……」

 

「ああ、いいぞ、それと……」

 

龍驤はそう言うと彼女の顔を近づけてこう耳打ちした。

 

「次からは呼び捨てかさん付けでいい。」

 

その瞬間、山本さんの顔が朱色に染まった。

 

 

 

「あ、は、はい!」

「じゃあ、今度の土曜日、飯を食おう、場所は電話で伝える。」

「は、はい!楽しみにしています!」

 

こうして、嵐のような1日は(マジで)終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、家に帰ったあと。

 

 

「さあ、話してもらおうか、龍驤。」

 

 

「……何をだ?」

 

「さっきの山本さんのことに決まってんだろ!逆になんだと思ったんだ、てめぇぶち○すぞ!とうやってあんな人と出会ったんだこの野郎!」

 

「とりあえず落ち着いて餅つけ。……あいつと初めてあったのは10年くらい前なんだが………」

 

 

 

 

 

 

 

 

11年前、西暦2011年 3月 その年は戦後最大規模の災害が起きた年であり、そして、俺が様々な人、自衛官達と出会った年でもある。

 

 

 

 

 

その日は、震災の影響で発生した火災の鎮火作業をしていた。

 

「こちら3班!現在建物内にいる要救助者2名を確認!」

 

「了解!そちらに向かう!」

 

俺が消火器片手に走る中、隣にいた部下が無線に向かって叫んだ。

 

「おい、それは本当かよ!!クソ!」

 

「どうした!山谷三曹!」

 

「南雲一尉!それが、この近くで救助活動に当たっていた海自の地上救難隊の班が崩落に巻き込まれたそうです!!」

 

「何!?次から次へとッ!…分かった!ここは山谷三曹達に任せる!」

 

 

「了解!」

 

俺は部下にそう言いながら駆け出した。……クソ!圧倒的に人手が足りん!こんな数連隊だけでは手が届かん!……

 

「……あれか!」

 

崩れた瓦礫の中に、二人の隊員がいるのを確認した。

 

「誰かいないか!!!」

 

俺の声に気づいたのか、一人の少年がこっちを見た。

 

「今行くから君たちはそこを動くな!」

 

俺はそう叫びながら瓦礫の方に向かった。

 

辿り着いた先には先程の少年と、瓦礫の下敷きとなっている隊員2人がいた。よく見ると2人とも女性自衛官では無いか。

 

 

「おい!大丈夫か!?」

 

俺は瓦礫の中から2人を救出すると、心拍を確認する……大丈夫だ、まだ息はある。だが怪我が酷く、急がなければ手遅れだ!

 

 

「こちら南雲特等一尉!救助活動中、崩落に巻き込まれた海上自衛官二名を保護した!ただし怪我が酷く、周辺に車両も無いため1番近いところから車を回してくれ!」

 

 

『りょ、了解!』

 

近くにいた他の部隊に連絡し、救急車を手配させる。…… 他にやることも無いため、彼女達の応急処置をしていた。すると、後ろから声が聞こえてきた。

 

「あの……大丈夫ですか?」

 

振り向くとそこには先程の少年が立っていた。

 

「ああ、心配ない。それより君は?何故ここに?」

 

「えっと、2人ともお姉ちゃんなんです。僕は親の仕事でたまたまこっちに来てて、それで巻き込まれたんですけど……避難した先の建物が崩落で出入口が塞がれちゃって、ご飯もお水も無くなって、怖くなってお姉ちゃん達に電話したんです。両親は………」

 

少年は泣きそうな顔をしながらそう言った。

俺はそんな彼の頭を撫でるとこう伝えた。

 

「そうか、辛かったろう。安心しろ、必ず助ける。」

「……本当ですか?」

「勿論だとも。それが俺の仕事だ」

「ありがとうございます……。」

「いい、それよりも、車が来たみたいだ。」

遠くからサイレンが近づいてきたのを確認してそう言うと、少年は安堵した表情を見せた。

 

そんな時、緊急の連絡が入った。

 

『南雲特等一尉!衣冠総理が現場視察に来るとの事です!』

 

「何!?寄りにもよって今か!?」

 

『はい!政府も混乱しているようで、幾つも対策本部等を設置しては居ますが、人員は全くと言っていいほど送られてきておらず、現場にも影響が出て来ています!』

「チィ!……分かった!総理には俺が直接向かう!お前達は引き続き救助活動に当たれ!!」

『了解しました!ご武運をお祈りします!』

「ああ……。」

 

俺は無線を切ると、二人を抱き抱えて立ち上がった。

 

「悪いが、ちょっと我慢してろよ。

少年、車まで着いてこれるか?」

 

「うん!大丈夫、これでも学校でいちばん早いから!」

 

「そうか、ならよし!行くぞ!

………こちら南雲特等一尉!救助者を車に詰んだ後、首相の視察に合流する!オスプレイを回してくれ!」

 

『了解しました!』

 

 

俺はそう指示を出すと、少年と一緒に走り出した。

 

暫く走ると、サイレンを鳴らす救急車が見えてきた。

 

 

「あそこだ!乗れ!」

「はい!!」

俺は救急車に乗り込むと、2人を車内のベットに寝かせた。

 

すると片方が起きて喋り始めた。

 

「…ここは……君が助けてくれたの?……ごめんなさい、助ける方が助けられてしまって……」

 

「別に気にする事はない、次からはもっと助けられるようになれば良いだけだ。」

 

「……ありがとう。」

 

そう言うと彼女は再び意識を失った。

 

 

「では頼みます。」

 

俺はそれだけ言うと車を降り、急いで部下が回したオスプレイの場所へと向かった。

 

「あのクソジジイが!あいつは絶対に下ろしてやる!」

 

 

そんな事を口走りながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………で、その時助けた女性自衛官が山本一佐という訳だ。」

 

「………いや、女関係の話したら大震災の話になるとは思わんやん?」

 

僕はそう弁解した。……だってしょうがないじゃん?

 

「まぁそうだな。……しかしまさかあんな形で再会するとは思ってなかっただろう。」

 

そうねぇ、不思議な縁もあるもんだね。

 

 

「そんで?飯の場所は決まったの?」

 

 

「そうだな、焼肉とか?」

 

 

「お前女性との初デート舐めてんのか!?良い訳ねぇだろ!」

 

 

「でも焼肉美味いぞ?」

 

「そうじゃねぇよ!?ていうかその話してたら焼肉食いたくなって来た。」

 

「じゃあ行くか?」

 

……ったく、こいつ本当に大丈夫なんだろうか?

 

 

その後、僕達は近くの焼肉屋に入り、適当に注文をした。そして肉を焼きながら、今後の予定を話し合う事にした。(ちなみに父と母にはフレンチを予約しておいた。兼定はどっか行ったけどそのうち帰ってくる。)

 

 

「他にないのかよ?」

 

「サ○ゼとか?」

 

「おお、ショッピングモールデートなら及第点だな。」

 

「いや普通に行く」

 

「台無しじゃねぇか!!」

 

僕はそう叫ぶと、焼けた肉を口に運んだ。うむ、やっぱりうまいな。

 

「お前さぁ、金有るんだからもっとましなところ選べよ……イタリアンとかフレンチとか色々有るだろ?」

 

お、牛タンきた。

 

「ふむ、なら料亭はどうだ?」

 

「お、いいんじゃない?今龍驤が言ってた中で一番マシ。」

「そうか、ならば次はそこで決まりだな。」

「おう。」

 

それから僕らは次のデートの計画を立てた後、店を出て帰宅することにした。

 

「すいませーん、お会計!」

 

「はい、お会計五万二千円です。」

 

「カードで。」

 

ちなみに二人で約五万だった。お肉って高い。

 

「ほらよ。」

「まいどあり〜。またのお越しをお待ちしております〜」

 

店員さんがそう言ったのを聞いて、僕らは外に出てバイクに跨った。

 

「じゃあ帰るか。」

「そうだな。」

 

 

 

そうして作戦会議(笑)が終わり、何時もの日常へと戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇おまけ デート当日。

 

 

 

 

「待ったか?山本一佐。」

 

「いえ、今来たところです。南雲大将。」

 

 

「そうか、では行こうか。」

 

「はい。」

 

そう言うと二人は歩き始めた。

 

「……どこか行きたい所は有るか?」

 

「いえ、特にありません。」

 

「そうか、ならまずは映画でも行くか?」

 

「はい!分かりました!」

 

そうして彼らは映画館へ向っていった。

 

 

映画を見終わった後は、ボウリングやバッティングセンター、ゲーセンやショッピングモールなど色々巡ったのだが……。

 

 

(は、恥ずかしい!この歳にもなって、こんな学生みたいな事……!)

 

そう、龍驤が可笑しすぎて麻痺していると思うが、真奈美の歳は28。対して龍驤は16。感覚に違いがあっても何ら可笑しくは無い。

 

 

 

(……でも。)

 

 

 

「……南雲大将、今日は楽しかったです!」

「ん?そうか?ならば良かった。」

 

そう言うと彼は優しく微笑んだ。その笑顔を見て、彼女は胸が高鳴るのを感じた。

 

「……そ、それではそろそろ帰りましょうか!」

 

「いや、この後もう一件だけ付き合ってくれるか?」

 

「え?」

 

龍驤はそう言うと、彼女手を取り、とある場所へと向かった。

 

 

 

その場所とは、国内でも有名な料亭だった。

 

「ここは……」

 

「知ってるのか?」

「はい、何度かテレビで見た事があります。」

 

「そうか、ならば話は早い。入ろうか。」

「は、はい。」

 

真奈美は緊張しながらも、彼に付いていった。

 

「予約していた南雲だが。」

 

「はい、南雲様ですね?承っております。こちらへどうぞ。」

 

案内された部屋に入ると、そこには立派な和室が広がっていた。

 

「わぁ、凄いですね!」

 

「喜んで貰えてなによりだ。」

 

「……あの、私こういうの初めてで、マナーとか大丈夫でしょうか?」

 

「安心しろ、ここはそう言うのに厳しくない店だ。」

 

「そ、そうなんですね。」

 

(とはいえ滅茶苦茶緊張する……!)

 

そして、暫くすると料理が次々と運ばれてきた。

 

「……美味しいです!」

「それはよかった。好きなだけ食べてくれ。」

「はい、ありがとうございます!」

 

それから、真奈美は食事を楽しみながら彼と色々な話をした。

好きな音楽の話や趣味の事、仕事についてなど沢山話をした。

そして楽しい時間はあっという間に過ぎていった。

 

 

「あ、もうこんな時間ですか。」

「そうだな。」

 

時計を見ると既に夜の11時を回っていた。

 

「……あの、南雲大将、最後に少し良いですか?」

 

「どうした?」

 

「私は貴方が、好きです。」

 

「……本当か?」

 

「はい。」

 

「……そうか。」

 

「……こんな事言われても迷惑だと思います……でも、この思いだけは伝えておきたかったんです。」

 

 

そう言うと彼女は深々と頭を下げた。しかし彼は何も言わなかった。

 

(うぅ〜、やっぱりダメか……)

 

それから数分後、彼が口を開いた。

 

「……一つ聞かせて欲しい。」

 

「はい。」

 

「なぜ、俺なんだ?俺よりいい男などごまんといるだろう」

「そうかもしれません。でも、それでも私は貴方が好きです。」

「……そうか。」

 

そう言うと、彼は立ち上がった。

 

「では帰ろうか。」

「は、はい。」

 

それから二人は料亭を出て、帰路についた。(龍驤が車をよんだので待っている)

 

(あれ?なんか思ってた反応と違う?)

 

「あ、あの……」

「なんだ?」

 

「返事は……無いのですか?」

 

「……正直に言うとだな、男としては嬉しい、良い女からの告白だ、即オーケーしたいくらいだ。 だが、俺と付き合うのは辞めた方がいい。」

 

「え?」

 

彼女の予想とは違う答えに思わず聞き返した。

 

「俺は多分死ぬほど面倒臭い男だし、色んな面倒事を起こすと確信している。」

 

そう自虐する龍驤に対し、彼女はこう言った。

 

「……それでも良いです、貴方がどんな事をしても受け入れますし、貴方がどんな事をしても貴方に従います。仮に他に女の人を作ったとしても、一緒に居てくれるならそれで構いません。」

 

「……何故そこまで言えるんだ?」

「だって……私、初めて会った時から貴方の事が好きなんです。」

「……そうか。」

「だから、お願いします!私を貰ってください!」

 

そう言って、真奈美は再び深く頭をさげた。

 

「……」

「……」

 

沈黙が流れる。その数秒後に、彼は言葉を発した。

 

 

「………本当に、後悔しないか?」

「しません。」

「もしこの先、お前を捨てるような事があっても文句を言うなよ?」

「言いません。」

「他に女を作るかもしれないぞ?」

「構いません。」

「そうか……。」

「はい!」

「……………………分かった。」

 

そして彼は彼女に向き直り、言葉を紡ぐ。

 

「………これからよろしく頼む。」

「っ!!はい!」

 

真奈美は嬉しさのあまり、彼に抱きついた。

 

こうして二人の交際?はスタートしたのであった。

 

 

 

 

 

 

「だが正式に交際出来るのは2年後だぞ?」

 

「えっ?」

 

そうだこいつ成人してなかった()

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに服の襟に付けた盗聴器からこのやり取りを聞いていたハジメたちは、いつの間にか消えていた兼定のことに気づくと、「ああ、これ修羅場起きるわ」と思ったとか。

 






おまけのおまけ(キャラ情報)

山本真奈美 身長175cm、体重67kg B120 W53 H96

海上自衛隊所属の自衛官。階級は一等海佐。

過去に龍驤に助けられた事があり、その時掛けてもらった言葉から、『もっと人を助けられるようになろう』と決意し、27歳の時一等海佐に上り詰めた。


20代での一佐官は自衛隊史上初の快挙であり、超優秀。その優秀さ故に戦自の参謀本部からマークされている。


南雲龍驤 特別級大将と交際しているらしい。
艶のある黒髪ロングで、クールなお姉さん系美人。
でもとても20代後半には見えないとか。
昔はドジでノロマな一兵卒だったらしい。

結婚したい……(あっ無理か。)

歳の近い妹と、年の離れた弟が居る。
妹は二等海佐で、こちらもまた超優秀。
弟くんは高校三年生で、防衛大を目指しているとか。
姉2人が超優秀なので、弟くんも防衛省にマークされているそう。



南雲龍驤

身長193cm 体重120キロ。

第二話にしてようやく名前が出てきた我らが主人公()。

肩書きがクソ長いで有名。

どう見ても十代には見えん。

ご飯を食べるのが大好き。

最後の方が伊藤誠並のクズ発言にしか聞こえないが、これは本当に自分なんかと付き合ってもいいのかという確認。要はこいつの超不器用な優しさ。



後船の名前に関してですが、この作品では、漢字とひらがなで同じ名前の船が存在します。例 空母蒼龍、潜水艦 そうりゅう みたいな感じです。


追記:加筆修正しました。
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