真・恋姫†無双~夢空飛譚~   作:ジャックIOVE

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第十二話

 

「良し今日の鍛練はここまでだ!しっかり体を休めるように。解散!」

 

新兵の鍛練をはじめてある程度の日にちがたった。

前と比べて明らかに良くなった。春蘭殿がやっていたであろうただやり続けそれを高圧的に押し付けるでも軍であるならば良いのだが、それでは皆同じ実力までしか伸ばせない。だが新兵一人一人又は組ごとに鍛練のメニューを組むことによって伸ばすところを伸ばす。基礎も怠らない。そうすることによっていざ正規の兵になったとき隊の特色に合うように分けることができる。もし希望の隊があるのならその隊にあった鍛練をすればいい。

我ながら良き鍛練だ。

 

「大将!」

 

「司馬朗か。またあれか?」

 

「そうそう!今日も鍛練つけてくれ!お願いだからさ!な?」

 

兜を脱ぎ顔を出したのは、私が最初の鍛練ではじめに試合をした青年であった。

白髪を短く揃えている身長も私と同じくらいの目は鋭く桃色の目をしている中性的な顔立ちの青年だと思っていた者だ。

 

「ていうか、いい加減真名で呼んでくれって。大将と俺の仲じゃない。」

 

「鍛練の時以外は言っているだろう。特別扱いはできんからな、桜居《おうい》。」

 

「こら、司馬朗!隊長にたいして何て口の聞き方を……!」

 

「あ、副大将もいた。いやお疲れ様です。嫌でもだってお互いに許しあってるわけですしね?大将?」

 

「私は構わんが他の新兵の前では止めてもらおう。」

 

「隊長もこういっているだろう!」

 

 

「いやいや、今みたいに大将と副大将とかだけなら大丈夫ってことですよ?」

 

おっとこのままではまたいつも通り謳居と凪の喧嘩になってしまう。

 

「副隊長と喧嘩しているようでは我が隊にはいれられないな。」

 

「イヤーオレト副隊長ハナカイイヨ」

 

「はぁ……早く桜居も準備をしろ。私達はこれからが本番だぞ。」

 

「はい!副隊長!」

 

「まったく……」

 

まぁ、このように仲が深まったのはあの鍛練の翌日の鍛練後の話になるのだが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみませんでした!」

 

立っているというのに頭が地面についているぞ。

 

「まぁ、頭をあげてくれ。えー」

 

「私の名は司馬朗字は伯達真名は桜居といいます。

ぜひ俺いや違う…私を弟子にしてくださいお願いします!」

 

真名とはもっと大事なものだったはずでは?とも思ったがここでは人が多いい。

 

「謝罪は嬉しいが、場所が悪いな。ついてこい。」

 

と言い私の部屋に向かう。

 

「今帰った。」

 

そう言い扉を開くと

 

「お疲れ様です、隊長。」

 

「凪も仕事ご苦労。悪いな事務仕事ばかりさせてしまって……」

 

「いえ、お気になさらず。隊長をお手伝いするのが私の仕事ですから。

それよりも……」

 

と凪も後ろにいる司馬朗に気付き。警戒しているような表情をしている。

 

「そう警戒するな。司馬朗と言うものだ衆人の前で謝罪され、別に話もあるようなのでな、ここにつれてきた。」

 

「まぁ、隊長が仰るならいいですが……無礼がないように」

 

と司馬朗に言う。

 

「えーと……」

 

「何だ言いたいことがあるなら早く言え」

 

だから凪よ高圧すぎるぞそれでは春蘭殿と変わらん。

 

「じゃ、じゃあ言いますよ。

 

 

 

 

 

夫婦ですか?」

 

 

「……!?ふ……!?夫婦!?」

 

「いやーだって端から見たらなんていうかねぇ?」

 

少しふざけてみるか。

 

「良き女子であろう?」

 

「な、何を……!?」

 

「あぁ、やっぱり」

 

「やらんぞ」

 

「……?……!?……」

 

凪は顔を真っ赤に染めている。からかいがいがあるものよ。

 

「いや、流石に俺は女だからいい男がほしいな。」

 

そうかそうか……ん?今なんと言った。

俺は女だからいい男がほしい?ということは

 

 

「つかぬことをお聞きするが……」

 

「失礼なことをしましたか?」

 

「女性なのか?」

 

と聞くと司馬朗は急に上を向き足を開き腰を落とす

そして

 

「俺は女だーーーーーーー!」

 

「隊長……」

 

 

 

 

 

「ほんっとうにすみませんでした!」

 

また地に頭がついているぞ。

 

「いや今回は私が悪い。すまなかった。」

 

「いえ良く間違われるので。」

 

「いや人を不快にさせたのだその時点で私が悪いのだろう。なので先程の弟子の件受けさせてもらおう。」

 

「まじ!本当に!」

 

正直いうと私の部隊にも人がほしいと言った理由もあるがな。弟子も悪くない。他の新兵とは違って私の技術をそのまま教えることができる。弟子、後継者心踊るではないか?

 

「稽古は明日からで良いか?」

 

「はい!大将!」

 

「あと口調は私達の前では今のままでいい」

 

「へぇわかるんだ。やっぱり大将すごい人なんだね。」

 

「それほどでもない。

すまんがこれから私達も仕事があるのでな……

おい、凪。いつまで固まっている。仕事を終わらせるぞ。」

 

固まっていた凪の肩を叩く。

すると動きだし

 

「はははい!隊長!」

 

ともと居た場所に座り直す。

 

「いやぁやっぱ可愛い……」

 

「そうだろう可愛い部下だ。」

 

「もう!隊長も止めてください!司馬朗も早く帰って今日の鍛練の反省でもしていろ!」

 

「はいはーい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこともあり今では個別に鍛練を見ている。

凪も最初は訝しげであったが桜居の鍛練への誠実さを見て凪自身も一言二言言うようになった。

 

「だんだん攻めが甘くなっている!集中しろ!」

 

「わかってる…て副将!」

 

これでは私の弟子ではなく、私と凪の弟子だな。

 

「じゃあ副将!これはどうかな!」

 

拳を前に出す桜居。すると拳の先から衝撃波が出る。

 

「なんと……!」

 

あの衝撃波をものにしたというのか!?私などまだ氣すらまだうまく扱えないと言うのに……

凪の目の前に衝撃波がうっすらと見えるが

ヴゥオン!

凪はそれを片手ではね除けた

 

「……マジかよ……」

 

「威力が弱い!本当の氣弾とはこういうものだ!」

 

「いやちょ!本気は勘弁し…グゥアハ」

 

だから凪よやりすぎだ。

 

「そこまで。勝者凪!」

 

「まだまだだ。氣の使い方は上手くなっているが基本の体術を伸ばさなければな。」

 

「はーい。」

 

凪はああ言ってはいるが順調に強くなってきているそろそろ新兵からグラハム隊にいれても良い時期だろうか?

次の戦いの時に我が隊に追従させるのも良いな。

 

「グラハムこんなところにいたか。」

 

「あ、夏侯惇様」

 

「ん?確か司馬朗だったか。なぜここに居る。新兵の鍛練はもう終わったはずだが……」

 

「私が個人的に指導しているのだ。中々骨があるのでな次期二人目のグラハム隊副将候補だ。

それよりも帰っていたのだな。賊退治であったか?良き戦いはできたか?」

 

「それがまったくだ!

だって賊のやつら私を見た瞬間夏侯惇だーーって逃げていくんだぞ。戦いなんてできたものじゃない。お前と鍛練をしていたほうがましだった。」

 

あれからも春蘭殿とは鍛練をたまにしている。最終的に昂り死闘になり秋蘭に二人揃って怒られることがほとんどだが。仲は良好といったところだろう。

 

「そうかそうか。それで私に用があるようだがなんだ?」

 

「あぁそうだった。華林様が至急来いということだった。護衛任務だそうだ。私でも全然良いと言ったのだが……」

 

やはり華林殿を愛しているのだな。

 

「華林殿が春蘭殿を気遣ってのことだろう。大事に思っているからこその結果だろう。」

 

「そうか?そうか!そうだろう私は華林様に大切にされているのだふふ~ん。」

 

この単純さもなおれば良いのだが

[そこが可愛いのだろう?]

それは私のみが許されたものなはずだぞ

 

「凪は待機しておけ、明日は私は非番なのでな。桜居はついてくるか?」

 

「それ俺がついていってもいいのか?」

 

あぁ、確かに新兵がついていくのは無理があるかなら

 

「では今日からお前はグラハム隊の一員だ。調整は明日しておこう。そしてこれは初の任務だ私について任務とはなにかを覚えろいいな。」

 

「隊長……」

 

凪よ。そのように呆れたような顔をしないでくれ頼むから。

 

「はい!大将!この司馬朗グラハム隊として活躍してみせる!」

 

「良い返事だ。ではそろそろいくとするか。お叱りは後で聞こう。」

 

「わかっているならいいんです。それではいってらっしゃいませ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「陳登殿の邑の視察か?」

 

「そうよ。」

 

城を出てから数キロ立ってから華林殿から聞かされた。

陳登殿が陳留の邑で農作業をしていることはしっていたがここまで近いとは。

ちなみに同行者は季衣殿と桜居と私。少なすぎないか…まぁよいか。

 

「でもまさか貴方が連れてきたのが司馬懿の姉とはね……」

 

「いや、まさか曹操様が私の妹のことを知ってるとは思いませんでしたよ。」

 

「当たり前よ。あれほどの才ほしいに決まっているじゃない。あなたからも言ってくれないかしら?私だと断られてしまうのよ。」

 

華林殿の誘いを断るだと!?あの華林殿の誘い(脅し)を躱すとは司馬懿何者なのだ。

 

「なにかこの男は失礼なことを考えているわね。」

 

「兄ちゃん顔がひきつってるよ。」

 

「う……そんなに顔に出ていただろうか?」

 

「兄ちゃん凄い顔に出るよ。春蘭様と戦う前とか戦ってるときとか特にそうだよ。凄い嬉しそうな顔してるし。」

 

「はぁ……この無自覚男は放っておいて桜居。司馬懿の件考えてもらえないかしら?」

 

「いやそれが今あいつもう家出たんですよね。」

 

「なんですって!」

 

「少し旅をしたいって言ってたので帰るのは一年後ぐらいじゃないですか?」

 

「囲っておけば良かったかしら?」

 

我が王よ……

いやそれよりも

 

「それで私を連れてきたのは何故だ?護衛なら季衣で間に合っていると思うが。」

 

護衛がこれほど少ないのであれば本当に季衣だけで良い。付き添いなら軍師である荀彧殿でも良いはずだ。

 

「あぁ、それはね」

 

「それは?」

 

「貴方が唯一陳登とまともに話していたからよ。」

 

それは私ではなくても良いのではないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あのときの頭がおかしい人」

 

「ほらね。」

 

陳登殿が放った言葉で季衣と桜居は吹き出し華林殿は得意気な顔をする。

 

「覚えてくれるのはありがたいのだが……その覚え方は……」

 

「だって母さんのあんな誘いにのって一人で来るなんて考えられないよ。だから頭がおかしい人。」

 

「そんなことは」

 

「「あるわね(よ)」」

 

「大将……そんな風な感じなのか……」

 

仕方ないか。

 

「華林様、頭おかしい人。今日はなんで来たの?視察?」

 

頭おかしい人でそのまま行くのか。

 

「そうね今日は時間もあるからゆっくりと見させてもらおうかしら。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「頭のおかしい人。」

 

「なにかな?」

 

一人で田畑を眺めていると陳登殿が声をかけてくる。華林殿たちは邑民に話を聞いているようだ。

 

「本当にこれで反応するんだ少し引くかも……」

 

「陳登殿が言っているのではないか……」

 

「まぁ、いいや。はいこれ。」

 

小さな書簡を渡される。

 

「母さんからあなたにあったら渡すようにって。

あ、まだ開けないでね。」

 

「何故だ?」

 

「母さんが言ってた。」

 

「じゃあいつ開けばいいのだ?」

 

「さぁ?」

 

「じゃあこれで。」

 

「いや待たれい。私からも話があるのでな。」

 

「なに?雑談なら別の人としてよね。」

 

本当に無駄なことが嫌いと言うか。私よりも性格に難があるのではないか……

 

「いや、邑がここまで発展しているのだ。そろそろ兵の導入を考えてはどうだろう。こちらも新兵を出して在留の兵として出すと今考えたのだが」

 

「……」

 

驚いた表情で固まっている。

 

「陳登殿?」

 

「頭おかしい人がまともなこと言ってる。」

 

「ふぅ……まぁいい。それでどうかな?」

 

「それはそっちに任せるよ。僕はこの邑に被害がでなければいいから。」

 

「了解した。」

 

「じゃあ今度こそこれで」

 

「あぁ」

 

母も母なら子も子であるな……

 

 

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