真・恋姫†無双~夢空飛譚~   作:ジャックIOVE

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第十七話

 

黄巾との戦闘は無事勝利を納めた。

何人か集団で逃げた姿が確認されていたが桜居の指示のもとグラハム隊か偵察にでているということだった。流石桜居だ。やれば出きるではないか。

私の今回の任務はいち早く黄巾の軍に潜入し軍が入り込めるよう工作を行うこと、情報収集をすることが目的であったが思ったよりも敵の攻勢が強く門が破られた。何かあってはと思い私も突入した。すると季衣殿があのような言葉を言うのだ。それはでずにはいれらない。私は我慢弱いのでな。そして今

 

「隊長!なにをされているのですか!!」

 

「いや……あれは偵察をかねてのものでな……情報収集もあったわけであって……」

 

「それでもです!しかも三人でですか!隊長は人に生きるために戦えといいますが、言った本人が命をないがしろにしてどうするのです!」

 

「うむ……」

 

「隊長はこういった無理をするから……」

 

と凪に怒られているのだった。その隣ではクスクスと笑っている、女性が二人。凪の昔からの親友だという。この者達が義勇軍を組んでおり大いに今回の戦闘で活躍したときいた。良くできたものなのだろうが……

 

「大将も副大将も止めましょうよ。こんな町の真ん中でみっともない夫婦喧嘩なんて誰も食べないですよ。」

 

と渋い顔で止めてくる桜居。

そういうとなにに反応したのか、顔を真っ赤にして

 

「からかうな桜居!お前もお前だ!隊長を止めずして何が副将か!」

 

「うわっ!こっちにも飛び火した……助けてよ隊長!」

 

すまない今の私は頭が上がらないのだよ。

視線を合わすと桜居はさっと逃げていく。

 

「こら!桜居まて!隊長も逃げないでくださいよ!」

 

桜居を追って行ってしまった。

 

「愛されとるな、隊長さん。」

 

「あのお堅い凪ちゃんが……以外なのー」

 

二人は私のそばによって話してくる。そろそろはじめましてだなをしなくてはな。

 

「はじめましてだな。私の名は…」

 

「みなまで言わんといいです。あんたの名前は凪からの手紙でよ~く知っとるで。グラハム・エーカー様やろ?」

 

「知ってもらえているとは光栄なことだな。そのとおり曹軍で将を務めている。」

 

「それも知ってるのー」

 

「そうかそうかなら話しも早いな貴殿らも曹軍の兵となったのだこれからもよろしく頼む。」

 

この者達は義勇軍としての武功を認められ、いや季衣の言伝で華林殿が仲間として迎え入れた。春蘭殿や秋蘭殿との面識も合ったようだし調度よかった。

 

「ほな、自己紹介させてもらいます。性は李、名は典、字は曼成。真名は真桜っていいます。得意なことは工作や!武器から絡繰まで何でもまけせてや!よろしく頼むで隊長さん。」

 

「沙和はー性は于、名は禁、字は文則。真名は沙和なのー好きなことはおしゃれなのー♪」

 

「あぁよろしく頼む。真桜殿、沙和殿。

最初は誰かの下につく等の指示は聞いているのか?」

 

「一応二人とも凪と一緒に新兵の鍛練をしてほしい言われててな。その代表があんたっちゅうからな。」

 

「あ、でも部隊は別のところに配属って言われたのー」

 

新兵の鍛練担当か。確かに今回の戦闘において義勇軍の活躍は目を見張るものがあった。それを試すため華林殿は新兵の指導者としておいてみるということか。まぁ凪が居るからといった理由もあるのだろうがな。

 

「あいわかった。だが取り敢えずは黄巾の退治が先だ。それまでは秋蘭……夏侯淵殿に指示をあおるといいだろう。」

 

「了解ー!」

 

「だがあいにくと我々は今から軍議なのでな今からこの町の者たちの被害状況の調査と炊き出しを行うのだ手伝ってもらおう。凪!桜居!」

 

「はい!」

 

「は、はい!」

 

ギリギリ見えるところで桜居が凪に怒られている姿を確認に名前を呼べば返事が返ってくる。

 

「私は軍議に向かう。本当はついてきてほしいが恐らくすぐに出る。いつでも出られるよう準備をしておけ。」

 

「「了解!」」

 

「それでは私はこれで。何かあったらおそらく曹仁殿がおられるだろう。なにかあれが頼るといい。

とてもよき私の友人だ。」

 

「あんがと、隊長さん。」

 

「ありがとうなの~隊長さん。」

 

うむ。

私の名はそれほどに読みにくいのだろうか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「黄巾党の構成員は若者が中心で、散発的に暴れているようでした……特に主張らしい主張もなく現状であいつらの目的は分かっていません。」

 

軍議はもちろん我等が軍師荀彧殿のが仕切って行われている。今は先遣隊の秋蘭の報告となっている。

 

「首魁の張角も女ということまでは分かったのですがほれ以上は……それ以外は不明。どこにいるかも分かりません。」

 

「黙っているだけならばまだいいけど本当に知らない可能性まで出てきたわね。」

 

「それについては私から話させてもらおう。」

 

私が口を挟むと荀彧殿がまたすごい顔をし私を睨む。

もうなれてほしいのだがな

 

「黄巾共と共に行動していき聞いたところ、知らないものもいるようだ。だが張角達三人を見た者から話を聞けた。その者は『合った方がいい!あんたみたいなやつでも絶対気に入るから!』といったふうだった。なんとも狂信的に誘われたが振り払うのに苦労した。」

 

本当にあの時は苦労した。あの後何人かに囲まれ『あんたも興味があるのか?』のような声掛けをされたのだ。

 

「なるほどね。おそらく黄巾の争いを聞きつけた賊等が合わさってこの数まで膨らんだのでしょうね。この数であれば知らないものもいるはずだし、散発的なのも納得がいくわね。でも厄介ね悪い段階に入ってきているわ。」

 

「悪い段階……?どういう意味ですか?」

 

「春蘭あなた……ここの大舞台を見たでしょ。無為に暴れるだけの烏合之衆ではなくなったの。それなりの指揮官とそれなりの策を使って攻めてきているの。」

 

「ふむ……」

 

荀彧殿の説明を聞いてもなお春蘭殿はわからないようだ。仕事が違うのだ仕方ない面もあるだろうが少し問題もあるな。

 

「ともかく一筋縄ではいかなくなったのは確かよ。ここでこちらにも味方が増えたのはよいことだけれど……これからの策誰かある?」

 

華林殿が策を募る。ここで真っ先に手を上げるのが我が軍師。

 

「ここまで多くの衆が集まっているのです。本拠地があるはずです。即刻見つけ叩くべきでしょう。」

 

「本拠地か……グラハム、黄巾潜伏中に何か聞かなかったか?」

 

良いタイミングだ秋蘭殿

 

「本拠地に関しては聞くことができなかった。逃げて兵も散乱に逃げていたようで追跡も難しく、桜居が捕えた兵も何も吐かなかったそうだ。」

 

「ほら。役に立ってないじゃない。」

 

「まぁ、そういうな荀彧殿。収穫ではないがここまで大きくなったのだ探す策などいくらでもあるだろう。」

 

「それが難しいからいってるんじゃない!今いる部隊を散開させて探すのも時間がかかりすぎる。再び黄巾が現れるのも時間ぎかかるし民の不満も高まる一方よ。まともなことを言わないなら下がって頂戴。」

 

と私に対して不満を言ってくる。

 

「おぉ怖い怖い……だが少しばかり視野が狭くなっているようだ。」

 

陣の中の雰囲気が悪くなる。確かにここでこんなことを言っている場合ではないのだが

 

「な……!?」

 

「勘違いしないでもらいたいのだが、私は内輪揉めをしたいわけではないのだよ。」

 

華林殿のほうを少し見ると気にしていない表情であったため続行する。これは荀彧殿にも必要なことだ。

 

「そうだな……では春蘭殿。」

 

「お、おう!なんだ!」

 

「軍において最も必要なものは何かな」

 

「そんなもの力に決まっている。力こそが勝敗を分けるのだ。」

 

「では、秋蘭殿は。」

 

「私はそうだなやはり金だろうか。武具や防具、兵を揃えるのにも金がかかる。」

 

「では最後に曹洪殿。」

 

「そうですね……いつもならお金と言うところですが今は糧食と言っておきましょう。現在私達はお金はありますけれど糧食に困っていますし。」

 

「……!?」

 

「それがあったわね……」

 

荀彧殿と華林殿は気付いたようだな。

 

「気付いたようなら何よりだ。それでは私は外で指示を待っている。いつでも出陣できるように凪と桜居に言っているのでな。」

 

と言い陣から出ていく。

春蘭殿と季衣殿は最後まで頭の上に?を浮かべていたがまぁいいだろう。

荀彧殿は気付いていたようだし構わんだろう。

 

「なんなのよあいつーーー!」

 

また罵声が聞こえたが無視させていただこう。

 

 

 

 

 

 

 

するとまもなくして伝令が来て私達にとある場所の調査と敵がいたときの追跡が任された。どうやら我々の隊以外も同じような伝令が行っているようだ。一番遠くの地点の調査だが……これは先に準備をしていたからだろうな。

 

「っていうか大将。どうして気付いたんだ?」

 

「何をかな?」

 

「いやこんな早く準備させてたから何かあったのかなって……」

 

「いや、私達の軍師を信じていたまでだ。」

 

「えぇ……じゃあ無駄足だってこともあったてこと……」

 

「それはないさ。それよりも桜居よ。」

 

「なに?」

 

「後ろは見ない方がいいかもしれんな。」

 

「桜居………」

 

黒い覇気を纏っている凪に後ろから睨まれている。

 

「は……はい……何でしょうか副大将……」

 

そして首もとを捕まれ二人はどこかへと消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり、彼を将にいれたのは正解だったわね。なかなか面白いものが見れたわ。」

 

本隊本陣の中曹操とその側近である夏侯姉妹と軍師である荀彧で話している。

曹操は笑顔を浮かべているが荀彧は苦虫を噛み潰したような表情をしている。

 

「私としたことがこんなことにも気付かないなんて……」

 

「確かにそれは問題ね。でも彼のせいで事なきを得たのだから、今回は目をつむりましょう。秋蘭は彼についてどう思うかしら?」

 

「なかなか良い男なのではないでしょうか。武も姉者よりかは劣りますが十分。知も軍師として抱えるならば不足はありますが将としては十分すぎるものでしょう。」

 

「あら、あなたに珍しく高評価じゃない。春蘭はどうかしら。」

 

「はぁ……私としてはあまりなにもないのですが……ですが鍛練の相手ができて良いですね。もう少し強くなってほしくもありますが。」

 

「それじゃあ桂花はどう?」

 

「……悔しいですが有能としか言いようがありません。」

 

「そうね。確かに彼は有能ね。」

 

荀彧は悔しそうに言う。

 

「なかなか楽しませてくれるじゃない。でも勿体ないわね。」

 

「勿体ないとは?」

 

夏侯淵が疑問に思い聞く。

 

「彼はこれ以上成長しないもの。もう殆ど成長仕切っているわ。才を好むものとして過程まで楽しみたいじゃない。」

 

「成長しないのですか?」

 

「恐らくね。もしかしたら何か転機があるかも知れないけどね。今のところは飽きないからいいわ。それよりも桂花」

 

「はい。なんでしょうか。」

 

「今回のことで罰を与えるわ。今すぐにとはいかないわねこの戦いが終わり次第私の部屋に来なさい。たっぷりお仕置きして上げる。」

 

「あぁ華林様~」

 

「ずるいぞ桂花!」

 

「嫉妬している姉者も可愛いな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

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