プロレスこそが最強の格闘技?   作:ネコガミ

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第33話『親子喧嘩とプロレスラー その1』

「そうですか、刃牙君との親子喧嘩が決まりましたか」

 

 夏休みを利用した海外旅行から帰国して早2ヵ月、俺の知人や友人達と恩人に変化が起きていた。

 

 先ず克巳君とJr.が地下闘技場のファイターになった。2人は共にDランクリーグで無双していて、近いうちにCランクに昇格しそうな勢いだ。

 

 刃牙君は日本全国を巡りその道の達人や名人達といった有名、高名な人達と手合わせをして経験を積んでいっている。つい先日にはキャプテンストライダムの伝を頼って自衛隊のレンジャー部隊の演習場に乱入し、そこで本部さんの弟子のガイアさんと戦って勝ったらしい。

 

 独歩さんは道場を半ば克巳君に任せて山籠りをして心身共に鍛え直したりしている。1ヵ月山籠りをしたら1ヵ月奥さんに孝行をしてといったサイクルをしているそうで、克巳君はもっと道場に顔を出せと呆れているみたいだ。

 

 楊さんは日本に引っ越した。というか楊さんは俺の押し掛け弟子として一緒にプロレスの練習に励んでいて、最近では猪狩さんと共に俺のスパーリングパートナーをしてくれている。

 

 猪狩さんなんだけど先日、エキシビションマッチに出て、そこでかつて現役だった頃を越えるキレッキレの動きを披露してファンの人達を驚かせた。サプライズだったこともあってメディアも騒いだけど、そこら辺の対応には慣れたもので、猪狩さんは素知らぬ顔で日常を過ごしている。

 

 そして今、勇次郎さんに夕食に誘われた俺は彼からそう告げられた。

 

「10日後に横須賀の米軍基地だ」

「わかりました。俺も行きますね。だから存分に親子喧嘩を楽しんでください。行き過ぎそうになったら止めますから」

「……ふんっ」

 

 江珠さんも一緒に3人で食事をしていると、不意に江珠さんが言った言葉に驚いた。

 

「刃牙君に兄弟が増える?」

「はい」

 

 愛おしそうにお腹を撫でる江珠さんの話を聞いていくとまたしても驚いた。

 

 なんと勇次郎さんは江珠さん以外にも深い仲の女性が複数いるらしく、その女性達とも関係が続いているらしい。江珠さん公認で。

 

 男として羨ましくないと言えば嘘になるけど、実際にやるとなると大変そうだなぁ。俺は翔子ちゃん1人で十分だ。

 

「刃牙君は知ってるんですか?」

「親子喧嘩が終わったら伝えるつもりです。今は集中してほしいので」

「まぁ、知ったら驚くでしょうからねぇ。その方がいいか」

 

 正直、親子喧嘩以上に刃牙君は精神的にきついと思うけど、そこら辺はなんとか頑張ってもらうしかないなぁ。……フォローはするけどさ。

 

 自由過ぎる勇次郎さんの在り方に苦笑いをするしかなかったが、それはそれとして食事を楽しんでいくのだった。




これで本日の投稿は終わりです。

また来週お会いしましょう。
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