ウルトラマンアイン   作:影後

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アインは逝った
ザムシャーも倒れ、ヒカリも動けない。
その中で、アリアは立ち向かう。


心からの言葉

「……メビウス、私も行く。さようなら、地球の人達」

 

「待って!」

 

「私は銀十字軍の一人。そして、アインの相棒だから」

 

アリアは胸に手を当てると光となり、ウルトラウーマンアリアへと変身する。

 

「ヒカリさん」

 

「アリア……すまない、アインを……守れなかった」

 

アリアはカラータイマーからエネルギーを分け与える。

 

「大丈夫、アインは死なない。大丈夫です」

 

「僕も戦う、アインの為にも」

 

3人のウルトラマン達が立ち上がる。

 

「光の者よ、死ぬが良い!」

 

「はぁ!」

 

アリアのスペシウムバズーカがエンペラ星人のエネルギー弾を打ち消す。

その瞬間、メビュームシュートとナイトシュートが炸裂する。

 

「よし!」

 

「無駄だ」

 

「キャァァァァァ」 

 

アリアの足元から爆発が起こり吹き飛ばされる。

 

「アリア!」

 

ヒカリが叫ぶ、だがそんなヒカリに無慈悲にエネルギー弾が炸裂する。

 

「ヒカリ!」

 

倒れ込むヒカリを支え、メビウスはメビウスディフェンスドームを使い、攻撃を防ぐ。

 

「くっ……」

 

「ミライ!!!!」

 

それはメビウスの信頼する仲間の声だった。

 

「りゅうさん!」

 

エンペラ星人に1機の機体が迫る。

注意をそらしたかに思えたが、それは違う。

エンペラ星人が空に手を向けると戦闘機は爆散する。

 

「そんな……」

 

 

 

メビウスの心は段々と暗く沈んでいった。

 

 

 

「俺は……」

 

「地球人、力を借りたい。正直、お前達と同化するのは不本意であるし、面倒だ。更に言えば……」

 

「お前死んだんじゃ」

 

「風前の灯火だ、正直お前が一体化してもすぐに負ける。だが……」

「人間の…希望の光を信じろ。俺が、プラズマスパークエネルギーで増幅し、メビウスを助ける力になる」

 

わからない、可能性の話だ。

だが、こう言うしか無い。

 

「頼んだぞ……彼等を説得してくれ」

 

 

 

「俺は」

 

『メビウスが救われるかは貴様らにかかっている。ついでに俺の命もだがな』

 

「りゅうさん?!」

 

死んだと思っていた存在が急に現れたんだ。

誰しもが驚くだろう、当たり前だ。

 

「聞いてくれ、俺の中に今あそこで死にかけてるウルトラマンの魂が入ってる!そいつが言うには、俺達が…俺達がミライを、ウルトラマンメビウスを信じる心が、ミライの力になる!頼む、力を」

 

「ねぇ、おじさん。先生はそう言ったの?」

 

「あぁ、ウルトラマンが確かに」

 

『……ごめんね、嘘になるかもしれない。でも、俺も何とかするから』

 

聞こえない、今は完全に幽霊の様な物だ。

 

「私、信じる。先生が言ったなら」

 

「僕も!」「メビウスの為だもん!」

 

「私も!」

 

「俺もだ、アミーゴ」

 

「ミライくんは私達の仲間です!」

 

「僕達が信じない訳がないじゃないですか」

 

「当たり前よね」

 

「……行こうか」

 

子供たち、クルーガイズ、ファントン星人までもがリュウの周りに集まる。

 

「力を貸してくれ!ウルトラマン!!」

 

ベータペンシルが光る。

 

「地球人達、私を信じてくれてありがとう。

今こそ、メビウスに力を」

 

 

 

 

「ぐぁ…」

 

「うっ……」

 

「きゃぁぁぁ」

 

メビウス、ヒカリ、アリアの3人は既に満身創痍。

動くこともままならず、ボロボロになっていた。

 

「これは……」

 

「アインなの?」

 

「なんて……暖かい光だ」

 

「メビウス、これは俺と地球人だけじゃないお前を信じる皆の光だ。ヒカリ主任、アリア、手伝ってくれるか?」

 

「信じよう」「うん」「私も……忘れるな」

 

今までボロボロだったザムシャーが星斬丸を携えて立ち上がる。

 

「ザムシャーも……」

 

メビウスを中心に光が溢れる。

傷が塞がり、あたりに暖かな光がまるで朝日の様に広がった。

 

〘メビウススペシウムフェニックスブレイブ〙

 

ウルトラマンメビウスにクルーガイズとウルトラマンを信じる者達、アイン、アリア、ヒカリ、ザムシャーが光となって融合した神秘の形態。

 

「何だ……それは」

 

「僕達の光の力だ!」

 

エンペラ星人はエネルギー弾をメビウスに放つ。

 

「「リバウンド光線」」

 

メビウスとアインの声が重なる。

アインの幻影がメビウスの隣に立ち、同じリバウンド光線を作り出す。

 

「ふざけるな!」

 

エンペラ星人の念力が地面に落ちていた瓦礫達をメビウスに向けて放ってくる。

 

「射撃なら…」「俺達だ」

 

メビウスの中から仲間の声が聞こえる。

メビウスはスラッシュ光線で全ての瓦礫を瞬時に破壊する。

 

「「スペシウムバズーカ」」

 

直ぐ様、アリアの必殺技であるスペシウムバズーカへと攻撃をつなげるメビウス。

しかし、それは、エンペラ星人のリフレクターマントに弾かれる。

 

「「スターメビウムナイトブレード」」

 

それは、ヒカリとザムシャーの力の融合。

メビウスと共にヒカリの幻影が、そしてそれに続く様にザムシャーの幻影がエンペラ星人を斬り付ける。

 

「ぐぁぉ……舐めるな!我は暗黒宇宙大皇帝…我が……全宇宙の支配者なのだぁぁぁ」

 

「支配じゃない、僕はこの星に来て色んな人達と友達なった。解り会えない人も居た、でも……それ以上に仲間ができた」

 

「仲間だ?友情?そんな者は必要ない、支配者として君臨し、我の下で平定される世界。宇宙、それこそが必要な事だ!光という忌々しい存在があるからだ。私の同胞、家族はもう居ない……何故だ。何故貴様らは力を、得た!何故、我等は、闇に落ち、朽ちねばならなかった!光の者よ……これで終わりだ」 

 

それは、エンペラ星人の慟哭だった。

たった一人生き残り、同胞の屍の中を生き抜いてきた。そして知った、自身と同じ境遇でありながら光として生きる者達を。

だから憎んだ、全ての光を。

だから願った、全宇宙への復讐を。

だから、得た。闇を、呑み込み、自身が闇となる力を。

メビウスはその慟哭を理解してしまった。

苦しんでいると、悲しんでいると。

 

「それでも……」

 

「メビウス、解放してやれ。それが……お前にできる祝福だ」

 

アインの幻影がメビウスを支える。

 

「ミライ」「ミライくん」「アミーゴ」

「ミライ」「メビウス」

 

仲間たちの声が聞こえる。

 

「……エンペラ星人、もし……出会い方が違えば貴男も……ウルトラマンだったかもしれない」

 

「しねぇぇぇぇ」

 

エンペラ星人の必殺技、レゾリューム光線がメビウスに迫る。

 

「ハァ!」

 

スペシウムメビュームナイトシュート。

ウルトラマンと仲間たちの絆が生み出した必殺技がエンペラ星人のレゾリューム光線をかき消す。

 

「私の……敗北」

 

「お父さん?どうしたの」

 

それは記憶に残っている少女。

 

「なんでもないよ」

 

「行きましょう、アナタ」

 

光の中で確かにエンペラ星人は見つけたのだ。

 

「ぐぁぉぁぁぁ」

 

エンペラ星人が爆発する。暗黒宇宙大皇帝は地球にてメビウスに倒された。

 

光が溢れ、ウルトラマンと協力者達は別れる。

 

「……エンペラ星人とか……ウルトラ警備隊に喧嘩売った時より疲れたぞ」

 

「アイン、ありがとう」

 

「気にすんな」

 

「「先生!ありがとうございました!!!」」

 

生徒達に向けてピースサインをする。

 

「さらばだ、アリア。旅に出よう、これから」

 

「ヒカリさん、メビウス、また何時かね!」

 

俺とアリアの前に光のゲートが現れる。

 

「さらばだ、アイン」

 

「二人共、お元気で」

 

俺とアリアがゲートを抜けた先は果てなき宇宙。

 

「さぁ……俺達の未来だ」

 

「……プロポーズなわけ?」

 

「どうせ一緒だろ?本格的なプロポーズは何時か必ずするからさ」

 

二人のウルトラ族は閃光となって宇宙を進むのだ。

 

 

 

 




本作オリジナル
ウルトラマンメビウス
スペシウムフェニックスブレイブ

メビウス、ヒカリ、アイン、アリア、ザムシャー、協力者達がアインの持つプラズマスパークエネルギーを利用して融合した奇跡の形態。
ウルトラマン達の力とザムシャーの技術を使え、剣術では誰にも負けない。

体重5万3000トン

必殺技を使用時にその必殺技に応じたウルトラマンやザムシャーが幻影として現れる。
特にスターメビウムナイトブレドを使用する際は
ヒカリとザムシャーの幻影が共に相手を斬り裂く。


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