気づいたらアルティメット孫悟飯でした。
こんな一言で始まるが言い訳させてほしい。
とある世界に転生した僕は今日にやっと前世の記憶というものを思い出した。
そこで僕はドラゴンボールが好きだった故に孫悟飯になっていたことに少し喜びを感じ、もしかしたら来る未来に若干絶望していた。
だが、そこで僕はとある違和感に気づいた。
あれ、なんかもう髪の毛逆立ってね?しかもちょっとだけ力を籠めたらバチバチと雷のようなものが迸る。
アルティメット孫悟飯じゃん、と気づいてしまってサーっと血の気が引いていくのを感じた。
まず、アルティメット孫悟飯は老界王神様に潜在能力(といっても後述するが彼にとって一部に過ぎなかった)を解放して魔人ブウを打倒せるほどの力を持つ。
それがこの世界にいるの…………?
よりによって『僕のヒーローアカデミア』の世界に?
この超人的な力は個性として認められるだろうが、簡単に世界を滅ぼしかねない力となる。
それに加えてヒロアカ世界って色々と闇が深い。ほら、親の問題とかヴィランの問題とか。
一体どういう経緯で僕がアルティメット孫悟飯になったのか覚えていないが、もう一度激怒することがあればさらに大変なことになる。
別に力を持つことが悪いことではない、だが孫悟飯にはまだ変身を残してる。
そう、孫悟飯ビーストである。
映画にて主役となった孫悟飯がアルティメットの状態でさらにキレたことで発現した新たな形態。その力は何十年と修行していた孫悟空やベジータを簡単に上回ることが出来るほどの出力。
宇宙規模の物語ならまだ何とかなるはずだろう。だがここはヒロアカの世界である。記憶の中に幼馴染が万物を作り出せるような存在だったりニュースでオールマイトが普通に活躍していたところを見て現実はそう甘くないと言ったところだった。
文字通りバランスブレイカーとなる存在になるだろう自分の存在。
正直に言うと自分の力に恐ろしいと感じることもあったが、
だって僕は『孫悟飯』。正義の味方であり悪を絶対に見逃さない!
『グレートサイヤマン』になるのだから!
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「こんにちは百さん」
「こんにち…………悟飯さん!?どうして大きくなってますの!?」
どうやら彼女にとって僕は少年期の頃の姿しか知らないらしい。
「あはは、合わなかったうちに急に身長が伸びちゃって」
「伸びたにしても限度という者がありますわ!先週はこれくらいで金髪でしたのよ!」
「あ、あはは…………多分『個性』の影響かなぁ?」
笑ってごまかす、というか僕も知らないんだからそう言うしかない。
八百万百さん、僕の幼馴染である。
言いそびれたが、僕の出自はロボット専門の大企業の養子という形に収まっている。
本当の両親のことは知らないが人造人間16号似のやさしい義父はいる。
だけど僕の出自や姿が超サイヤ人からアルティメットになったことについて聞いてもはぐらかすばかり。いや、後者は分からないだろうけど。
で、百さんとは企業間のつながりとして幼馴染となっている。
一週間前までは超サイヤ人の僕からアルティメットな僕になっていることに驚きを隠せないようだ。
「そんなに身長が伸びて体調とか大丈夫なんでしょうか?体の違和感とかは…………」
「それはないよ。むしろ絶好調!それどころかちょっと力を籠めるだけでこれだよ」
パリリッと小さな電気が迸る。びくっと驚く顔をした百さんも可愛いけど、ちょっとだけでこれとは昨日より出力が上がってない?
「ちょっとのことで出力が上がりすぎて手加減が困っちゃったんだよ」
「確かに。前から手加減が下手とは思っていましたが、こうなってしまうとまた特訓が必要ですわね」
「うん、だから手伝ってほしいんだ」
「もちろんですわ!私にできることなら何なりと」
やっぱり百さんは頼りになるなぁ。ちょっと融通が利かないところはあるけどとってもいい人だ。
立場は御曹司と御嬢様とほとんど同等だけど、この交友関係を大事にして生きたい。
こうして僕たちは推薦入学で名門として名高い雄英高校へと入学することが決まった。
~登場人物紹介~
孫悟飯の力を持って転生した男。
レッド製薬の社長の養子であり原作同様成績優秀で正義感も強い。
気づいたらアルティメット悟飯になっていたが、その前は超サイヤ人2の姿で生活していたが、その経緯も訳アリで今は語ることはできない。
ちなみにレッド製薬は元はブラック企業だったが悟飯の義父が社長の座を奪取したことによりホワイトな企業へと生まれ変わった。
あと一回ガチギレしたらビーストになるかもしれないので頑張っているが、この世界には怒りの火種が多すぎる。
八百万百
裕福な家庭同士仲良くしている幼馴染。
悟飯の方は昔の会社のうわさで敬遠されがちだが、今の会社を見てしっかりと交流を保っている。
なお、悟飯の出力には毎回驚かされてどうにかしないといけないと世話を焼いている。