ベルと徐倫の奇妙な冒険、ストーンオーシャンは終わらない 作:37級建築士
遠回りな展開、結果ばかり追い求めてはいけないと第五部で学んだからこうなってしまいました。失敬
読者ニキに受け入れられるかどうかは相変わらずギャンブル、取り合えず花京院とアブドゥルの魂を賭けておきます。面白くなかったらチップにしてどうぞ
……人に対し、何かをしてあげるという事は……全て「見返り」を期待しての行為だ
……人に親切にするのは自分も親切にしてもらうためであり、無償の愛というものはない
……無償の愛とは……天国へ行くための「見返り」だからだ
人は天国を求める、天国へ至ることこそが幸福だから、故に人は時に他人を救う。他人を救わずとも生は謳歌できる、だがそれは幸福ではない。
幸福の定義とは何か、それは覚悟をした者だと私は知った。人が生きる中、その先にどんな運命があったとしてもその先を知り覚悟を決めて終わるなら、それは幸福と言える。幸福とは運命を克服することと答えを得た
だが、だがしかしだ。私の答えに水をかけたのがこの世界だ
……この世界と元の世界、決定的に違うのは神だ。この世界には、神を語る生き物が現実にある。肉と骨で支えられ、皮で包まれた奴らが神であると世界が認めているッ
……神は絶対だ。神こそが見返りなき、無償の愛を施す。それはいい、その事実は素晴らしいことだ
……だが、それは果たして幸福なのかッ 与えられた神の施しは、真に人の幸福といえるのかッ
……運命を克服できずに終わる、そんな生しか知らず、人は人生を終えてしまう。これが真に幸福といえるのかッ
……見定めなければならない。神と人、共にあるこの世界は、天国を否定するのか
……神を語る生き物共が、もし仮に人から幸福を奪う存在なら、天国へ至る幸福を得る機会を奪うのならッ
……私は、私の神に従うまでだ
〇
祭りの華やかなにぎやかしに耳を澄まし、神と神父はたわいもない会話を交えていた。
会話の種は、実に宗教的であった。互いの価値観をすり合わせる会話の中、ヘスティア神父の独特ともいえる主義主張に興味を持った
神に対して向けるおのが信仰と新興、神を信じながら時に個人の思想で神を説き伏すような文句に、ヘスティアは何を思ったのか
「……おもしろい、君の主義は非凡だね」
神であることを忘れて、ただその不遜な振る舞いに、言動に、ヘスティアは好奇心のみを抱いてしまった。
「無償の愛は無い。君はアガペーを否定するみたいだね」
「……気に触れたなら謝罪しましょう」
「いやいや、謝れなんて言わないよ。君の主義はとても的を得ている……見返り、とはよく言ったものだ」
面白いね、そう口にし、一呼吸おいて紅茶を含む
茶葉の香りで胸を落ち着かせ、噛みしめるようにヘスティアは神父の言葉を感じとる
……無償の愛はない、すべては見返りを期待しての行為
神父が口にしたセリフ、ヘスティアが会話の中で自らを助けたことに対して動機を訪ねた結果、神父は以上のように返してみせた。
ヘスティアに茶をふるまい、菓子をふるまい、場所を提供した。それは神を信じる故に取った、無償の愛が言動の尊い行動だと、ヘスティアは決めつけて語り、神父はその前提を覆したというのがここまでのやりとり
「見返りこそが、他人を助けることの真意か。なんだかむごいことを言うね……なら、救いにも意味はないのかい」
「意味がないとは言っておりません。ですが、救いも奉仕も、何もかも漠然と正しいとは言い切れないことばかりです。真に正しい善、それを探求するのが人にかされた命題とも言えます」
「正しさを見つける、矛盾の中から答えを探り続ける……君たち、
「……神の言葉らしい、地上のヒトとは違う回答であられる」
「そうかい、それにしても君は神を信じているのに、どこか猜疑的だね」
「……なぜそう思いに」
「見定めている、そんな目をしているよ……神父くん、君は特にだ」
空気が変わる。好意的に接している無邪気な少女は、今この時より超然とした落ち着きで神父を見る
「……見返り、そう君は言ったよね」
先ほどの言葉を掘り返す。ヘスティアが引っ掛かっているのはその点だ
会話の中、神父の持つ信条に一つ方向性を感じていた。それは、神に対する挑戦的な視点だ
「君はとても特異的だ。この神とヒトがともに歩む時代において、君の考えはまるで神々が降りる前のモノだ」
「……私は神を信仰している」
「だろうね、でも僕たちじゃない」
「…………」
内心、神父の本音をヘスティアは言い当てて見せる。
神を信じているが、神と見ていない。そんな神父の裏をヘスティアは気さくに言い当てて見せる。いたずらに成功したような、いじらしい少女の笑いとともに、ニマニマと笑って、また菓子を一つかみ砕く
「神、ヘスティア……私を不審に思っているということでしょうか」
「それは、ちょっと否定しづらい。神的にみるなら、君はちゃんとした子だよ……でも、何かわからない所もある。だけど、それだけで悪いとも断定できない」
「……理由を聞きたいのでしょうか」
「聞かないよ。君が何者かはここでは聞かない。友神のことも、お茶と菓子の礼もある……それに、君のことで分かっていることは一つある。だから、この場では何も決めつけないよ」
だから安心して、そう言い切りヘスティアはまた笑いかける。神父に対して、ヘスティアはどこまでもイーブンに、ただ公平な視点で物差しを提示していた。
先ほどのような決めつけはせず
「神は地上に降りて、子供たちと共に歩む。でも、それだけだ。無償の愛とかなんとか、神様がいるから人はこうあるべきだ、こうしたら幸せだ、なんて傲慢なふるまいはしない。まあ、一部はそういうのもいるけど」
「……」
「でも、そういう連中にしても、行動は君たちと変わらない。この世界の神は、人と同じ目線、といかなくても、君たちが手を伸ばせば届くぐらいの高さだよ……上から見下ろして、何でも与えるようなことはしない、したくないんだ」
「……つまり、神は何もしないと」
「恩恵は与えるけどね、でも動くのはいつだって君たちだ」
「…………」
言葉を閉ざす、神父はヘスティアの言葉をかみしめ、そして
「…………そうか、なら」
「?」
ヘスティアが心配そうに顔を除く。プッチは下を向き、震えだした
「素晴らしい、人の幸福は依然変わらずか、あぁ、そうであるべきだともッ」
立ち上がった。そして叫んだ
「霧は晴れた。やはり、この道に間違いはない……私の神は、否定されないということかッ」
叫んだと思えば、今度はハイになり天を仰いで賞賛
神父の突然の行動にヘスティアはついていかず。そんな彼女をよそに、神父は我が道を続けていく
「神とともに歩む時代、大いに結構だ……人の幸福が依然変わらぬならそれでいい」
「……な、なんだい」
神父は視線を下げる。一瞬目が合い動じるヘスティア、しかし神父が見るのはヘスティアではなくその隣
ソファで横になり、眠っているヘファイストスに目をやる。
すると、徐に取り出したディスクを、あろうことか
「な、何をす……ッ」
「邪魔をなされるな、必要なことなのだッ」
ヘスティアの制止むなしく、神父はあるものをヘファイストスの頭へと放った。
一瞬のこと、ヘスティアは頭をつかまれ視線を下にやられていたため、見えず。だが、放たれたそれは紛れもなく、この世界ですでに知られた名称で言うところの
ディスクであった
「晴れやかな気分だ、祝福の曲を奏でろッ ヘンデル作、メサイヤをッ!!」
「な、なにをするーーーーッ!!!?!?」
ヘスティアが叫ぶ、しかしそれよりもずっと大きく、そして壮大に
「————ハーレルヤ、ハーレルヤッ」
「いいぞ、その調子だ、女神の美声を聞かせろッ」
指揮棒を振るうように、神父はその手を振りヘファイストスを使う
何が起きているか理解が及ばない。突然のこと、だが困惑が晴れるよりも先にさらなる困惑がヘスティアを襲う
『ハーレルヤ♪ハーレルヤ♪ハーレルヤ♪』
「なッ!?」
突然の歌声、それは今しがた眠っていたままだったヘファイストスの口から奏でられていた。
目も閉じたまま、起きることもなく、ただその口だけがプロのオペラ歌手もさながらな美声とメロディを部屋中に響かせる。
奇妙だ。そう理解するだけでいっぱいいっぱいになる、息継ぎもなく高らかに歌うヘファの声、そして上機嫌にタクトをふるう神父のおぞましさ
悪ではないと仮定した、奇妙だと断定した。しかし、今は奇妙さも通り抜けて、おぞましさで足が竦む。
「神父くん、君は……」
『————————————————ッ!!!?!??』
「なッ!?」
再度、問いかける言葉を吐こうとした刹那
空気が揺れた、建物が揺れた、衝撃が全身に走り、かわいらしい尻がソファーから一瞬浮き上がった。
「な、なな、なんなんだいッ」
会話を中断する強烈な揺れ、そして耳をマヒさせた爆音に遅れて意識が向く。突然、あまりにも突然すぎるショックに反応がそれぞれ遅れてしまった。
響く歌声、突然の爆音、何が何だかわからない、そんなヘスティアをよそに、神父はとくに動じることもなく、ただ落ち着いてレコードのスイッチを切るようにヘファイストスの頭に触れた。取り出したディスクは、そのまま懐へしまい込む。入れたままにはしない
「……会場の方から、何か起こったようだ」
「!」
会場、その言葉にヘスティアの思考は切り替わる。すでに会場に行っているだろう二人のこと、身を案じたヘスティアはすぐにでも駆け付けようと思う、だがそう思うにもこの場のことでいまだ思考は落ち着かないまま
動けないでいるヘスティア、そんなヘスティアを見て神父は何を思ったか、気をかけるようなそぶりをする
「やめておいた方がいいでしょう」
神父の忠言、返答できないでいるヘスティアに神父は続けて言葉を
「あなたは神だ、特別な力を行使できる存在ではない……聞こえる様子だと、外はパニックだ」
席を立つ。そしておもむろに窓の外を見る、大勢の町人が走り、混乱した通りの様子を見せる
見せるが、いまだ視線は神父の方に、外の騒ぎよりも、目の前の神父が一番の問題であるとヘスティアは理解した。
「屋内が安全でしょう。ほとぼりが冷めるまで、ここを避難所としてご利用ください……今にも、外の人々はここに助けを求めるでしょう。あなたがすべきは、そういう者達への心配でしょう」
「……」
「無償の愛はない。だが、神であればそれは成立してしまう」
「……何を言いたいんだッ、君はッ」
ヘスティアの気も知らず、会話がかみ合わないまま神父は言葉を続ける。それは先ほどの会話、無償の愛を振るう行為についてのこと
「神を理解できた、ということです。人と神は違う、たとえ人が神とともに歩む時代であっても、人は変わらない、人の幸福は依然私達の方が正しい」
「神父くん、君は」
「人は変わらない。無償の愛は神だけのもの、ならば依然変わらず……この世界にも施そう、天国をッ」
『————————ッ!!?!?!』
「!?」
「……騒がしいな、いや、急かしているのか」
何か、ヘスティアに告げんとした神父の言葉は轟音で半ば掻き消される。爆音が鳴り響く、それは益々外へ出ることの危険を示している。
だが、神父は逆に、その足は外へい出向かんとしていた。
「……神との対談もここまでか、いや、思いのほか有意義だった」
「ま、待てッ」
去り行く神父にヘスティアは感情を向けて叫ぶ。
今しがた行った友への不貞も、露わにした悍ましいその正体も
今、この場でとどめるべきだと、魂が警鐘を鳴らして止まない
「話ができたことに礼はします。見返りとして、あなたはここで休まれたほうがいい……傍の女神さまの面倒を見られるといいでしょう」
「……ッ」
神父の腕をつかんだまま、ヘスティアは前に回って腕を広げる。
叶うことはない。その気になれば息をするようにはねのけられる、そうわかってはいても、どうしてか今この場で離れさせることに危機感を感じた。止めるべきと、行かせてはならないと
語る言葉に嘘はない。神を前にして意を隠し、真意を暴かれたくないとする悪辣さは感じない。だが、どう見ても悪であると頭で理解できても、それでもなお自分の知る見解で図ることができない。
嘘を見抜く神の目と耳、この男は秤にかけてなお、この男には己が悪であるという意識の表れがないのだ。
……興味があるなんて、馬鹿なことを考えた。けど、どうして気付ける
今まで出会ったことのない脅威、自分が悪であると気づいていないこの世で最もおぞましい悪、そんな人間がいることをヘスティアは夢にも思わなかった。信じたくなかった
「外が危険な状態で人探しをして万一があってはなりません。今は、御身を大切に……女神よ」
「だったら、それを言う君こそだ。……君は、どこへ」
「失礼、語るほどのことではない故に」
「……なんだ、君はいったい何者なんだッ」
自分を置いて、諫めながらも自らは勝手に動かんとする、そんな相手にヘスティアはどうしてか
憤り、怒り、そのような感情を通り越して。ただ、疑念だけ
理解しがたいこの存在、その事実を受け止めきれない自分のストレスをただ乱雑に向けてしまっていた。
「君が僕をここに招いて、そしてとどめた見返りは神への審査だった……君は見定めて、答えを探していた」
問いただす。この場で募ったものを、今ここで
でなければ、もう次に顔を合わす機会はないと感じたから
「答えを得た君は何をするつもりだッ 僕たちの街で、君は一体何をするつもりだッ」
問いかける、神父は否定せず、その場で足を止めた。
振り向かず、少しの間なら聞いてやろうと、そんな尊大なふるまいを見せる
「なぜそのように考える、私が世界征服でもたくらむ悪役にでも見えたか?」
「いや、違うだろうさ。でも、それに近い何かじゃないのかい?」
「……根拠は」
「ただの仮定さ。でも、君には大きな目的がある……そして、それは人が人のために、そんな使命感とか、絶対的と定めた正しさから来る行動じゃあないのか」
「過度な評価だな、どうしてそこまで断定ができる……女神なら、賢明な判断を下すべきではなのか」
「……ッ」
「その断定が、この場でつないだ命を捨てることにつながると、まさか気づかないわけがないだろうに」
強く、神父の問いがヘスティアを詰める。神父は声色を変えていない、姿勢も楽な立ち方をしているだけ
ただ、その背後にヘスティアには見えぬ明らかな狂気を忍ばせて
もう一度、最後の選択肢を突き付ける
「……それは、それ、は」
迫る選択肢、ヘスティアには見えない。しかし、現状だけは嫌が応にも把握してしまう
神である。その気になれば神の力、アルカナムの畏怖も選択肢にある
だが、だがしかしだ
……どうして、どうしてなんだ
……それだけはだめだ、それをしたら、ぼくはきっと無事で済まないッ
扉の前に立ち、進路をふさぐヘスティアだった。しかし、震えは徐々に抑えが聞かず
一本一本、自分の体を保つ糸が千切れていく。最後の一本も、あっという間に
「……ぁ、ああぁッ」
切れてしまった。か細い声だけが、言葉にならない弱い音が、熱い雫とともに床に落ちていく。
気づけば、自分はもう立っていなかった。ただその場で腰を落とし、もう一歩もそこから動くことができないでいた。そんな自分を自覚したのは、呆れた神父のつぶやきが耳を通り過ぎてからだ
「勇気も底をついたか、神とはいえ所詮は少女か」
神父は踵を返さず扉を開け開く。路傍の女神に目もくれず、ただ迂回して去っていくだけ
気にも留めず、足早に去っていく音が遠く、消えていく。呼び止めることもできず、ただ一人残されてしまう
『———————————ッ!!??!?!』
轟音が再び鳴り響く。町の騒動がのっぴきならない状態だと伝わるも、今は、ただ彼の人物にしか思いの置き所はない。
……神を信じて、神を見定めて、そのうえで答えを出した。神父くん、君が信仰しているのは、ヒトなんだね
後に残るのは、会話から拾い上げた一つの見解
無償の愛とは無い、そう断定しながらも他者に働きかける人の営みを否定しなかった。つまるところ、神父にとって考えは常に神が人を救う理論よりも、ヒトが人の為に何をなすべきか、人類の為に人の進む道は何か、そこへ重きを置いていたのではないか、そう仮説を立てる
人のために、全ての人に何かを行う。それは、恐ろしく清らかな行為にも、おぞましい狂気に満ちた行為にもなりえる。
……神父くん、君は何者だ
……君はいったい、人のために、何をする?
仮説が仮説を呼ぶ、おぼろげな期待値から、ヘスティアは口を開く
「君は、この世界に来て、いったい何をする?」
思い浮かべたのは異質さという点で同じ、空条徐倫のことだった
ふと思い立ったことで、もしやと仮説がつながる。彼女が時折説明する違う世界、そのことは定かではないが
もし、彼女の言う神の降りていない地上の世界があるとして、彼がその世界で何かをしていたなら
その、やろうとしたなにかは、きっと
『聡いな、さすが神というべきか』
「……ぇ」
× × ×
騒々しい街を歩く神父が一人、逃げ惑う大衆の波を逆らって、彼は堂々と中央を貫いていく
その手には説法を施す聖書も、祈りを送る十字架もない。あるのは、この中世時代の世界に相応しくない、モダンで異質な人工物の物体
共通語のコイネーではなく、英語のローマ字表記でディスクと記された一枚の記録媒体。白とも薄紫とも見える色合いのその円盤には、かすかに人の顔とも見える虚像が込められていた
記録は少女の、女神の物。記されたほんのひと時の記憶は、思い付きの慈悲ともいえる
……迷える子羊、そう言って見せた。確かに、その答えは正解だ
「迷いは払った、その恩に報いて奪うのは記憶だけとしよう。神殺しは気持ちのいい行為ではないからな」
……感謝しよう、女神ヘスティア
「私の信仰対象は彼だけだ、彼のいる世界にしか、私の神はいない」
告げる言葉は空を切る。語り掛ける相手はいなくとも、敬意を払い礼を尽くすことで、自らの感謝の丈をこの世に残す
もはや会うともしれぬ相手、交わることもない線と線
痕跡は残さない。かつて、グリーンドルフィン刑務所で幾度も行ってきたことのように
『——————————————ッ!!?!?!?』
爆音が響く、だがその方向はテロの発生地であるコロシアムではない
その方向は、先ほどまで語り合いをしていた教会のある方向。救護所として利用されていた教会に、多くの避難者が足を運んだタイミング、それは突如として起こった
此度の事件、未だ始まったばかりの怪物祭を襲った悲劇
後日、飾られるであろう号外に記される一文に、とある教会で謎の爆発が起き、教会関係者及び避難していた市民全てが亡き者となる、と記されることだろう
ただし、その一文には続けて
全焼する教会良い、立った二人の女神だけは無事に救出される、と
「ホワイトスネイク、ディスクで命令を下す能力。女神共は助け、そして痕跡はすべて焼き払う。そして、最後には自害させる。命令は守られた」
「我ながら便利な能力だ。だがしかし、これが本来の力ではない」
「取り戻さなければならない。わがスタンド、ホワイトスネイクの真価を……見つけねばならない、放浪する主なきスタンド、ニルヴァーナ・ロータスを」
「ほかの誰でもない、私が先手を打つッ まだ、この世界の誰もが奴の目的を知る前に、私が先に決定打を決めるのだッ」
そう、進むべき道は一つ
「異邦の世界、二度目の生……すべて受け入れよう。目指すべきは、天国へ至る道……依然、変わりはしないッ」
>>to be continued
以上、プッチとヘスティアのやりとりでした
会話の意図が少々含みもあって、難解な表現をしていましたのでここで改めて注釈。不要であれば読み飛ばしてどうぞ
① プッチ神父にとって、人の幸福は天国へ至ること。これが絶対の条件
② プッチ神父は人と神がいる世界を見て、無償の愛を見返りなしで行う神の存在を知った。それ、駄目じゃね?
※ ここで疑問が浮かびます、と私はプッチ神父の思考を推測しました
③ 神が無償の愛を施す、見返りは必要ない、つまり神と一緒に歩むこの世界には天国の幸福は不要ではないかと考えます。この世界の住人は、天国を追い求めていないと考察する
④ しかし、それは与えられた幸福であり、人がつかみ取ったものではない。つまり、神が無償の愛を振るうことで、人から幸福を奪っている。少なくとも、幸福を得る機会が奪われているのではないかと予測
※ なぜなら、人の幸福とは運命を克服すること。そのために天国、なのに神が邪魔をしているなら、プッチ神父良からぬことをたくらむ
※ そんな時、偶然にも女神と接触。改めて、ここで見定めてみた結果。
⑤ 神は確かに無償の愛を振るう。だけど、神は公平だった。オラリオに降りた神たちは、あくまで世界を人自身に委ねていると理解する。
⑥ つまり、機会は奪われていない。天国へ行く幸福を邪魔する存在ではない。だから、悪ではない。自分は間違っておらず、そして神がいることは障害にならない、神を名乗るこいつらを積極的に始末しなくてもいい。
⑦ この世界でも同じ、人々は天国を求めている。よし、人類を救おう! 女神、教えてくれてありがとう。だから始末しないよ
※ ただし、記憶は奪っておく
⑧ そんな結論から、プッチはディスクで操った教会のスタッフで潜伏先の教会もろとも爆破。もろとも巻き込んでいっぱい殺して、けどヘスティアとヘファイストスは温情で生かしておく。自分がいた痕跡は誰も知りえない、これで一幕
以上、今回の話の大まかな流れです。つまり、プッチ神父はどこにいてもプッチ神父と思っていただければ幸い。
長々と語ってしまいましたが、とにかく書きたい展開にたどり着けてちょっとすっきり。これでプッチが物語をかき回すやばい悪役として参加、さあ楽しくなってきた。書くの絶対大変だけど
次回の投稿もお楽しみに