ベルと徐倫の奇妙な冒険、ストーンオーシャンは終わらない   作:37級建築士

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ラノベ新人賞の執筆で疲れた建築士です。ストレス発散にジョジョ見返してたら急に書きたくなってきた衝動で投稿

彼のオリスタンドが登場します。お気に召していただけたら幸い

楽しく二次創作するんだよぉ~


Disc.34~噴火

 

 

 

「……どういう、風邪の吹き回しかな」

 

 声をかける、偉丈夫の泰然した出で立ちと見下ろす背丈、しかし返す言葉には気圧される様子はみじんもない

 

「そうだね、こんなにも間近で顔を合わせるのは久しいね」

 

 見上げる首で猛者(おうじゃ)と相対する。二人ともに、かわす挨拶は程々に

 

「……状況を開始した。俺たちは好きに動く」

 

「そうかい、それも仕方ないか」

 

 

 緊急時、あらかじめ取り決められていた規約通り、フィンは事の展開図をオッタルへと譲渡する。

 

 

「騒動の中心はここだ、コロシアムよりこの地図の円の内側、包囲しつつ諸悪を叩く」

 

「……敵スタンド使いは」

 

「キラーズから伝わっているよ。敵は透明だ、透明なゾンビというべきだろうね」

 

 

 すでに張り巡らされたフィンのスタンド。シン・リジィのドッペルゲンガー達がオートで敵の掃討を開始している。

 

 渡した展開図は、リヴェリアのスタンドで導き出した敵スタンドの予測位置。そして、その位置をもとに展開した自軍の配置位置、情報を共有し円滑な処理を行うべく、フィンの策は起動済みであった

 

 連絡用魔道具でオッタルは指示を送る。今この時をもって、ロキファミリアとフレイヤファミリア

 

 両ファミリアによる、謎のスタンド使いによるテロ対策活動が開始される。

 

 

 

 

「キラーズの位置を記した。その位置へ誘導すれば、スタンドを持たない冒険者でも敵を倒せる」

 

「……不要だ」

 

「かもしれないね。まあ便利に利用してくれ……首謀者はサイモン・オヴァディア。つい最近この町で猟奇事件を起こしたウォンテッド、有名人だ。生け捕りは不要、見つけ次第殺して構わない」

 

「それも不要だ。あの方より、すでに見つけ次第葬る命は受けている」

 

「そうか、なら安心だ……助かるよ。君達が並んでくれていることを」

 

「礼もいらん。互いに目的が違うのだ、共闘と言えるほどのものにはならん」

 

「それでもだよオッタル。君たちが、特に君が動いたのは僥倖だ。理由は何であれ、この区画を封鎖するには君のスタンドは必須条件だった」

 

「……スタンドか、厄介なものだな」

 

「そうだね、自分で背負っていてもそう思う……行こうか」

 

 

 二人が歩みだす。状況は既に開始、オッタルもまたスタンドを展開し、被害の甚大なコロシアムの区画へと駆ける。

 

 総員、合わせて数千にも及ぶ兵士の導入。しかし、未だ市民は逃げまどい救助にも手間取られる。

 

 ひそかに起きたこれまでの悪事とはスケールが違う。さながら、暗黒期の再演。二桁にも及ぶスタンド使いを導入したところで、事態の収拾は容易にあらず

 

 なぜなら、敵はこの地の底に沈む闇全て

 

 かつて、折に閉じられた閉鎖空間で使用された時とはわけが違う

 

 ここ、オラリオにて使われるリンプ・ビズキットは最凶のスタンド能力といえる。が、だがしかしだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人が死んだ。目の前で、頭から血を吹き出してこと切れる。

 

血が噴き出すたびに、吹き出す箇所が噛み千切られたように欠損する。遠くで、すぐそばで、隣で、目の前で、そして自分に襲い掛かるこの脅威に人々はすぐ回答を得た。

 皆が注意喚起で叫ぶため、情報はすぐ伝播する。

 

 透明な化け物、姿が見えないが、返り血で浮かび上がる姿は諸々差はあれど人の形だ。

 怪談等の作り話に聞く定番の怪異、ゾンビという言葉もすぐに伝播する。

 

 口々に透明なゾンビがいると叫び、おののき、人々は混乱の様相を作り出す。

 会場一帯に溢れかえるゾンビは広範囲にわたり人々を襲う。爆心地であるコロシアム近辺の広場から隣接する住宅街に商業区にと、被害は燃え盛る火のごとく地図を焼き焦がしていく。

 死人はさらなる死人を、加速度的に増え続ける敵勢力を相手に手をこまねいてるギルド本部に打つ手はない。

 

 事態は悪化をたどるばかり。だが、そうさせないために彼らは独断で駆けつけた。もとより、事件の終息に置いて冒険者はもちろんのこと、スタンド使いは必須だ。

 

 被害は食い止めねばならない。広がるパンデミックを封じ込め、事態の収拾を図る

 

 いや、それはあくまで副次的だ。

 

 彼の主題は、彼の信仰を守ること。彼の女神に悍ましい臭気を寄せ付けないこと

 

 異邦の力も有した彼が、ひとまず数千のゾンビを焼き払ってみせたのは、そんな彼の絶対的な主従の想いからだ。

  

 正義ではなく、信仰。ならばこそ、これは彼にとって、更には彼ら一団にとっても聖戦に値する。

 

 

 

 

~中央ストリート、コロシアム方面~

 

 

 

 

 

 雷鞭を振るう美男子が高所に立つ。白妖の魔杖(ヒルドスレイヴ)、ヘディンが後方で指揮を振るい勇士たちを奏する。配置は囲い、コロシアムより広がる火の手を抑え込むように陣を変形させ固定する。

 

 敵の姿は見えない。だが、経路を塞げば流れは見える。女神の戦車(ヴァナ・フレイヤ)炎金の四戦士(ブリンガル)黒妖の魔剣(ダインスレイヴ)、有力な戦力を前線に敵の進路を変える。スタンドを使う者は任意の殲滅に当たる。ヘディンの描く絵図に狂いはない

 

 スタンド能力の脅威は敵味方の視点で十二分に理解は得られている。故に、取るべき構図は最強の行使だ

 

 

 

「……敵スタンドは動く屍、加えて透明、民間人の保護を優先した結果取れるすべとしてこれが最善か」

 

 

 空気を焦がす、杖の放つ雷撃は見えずとも敵を捕らえて狙撃するも、そこに手ごたえは無い。起きた雷撃は不自然なまでに、その場所に空白の焦げ跡を刻む。

 

 スタンド能力に、非スタンド使いの攻撃は通じない。そもそも、干渉という概念すら起きていない。この現状に苛立つのは他の勇士も同じであった

 

 

「不快だ、憤りとまでは言わんが……臓腑の調子を乱される。故に、この場は皆に譲ろう」

 

 

 この場に立つ勇士たちを代表して、そしてヘディンが事前に拝聴した女神の憂いを払い、女神の憤りを払い去るために

 

 

「あの方のご意思は知らず、だが此度の騒動は間違いなくあの方の意に背くものだ。首謀者、貴様は我らが女神の興を得る機会に泥を吐いたのだ」

 

 

 一人、噛みしめるように語るヘディンの言葉、それは本来あるべきであった筋書き、このコロシアムで本来起こるべき騒動の演目、それを見下ろすことが女神フレイヤの意思。だが、その機会はとうに砕け散ってしまった

 

 

 

……ロキ達と協力しなさい。街の存亡や暗躍する誰かなんて興味ない

 

 

……私の夢、そのきっかけを奪った

 

 

……首を取れとは言わないわ、けど

 

 

…………後悔をさせなさい。そのためなら、彼の正義に加わりなさい

 

 

 

 

 

「女神の怒りは示さねばならん、故に灯すのは我らの最強の炎だ。さあ、流れはつないだ、道が見えるか」

 

 

 

 

 

 杖を、タクトを振るい演目のサビに入る。バベルを背に、大通りの中央に偉丈夫は立つ。

 

 頂点、すなわちオッタル。彼の手には一振りの大剣。そして、彼の隣に立つは、新たに手にした異界の力

 

 屍の軍勢は人型と異形を含めて大体規模、地を這い地をかけ、上も横も無く進軍を続ける。不可視のウォーキングデッド、その光景はオッタルにも見えない

 

 

 

「被害は気にするな、そのための共闘だ……貴様のフルスロットルであの方に被害は及ばん。ためらわず吐き出せ頂点(オッタル)!!」

 

 

 

 タクトを振り下ろす、ヘディンの視線の先、呼応するように彼もまた刃を振り上げた。

 

 振り上げた刃には、炎の悪魔が宿る。

 

 

 

 

『ヴァァアアアアアルヴァルヴァルヴァルヴァルヴァルッ?!?!?!?!』

 

 

 

 スタンドの姿は鋼と灼熱。メタリックな上半身を持つ鋼鉄の皮膚はひび割れており、常に内から湧きあがる熱で火が噴き出ている。憤怒の炎を鉄の体に内包した兵器と言うべきか、鋼鉄と灼熱の上半身に鎖の尾の下半身を持つ怪物。

 

 大剣にとぐろを巻き、今にも振り下ろさせる刃に熱を灯す。臨界を超えてなお真っ赤に燃える、怒りの業熱が鋼を鍛える。

 

 スタンド名、バック・トゥー・バック

 

 地獄より来たりし重鉄(ヘヴィ・メタル)、吹き荒れる焔が屍どもを今、地獄へと送り返すのだ。

 

 

 

 

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!」

 

 

 

 

 轟く憤怒の叫び、振り下ろす刃が地を砕き、そして大地の底よりマグマが噴き出す。

 

 オッタルが切り裂いたのは街の水道の輪の一端、スタンドの一撃を叩き込んだことで大地から噴き出す溶岩が外と内を隔てる。地表のプレートの裂け目を広げる様に、大地を切り裂く溶岩の線がオラリオの内部を隔てるのだ。

 

 無論、このような行為、二次被害を生む大災害に等しい。だが、すでに非難は完了している。無人の建物をいくら消滅させようと、人名と神命こそが優先される。

 

 オラリオの現状はひっ迫している。この程度の被害、黙って飲み干して口を紡げと、誰もが理解しなくてはならない。

 

 地獄を広げぬためには悪魔の力すら借りねばならぬのだ。

 

 

 

 

 

 

スタンド名-「バック・トゥー・バック」

 

本体名-「オッタル」

 

破壊力=S/スピード=C/射程距離=A/持続力=A/精密動作性=B/成長性=C

 

【能力】

 

 

 溶岩を生み出し操作する能力。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 地獄の如き炎熱の壁を背に、オッタルは進撃を始める。

 

 

 

 ゾンビどもに逃げ場はない、彼の火はすでに灯ってしまった。

 

 

 

 逃げる、否ゾンビどもはオッタルへと迫る。脅威を抱く機能が無いゆえに、その腐った口腔に彼の肉を放り込まんと飢えて迫る。

 

 

 

 近づく、見えないゾンビが踏み込む、それは剣の間合いの三倍はまだ猶予のある距離。だが、彼はすでにスタンドを発動している。

 

 

 

 彼の立つ領域、そこはすでに火口だ。

 

 

 

「……許されると、思うなッ」

 

 

 

 歩く、そして黒灰と化した屍を踏み砕き、なおも進む。

 

 

 

 

『■■■■————————ッ!?!?!』

 

 

 

 人のゾンビ、そしてモンスターのゾンビ、オッタルへと目掛けて走り出す数は優に超えて百は下らぬ。

 

 だが、これはもはや戦いとは言えず。飛んで火口へと落ちる屍達、慈悲など要らぬ。 

 

 

 

  

 

「腐り切った屍ども、貴様らの犯した罪の重さ!この程度の火炙りで許されると思うなッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 最低最悪のスタンド、リンプビズキットによる災害を跳ね除ける意思、オラリオの意思が反撃の炎を灯す。

 

 戦況は大きく動き出す。

 

 

 

 

 

>> to be continued

 

 




反撃開始、気持ちの良い展開が見られるはず。

徐倫お姉さんのかっこいい姿でベルきゅんを安心させねば



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