彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
「今日はお疲れさんってことでよ、とりあえずさっさと寝ちまって体力を回復させよーじゃねーか!」
なんとも重い雰囲気が漂う中、ウソップが努めて明るく切り出せば、
「オメェは昼に倒れてから寝っぱなしだったじゃねーかっ!」
ゾロが苛立ちを込めてウソップに枕を投げつけ……
修学旅行の夜みたいな枕投げ合戦が勃発した。
もっとも、この手の騒ぎで一番大騒ぎしそうな奴の姿はない。
「おっさん、もう水が出てるだろ。休んだ方が良いんじゃねえか?」
ルフィは元貯水池に掘削された大穴の縁に座り込み、穴を少しでも拡張しようとスコップを振るうトトを気遣う。
が、トトは脇目も振らずスコップを振るい続ける。
「またいつ砂嵐が襲うか分からないからね……ここは私が国王様から預かった大切な土地なんだ」
「……そうか」ルフィは砂が掘り出される音色を聞きながら「おっさん、この国が好きなんだな」
「この国はね、良い国なんだ」
トトは手を止め、かさかさに荒れた額を拭う。
「王家は民を慈しみ守り、民はそんな王家を敬い……尊んできた。これまでずっと皆で助け合い、平和に幸せを求めることが出来たんだ。そうやって歴史を重ねてきた国なんだ」
「良い国だな」
ルフィが何の衒いもなく素直に評せば、トトは胸を張って誇らしげに笑った。
「ああ。そうだろう。だから、私達はアラバスタが大好きなんだ」
美女達はまだ眠らずにいた。大人の時間とばかりに酒をチビチビと嗜む。
「アラバスタ王女と知り合いだったとは……貴女ってホントに意外なことだらけね」
チレンが煙草を燻らせながら、鋭い眼差しを向けてくる。
「奇縁って奴さ。昔、くたばりかけていたところを、世界会議へ向かうアラバスタ御召船に助けて貰った」
ベアトリーゼはラムを注いだカップを口に運ぶ。
「佳い娘だよ。些か御転婆すぎるけれど」
「御転婆? 命知らずと言うべきね」
チレンの吐き出す煙には、多分に溜息が込められていた。灰皿に煙草の灰を落とし、好奇心から問う。
「王女様だけでなく、あの子供達にも随分と気を遣っていたわね。あんなオトナぶったところ初めて見たわ」
「オトナぶったって……」ベアトリーゼが不満顔をこさえ「私はれっきとした大人だよ。自立した素敵なレディだよ」
「貴女と付き合ったこの数日間、自立した素敵なレディなんて見たこと無いわ。血に飢えた野蛮人ならうんざりするほど目にしたけど」
女科学者は蛮姫の抗議をバッサリと切り捨てた。
「ひどい言いよう」ベアトリーゼが大きな苦笑いをこぼす。
と、チレンはカップのラムを一口嗜んでから、何気なく尋ねた。
「貴女が動けば、この国をどうにかできるの?」
ベアトリーゼは思案顔――底が抜けた鍋みたいな原作知識を絞り、アラバスタ編の流れをなんとか思い出しながら、言った。
「まだギリギリ間に合うかな」
「間に合うの?」
気づけば、寝室の扉が開き、ビビが顔を覗かせていた。傍らにはナミが寄り添っている。
神経が極太な野郎共は砂漠越えの疲労も相成ってグースカとイビキを掻いていたが、不安と焦燥に駆られているビビは寝付けず、そんなビビを気遣うナミも起きていた。
ベアトリーゼは眉を下げつつ、隣へ座るよう手招きした。チレンが気を遣ってお茶を用意する。
「本当に、まだ間に合うの? 反乱を止められるの? ベアトリーゼさん……っ!」
ビビが縋りつくように問い、隣のナミが『正直に言えよ』と睨んでくる。
美少女2人の眼差しに眉を下げつつ、ベアトリーゼは横髪を弄りながら言葉を編み始めた。
「まず明言しましょう。ビビ様が反乱軍の首魁に会ったところで、反乱軍は止まりません」
息を呑むビビへ、ベアトリーゼは右手の人差し指を立てて続ける。
「第一の理由。反乱軍は敬愛する王を討ち取ってでも、水を得ようと覚悟を決めているのです。そんなところへ赴けば、囚われて王と軍に対する人質にされかねません」
「そんなことは――」脳裏にコーザを思い浮かべながら、ビビが否定を試みる。
も、ベアトリーゼは人差し指に続けて中指を起こす。
「第二の理由。アラバスタ政府と反乱軍。どちらにも確実にバロックワークスの工作員が潜り込んでいます。事ここに至って決戦を中止させようとすれば、工作員達があの手この手で妨害を図るでしょう。加えて言えば……反乱軍の首魁が決戦中止を決断しても、反乱軍全体が承服する可能性は低い。彼らの実態は渇き餓えた70万の暴徒です。水を手に入れるまで止まりません。そして、三つめ……」
「まだあるの?」心底嫌そうに美貌を歪めるナミ。
親指を立てたベアトリーゼは言葉を紡ぐ。
「クロコダイルが王国と反乱軍の決戦を望んでいる。崩壊した国に英雄が君臨して新たな王朝を起こす……古典的だけに実現性が高いシナリオです。そして、この手のシナリオなら王朝唯一の正統後継者である王女を娶ることが王道ですが、どうも奴は王家を断絶させるつもりらしい」
クロコダイルの妻にと言われ、ビビがすっごく嫌そうに顔を歪め、次いで王家を絶やす――父と自分を殺すと聞かされ、顔から血の気を引かせた。
「そんなの、世界政府が認める訳ないわっ! 世界政府加盟国の資格が剥奪され、非加盟国に落ちるに決まってる。そうなったら――」
「この国は終わりね」チレンは煙草を吹かし「非加盟国の扱いは虫けら以下だもの」
「……まだ間に合うって言ったわよね? どうすれば良いの?」
ナミはビビを抱くように支えながら、蛮姫を詰問する。
ベアトリーゼは右手を降ろし、冷厳に告げた。
「反乱軍の説得など時間の無駄だ。クロコダイルを討ち、バロックワークスの暗躍を証明する形で国中へ公表するしかない。もちろん、簡単じゃない。相手は一流の海賊で、歴戦の能力者だ。戦えば犠牲が出るだろう。それでも、100万人の武力衝突よりはマシだ」
「大を助けるために小を犠牲にしろっていうの?」
「私に出せる案はこれだけだよ」
険しい顔のナミと苦悩を隠さないビビに見つめられ、ベアトリーゼはカップのラムを口にしてから、物憂げ顔で言った。
「判断は君らに委ねる。これは君達の戦いだからね」
助言の皮を被った難題を与えられ、ビビとナミは苦悩をさらに強くした。
犠牲者を出したくないと願っている少女達に、犠牲を覚悟しろと助言するベアトリーゼに、チレンが見咎めるような視線を向けていると、
「お? なんだ? 夜食か?」
食堂の出入り口からルフィがひょいっと顔を出した。
「ルフィ!? あんた、起きてたの!?」
驚くナミを余所に、ルフィは空いていた席に座り、皆の手元を覗く。夜食じゃねェのかとぼやいた。
「おっさんと話してたんだ。言ってたぞ。この国は良い国で、大好きなんだってよ」
瞬間、ビビは目頭が熱くなった。
ルフィはそんなビビから目線を切り、ナミに問う。
「どしたナミ? 怖い顔してよ」
「ナミちゃん達へ、反乱軍を止めに行くよりクロコダイルを討った方が良い、と提案したんだよ」
ベアトリーゼが代わって答えれば、ルフィはニカッと笑う。
「そりゃ名案だな。俺もクロコダイルをぶっ飛ばしてぇし」
ルフィの快活な笑みに、ベアトリーゼは楽しげに目を細めた。
「クロコダイルは大海賊だ。賞金こそ1億にも届かない“低額”だけれど、それは奴が若くして王下七武海に就き、賞金が増額されなかったから。能力と危険性を考えれば、本来は私より高額だよ」
「あんたより……?!」ナミは絶句し、ビビも唖然とする。
「上級幹部も能力者揃いで腕が立つ。彼らを潰すのも命懸けだ」
「海賊同士の潰し合いだ。当然だろ」
さらっと軽く応じるルフィ。ウソップやチョッパーが聞いたら『当然じゃねえよ! 死にたくねえよーっ!』と抗議したかもしれない。
「君やあの剣士君はともかく、ナミちゃんや長っ鼻君は荒事に長けているとは言えない。もしかしたら、命を落とすかもしれないよ?」
「死なせねェよ。仲間は俺が守る。誰一人死なせたりしねェ」
ルフィは、ベアトリーゼの意地悪な問いを即座に蹴り飛ばす。
それは確固たる決意であり、断固たる覚悟であり、大切な人を失うことへの恐怖の裏返し。当人も自覚しているがゆえに、愛する者を失くさないためなら笑顔で命を懸けられ、たとえ命を落とすことになっても後悔もしない。
なるほど。大きな物語を紡ぐ主人公とはこういう奴か。
ベアトリーゼは小さく頷き、ナミに微笑みかける。
「佳い男を見つけたじゃない」
「……当然よ。この私が仲間になってあげたんだから」
ナミが笑った。嬉しそうな、誇らしそうな……心からの美しい笑み。
「俺がナミを仲間にしたんだぞ」ルフィが誤謬を指摘する。
「いーえ。私が仲間になってあげたの」ナミは澄まし顔で応じるが、口端は緩みっぱなしだ。
ビビも気分がほぐれたのか、表情が和らいでいる。
「さて。もう夜も遅い。子供はさっさと寝なさい」
ベアトリーゼがあからさまに子供扱いすると、三人は揃って不満顔を返す。それが面白くて、チレンも相好を崩して笑ってしまう。
寝室へ向かう三人を見送り、チレンはベアトリーゼに鋭い眼差しを向けた。
「随分と厳しいこと言ってたじゃない。王女様も可哀想に。きっと今夜は眠れないわよ」
ベアトリーゼは涼しい顔でカップのラムを口に運び、
「あの子達は私を信頼しすぎだよ。私は敵ではないけど、味方でもないのにさ。私の言うことを鵜呑みにして、ロビンの調略を、いや敵のナンバー2を切り崩すことを早々に諦めてしまった。まだまだお子様だね」
冷ややかに鼻で笑う。
「気づかせなかったくせに、よく言うわ」チレンは見透かしたような目つきで「それで? どうするつもり?」
「そうだね。王女様を惑わせる“悪い魔女”としては……」
夜色の髪を弄りながら、ベアトリーゼは物憂げ顔で口端を歪めた。
「協力を求められたら、気張らないといけないなぁ」
〇
バロックワークスの総本山たる大カジノ『レインディナーズ』にて、クロコダイルの許にバロックワークス上級幹部が勢揃いし、アラバスタ王国簒奪計画の総決算『ユートピア作戦』の説明が行われていた。
ミスター・4&ミス・メリークリスマスのペアが首都の王宮からコブラ王を誘拐。
マネマネの実の能力でコブラ王に化けたミスター2が、王国軍に扮したバロックワークスの兵士達を連れ、港湾都市ナノハナを襲撃。
ミスター・1&ミス・ダブルフィンガーのペアが武器を満載した大型貨物船をナノハナに突入させ、反乱軍に武器を供給。
反乱軍の首都総攻撃に乗じ、クロコダイルとミス・オールサンデーが王家の秘匿するポーネグリフの許へ向かい、古代兵器の情報を奪取。
国体が崩壊して混乱する様を余所に古代兵器を確保し、クロコダイルが救国の英雄としてアラバスタを乗っ取る。
そして、古代兵器の力を背景に世界政府へ国家承認させ、クロコダイルの理想郷が生まれる訳だ。
説明にひと段落付いたところで、逃げ戻ってきたミスター3から、王女ビビが麦わらの一味を引きつれて帰国していることが判明。
クロコダイルは即座にミスター3を粛清し、降って湧いた不測の事態に思案する。
「ビビと反乱軍首魁のコーザは幼馴染。そして、ビビは我々バロックワークスの情報を少なからず持っている。両者が顔を合わせたくらいで、餓え渇いた70万人が今更止まるとは思わねェが……」
「風向きを変えられるかもしれないわ」
ミス・オールサンデー……ニコ・ロビンが他人事のように言った。
「風向きが変わる、というのは?」ミス・ダブルフィンガーが眉をひそめる。
「御姫様の持つ情報次第では反乱軍70万人、いえ王国軍と合わせて100万人の大軍勢が私達バロックワークスへ襲いかかる、ということよ。言うまでもなく、私達は彼らの故郷を荒廃させ、多くの犠牲者を生み出した。幹部の私達は楽に殺して貰えないでしょうね」
この計画が失敗に終わっても同じことだけど、とニコ・ロビンは微笑む。
上級幹部の面々は少なからず顔を強張らせた。
如何に能力者であろうと、強力な戦闘能力を持とうと、100万人という物量と殺意を前に出来ることはない。
「だからこそ、ビビとコーザを会わせちゃならねェ」
クロコダイルは葉巻を吹かし、幹部達へ命じた。
「ビビとコーザを絶対に会わせるな。その前に必ずビビを始末しろ」
ロビンが出発していく幹部達を見送っていると、クロコダイルが告げた。
「もしもお前の親友が首を突っ込んで来たら……分かってるな、ミス・オールサンデー」
「御心配なく。必ず止めるわ。私もこの計画が成功しないと困るもの」
本心だった。但し書きを言わないだけで。
仮にこの計画が失敗に終わっても、生き延びさえすれば、ビーゼが必ず助けてくれるし、ネフェルタリ家が秘匿するポーネグリフの情報も確保してくれる。
私だけは事態がどう転んでも、目的を果たせる。
ロビンは本心を完璧に隠し、いつものようにミステリアスな微笑を湛えた。
〇
朝食が並ぶ。
食料が限られているから、いつものように大食いは出来ないけれど。
野郎共が互いの飯を奪い合うようにガツガツと食らい、少女二人もしっかり食べる。賑やかな食事風景にトトが懐かしそうに目を細めた。
朝食後、麦わらの一味が出立の支度を進めているところへ、トトがやってきて水筒を渡していく。
「砂嵐にも負けない強い土地の水だ。砂漠越えの足しにしてくれ」
「ありがとう、おっさんっ!」
そして――
「皆。聞いて欲しいの」
一晩かけて悩みに悩み抜いて考えに考え抜き、ビビは一味の面々をゆっくりと見回し、両手で着衣の裾を握りしめながら言葉を紡ぎ始める。
「反乱軍を止めるために、ここまで来たけれど、残念ながら反乱軍はもうここに居ない。彼らは今、ナノハナの隣にあるカトレアにいるわ」
チョッパーは医者として超一流でも、いろいろ世間知らずで幼いところがある。ビビが王女として背負う重責や使命感を完全には理解できていない。
だけど、チョッパーがビビのために戦うには何の問題もない。
ビビは大事な仲間で友達だから。
「ここユバからカトレアを目指すには、また一日掛かりで砂漠を越えて、エルマルに泊めた船に乗ってナノハナに戻り、そこから砂漠を渡ることになる。反乱軍が動き出すまでに、とても間に合うとは思えない」
ウソップは小心者でお世辞にも強くないことを自覚しているし、自認している。それでも、根性と気合を振り絞ってビビのために戦う覚悟を決めていた。
勇敢なる海の戦士は仲間を決して見捨てないからだ。
「だから――」ビビは言葉に詰まる。
サンジは周囲が思っている以上に利発かつ利口だ。ビビが何を語るつもりなのか、自分達に何を求めるつもりなのか、とっくに察しがついている。
まぁ、何を聞かされたところで、サンジは気にしない。
元よりビビに味方する以外の選択肢など、持ち合わせていないのだから。
「だから」ビビは大きく深呼吸して「だから、レインベースに向かおうと思うの」
ナミはもう決意を固めていた。
自分が仲間達に救われたように、ビビを救ってみせる。自分が味わったような悲哀と喪失感と絶望を、ビビには絶対に味わわせたりしない。
ビビは大切な仲間で友達で、妹分だから。
「レインベースに居るクロコダイルを討ちとって、アラバスタを襲い続けてきた旱魃がバロックワークスによるものだったと国中に伝える。もう、それしか悲劇を止められない」
ゾロは日頃、冷静沈着に振る舞っているが、その実は情に厚い。そもそも亡き幼馴染との約束を果たすために世界最強へ決闘を挑むような奴だ。
一方で、筋を通すことも重視する。だから、個人としてはビビのために剣を振るうつもりながら……副船長として、ビビが筋を通すまで一味が手を貸すことは認められないと思っている。面倒臭い奴だ。
早く筋を通せ、と内心で焦れつつ、ゾロはビビの言葉を待つ。
「クロコダイルを倒すために、皆の力を貸してほしい。危険なのは分かってる。相手は強大で、奴の部下も手練れぞろいで、もしかしたら、皆も無事では済まないかもしれない。だけど」
ビビは微かに身を震わせながら皆を見回し、頭を大きく下げて最敬礼した。
「皆の力が必要なのっ! この国を救うために、力を貸してくださいっ! 私と一緒に命を……皆の命を賭けてくださいっ!」
ルフィは大きく頷き、深呼吸して身体を風船のように膨らませ、大量の空気を吐き出しながら雄叫びを上げた。
「行くぞ、野郎共ッ!! ビビと一緒にワニ退治だっ!!」
『おうっ!!』
麦わらの一味は獅子のように吠え、船長に応えた。
少し離れたところで、美女2人は少年少女達の決起を眺めていた。
「あんな純粋な子供達を振り回して……貴女は恥を知るべきね」
「辛辣ゥ」
チレンから毒を浴びせられ、ベアトリーゼはくすくすと笑う。まったく良い性格をしている。
「ベアトリーゼッ!!」
ナミに呼ばれ、ベアトリーゼは麦わらの一味の許へ歩み寄った。
ビビは目元を拭い、水色の瞳を真っ直ぐに蛮姫へ向けた。重圧に潰されそうなか弱い少女ではなく、非情の覚悟を抱いた王女として。
「血浴のベアトリーゼ。アラバスタ王国王女ネフェルタリ・ビビとして求めます」
凛とした佇まいの美麗さに、誰もが気圧されて言葉を失う。
「伺いましょう、王女殿下。卑賎な我が身に何をお求めか」
ベアトリーゼもまた確かな礼節に則って応えた。その様は野蛮人どころか洗練された女騎士を思わせ、誰もが、特にナミが驚愕を露わにする。
王女は蛮姫へ厳かに命じた。
「卑劣なる悪漢の邪悪な企てを防ぐため、愛する我が民と国を救うため、我が恩義に報いよ」
「御意のままに」
ベアトリーゼは恭しく一礼して受け入れた。
砂に呑まれた廃墟の中、薄汚れた砂漠用マントに身を包んだ姫と砂漠装備を着こんだ女賞金首の“儀礼”は、どこか一枚絵のようで。
海賊の少年少女達は自分達が本物の御姫様と旅してきたことを、ようやく自覚した。
Tips
ビビ。
原作ではルフィと喧嘩して感情を吐き出し、仲間に頼る決断をした。
本作では悪い魔女に促され、仲間に支えられながら、大を救うために小を危険に挑ませる覚悟に目覚めた。
どちらが彼女にとって最善だったかは分からない。
麦わらの一味
戦意と士気はマックス。やってやるぜ!
ベアトリーゼ
純粋な若者を翻弄する悪い大人。
チレン
上記の野蛮人に呆れている。
ロビン
ユートピア作戦がビーゼに引っ掻き回されるだろうな、と確信している。
クロコダイル。
アラバスタ国民が英雄として信頼しているといっても、バロックワークスのつながりや諸々の悪行を証拠付きで暴露されたら、一巻の終わりではなかろうか。