彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
※前話の『楽に死ねッと思うなよ』という台詞に多くの誤字指摘がございましたが、これは『〇〇すると~』という言葉の『〇〇すっと~』という言い回しです。方言なのかチンピラ言葉なのかは筆者もよく分かってません。
正真正銘これが最後。
その言葉通り、ベアトリーゼは白目を剥いてぶっ倒れた。麦わらの一味の面々は、とりあえず彼女をカルーの背に預ける。
ビビが半ば白目を剥いているベアトリーゼの手を握りながら、周囲を見回す。
仄暗い砂色の闇の中。誰も彼も砂塗れ。危うく生き埋めになるところだった反乱軍は多くが唖然茫然としており、統率が取れず混乱したままだ。重傷を負ったコーザの行方も分からない。カルガモ隊やエロラクダともはぐれてしまった。
「トニー君。ベアトリーゼさんは大丈夫なの?」
ビビは皆を案じつつ、ベアトリーゼの容態を診ている麦わら一味の船医に問う。
「完全に
チョッパーがビビを安心させるように溌溂と答える。
ベアトリーゼが白目を剥いたまま呻く。
「おいしゃさん。おくすりちょーだい。かくせーざいとかすぐにげんきがでるやつ」
「そんなもん処方できるかぁっ!」チョッパーがツッコミを入れた。
「疲れすぎてアホになってるわね。チョッパーの言う通り、休ませておきましょ」
シビアな言い草とは裏腹に、ベアトリーゼを見る橙色の瞳は優しい。
「うん。ゆっくり休んでて、ベアトリーゼさん」
ビビが泣きそうな顔で魔女に微笑みかける。
「気ィ抜くのは早ェぞ」
そこへ、ゾロが険しい声色を発した。鋭い目つきで薄闇を睨んでいる。
「まだ肝心のクロコダイルを倒してねェ。それに」
「ああ。厄介そうな連中の気配があるな」
サンジはゾロの視線の先を追って頷く。
「狙いはベアトリーゼさんか、ビビちゃんか」
「どっちでも構わねェだろ。返り討ちにするだけなんだからよ」
ウソップがパチンコの玉受けに鉛玉を装填。
「「違いねェ」」ゾロとサンジは獰猛に同意した。
野郎共はレインベースからずっと焦れていた。加えて、砂の大瀑布に対して何も出来ず、忸怩たる思いを抱えていた。
戦闘は望むところだ。
「上級幹部は俺達でぶっ飛ばすとして、ワニ野郎はどーする?」
サンジが誰へともなく問う。
「ルフィが間に合わなきゃ俺達でやっちまおう」ゾロはにやりと「後でブー垂れるだろうが、遅刻するあいつが悪い」
「まったくだ」ウソップも悪戯っぽく笑い「たっぷり揶揄ってやろーぜ」
「あんまり弄ると拗ねるわよ。ルフィって意外と繊細なとこあるもの」
ナミが微苦笑しながら長棍を組み立てていく。ウソップがあつらえた新武器“クリマタクト”だ。
「ルフィが繊細? ……繊細かなぁ?」
付き合いがまだ浅いチョッパーは小首を傾げた。
死んだ、と聞かされた船長をネタに軽口を叩くのは、誰一人としてクロコダイルの言葉――ルフィが死んだなどという戯言を信じていないからだ。
我らの船長があんな奴にやられたりするものか。
チョッパーはベアトリーゼの腕に栄養剤を注射し、点滴の針を打つ。生理食塩水バッグをカルーの首元に下げた。
「これで良し! 安静にしてろよ!」
「もふもふさせてもふもふ」と、白目を剥いたままベアトリーゼが宣う。
小さな名医は患者の戯言を無視した。付き合ってられない。
なんせ彼の優れた感覚野が、薄闇の向こうから迫る脅威を捉えていた。
「来るぞっ!」
「ビビ、このヨレヨレを連れて下がってっ!」
ナミの指示に従い、ビビがベアトリーゼを乗せたカルーの手綱を取って下がっていく。
「皆、気を付けて!」
「「「「おうっ!!」」」」
麦わらの一味は猛々しく応じ、薄闇から迫る敵を迎え撃つ。
そんな勇敢な気勢を逸らすかのように、
「お前らっ! 無事だったかっ!」
聞き慣れた声が響き、見慣れた笑顔を浮かべる少年が姿を現した。
「ルフィッ!」「無事だったんだなっ!」
砂漠衣装に身を包んだルフィの登場に、ウソップとチョッパーが表情を綻ばせたところへ。
「遅刻よ。ルフィ」ナミが
「レインベースに落っことしてきちまったみてーだ。まぁ“あんな帽子”失くしても――」
ルフィの言葉を遮るように、サンジが即座に跳躍してルフィへ飛び回し蹴りを浴びせる。
も、ルフィは十字受けでサンジの襲撃を見事に防ぎ、素早くバックステップで距離をとる。
「―――あちしの変身を見抜くとはァや~るじゃなーいのよぅ!」
ニヤリと笑い、ルフィが左手で顔に触れれば。顔はおろか骨格がまるごと変わり、ミスター・2ボン・クレーに変わった。
「「ボンちゃんっ!?」」ウソップとチョッパーが目を剥く。
「ルフィがあの麦わら帽子を“あんな”呼ばわりするわけねーンだよっ!」
サンジが吐き捨てた。
騙し討ちを企てたボン・クレーに意識を向けた麦わらの一味。その隙を狙いすましたように、二つの影が薄闇を切り裂いて襲い掛かる。
金属が激突するような轟音が砂上に響き渡った。
ゾロが両手と口で構えた三刀で、女の一本貫手からナミを護り、チョッパーを襲った大男の正拳突きを防いでいた。
「ぉおおおおおおっ!!」
航海士から人外と評される膂力で2人の襲撃者を払い退け、ゾロは大きく息を吐く。
「棘の指に刃の拳か。お前らは何番目だ?」
「ミスター・1」と、坊主頭の精悍な男がうっそりと告げた。
「ミス・ダブルフィンガー」と、パーマ髪と煽情的な衣装の美女が妖しく微笑む。
「1のペアか。上等だ」
ゾロが獰猛に唇の両端を吊り上げ、牙を剥くように犬歯を覗かせた。
ミスター・1はゾロから注意を外さずにボン・クレーを一瞥し、ふんと鼻を鳴らす。
「あっさり見抜かれやがって。使えねェオカマだな」
「ディティールが甘かったわね」と、ミス・ダブルフィンガーもちくりと嫌みを吐く。
「あんた達だって、不意打ちにしくじってるじゃないのよぉーうっ!!」ボン・クレーが憤慨する。
「敵を前に雑談とは余裕があるじゃねーかっ!」「隙アリだっ!!」
血の気が多いゾロとサンジが飛び出す、間際。
イッキシッ! ヘクシッ! ヘクシヘクシヘクシッ!
砂塵の奥からクシャミが繰り返され、重たい打擲音が続き、恐ろしく速い“何か”が群れを成して飛来してきた。
「野球のボールッ!?」
卓越した視力を持つ狙撃手が飛来物の正体を捉える、と同時に。
どかん!
白球の群れが爆炎の華に化け、麦わらの一味を呑みこむ。
爆発音と混ざる麦わらの一味の吃驚と怒号と悲鳴。爆風と衝撃波に巻き上げられる大量の砂。砂色の闇に混じる黒い爆煙。
麦わらの一味が至近爆発から立ち直ろうとしているところへ、水面が爆ぜるように砂が立ち昇り、地面から小柄な影が飛び出した。その姿はまるで――
「地面からペンギンがっ!?」
「モグラだ、このバッ!! 食らいやがれ、モグラ・バナーナッ!!」
自称モグラのペンギンおばさんが憤慨し、ナミに大きな爪を振るう。
ナミがとっさに長棍をかざして防ぐも、短躯からは想像もできない膂力に薙ぎ払われる。
「きゃああっ!?」
砂上を跳ね転がって薄闇に消えていくナミ。
「ナミッ!」「ナミさんッ!」
狙撃手とコックが航海士を案じて思わず意識を逸らしてしまい、
「ウソップッ! サンジッ! 前だっ!」
慌てた船医の警告が飛ぶ。
が、間に合わない。
「オカマケンポーッ! ケリ・ポアントッ!」「フォ~~!!」
2人が失態を自覚するより早くボン・クレーがウソップを蹴り飛ばし、巨漢が金属バットのフルスイングでサンジをふっ飛ばした。
ナミに続いて砂色の闇に消えていく狙撃手とコック。
「ゾロッ! 皆がっ!」
悲鳴を上げたチョッパー自身も、
「うわぁあああっ!?」
ペンギンおばさんに地中へ引きずり込まれていった。
「ここは任せるわよーぅ!!」「まぁ~かぁ~せぇ~~たぁ~~」
仲間達が一人残らずシーンアウトし、ボン・クレーと胴長の奇怪な犬を抱えた巨漢が後方のビビとベアトリーゼの許へ駆けていく。が、ゾロは微塵も集中力を乱すことなく、一人で全身刃物男のナンバー・1と全身棘女のミス・ダブルフィンガーを相手取り続ける。
「良い集中力だ」「少しは仲間の心配をした方がいいのではなくて?」
冷笑する全身刃物男。軽口を叩く全身棘女。
ゾロは答えない。隙を見せない。
陽光すら遮るほど濃密に漂う砂塵の中に在って、ゾロは瞬きを忘れるほど集中していた。
全身刃物男は全ての拳打足蹴が恐るべき斬撃であり、その肉体は鋼鉄の如し。ゾロの豪剣を食らっても痣一つ出来ない。
相方の全身棘女は全身刃物男ほど頑健ではないらしいが、身体を変化させた棘は下手な銃弾より強力な貫通力を持ち、ゾロの剣戟を受けとめるだけの強度を持っていた。
何より、全身刃物男も全身棘女も戦い慣れている。刃物男が鋼鉄染みた防御力を武器にごり押しで迫り、棘女がゾロの間隙を逃さず必殺の刺突を重ねてくる。
共に間違いなく強敵。ゾロの剣は2人を斬れず、2人の攻撃はゾロを確実に傷つけている。戦いの優劣は誰の目にも明らか。
しかし、ゾロは微塵も退かない。
馬手で受け、弓手でいなし、くわえた一刀で流す。右の刃を振るい、左の刃を走らせる。
砂色の闇を裂くように剣閃を駆けらせ、砂塵を払うように火花を躍らせる。血飛沫が舞い、汗が伝う。砂埃が体のそこかしこに貼りつく。肌に斑紋様が描かれ、視界が少しずつ歪み、呼吸系が焼き付いたような痛みを発している。
それでも、ゾロは止まらない。剣戟と立ち回りで全身刃物男を押し留め、全身棘女を捉えて逃がさない。
「やるな……っ!」ダズ・ボーネズも認めざるを得ない。この剣士は手強い。
「強い……っ!」ザラも認める。この青年は手練れだ。
仕留められないとは言わない。だが、容易く始末できる相手ではない。
「オカマ野郎達が頼りか」ダズは苦々しく舌打ちする。
そして、頼られたボン・クレーとミスター・4&ミス・メリークリスマス、それと銃混じりの犬ラッスーの三人と一匹は――
ビビとベアトリーゼを乗せたカルーを追いかけ回していた。
「止まりやがれ、このバッ!!」「とーまりなさいよぉーうっ!」「とぉ~まぁ~れぇ~」
もちろん、悪党共に止まれと言われて止まる奴なんていない。
右手で手綱を握り、左手でベアトリーゼを支えながら、ビビはカルーを走らせ続ける。仲間達も心配だったが、今は戦えないベアトリーゼを何としても守らなくてはならない。幸い、カルーは王国最速の超カルガモ。徒歩のボン・クレー達には追いつかれないはず。
イッキシッ!
その時、クシャミと重い打擲音がビビの鼓膜に届く。
何が、とビビが振り向くと同時に、風切り音を引く白球の弾丸ライナーがカルーの足元に着弾。
爆発。
ビビとカルーの悲鳴は爆発音に掻き消され、誰の耳にも届かない。ビビは勢いよく地面に叩きつけられた。離れたところに倒れている蛮姫と愛鴨の姿を目にし、
「ベアトリーゼさん、カルー……」
一人と一羽を案じながら意識を暗転させた。
「手間ぁ取らせやがって、このバッ!」
額の汗を拭いながらミス・メリークリスマスは相方の四番バッターへ言った。
「とっととビビを担ぎなっ! ボスの許へ連れていくよっ!」
ミスター・4がビビを軽々と肩に担ぐ様を確認し、ミス・メリークリスマスはボン・クレーに噛みつく。
「オカマッ! さっさと血浴をぶち殺しなっ! ああ、腰が痛ェ!!」
「わーかってるわよォっ!」ボン・クレーは白目を剥いたままのベアトリーゼへ歩み寄り「動けないところわーるいけドゥー、お命、ちょードゥいっ!!」
右足を高々と掲げてベアトリーゼの首へ踵落としを――
「ウゴォオオオオオオッ!?」
落とせない。
ボン・クレーは、ロケットのようにかっ飛んできた二羽の超カルガモのダブルライダーキックを浴び、ぶっ飛んでいった。着地した超カルガモ達はカルーとベアトリーゼを護るように立つ。
「なっ!?」
ミス・メリークリスマスの吃驚を掻き消すように、
「ビビィッ!!」
超カルガモ達が呼んだらしい、コーザが重傷を押して反乱軍の仲間と共に駆けつけてきた。
「チィッ! 反乱軍かッ! 腰が痛ェってのにっ!」
鬱陶しい横入りに、ミス・メリークリスマスは額に青筋を浮かべる。
コーザ達は一般人の小勢。能力者であるミス・メリークリスマスと常人離れした膂力を持つ殺し屋ミスター・4の敵ではないし、銃犬ラッスーも居る。ならば。
「奴らをチャキチャキぶっ殺して、血浴を始末するよっ! ミスター・4、ラッスーッ!!」
「わ~~か~~~った~~~」
“町落とし”と“キャッチャー殺し”がコーザ達をぶっ殺すと構え、コーザ達がビビを救おうと迷わず突撃していく。
両者が干戈を交える、その直前。
大地が水泡のように大きく隆起し、爆ぜた。
誰もが砂怪人の再来を想像したが、真実は違う。
「ええあああああああおおいいいいいいいえええああああああああっ!!」
大量の砂塵が躍る中、無貌の怪物が絶叫した。
死んだはずの悪魔が再び甦る。
しつこい。
〇
10倍濃縮S・I・Qを非常識なほど注入されているザパンは、死ぬことも許されない。
否。人間の定義が自我や人格といった独自の意志を確立している存在とするなら、ザパンという“人間”は既に死んだというべきだろう。
その生物は、ザパンという人間が発した狂気とあらゆる生命が先天的に持つ生存本能がS・I・Qによって肥大し、暴走した生命体に過ぎない。その生命体のどこにも、ザパンという人間を構成していた人格情報や、確立された自我や自由意思といったものは存在しない。
かつてザパンだった生命が持つ意志は、今や概念化した殺意だけだ。
そして、規格化された憎悪と怨恨で動く肉の自動人形たる無貌の怪物は、三度姿を大きく変えていた。生存本能と防衛本能から大破損壊した肉体を修復し、狂気に促されて新たな変態を遂げている。
かくて、三度の再生を経たその姿はもはや生物学的説明がつかない。
のっぺりとした無貌を除き、全てが生理的不快感を誘うように歪んで非対称な奇形だ。ウジ虫じみた体躯も。針金のような手足も。ある部分は膨張し、ある部分は縮退し、ある部分は曲がり、ある部分は捻じれ。全てが歪で、異常で、支離滅裂で、破綻している。
その姿はただただ醜悪であり、生命の尊厳を冒涜し侮辱していた。
アラバスタより遠く離れた空島のラボで、青髪のピエロが嗤っている。
「えあああとおおおおいいいいええええええええっ!」
醜悪なる無貌が母音しか発音できなくなった器官で吠える。その叫びは喊声と呼ぶにはあまりにも悲愴で、怨嗟と表するにはあまりにも寒々しく、慟哭と聞くにはあまりにおぞましかった。
「なんなんだよ……あれはいったいなんなんだっ!? 本物の悪魔なのかっ!?」
誰かが恐慌に駆られて喚く。
その場にいる全ての者の気持ちを代弁した叫喚だった。
そんな周囲を無視し、醜悪な無貌の怪物はベアトリーゼを認めるや否や襲い掛かった。ぬちぬちと気味の悪い音色を奏でる体躯。うじゅうじゅと不快に蠢く四肢。指が二本しかない腕が肘からばくりと避け、無数の触手が伸びた。その触手の全てに不必要であろう指――それも足の指が不規則に生えている。意味が分からない。
「く、えええええええっ!!」
血塗れのカルーが咄嗟に立ち上がり、嘴で白目を剥いたままのベアトリーゼを背に乗せ、触手から逃れる。
「退くよ、ミスター・4ッ!! こんなイカレたバッに付き合ってられっかぃッ!」
「ふぉ、ふぉ~~~~~っ!」
ミス・メリークリスマスは水中へ飛び込むように地中へ潜り、ビビとラッスーを担いだミスター・4が彼女の掘った穴へ続く。
「ビビッ!! クソォッ!!」
コーザの焦燥と憤慨は、醜悪な怪物の叫喚に掻き消された。
仲間の超カルガモ達に援護されながら、カルーは背に乗せたベアトリーゼを護るべく、手負いの体に鞭打つように逃げ回る。恐怖心を強く刺激する醜悪な無貌に追い回されても、攫われたビビを案じている。
「えあああとおおおおいいいいええええええええっ!!」
恐ろしい。背後の化物が恐ろしい。だが、カルーは背の野蛮人を守り切れず、主を悲しませる方が怖い。追いかけてくる怪物が恐ろしい。だが、カルーは攫われた主が危害を加えられるかもしれない方が、ずっとずっと怖い。
と。首筋を撫でられた。
チョッパー印の栄養剤と点滴を受けたベアトリーゼが多少回復し、意識を取り戻していた。カルーの背に乗せられたまま、
「王宮へ向かえ、カルー」
ベアトリーゼは血の気が足りない唇を不敵に歪めた。
「ビビ様を取り戻しに行こう」
「くえええええええええええええええっ!!」
応、とカルーは吠え、王宮へ向かって一直線に駆けていく。
道中にぶっ飛ばされた不甲斐ない航海士や、コックや狙撃者が何か喚いていたが……カルーは無視した。主の救出は全てに優先する。
道中に“じゃれ合っている”ミスター・ブシドーと男女がいたが……カルーはやはり無視した。かまってなどいられない。主の救出以外は、全て些事だ。
「カルー!? ってっ!? ぎゃああ、なんだあのバケモンはぁっ?!」
なぜか首だけ出して、地面に埋まっている人獣姿のトナカイ。
「くえ―――っ!!」
意訳:ビビ様が攫われたっ! お助けするため王宮へいくっ!!
カルーはトナカイに叫び、王宮を目指して一心不乱に駆けていく。
「いいぞ、カルー。全速前進だ。突っ走れ」
蛮姫の応援を受け、カルーはいっそう速度を上げた。
醜悪な無貌の怪物に追われていることも無視して。
Tips
ベアトリーゼ。
白目を剥いてグロッキー状態。
バロックワークスの皆さん。
社長の無茶振りに従ってビビの誘拐とベアトリーゼの抹殺を企てる。
麦わら一味の皆さん。
バロックワークスの面々と交戦。
ザパン。
元ネタは銃夢。ガリィと関わったことで悲劇的な転落人生を歩む。
本作では、『すたあああず』と叫びながら某警察特殊部隊関係者を追跡する怪人みたいにされた挙句、ブラッドボーン辺りに登場しそうな怪奇生物に成り果てた。
憐れ。