彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
新年ゾロ目投稿の誘惑には勝てなかった。
アラバスタ王国の海域を出て数時間。
オヤツ時を過ぎた洋上の空はまだまだ明るいものの、太陽は着実に傾いている。
驚愕顔の麦わらの一味へ、密航者のニコ・ロビンはどこかからかうように言った。
「貴方達の頑張りで居場所が無くなっちゃったし、今は行く当てもないの。だから、しばらく居候させて」
「そっか。じゃあ仕方ねえな。良いぞ」
唖然とする面々を余所に、船長のルフィはあっさり承知し、ロビンの居候を認めた。
「ルフィッ!!」
あまりに軽々しく容認するルフィを見かね、船員一同が揃って叱声を上げるも、
「だいじょーぶだってっ!」
ルフィはニカッと太陽のように笑う。
「こいつ、良い奴だからなっ!!」
見ている方も嬉しくなるような笑顔。ロビンは微笑みながら思う。太陽みたいな子ね。
……必要なことを確認しよう。その方が建設的だもん。と自分に言い聞かせ、ナミがロビンへ問う。
「あんた、ベアトリーゼと一緒に高飛びしたんじゃないの?」
「ビーゼのトビウオライダーに乗るには潜水服が必要なの。私の分が無かったから、一緒に発てなかったのよ」
なるほど。能力者がアレで移動するなら潜水服は必須。かつてベアトリーゼのトビウオライダーに乗ったことがあるナミは小さく首肯し、質問を重ねる。
「じゃあ、あいつは今どこよ?」
「さあ?」ロビンは小首を傾げ「でも、この船を追いかけてきてると思うわ」
「なにィ? どうやってだ? ビブルカードって奴か?」
ウソップはアラバスタでルフィとエースのやり取りを思い出しつつ、横から口を挟む。
「いえ。この子電伝虫。ビーゼのトビウオライダーは念波を辿って移動できるそうよ」
ポケットから子電伝虫を取り出して説明するロビン。
「なんか、さらっととんでもないハイテクを聞かされた気がする……」
ナミは大きく肩を下げ、疲労感を覚えつつ、問いを続ける。
「結局、あんたは何が目的だったのよ。クロコダイルと組んでアラバスタに酷いことしてたくせに、ルフィやビビを助けたり……何がしたかったの?」
「私は歴史が知りたかった。たとえアラバスタから平和を奪い、滅ぼすことになっても」
静かに語るロビンから確固たる決意と覚悟が伝わり、“尋問”するナミとウソップはもちろん、聞き耳を立てていたゾロも密かに身を強張らせた。
ちなみに、ルフィとチョッパーはまったく聞いてない。ロビンが能力で生やした腕とじゃれ合ってキャッキャッと笑ってる。
「……そこまでして知りたい歴史って何なの?」
ごくりと生唾を呑み込み、ナミが踏み込む。
「航海士さん。そこから先は、私と一緒に世界を敵に回す覚悟が必要よ」
神秘的な美貌から放たれる絶対零度の迫力。
さしものナミも怯み、長っ鼻が即座にイモを引いた。
「違う話をしようっ! サメの話とかどうだっ!?」
「ああ」ふと思い出したように、ロビンは宝石の詰まった小袋を取り出し「居候するからには御代を出さないとね」
「!! 好きなだけ居ても良いわっ!」ナミも尋問を放棄した。危険な情報よりお金の方が良い。お金は噛みつかない。
こいつら……とゾロがこめかみを押さえた直後。席を外していたサンジが後船楼からやってきた。盆には珈琲と見事なスウィーツ。
「オヤツです♥ ロビンさん♥」
「予想通り過ぎてがっかりもしねェ……」そう嘯きつつも、ゾロのこめかみはぴくぴく蠢く。
「ウソップーッ!! ゾローっ! 見ろ見ろっ!」
ルフィが声を張って注目を集め、麦わら帽子の両横からロビンの手を生やし、言った。
「チョッパー」
わっはっはっ!
大爆笑するゴム野郎と長っ鼻とトナカイ。泥棒猫は目の色を変えて宝石の勘定中。エロコックはナミ用のオヤツを用意するために厨房へとんぼ返り。
「―――どいつもこいつも」
思わずため息が出た。ゾロは一味の締め役を自覚しているが、しているが……うーむ。
「賑やかね。いつもこうなの?」
と、いつの間にか傍らに来ていたロビンがゾロに問う。ゾロはどこかバツが悪そうに、頷く。認めざるを得ない。いつもこんな調子だ。
「まあな。だいたいは……」毎日、とは言わなかった。見栄である。
「そう……いいわね」
ロビンは賑やかな一味の様子を眩しそうに見つめ、柔らかく微笑む。何の含みもない、純粋な笑顔。
ゾロが自分の懸念が空回りしているような錯覚を抱いた、刹那。
不意にメリー号に影が掛かり、皆が空を見上げる。
えらくスパルタンな体形の、デカいツギハギトビウオが高々と空を飛んでいた。
日が傾き始めた蒼穹を舞う摩訶不思議な魚に、好奇心の塊達が歓声を上げる中、ロビンがどこか安堵したように呟く。
「ビーゼが来たわ」
○
「こんにちは。私の親友がお世話になってます」
巨大トビウオを船尾に曳航させた後、ベアトリーゼはヘルメットを外し、麦わらの一味にペコリと一礼。
これは御丁寧に、と応じた後。ルフィが手を挙げて訴えた。
「あのでっけートビウオに乗せてくれっ!」
「よせよせ。カナヅチなんだからよ。ココヤシ村でチャベスに乗ろうとして溺れただろ」
ウソップがはしゃぎまくるルフィを宥めると、ベアトリーゼが反応した。
「チャベス? 世経記者のコヨミのシャチの?」
「そうそう」ナミが首肯し「東の海で出会ったの。あんたの知り合いらしいわね」
「うん。久しく会ってないなぁ」
懐かしさを覚えながら、ベアトリーゼは航海士へ尋ねた。
「ところで……ナミちゃん。進路はどこ向いてる?」
「西北西よ」とログポースを示して答えるナミ。
「んー……」ベアトリーゼは思案顔で「そっちなら大丈夫かな」
「どういうこと?」
不穏なものを嗅ぎ取ったナミが嫌そうに、ベアトリーゼに尋ねれば。
「アラバスタの以東には厄介な海域があってね。そこに紛れ込むと」
「紛れ込むと?」
ルフィが期待感を込めて先を促したなら。
「チョー激ヤバな蛮族の巣窟に入っちゃう」
「はあぁっ!?」
とんでもなく剣呑な回答にビックリ仰天の麦わらの一味。その様が面白かったのか、ロビンは微苦笑をこぼしながら、親友の言葉に頷く。
「そういえば、アラバスタの東には”白骨海域”があったわね」
「知ってるのかい?」げんなり顔のサンジがロビンに水を向けた。
「ええ」ロビンは頷いて一味の面々へ「名うての危険海域よ。バロックワークスも一度、調査に人を送り込んだけど、誰も帰ってこなかった」
「おお……すっげぇ面白そうっ!」
「ざっけんなっ! やめろっ!! お願いだからやめろっ!!」
大冒険の予感に目を輝かせる船長。大惨劇の予感に慄く狙撃手。
「その蛮族の巣窟は君らに不向きだと思う」
ベアトリーゼの進言にゾロが片眉を上げて訝る。
「? そりゃどういう意味だ?」
「殴り合って互いを認めて仲良く……とか絶対にない連中だから。むしろ君らの強さを知ったら、喜んで殺そうとするし殺されようとするね。海域を脱出するまでマジで殺し合い続ける羽目になるよ。もしも負けようもんなら」
白骨海域で戦った白塗り蛮族共を思い出しながら語り、ベアトリーゼは不安顔のチョッパーへにっこり。
「そこの小さな船医さんは丸焼きか煮込みかな」
「ぎゃあああっ!? ルフィッ! 行くなよ絶対に行くなよっ!!」
期待通りの反応だった。ベアトリーゼは満足顔でルフィに告げる。
「船長さん次第だ。この船の進路は麦わら君のものだからね」
ほぅ、とゾロは密かに感心する。この女、“分かって”やがる。
下駄を預けられたルフィは腕を組み、うんうんと唸りながら考え込む。
「うーん……たしかに殺し合いなんかしたくねェなあ。でも、チョー激ヤバ蛮族だろ? 誰も帰ってこない謎の海域だろ? 捨て難ェなぁ……」
「捨てろっ!! 今すぐ捨てろっ! 全力で投げ捨てろっ! 頼むから捨ててくれっ!」
ウソップがルフィの肩を掴んで翻意を促すが、船長の反応は鈍い。
「チレンとアラバスタを目指す時に調べた限りだと……たしかこの先の島は肉料理で有名だったかな」
小麦肌の美女の言葉に、万年腹ペコ小僧が激烈な反応を示した。
「よぉしっ!! 進路このままっ! 最大船速で突っ走れっ!!」
船長の号令に、麦わら一味のヘタレ組が即座に呼応する。
「急げチョッパーっ! ルフィの気が変わる前に船を進めるんだっ!」
「分かったッ!! 俺、頑張るっ!!」
ぎゃあぎゃあ喚く2人と1匹の様子に、
「見事に手のひらで転がされてるな」サンジはしみじみと煙草を吹かす。
「前に言ったろ。ナミより腹黒だ」ゾロは眉間に深い皺を刻んで慨嘆する。
「私を比較対象にすんな」ナミが遺憾の意を表明。
ロビンはそんな一味を見て、和やかな笑みを湛えていた。
「……まるで、陽だまりにいるみたい」
○
日が沈み、夜の帳が降り立つ。
美女が二人も居候するなら歓迎会を開かねばならぬ、とコックの猛烈な進言を船長が認めた結果、甲板で宴が催された。
「――それで、ウタちゃんは言ったんだ。私にはルフィって男の子の幼馴染がいるもんっ! ……て。私は頷いてこう答えた」
ベアトリーゼは心底気の毒そうな顔で、気遣うように告げる。
「ああ……想像上の」
「ひでえっ!」
がっはっはっ!
大爆笑する面々の中で、サンジがどす黒い波動をまとっていた。
「ウソップだけじゃなく、ルフィにまで可愛い女の子の幼馴染だと……? それも、世経に載ってたあの“歌姫”ウタちゃんだと……っ!? 俺は今、自分の中の獣を抑えられそうにねえ」
酒杯を傾けていたゾロが、チョッパーへ教える。
「よく見とけチョッパー。あれが男の嫉妬だ。最悪に醜い」
「ぶち殺すぞマリモッ!!」
「ぁあんっ!? やってみろグル眉っ!」
麦わらの一味の武闘派二大巨塔が大喧嘩を始め、野郎共がやれやれと囃し立て、航海士がやめんかと拳骨を落とす。そんな一味の様子をロビンは眩しそうに見つめていた。
そして――
昼間の逃避行の疲れに宴の酒はよく効いた。ビビと別れた寂しさを紛らわせるためもあっただろう。大騒ぎした結果、まずチョッパーが。続いてウソップが寝落ち。間もなくルフィとサンジもイビキを掻き始める。病み上がりのロビンも今やベアトリーゼの膝を枕に寝息を立てていた。
タフなゾロはペースを大きく落としてチビチビと吞み続け、意図的に酒量を控えていたナミもまだ起きている。
ゾロはナミを横目に一瞥してから、慈しむようにロビンの髪を撫でるベアトリーゼを、質す。
「お前ら、何を企んでやがる」
ベアトリーゼはゾロへ目線を返すことなく、ロビンの髪を撫で続ける。
「私はともかく、ロビンは何も企んじゃいないよ。今は迷っているだけ。だけど、宴を楽しんでいた様子を見る限り……大丈夫そうだ」
「? ? ? 何の話よ?」
橙色の瞳が真っ直ぐに見つめてくるも、暗紫色の瞳は受け止めない。
「私の方はまあ、企んでることがあるけれど、君ら絡みじゃない。交わることもない、と思う」
ベアトリーゼは顔に『?』マークを浮かべる少年少女へ柔らかな微苦笑を返し、膝の上で無防備に寝息を立てているロビンの頬を優しく撫でた。
次いで、顔を上げて問う。
「君は海賊王になるんだろう? 麦わら君」
「おう」
いつの間にか起きていたルフィが大きく頷く。
「あんた、起きてたの?」とナミが目をパチクリさせ。
「今起きた」応じながら残っていた料理をぱくぱくと食い始めるルフィ。
呆れ顔のナミとゾロを余所に、ベアトリーゼは続ける。
「ロビンの夢はね……君の夢に負けないくらいスゴいんだ」
「おお?」
ルフィは地下廟の出来事を思い返す。
重傷を負い、血を吐きながらもビビの父親と自分を抱えて出口を目指すロビン。叶えたい夢があると言っていた。絶対に諦めないと言っていた。そう誓ったのだと。
自分と同じように。
「ロビンの夢はスゴい。ただ、それだけに多くの困難と辛苦を伴う。一人ではとても叶えられないほどに。だから……もしもロビンが君達と一緒に旅をしたいと言ったら、連れていってあげてくれないかな。ロビンの夢を叶える手伝いをしてほしい」
そう願い出るベアトリーゼの表情は、親友への愛情と謙譲と献身に満ちていた。
アラバスタで見せた恐るべき女戦士の面影は欠片もなく、ただ親友の幸せを願い、ルフィ達へ恃む一人の女性が、そこにいた。
ナミは思わず身を震わせた。ナミにとって、ベアトリーゼはどんな時も決して人に恃んだりしない強い人間だった。そんなベアトリーゼが無力な女性のように振る舞う様に、衝撃を受けていた。
同時に、強い欲求が湧きあがる。
知りたい。この二人のことがもっと知りたい。ベアトリーゼとロビン。かつてその活躍に憧れたナミは、強くそう思う。
「……お前は手伝ってやらねェのか?」ゾロが口を開く。アラバスタで少し見聞きしただけでも分かる。この二人は間違いなく心腹の友だ。
「ロビンはお前と一緒に旅がしてェんだと思うぞ?」
食べる手を止め、ルフィも異口同音の問いかけをした。
「そうだね。私もロビンとまた一緒に旅したい。また一緒に冒険したい」
でも、とベアトリーゼは続ける。ロビンの髪を撫でながら。
「ロビンの、君達の大きな物語と私の小さな物語が交わるとは限らない。アラバスタではビビ様とロビンが縁を繋いでくれたけれど、この先はどうかな」
「「「?」」」
少年少女達が揃って小首を傾げ、説明を求めるも、ベアトリーゼはそれ以上語らなかった。ロビンを起こさぬよう膝枕を外し、丁寧に御姫様抱っこする。
「私も寝かせて貰うよ。おやすみ」
後船楼の中へ入っていった美女2人を見送り、ナミは大きく息を吐く。
「……入れてあげるの?」
「この船に乗りてェならな」
ルフィは再び食べながら言った。そして、どこか楽しそうに言葉を編んでいく。
「俺はさ、海賊王になる。絶対だ。でもよ、同じくらい、皆の夢が叶うところも見てーんだ。ゾロが最強の剣士になるところ。ナミが世界中の海図を描き上げるところ。ウソップが勇敢な海の戦士になるところも、チョッパーがばんのーやくになるところも見てェし、サンジの言ってたオール・ブルーも絶対に見つけてェ。ワンピースを見っけるのと同じくらい、いや、もっとすっげーに間違いねェからな!」
自分達の夢が叶うに決まっていると語られた面映ゆさ。なんかプレッシャーを掛けられたような重み。ナミとゾロが何とも言えない顔になる。
「俺達の夢に負けねェくらいスゲーっていう、ロビンの夢が叶うところも見てみてェ」
だけどなあ、とルフィはちょっぴりしかめ面を浮かべる。
「”あいつ”があの調子だと、見られるか分かんねーなぁ」
ナミはふと気づいて、ルフィに問う。
「ねぇ、ルフィ。なんでベアトリーゼのこと、名前で呼ばないの? ひょっとして……嫌い?」
「? 全然嫌いじゃねえよ? 悪企みが上手ェし、話も面白ェし、ビビや俺達を信じて約束を守ってくれたし、厳しーことも言うけど、すっげー良い奴だ」
思いの外好印象だわ。ナミは小さく驚いて目を瞬かせる。
「なら、どうしてだ?」とゾロも不思議そうに尋ねた。
「だってよ」
ルフィは言った。どこか難しい顔をして。
「あいつ、
「「?」」
ナミとゾロはルフィの発言がさっぱり分からない。
「それ、どういう――」
ナミが問い質そうとするより早く、ルフィは大欠伸してごろりと寝転がり、即座に高いびきを奏で始めた。
「? ? ? どういう意味だと思う?」
「さっぱりだ」
ナミが助け舟を求めるも、ゾロは肩を竦めることしかできない。
柔らかな月明かりの下、メリー号は静かに夜の海を進む。
寝た子を起こさぬように優しく。
○
翌日の朝食後。
久し振りにちょっと乗りたい。ナミのその一言で始まったトビウオライダー試乗会。
「だめだぁ、俺にゃあとても乗りこなせねェ……っ! てか、なんでナミはあんな簡単そうに操縦できるんだ?」
試しに乗ってみたウソップは息も絶え絶え。舷側から黄色い歓声を上げてトビウオライダーを走らせるナミを窺い、感嘆をこぼした。
「ナミちゃんは天性の気象読みだし、感覚が鋭敏なんだろうね。だから、直感的に操作できる乗り物に適性があるんじゃないかな」
ベアトリーゼが自己見解を披露する傍ら。
「人造の臓器なんて初めて見た! すげーっ!」チョッパーはサイボーグ化されたトビウオを医者として観察。
「そうね。凄い先進技術ね」はしゃぐチョッパーを見てロビンは思う。可愛い。
「俺も乗りたいぃ……っ!」ルフィが半ベソで唇を尖らせていた。
「潜水服がねーんだから諦めろ。乗ってもすぐに溺れるだけだ」
「能力者になるのも善し悪しだな。水遊びがまったくできねェ」
ダンベルを振りながらゾロが宥め、オヤツを持ってきたサンジが苦笑する。
と。水面を駆け回っていたナミが不意に止まり、空を指差しながら何か喚いている。距離があるため、よく聞き取れない。
「なんだ? 何か言ってるぞ」
「嵐の予兆でも見つけたんじゃねーか?」
そんな会話を交わしながら船上の面々がナミの示す先、空を見上げれば。
青空から超巨大ガレオン船が真っ逆さまに落ちてきていた。
「は?」ゾロは理解が追いつかない。
「え」ルフィは限界まで目を見開いた。
「何で――」サンジはオヤツ皿を落としたことに気付かない。
「「……!?」」ウソップとチョッパーは揃って顎を落としている。
「これは……」ロビンは反射的に脳内知識庫を漁り、目の前の出来事を解析する。
人智を越えた事態に驚愕する面々の中で、ベアトリーゼだけが空を見上げながら、密やかに口端を吊り上げていた。
原作チャート通りだ。
Tips
ロビン。
ベアトリーゼが一緒じゃなきゃ麦わらの一味には入らない! と言っていたけれど、陽だまりのような居心地の良さに、早くも心揺れ始めている。
主人公が放つ運命力は凄まじい。
ルフィ。
周りはアホだと思っているけれど、その洞察力の鋭さはガチ。
ゾロ。
一味の締め役。空回りすることも多いが、めげない。
ベアトリーゼ。
彼女はまだ一味に加われない。自分の小さな物語があるから。
連続投稿はひとまずここまで。
今年も拙作にお付き合いいただければ幸いです。