彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
トリアーエズBRT2さん、相馬小次郎さん、佐藤東沙さん、nullpointさん、ダイダロスさん、俊矢20000925さん、クローセルさん、烏瑠さん、誤字報告ありがとうございます。
夕陽が海をオレンジ色に染める中、クリケットは自身の知識を惜しみなく一味へ語って聞かせる。
突然発生する夜が積帝雲である可能性が高いこと。ジャヤ近海で生じるノックアップストリームの原理と規模、周期に発生海域。マシラとショウジョウによるメリー号の強化と航行補助。
ルフィはもうワクテカが止まらず目をキラキラ輝かせている。対照的にウソップは悲観論を喚きまくってる。ナミは積帝雲とノックアップストリームについて思考を巡らせている。
そして、ベアトリーゼは思う。この世界はホントに物理学へ喧嘩売ってるよな。
「で、その積帝雲とノックアップストリームがいい感じに重なるのはいつ頃?」
「そうだな」クリケットは煙草を吹かし「明日の昼だ」
「なにぃっ!?」
ウソップが目ん玉をひん剥き、クリケットへ食って掛かる。
「そんな都合のいい話があるかぁっ!!」
悲観主義故かほら吹きの疑り深さか、ウソップはクリケットの言葉を否定する材料をまくし立てる。会ったばかりで話がうますぎる、と。挙句、止めに入ったルフィを押し退け、勢いで侮辱同然の罵倒まで吐いた。相手が相手なら命のやり取りになっただろう。
しかし、クリケットは粋に煙草を吹かすと、ノックアップストリームが明日の昼に発生する理由を経験則と統計的裏付けから説明し、唖然とするウソップの脇を通り抜け、
「俺はオメェらみてェなバカに会えて嬉しいんだ。さあ、一緒に飯を食おう」
言った。
「“同志”よ」
敗北感と自己嫌悪にへたり込むウソップは、ナミに「謝ってきなさい」と尻を叩かれ、
「ごめんよぉおやっさぁんっ!」
即座に泣きながらクリケットに引っ付き、
「鼻水くっつけんなっ!」
ごちんと拳骨を貰った。
「オチがつく辺りが実に彼らしい」とベアトリーゼが和やかに笑う。
で。
夜が更ければ、お決まりの宴会である。
麦わらの一味とその居候と、猿山連合軍がどんちゃん騒ぎ。家に入りきれない猿山連合軍の下っ端連中は家の外で大騒ぎ。
宴が盛り上がる中、ロビンは輪から離れ、壁際でノーランドの航海日誌に目を通していた。
「ロビン。どうする?」
サンジの素晴らしい料理をばくばく平らげていたベアトリーゼが問う。
「成り行きでここまで付いてきたけど、私らは居候だ。このまま彼らと空島を目指しても良いし、別れてモックタウンで別の船に乗り換えても良い。なんなら、潜水服を調達して私のトビウオライダーで移動しても良い」
問われたロビンはワインをくぴりと呑み、微苦笑をこぼす。
「ビーゼはここで彼らと別れる気はないでしょ?」
「ないね」
ベアトリーゼは即答した。
「再会してから最初の冒険としちゃあ最高だもの」
それに、空島のポーネグリフは海賊王とも関わる重要なものだし、ロビンが麦わらの一味と絆を深める重要なストーリーだ。逃せない。
自分の都合を言えば、トビウオライダーを改造するために
そんな調子で宴が進み、酒が入ったクリケットはすっかりご機嫌で、ノーランドの日誌内容を諳んじる。幾度も聞いているであろう大猿兄弟が喝采を上げた。
髑髏の右目。森から聞こえる奇妙な鳥の声。黄金の大鐘の音色。
そして、海底から見つかった金塊――鐘型のインゴットと大きな鳥の像が披露された。
ナミが目の色を変え、麦わらの一味の小僧共も、オタカラを前にして大はしゃぎ。
一方、ロビンは考古学者の顔つきで金塊と鳥の像を観察していた。
「度量衡が定められ、金塊で取引が行われていた。金を精製し、精微な造形を製造する技術もあった。高度な文明社会が存在した証拠ね。ノーランドの日誌にも古代都市の遺跡に暮らす部族が記録されていたわ」
ベアトリーゼも相棒に合わせてアカデミックモードになる。
「でも、この島に文明や先住民の痕跡がない。遺跡も遺構もない。黄金を産出するような鉱脈もない。だからこそ、黄金郷の話が一切信じられなかったわけだからね。この事実とノーランドの航海日誌を合わせて考慮すると、このジャヤ島はクリケットのオヤジが言うように、地殻変動によって大きく姿を変えたとみて間違いない。それもノーランドが初めてジャヤ島を訪れ、再訪するまでのわずかな間に」
ロビンが親友の推論を先取りした。
「海底空洞が大きく崩落し、ノーランドの語る黄金郷の遺跡や部族の集落があった地域を、短期間で海底へ沈めた可能性が高いわね」
「普通に考えればね。でも」ベアトリーゼはにやり。「ノックアップストリームの存在を考慮するとさ。別の可能性もあり得るかも」
聡明なロビンは親友の仄めかした“可能性”をすぐに導き出し、美しい碧眼を瞬かせる。
「……まさか。それは流石に」
と。ベアトリーゼのポケットから子電伝虫の鳴き声。
「ちょっと中座させてもらうよ」
ベアトリーゼはロビンの肩を軽く叩き、酒瓶を一本持って外に出た。家の面でも猿山連合軍の手下達が宴会しているため、海岸沿いを歩いてクリケットの家から離れながら、子電伝虫に出る。
「もしもし」
『ベアトリーゼ、今どこ?』
子電伝虫からステューシーのしとやかな声が届く。
「ジャヤだよ」
『そうなの? “空島を行くと言っていたそうだから、てっきりハイウェストへ向かったのかと』
「空島には行くよ。面白い連中と一緒にね」
酒瓶を傾け、ベアトリーゼはステューシーに問う。
「“白猟”とチレンから話を聞いたなら、シキの件? それとも、ヒューロンの件?」
『両方よ』
ステューシーはどこか物憂げに応じた。
『フランマリオン聖から任務を命じられて、シキの拠点を襲撃することになった。主目標は金獅子シキの討伐及びヒューロンの標本と資料の奪取』
「宮仕えは大変だね」
ベアトリーゼの軽口を相手にせず、ステューシーは用向きを告げる。
『貴女にはシキの浮遊拠点メルヴィユに電伝虫を設置して欲しい。そうすれば、念波探知で位置を特定して部隊を送り込める』
「どうやって?」訝るベアトリーゼ。
『この作戦には王下七武海“暴君”バーソロミュー・くまが動員される。彼のニキュニキュの実を使えば、空中に浮かぶメルヴィユにも行けるわ』
ステューシー曰く、くまのニキュニキュの実は触れたものを弾き飛ばすという。それこそ大気を弾いて空を飛ぶことも出来るし、知覚情報を弾き出して痛みを無くすことさえ出来るとか。
そのくまの能力を用いて揚陸舟艇を飛ばし、部隊と装備をメルヴィユへ乗り込ませるらしい。
「そりゃまた無茶な……空島からメルヴィユに行ける確証はないってのに」
ベアトリーゼは岸壁の岩に腰を下ろし、夜の海を眺めながら酒瓶を傾けた。
「チレンから大まかな位置は聞けたの? いくら私がナイスでスマートな凄腕美人でも手掛かり無しじゃ、メルヴィユは見つけられない」
『今、チレン女史が気象情報から位置を計算してるわ。完了次第、メルヴィユの情報と合わせて連絡する。空島にはいつ向かうの?』
イージス・ゼロの女諜報員の問いかけに、高額賞金首はさらっと答える。
「明日の昼」
『えっ?』
「だから、明日の昼」
困惑の沈黙が返ってきた。夜の密林から獣と虫の営みがよく聞こえる。
『……今、ジャヤに居るのよね? どうやって空島に行くか聞いても?』
「ノックアップストリームを使って」
『えっ?』
「災害クラスの強力なノックアップストリームを使って、空島まで行くんだよ」
当惑の静寂が返ってくる。月明かりを浴びる夜の海がキラキラと輝いている。
『……それ、成功か死の二択よ? 本気なの?』
「麦わらの一味は本気だね。今、居候しててさ。面白そうだから一緒に行くつもり」
ベアトリーゼは子電伝虫ににやりと笑い返し、酒瓶を呷る。クリケットの家の方が騒々しくなった。どうやら原作通りサウスバード探しと、メリー号の修理整備と強化改造が始まるらしい。
『麦わら……クロコダイルを倒したルーキーね。アラバスタで大冒険したばかりなのに、元気だこと』
通話口で艶めかしい溜息をこぼす歓楽街の女王へ、女殺し屋が楽しそうに笑う。
「そりゃなんたって船長がガープの孫だから」
『……すごく納得したわ』
電伝虫の向こうで顔を覆っているだろう様子が目に浮かぶ。
静謐な夜の密林が賑やかになっていく。変な鳴き声。獣や虫達の喧噪。騒がしい麦わらの一味。楽しそう。参加すればよかった。
酒瓶を傾け、ベアトリーゼは片眉を上げた。
「ん~?」
『どうしたの?』
「なーんか来客みたい」
ベラミー達だろうけど。どーすっかな。本来は後でルフィ君の出張るとこだけど……ま、いっか。潰しちゃお。
「客の相手をしにいくよ。用件はそれだけ?」
『空島に到着したら連絡してちょうだい。失敗したとしてもね』
「失敗したら死んじゃうんじゃないの?」
ベアトリーゼが指摘すると、ステューシーは鈴のように喉を鳴らした。
『貴女は殺しても死なないでしょ』
○
カラーギャングか性悪なパーリーピーポーみたいなベラミー一味。
船長の“ハイエナ”ベラミーと“ビッグナイフ”サーキースの2人が多少戦える程度で、他は雑魚である。合理的現実主義を気取った物言いで他者を嘲笑うものの、その実は享楽とスリルを求めて海に出たチンピラ共だ。
生き方や自身の夢に命を懸けているルフィ達のような人間からすれば、視界に入れる価値すらない手合い。ベアトリーゼのようなガチ筋のワルからすれば、羽虫の如き相手。
ベラミー達の不幸は半端に腕が立ったことだろう。痛い目に遭って更生する機会を得られなかった。おまけに、なまじ悪魔の実を食って超人化してしまったもんだから、“勘違い”に拍車が掛かってしまった。
ベアトリーゼが戻ってきた時、猿山連合軍の手下達は蹴散らされ、マシラとショウジョウはボッコボコ。クリケットも血に塗れており、ベラミーとその一味がクリケット達を嘲り、蔑み、貶め、笑っていた。
ベラミー一味は怪訝そうに眉根を寄せた。
「誰だ、テメェ。麦わらの一味か?」
が、ベアトリーゼはベラミーを相手にせず、クリケット達を気遣う。
「オヤジさん達、大丈夫? 生きてる?」
クリケットは血に塗れた指で煙草を取り出し、血を流す口元へ運び、火を点す。
「こんなガキ共の攻撃なんざ、蚊に刺されたようなもんだ」
「そりゃよかった。オヤジさん達抜きじゃ空島に行けないからね」と朗らかに笑うベアトリーゼ。
「テメェ、何モンだって聞いてんだろうがっ!」サーキースが大きなククリナイフを振り回しながら怒鳴る。
ベアトリーゼは疎ましげにベラミー一味を見回してから、サングラスをポケットに収め、マニッシュにまとめていた髪を解きほぐす。
陳腐な変装が解け、手配書にある通りの顔貌が月光に晒されると、ベラミー一味の数人が気づく。当然だ。なんたってベアトリーゼがモックタウンの港を血肉で染めたのは、たった数日前のこと。誰もがあの騒ぎで手配書を確認している。
「ち、“血浴”のベアトリーゼ……っ!?」
ビビるベラミー一味の下っ端共。サーキースが息を飲み、さしものベラミーも薄笑いを引っ込めた。
なんせ懸賞金3億8千万。つい数日前もここジャヤで金獅子傘下の海賊団を壊滅させている。
「なんだ、ねえちゃん。あの坊主達の一味じゃねェのか」クリケットが片眉を上げて煙草を吹かす。
「居候中だよ」
ベアトリーゼはにっこりと微笑み、ベラミー一味へ向き直った。
「全員、殺されたくなけりゃ地面にデコ擦りつけて詫び入れろ。有り金全部置いて失せれば、見逃してやる」
暴走族のガキ共をとっ捕まえた本職の極道みたいなことを言い出す。ちなみに、年齢的にはベアトリーゼとベラミー一味は同年代だったりする。
木っ端共が慄きながらベラミーとサーキースを窺い、サーキースも不安げにベラミーをちらりと窺う。そして、ベラミーは密やかに深呼吸する。
相手は賞金3億8千万。ベラミー達の領袖ドンキホーテ・ドフラミンゴが王下七武海入りする前の賞金より高い。
それでも、ベラミーは吠える。怯えたハイエナがライオンを威嚇するように。
「俺達は王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴ傘下のベラミー海賊団だっ! 土下座なんかするかっ!」
「あっそ。じゃあ」ベアトリーゼは暗紫色の瞳を鋭くし「死ねよ」
絶対零度の殺気が暴風のように吹き荒れた。ベラミー一味はもちろん、倒れ伏している猿山連合軍の面々も怯え竦む。サーキースは完全に気圧されて震えあがり、ベラミーも顔を冷汗に塗れさせる。
平然としている者はクリケット唯一人だけ。とっくの昔に死の覚悟を抱いている男は、どれほどおぞましい殺気を浴びようと動じない。
「若ェくせにろくでもねェ殺気出しやがる」クリケットは渋面を浮かべて紫煙を吐く。
「他人様の庭先をいきなり血塗れにするよりゃ良いでしょ」
ベアトリーゼがからからと笑った。直後。
「う、ぅおぉおおおおおおっ!!」
ベラミーが動く。勇気の発露ではなく、恐怖に取り乱した鼠が猫へ飛び掛かるように。
バネバネの実の能力者であるベラミーは自身の両足をバネに変えて跳ね回る。大地を爆ぜさせて加速。クリケットの家を蹴り砕いて加速。メリー号を踏み砕いて加速。自身が制御不可能になる寸前の速度に達し、
「食らいやがれ、血浴ぅっ!!」
ベラミーはさながら人間砲弾と化してベアトリーゼへ吶喊。その澄ましたアンニュイ顔へ体ごと叩きつけるようなジョルトパンチを放つ。
ごん
ベアトリーゼは回避どころか防御すらしなかった。拳が激突する瞬間、着弾部に最低限の武装色の覇気をまとうだけ。成人男性の一人分の質量と高い運動エネルギーを叩きつけられたというのに、クリケットの隣で棒立ちしたまま酒瓶を弄んでいる。
「――はぁ?」
呆気にとられたベラミーの口からマヌケな声が漏れ、ベラミー一味も猿山連合軍も目ん玉をひん剥き、顎を落とし、眼前の出来事に驚愕していた。クリケットだけは煙草を吹かし『役者が違いすぎる』とベラミーに憐れみを抱く。
「なんだ、お前。パンチの打ち方も知らねーの?」
鼻で笑い、ベアトリーゼは口元を三日月のように歪め、暗紫色の瞳を獰猛にぎらつかせた。まるで小鹿を前にした猛獣みたいに。
「ひ」ベラミーの口から勝手に恐怖が溢れた、刹那。
ベアトリーゼの拳が一閃。ベラミーの鼻っ面を打ち抜く。
鼻をへし折られたベラミーは吹っ飛ぶどころかその場でぐるんと体躯を一回転させ、びたんと顔から大地に落ちた。
白目を剥いて痙攣するベラミーの姿に、サーキースはもはや言葉もなく、一味のチンピラ共の中には腰を抜かしてへたり込む者さえいた。
ベアトリーゼは戦慄するベラミー一味へ向き直り、
「気が変わった。全員、今すぐ服を脱いで正座しろ」
蛇に睨まれた蛙のように動けない彼らへ、残忍な笑みを向ける。
「逆らうなら、皆殺しにしちゃうぞぉ」
○
「何があったんだ、こりゃあ」
麦わらの一味とロビンを代表し、ウソップが困惑の声を上げる。
夜のジャングルで苦労しいしいサウスバードを捕らえて戻ってみれば。
猿山連合軍の面々が傷だらけで手当て中。で、やはり傷だらけの大猿兄弟が困り顔で、クリケットのオヤジは仏頂面で煙草を吹かしていた。
ベアトリーゼは切株に腰かけ、麦わらの一味とロビンに「お帰りー」とかアンニュイな笑顔を向けてくる。
そして、彼女の前には、下着姿にひん剥かれた若い男女が一列に正座せられてベソを掻いており、傍らには大男とロン毛男がぶちのめされて昏倒している。
状況が分からない。
「あいつら、昼間の」とナミがベラミー達の素性に気づき、ゾロも眉根を寄せた。
「いったい何がどうした?」ルフィが代表して問う。
「そこのクソガキ共がオヤッさんの黄金を狙って襲ってきやがったんだが」頭に包帯を巻いたマシラが言う。「あの姉ちゃんが船長のガキと抵抗したガキをぶちのめして、ああなった」
「あれでも俺らが間に入ってマシな状態にしたんだ。でなけりゃ、野郎も女も素っ裸にされてた」やはり包帯塗れのショウジョウが言う。「俺ぁもうハラハラしっぱなしだよ、馬鹿野郎」
「見てるこっちがいたたまれねェ」クリケットのオヤジは紫煙と共に嘆息をこぼす。
で、当のベアトリーゼは酒瓶をチビチビ傾けながら、ベラミー一味から奪い取った財布や装飾品類、着衣や所持品を改めていた。そこへ、猿山連合軍の下っ端達がベラミーの船から没収してきたオタカラや資材や道具――船具から一味の私物、果ては雑巾まで一切合切を積み上げていく。マジで身柄と船以外の全てを奪うつもりらしい。
「めそめそうるせーぞ。クズ共」
ベアトリーゼはすすり泣くベラミー一味を鬱陶しそうに一瞥し、殺気のこもった嘲罵を浴びせる。
「殺さねェでやってるだけありがたく思え。それとも、やっぱりそのナメクジよりくだらねェ命を今すぐ終わらせてやろうか、あ?」
「ひぃ」と悲鳴を上げて口元を押さえるベラミー一味。
チョッパーとウソップは『うわぁ』とドン引きし、“あの”サンジも半裸の女達を前にして鼻の下を伸ばさないくらい引いている。ナミとゾロは大きく溜息をこぼし、ルフィもどうしたらいいか困っていた。
ロビンはふっと小さく息を吐き、ベアトリーゼへ微笑む。ただし、目は一切笑ってない。
「ビーゼ。ちょっと話があるの。こっちに来て」
「……待って。なんでお説教モードなの?」
及び腰になるベアトリーゼに、ロビンはぴしゃりと言った。
「早く来なさい」
「はい」
ベアトリーゼは即座に立ちあがり、しょぼくれ顔でロビンと共にクリケットの家の裏へ去っていった。
クリケットはわしわしと髪を掻き、
「全員に服を着せてとっとと帰らせろ。あの姉ちゃんが戻ってくる前にな」
仰々しくぼやいた。
「良くも悪くも思い出深い夜になりそうだぜ、まったく」
Tips
ベラミー。
本来ならルフィにぶっ飛ばされ、ドフラミンゴに粛清されて生き方を改めるが……本作では蛮族に蹴散らされた。
CVは高木渉。主役から脇役、善人から極悪人まで巧みに演じ分けられる超実力派。
サーキス。
ベラミー一味のナンバー2。絵に描いたようなチンピラ。ドフラミンゴに粛清後は登場しないので、生死不明。
CVはうえだゆうじ。主役から脇役、シリアスからコメディ、歌までなんでもござれの超実力派。
ステューシー
くまの能力を使ってシキの本拠地を強襲する計画を立てる。問題はメルヴィユの正確な場所が分からないこと。
だから、この作戦は我らの女蛮族がメルヴィユの場所を見つけることが成否を分ける。
CV金月真美。実はミス・メリークリスマスとシャーロット・コンポートも演じてる。
ベアトリーゼ。
ドレスローザ編をほとんど知らないから、自分が何をしたのか分かってない。
そういうところだぞ。