彼女が麦わらの一味に加わるまでの話 作:スカイロブスター
すぷりんぐさん、佐藤東沙さん、烏瑠さん、しゅうこつさん、誤字報告ありがとうございます。
肌寒さの残る湖畔の早朝。
麦わらの一味と居候2人は朝飯も忘れ、生贄の祭壇に乗せられているゴーイングメリー号を調べていた。
なんせ如何なる不思議か、メリー号が一晩で修繕されていたのだ。神官の一人シュラによって破壊された船体はもちろん、湖に沈んだメインマストまでも。
しかも、ノックアップストリームへ挑むために改修された鶏の姿ではなく、元の姿で。
あまりに不思議過ぎて、皆反応に困っている。
「いったい誰が……? このアッパーヤードには俺達以外、敵しかいねェはずだろ」
ゾロのもっともな疑問に答えを持っている者は居ない。
「良い奴がいるもんだなぁ」楽天家のルフィはニコニコ。
「直ってる分には良いじゃない」現金なナミはとりあえず損が無ければ問題ナシ。
「それにしても、なんというか……」サンジは修理部位を調べながら「下手だな。これ、ちゃんと直ってんのか?」
メリー号の船体外皮や船底を調べていたベアトリーゼが、サンジの疑問に答える。
「最低限の応急処置だね」
本日のベアトリーゼはユニフォーム同然の潜水服ではなく、暗色のトレイルランナー風の長袖Tシャツとホットパンツにトレイルシューズ。すらりと伸びる生足が眩しい。
上甲板に居た面々が舷側から身を乗り出す。ウソップが代表してベアトリーゼを見下ろしながら問う。
「船に詳しいのか?」
「素人見解だけど」
ベアトリーゼは船体外皮に触れてトントンと軽く叩く。振動波の反響具合で状態を探りながら言った。
「外殻は補修してあるけど内殻は手つかずだ。それに、肋骨と
自分達が本当に綱渡りの大冒険を成し遂げたのだと改めて言われ、麦わらの一味は喜色を浮かべたり、顔を青くしたり、げんなりしたり。
「サル達に感謝だな」とゾロが小さく溜息をこぼす。
「やっぱり地上に戻ったら、早めにメリーを本格的な整備に出そう。あと、船大工を仲間にしようぜ」
ウソップが皆へ提案した直後、
「んー……それはどうかな。木造帆船は船底の竜骨を軸に肋骨を組んで船殻を作る。だから、竜骨が損傷してしまうと手の施しようがない。かといって、分解して竜骨を交換するくらいなら新調した方が早い。この状態だとこれ以上補修や補強をしても、そう長くはもたないだろうし、いっそ船を替えることも選択肢に入れた方が良いんじゃないかな」
ベアトリーゼがアンニュイ顔で淡々と語っていると、ベアトリーゼは麦わらの一味の面々がしょぼくれていることに気付く。
「? なんで皆、そんな暗い顔してるの? ウソップ君なんか泣きそうじゃん。どした? お腹痛い?」
「オメーの話が原因だよっ!」
的外れな心配を寄こす薄褐色肌美人へ、ウソップ怒りの苦情申し立て。
「? ? ?」ベアトリーゼは怒られる理由が分からず小首を傾げるのみだ。
「とりあえずメリーを祭壇から降ろしましょ」
気分を変えるように柏手を打ち、ナミが武闘派と能力者の面々へ言った。
「あんたらでメリーを持ち上げちゃってよ。日頃のバカ力と人外能力でぱぱっと」
「雑な無茶振りはやめろ」と鍛錬が日課の剣士。
「出来ないことはないと思うけれど、船の無事はまったく保証できないわ」とハナハナの実の能力者。
ベアトリーゼが跳躍して上甲板に登り、皆へ提案する。
「時間は掛かるけれど、階段にスロープを作って進水させるのが一番被害がないと思う」
「そんな大量の資材はねェぞ?」
ウソップの指摘に、ベアトリーゼは周囲の大樹を見回してからゾロへ顔を向けた。
「そこらの大樹を一本ぶった切って調達しよう。ゾロ君。スパッとやっちゃって。出来ないなら私がやるけど」
「出来るわっ!」
ふんすっ! と鼻を鳴らし、ゾロはメリー号から飛び降り、湖畔へ向かう。
というわけで、メリー号を祭壇から降ろす作業が始まった。その間にサンジが朝食と弁当を作り、ナミが諸々の計画を詰め直す。
ゾロが切り倒した大樹をさらに切り出し、生木の板材と棒材を大量に生産。それらをせっせと階段に並べ、組木処理で固定(釘が足りなかった)。俄作りのスロープが出来たら湖水を掛けて滑りを良くする。余った木材でメリー号の船底保護と横転防止に船体の両側へ盤木を組む。ちなみに盤木は進水後に船上からロープで外せるよう加工済み。
「ふぃ~~……意外と手早く出来たなぁ」
準備作業が完了し、ルフィはどこか満足げに額の汗を拭う。
「で、こっからどうすんだ?」
水を向けられたベアトリーゼは親友へ言った。
「ロビン。船首を階段に向けられる?」
「ええ。やってみるわ……
ハナハナの実の力を使い、ロビンは祭壇に大木のような二本の巨腕を咲かせた。
麦わらの一味が『おぉ~っ!』と感嘆を漏らす中、巨腕がメリー号をぐいぐいと押して船首をスロープ方向へ。
「おっけー。そのまま押せるようならスロープへ押し出しちゃって。ゆっくり慎重にね」
親友の指示に従い、ロビンは巨腕でメリー号をスロープへ押し出す。
麦わらの一味が固唾を飲んで見守る中、メリー号は祭壇上からスロープへ押し出され、滑り台を降りるように湖面へザブンッと進水。
『おお~~っ!!』と麦わらの一味が喝采を上げ、メリーの船上へ移り、ロープを使って盤木を外していく。
メリー号の進水を終え、
「冒険に備えてしっかり食えよー」
サンジが山盛りの握り飯とおかずと潮汁を並べるや否や、食欲旺盛な面々がピラニアのような勢いでかっ食らう。
和食が普通に出てくるんだよなぁ。と思いつつ、ベアトリーゼもおにぎりをばくばく平らげた。
食事を進めながら、探索チームと船の移動チームを決めていく。
探索チームはルフィ。ゾロ。チョッパー。居候のロビンとベアトリーゼ。
船の移動チームはナミ。ウソップ。サンジ。オブザーバーに空の騎士ガン・フォールと愛馬?ピエール。
「なんか戦闘力が探索チームに偏り過ぎな気が……」
不安顔を浮かべるウソップに、サンジは力強く言った。
「大丈夫だ。ナミさんは俺が命に代えても守るから心配しなくていい」
「俺はっ!?」
お約束のやり取りはともかく。
「探索チームは髑髏の右目、ここから南へ真っ直ぐ向かって。敵やらなんやらに気を付けて、とにかくありったけ黄金を持ってきて! いい? 手に入る限りありったけよ!」
ナミが地図を示しながら探索チームへ発破をかける。
「軽く言ってくれるぜ」「遺跡調査、楽しみね」「欲深だ……ナミは欲深だ」
潮汁のアラを齧りながらゾロがぼやき、ロビンが微笑み、チョッパーがナミの黄金に対する貪欲さに慄く。
「その間に船チームはメリーでこの島から抜ける。島外へ出たら遺跡に最寄りの海岸……東岸のこの辺りに向かうから、そこで合流しましょう。で、その後は空島から脱出っ!」
地図を示しながらプランを語り、ナミは美貌いっぱいに野心と欲望を湛えた。
「これで、私達は大金持ち海賊団になれるわ! 好きなもの買い放題よっ!」
「ひゃっほーッ! 肉食い放題だっ!」「それ、普段と変わらなくねェか?」
大歓声を上げるルフィと煙草を吹かしながら首を傾げるサンジ。
賑やかな面々を眺めながら漬物を齧っていたベアトリーゼは、不意に巨木が連なる森へアンニュイ顔を向けた。
「シャンディアのゲリラが動いた。それと、今日は神官達だけじゃないな。なんか50人くらい増えた」
「ご、50ッ!?」ビックリ仰天でビビりまくりのウソップ。
「おそらく神兵だろう。エネルの兵達だ。普段は神の社を守っておるのだが……」ガン・フォールが渋面を作り「神官に加えて神兵まで動かすとは……シャンディアの者達を確実に潰すつもりか」
「狙ってんのはゲリラだけじゃねェと思うぜ」サンジが煙草の灰を落として「俺達は神官の一人をぶっ潰したんだ。当然、狙われるだろ」
「今更だ。ここでうだうだ言ってても始まらねェ。そろそろ動こうぜ」
「だなっ!」
ゾロのまとめにルフィがあっけらかんと同意し、号令を掛ける。
「おーし、行くぞっ! 黄金探しの冒険だっ!」
かくして麦わらの一味とオマケが二手に分かれ、動きだす。
冒険に心を躍らせる少年少女達は知らない。
既に自分達が“神”エネルのゲームの参加者にされていることを。
もちろん、ベアトリーゼも教えなかった。
報せたところで意味はないことを、わざわざ教えたりしない。
○
巨大樹の森を歩く探索チーム。
一年中雪に覆われた冬島育ちのチョッパーにとって、アラバスタの砂漠も珍しかったが、ジャヤの緑豊かな密林も空島の雲の上に広がる白い海も、この巨大樹の森も物珍しいものばかり。
御機嫌なチョッパーがルフィに倣って枝木を振るっていると、ふと気づく。
「気のせいかな……あの根っこ、動いてないか?」
「何言ってんだ、チョッパー。根っこは動かねェだろ」「あー?」「?」
ルフィが片眉を上げ、ゾロが訝り、ロビンが不思議そうに小首を傾げ、チョッパーが指差す“それ“を見た。
「……動いた」「動いてるな」「動いてるわね」「だ、だよな!? 動いてるよなっ!?」
ルフィとゾロとロビンが動く“それ”に目を瞬かせ、チョッパーはあわあわと狼狽え始め、
「ああ。それね、蛇だよ。ちょー巨大サイズの蛇」
キャップを被ったベアトリーゼがしれっと宣えば、説明を求める視線が集まった。既にチョッパーが泣きそうだ。
「こっちから何かしなければ、襲ってきたりしないって」
そっかー、とチョッパーが安堵した直後。超巨大ウワバミさんがついに顔を見せた。
ウワバミさんはルフィ達をじっと見つめる。
「よ、よぉ」チョッパーがおずおずとウワバミさんへ手を振れば。
『ジュララララララッ!』
ウワバミさんは大樹すら震わせるほどの大咆哮を上げ、殺意全開で襲い掛かってきた。
「ベアトリーゼのうそつきいいいいいいいいいいいいいっ!」
チョッパーの妥当な非難が巨大樹の森に響き渡った。
あれれー? ベアトリーゼは小首を傾げる。コイツ、気の良い蛇じゃなかったっけ?
いいかげんな原作知識によるやらかしを踏まえ、命懸けの鬼ごっこがスタート。
ナマズみたいな一対の髭と体の側面に毛を生やした超巨大ウワバミは、巨体からは想像もつかないほどの敏捷さで探索チームの面々を追いかけ回し――
探索チームは済し崩しに散り散りへ。
ルフィは明後日の方向へ進んでしまい、チョッパーは神兵とゲリラの最激戦地へ迷い込み、ゾロは“
ウワバミを振り切って順調に遺跡へ向かえたのは、ロビンとベアトリーゼだけだった。
「なんとなくこうなる予感はあったわ」
白いテンガロンハットを脱ぎ、ロビンが汗ばんだ額をハンカチで拭う。
「目的地は分かってるんだし、彼らもそのうち遺跡へ来るさ。私らは先に向かおうよ」
ベアトリーゼは水筒を呷ってロビンに渡す。
ロビンは水筒を傾けてベアトリーゼに返し、テンガロンハットを被り直した。
「そうね。先に進みましょうか」
○
『傷ついた仲間は置いてゆけっ! 斃れた仲間を踏み越えてゆけっ! 今日、俺達はエネルの首を獲るっ!』
決死の覚悟を固め、ワイパー率いるシャンディア戦士20名がアッパーヤードへ突入していく。
迎え撃つは神官3人+1匹。加えて、神の社の守りから出撃した神兵50名。
アラバスタ王国で起きた戦禍に比べれば、メダカの喧嘩みたいな小さな、とても小さな戦い。しかし、戦闘そのものは熾烈を極めている。
特攻隊染みた不退転の決意で臨むシャンディア戦士達は、強大な神官達と
天空に浮かぶ緑豊かな大地に戦争交響曲が響き続ける。シャンディア戦士が斃れ、神兵が息絶える。重傷を負って動けなくなった者達へ手を差し伸べる者は居ない。
そこかしこから聞こえてくる戦闘騒音と怒号と断末魔。
激戦地に迷い込んで逃げ惑うチョッパー。
ワイパーが神官の一人シュラを
ゾロが偶然出くわしたシャンディア戦士の一人ブラハムを飛ぶ斬撃でぶっ飛ばし。
メリー号を訪問した”神”エネルがサンジとウソップを感電ノックアウトさせた。
そんな様子を見聞色の覇気で捕捉しつつも、ベアトリーゼはまったく関心を向けず、ロビンと共に黄金遺跡を目指して南進していた。
ロビンは頼もしい親友と数年振りに探検を楽しみつつ、年季の入りまくった廃墟を見つけては早速調べている。
大樹達と苔と島雲に呑まれた廃墟と石畳は酷く歪み、ところどころ崩壊していた。
「都市遺跡の位置から見て、この辺りは郊外だったみたいね」
書き写したスカイピアの地図と廃墟を見比べ、ロビンが見解を語る。
「これだけ浸食が激しいと遺跡の状態も不安だね、と」ベアトリーゼはロビンから目線を放し、上方へ顔を向けて「お客さんだ」
「めぇ~~~~っ!」
功夫装束みたいな着衣を着こんだ禿頭の男が大樹から勢いよく飛び降りてきて、廃墟に着地。ブーツ型ウェイバーに踏みつけられた廃墟が衝撃で破損した。
瞬間、ロビンの美貌が険しく歪む。
「……歴史的価値というものを分かってないわね」
親友の不機嫌極まる声色を聞き、ベアトリーゼがくすくすと苦笑い。
「あーあ」
神兵を名乗るハゲ羊男が構えながら口上を続けるも、ロビンは耳を貸すことなく、胸元で手を交叉させて能力を発動。
「セイスフルール、ツイストッ!」
神兵は体のあちこちから生えた腕に拘束され、雑巾みたく絞り上げられる。べきばきと骨が砕ける音色と神兵の絶叫が大樹の間に響く。全身複雑骨折の激痛に泡を吹いて失神した禿頭を投げ捨て、ロビンは破損した廃墟を一瞥して呟く。
「酷いことするわ」
「いやまったく」
全身の骨をぐしゃぐしゃにされた神兵を横目にしながら、ベアトリーゼは苦笑い。
2人の美女は歩みを再開する。
島雲と木々と苔の緑に呑まれた廃墟や石畳――数百年前に滅んだ都市の痕跡を辿り、都市遺跡を目指して進んでいく。
黄金都市が近づいているのか、森と島雲の中に沈む古い廃墟や瓦礫、石畳が増えてくる。
ロビンは遺跡や遺構を熱心に調べ、ノートに記録を取りながらベアトリーゼへ言った。
「この遺跡都市そのものが慰霊碑を兼ねているようね。古代都市が滅び、子孫がその遺跡の上に新たな都市を築いた」
「子孫ってのはゲリラ達……モンブラン・ノーランドが出会ったシャンディアの民の御先祖か」
「ええ。私達が目指す黄金遺跡の名前はシャンドラ。シャンディアという名は滅んだ古代都市にちなんでいるのかも」
時折目に付く古代文字を解読し、ロビンはベアトリーゼの言葉に首肯を返しながら答える。知的で神秘的な美貌の端々にウキウキとした昂奮と高揚が滲んでいた。可愛い。
調査と記録をしつつ、2人は黄金遺跡を目指す。
そして、複数の廃墟と瓦礫が佇むところに、古代文字が彫刻された
ロビンは石柱碑へ足早に歩み寄り、恭しい手つきで触れながら古代文字の解読を始める。
「これは建物ではなく何かの記念碑だったみたいね……海元暦402年。今から1100年以上も前に古代都市シャンドラは栄え……約800年前に滅んだ……」
「空白の百年」とベアトリーゼが合いの手を入れれば。
「ひょっとしたら、この島は地上で語られぬ歴史を知っているのかも」
ロビンはもう期待を隠さない。口元が綻んでいる。
そんな親友を微笑ましく思いつつ、ベアトリーゼは石柱碑を回り、裏側からロビンへ言った。
「こっちの面を見て。何か地図っぽい」
ベアトリーゼの言葉に誘われ、ロビンは石柱碑の裏側へ。一見、線形模様が描かれただけのように思えるが、模様が描かれた面の最上部に記された古代文字を読み解き、小さく首肯する。
「シャンドラの全図ね。古代都市の中心地まで行けば、もっといろいろなことが分かるかも」
早速ノートへ地図を書き写し始める若き考古学者から視線を外し、ベアトリーゼは森の薄闇へ暗紫色の瞳を向けた。
「っと。またお客さんだ」
身長3メートル半ば超のでっぷりと肥え太った巨漢が姿を現す。もじゃもじゃの長髪にギリシャ風着衣をまとう大男は美女2人へ不敵な笑みを浮かべた。
「これは可憐なお嬢さん達だ。青海からの侵入者か」
「そちらは神エネルに仕える神官かな?」
巨漢はベアトリーゼの指摘に尊大な調子で応えた。
「その通り。私は神兵長ヤマ」
「で、その神兵長さんとやらが私らに何か用事?」とロビンが地図を描き写す手を止めずに問うたなら。
「問答無用。メェエエエエエエエエエエエエッ!」
ヤマと名乗った巨漢が功夫みたいな構えを取り、戦意溢れる奇声を発した。
スン! とした面持ちを作ったロビンはヤマから目線を切り、描き写し作業へ戻る。
「ビーゼ、私は地図を描き写しておくから、任せるわ。あと」
「遺跡は壊すな、”汚すな”でしょ? お任せあれ」
ベアトリーゼは口端を大きく吊り上げ、ヤマへ向き直る。ダマスカスブレードもナイフも抜かない。
「この私を侮るとは……許さんっ!」
ヤマが青海人の小娘共の不遜な態度に憤慨し、
「食らえっ! マウンテ――」
跳躍しようとした刹那、既にベアトリーゼが眼前へ迫っていた。
「ほぁっ!?」
相手の兆しを乱す
打撃と評するにはあまりにも破壊的な音色が轟き、ヤマの巨躯がピンボールのように木々の間を跳ね回り、森の奥へ消えていった。もちろん一撃で終わりだ。
「意外と頑丈な奴だった」
頭を完全に蹴り潰してやろうとしたのだけど。あの調子だと顔面全体の複雑骨折程度か。失神昏倒で死んではいないだろう。
ロビンはぱたんとノートを閉じ、万年筆をポケットへ収めた。
「こっちも描き終わったわ。行きましょう」
「おーらい。行こう」
2人は何事もなかったように黄金遺跡へ向かって進んでいく。
神が仕掛けたゲームはまだ始まったばかりだ。
Tips
ゴーイングメリー号
原作よりソフトに進水。本作ではやたら船体が限界だと繰り返されている。
エネル君主催のサバイバルゲーム。
個々の戦いは大幅にカット。アラバスタと違って変化もないし。
エネル君の愉快な部下達。
神官君
サトリ君:ナレーションすらなく敗退。
シュラ君:ナレ負け
ゲダツ君:敗退が確約されているので、書く予定無し
オーム君:敗退が確定しているので、書く予定無し。
ヤマ君:エネル君に仕える神兵長。原作では遺跡を壊しまくったが、本作では蛮族に一蹴された。
エネル君。
ガン・フォールへ挨拶しに来る礼儀正しい37歳。
攻撃してきたサンジを返り討ちにし、騒いでうるさいウソップをとりあえず潰した。気持ちは分からなくもない。
ベアトリーゼ。
数年振りにロビンとフィールドワークが出来て御機嫌
チョッパー
ベアトリーゼのうそつきぃいいい!